転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜   作:電動ガン

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気付いた?でもそれって遅すぎ。もう既に私の術中だよ?嘘だけど。

「来た・・・・・・遂に来た!!!」

 

東京、秋葉原。みのりに頼み込み。家には天谷を留守番させてやってきた。その目的はプラモデル。それも中華キットと呼ばれるプラモデルだった。

 

「待ちに待ったわ。通販じゃなくて店頭に並ぶこの時を。」

 

巨大ロボ、SF兵器、美少女、変形戦闘機などなど。日本には無い特異なラインナップ。

その馬鹿が押し通したみたいな精密過ぎる色分け。紹興酒飲み過ぎたのか?と言われるような奇抜なデザイン。

プラスチックの限界を知らないのかと言わしめる頭のおかしい複雑な可動機構。もちろん日本のガンプラも好きだ。たくさん集めている。

それでも中華キットの魅力というのは簡単に推し量れる物では無かった。

 

「ふふふん・・・・・・いよいよね。」

 

今までは日本への輸出量は限りなく少なく、過去作は再販なんかされない上、新作は日本通販を行っているサイトで奪い合いという有様だった。

一方シルバディアは海外の通販サイトを翻訳魔法で通過し複雑でめんどくさい複数の運輸会社を伝って購入していた。

ちなみにロストしたことも何回もある。

 

「さぁ!私に買われなさい!」

 

それは数日前のこと。

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

「!?」

 

ある日。何時ものように模型情報を集めていたときだった。中国の模型メーカーが日本語で動画を投稿していた。それも一社だけでなく、何社も。

 

「我々は!!!日本市場への本格輸出を開始します!!!」

 

答えはそれが全てだった。それを見てシルバディアは最近始めたSNS。Twitterのタイムラインを眺めていた。

 

「安すぎるwwwwwwうぇwwwww」

 

「しかも海賊版は完全に弾くってよ。」

 

「いいな欲しいのあったんだよ。海賊版じゃないなら欲しい。」

 

「再販も!?!?」

 

「うめ・・・・・・うめ・・・・・・」

 

マニアが歓びの声を上げていて、日本の店頭販売を目指すと同時に日本のメーカーにこう喧嘩を売っていた。

 

「大陸の生産能力を見せてやる。」

 

シルバディアは直感で悟った。これは売り切れなど起こさせないぜ。買えるだけ買えて棚の守護神を増やしてやるぜ的な宣言だと。

 

「〜〜〜〜〜〜!!!!!」

 

シルバディアは買えもしないプレバンに貼り付くのを辞めて秋葉原の店舗に予約確認の電話をした。

だが答えはまだ案内開始前だと言われた。ごめんなさいと謝った。

 

「ふふふ!うふふふ!!」

 

早く始まらないか。とTwitterの情報を待った。これが数日前。

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

開店時間になった。この並んでる列全部そうだろうと思い。web抽選券を取っておいた。抽選は当選。確率操作もしていない。純粋に当たった。そしてなだれ込むように店内へ入る。

 

「おっとと・・・・・・」

 

いくら元は巨大なドラゴンとは言えシルバディアは今は少女だ。押しつぶされないように順番通りエレベーターに乗り、目的のイエサブへ。当選画面を店員に見せ、入店。そこで見たのは。

 

「〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」

 

いつもはガンプラとコトブキヤで埋まっていた陳列棚に中華キットの山。シルバディアは感激した。

転売と宇宙の頂点に立つ自分でも恐怖を感じるパニおじであっという間に刈り尽くされているガンプラとは比べものにならない資本力。

ラインナップもすごかった。通常商品だけでなく深圳限定クリアカラーや合金フレーム採用の限定版まである。合金フレーム死すべし。

それがあっという間に手に取られレジに並んでいく。そして裏から補充される。感動。

 

「あっははは・・・・・・あれ?」

 

だがここで気付いた。みのりとはぐれた。

 

「?・・・・・・・??」

 

流石に迷子にはならないがまだ慣れたとは言えない人間社会に取り残されるのは不安が大きかった。

 

「とりあえず買うか・・・・・・・」

 

不安が大きかったがとりあえず買う物は買った。

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

「もしもし?みのり?」

 

「ああシルバディアさん?買えました?」

 

「買えたけど・・・・・・どこにいるの?」

 

「私入店抽選外れたんで近くの喫茶店で休んでます。」

 

「あなたそれ職務放棄じゃないの?外出時同伴者必須ってあったじゃない。」

 

「でもシルバディアさんなら短時間なら自由行動しても問題無いかなと判断出来ますので。」

 

「呆れた。私ちょっと不安だったんだからね。」

 

「あはは・・・・・・それはすみません。」

 

近くの喫茶店ならばあそこだろうと推測するシルバディア。とりあえず買った十二個のプラモをアイテムボックスにしまった。

 

「それじゃ今からそっち行くわ。」

 

「はーいこの後どうします?」

 

「ケバブ食べに行きましょ。」

 

「はーい。」

 

さくさくとイエサブを後にし・・・・・・混みすぎて出られない。短距離転移使おう。はい出た。喫茶店はこっちだったな。と思ったらスマホが鳴る。画面には須垣。

 

「もしもし?須垣?私今みのりとデート中なんだけど。」

 

「デート中すみません。緊急です。」

 

「緊急?どうしたの?」

 

「中国の特使達がまたきます。」

 

「えっ。なにしに?」

 

「恐らく取引をしようとです。」

 

「ええ・・・・・・」

 

「我々としては拒否するつもりなので・・・・・・挨拶だけはさせようと思ってるんですけど。どうでしょう。」

 

「そうね・・・・・・・」

 

中国・・・・・・・今も中華キットを爆買いしたし、国連の馬鹿はいたがそれほど悪印象は持って無い。総理達がどう言うかだな。

 

「わかったわ。先に総理と相談しましょう。」

 

「承知しました。では後日・・・・・・」

 

「今からケバブ食べたらすぐ帰るわ。早ければ今日やりましょう。それかタクシーで総理のとこ向かうわ。」

 

「承知しました。ではタクシーでそのように。」

 

「ええ。お願い。」

 

こうして私はみのりを迎えに行ってケバブを持ち帰りにしてタクシーでみのりと向かった。

 

・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

「総理。来たわよ。」

 

「お疲れ様です、シルバディアさん。」

 

永田町。総理官邸地下六階。地下会議室。急遽中島総理がシルバディアとの会談を用意したのでいつもあるお茶菓子が無かった。

 

「それで、中国の特使でしたっけ。」

 

「ええ、そうです。」

 

「目的は私との取引だって聞いてるけれど。それは実際に聞いたの?」

 

「いえ。傾向から予測したまでです。」

 

「わかった。結論から言うけどこの特使挨拶だけで済ませるのは大丈夫なの?」

 

「いえ・・・・・・・得策ではありません。来るのは以前と同じ院特使三人です。こちらから指名しました。」

 

「中国はそれを飲んだのね。」

 

「はい。この時点で疑問です。粛正せずにおいておいた者達を再利用するのは史実としてはあっても中国の戦略としては初めてなので。」

 

「そう・・・・・・・」

 

ケバブを一囓りして悩む。中国か・・・・・・と。

 

「私はね、総理。」

 

「なんでしょう。」

 

「取引の相手に加えて良いと思ってるの。」

 

「・・・・・・・左様ですか。」

 

「でもね?」

 

「?」

 

「欲しいものはもう向こうから渡って来てる。取引相手にしていいけどうま味としては薄い相手なのよ。」

 

「ああ・・・・・・なるほど。ホビーの件ですね。」

 

「そう。」

 

「あれは珍しく政府案件です。日本への融和政策で実行されたと正直に言ってました。まずは平和の道具をと。」

 

「そうなの?」

 

「文面的にはそうですが明らかにシルバディアさん対策です。いじきたないですね。」

 

「でも私は実際助かってるから・・・・・・」

 

「・・・・・・そういうことにしておきましょう。で、取引相手に加えることですが。

これはイギリス、ロシア、アメリカと協議してみないとわかりません。

ですが宇宙怪獣対策機関の見解としては取引相手の新規参入は断固反対という立場です。」

 

「そう・・・・・・わかった。一応私の希望を伝えて、それで再協議してくれると助かるわ。」

 

「わかりました。確かに伝えます。」

 

「必要なら会議も出るから。」

 

「ええ。承知してます。」

 

シルバディアはケバブを半分ほど食べ。総理に向き直った。

 

「あと総理?」

 

「なんでしょう。」

 

「私は中国より韓国の方が取引したいわ・・・・・・・でも。」

 

「ええ。あの国はダメです。」

 

「そうよね。」

 

「あの国は。大統領が消えて随分経つのに次の大統領も決められずウォンの価値も大暴落、株価も企業も撤退し始めたり見切りを付け韓国の外に出ている。

完全に国として麻痺しています。フランスとは違う意味でもう終わりです。」

 

「そうなのよねー・・・・・・まだ欲しい韓国のおもちゃあったのに。どうしましょう。」

 

「大使館は機能していますので大使館員に買って日本専用機で持ち帰らせるという事は出来ますよ。」

 

「そういう私物化あんまりよくないと思うわ。」

 

「いえ本気ですよ。」

 

「えええ・・・・・・」

 

混沌の渦と化した世界は渦の中心にいるシルバディアに一縷の助けを求めて縋り付く。それが本当に助けになるかは誰もわからない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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