転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜   作:電動ガン

53 / 56
Twitterやってます。Twitterアカウント→http://twitter.com/dendogun

面白かったら感想・評価してください。励みになります。



再び中華の龍!!宇宙の龍には勝てないってわかりきってるのにどうするんだよ。

永田町。総理官邸。地下六階。地下会議室。宇宙怪獣対策機関定例四カ国会議。

 

「宇宙怪獣対策機関(ASTRA)ですが・・・・・・五カ国目の椅子の用意の打診が、シルバディアさんからありました。」

 

「中国だな。」

 

「中国だろ。」

 

「中国か・・・・・・」

 

「その通りです。」

 

テレビ通話のモニターで作られた擬似的な円卓で参加国全員がため息を吐く。

 

「中国から、遠回しな取引の参加申請が届いています。」

 

アメリカが頭を振り、イギリスが顔を覆い。ロシアがコーヒーを飲む。皆やりたくないとの思惑がダダ漏れであった。

 

「本日の議題は中国をシルバディアさんとの取引に参加させるべきか、そしてこのASTRAの席に座らせるかどうかです。賛否を率直な意見をお願い致します。」

 

最初に話しを始めたのはアメリカだった。

 

「中国にはアメリカ並みの巨大市場があり、レディ・シルバディアとの取引の対価を集めやすい。」

 

ジョーンズ大統領はドーナツを一囓りする。

 

「しかし、これまでの国際交渉で中国は各国と知的財産や技術移転を巡って摩擦を起こしてきた歴史がある。我々はそれがレディ・シルバディアとも起こらないとは考えられない。」

 

ハリー首相も続く。

 

「我々が懸念するのは摩擦だけではない。ルールを守る意思があるかどうかもだ。」

 

ハリー首相は書類をいくつか取り出し眼鏡をかけて見やる。

 

「レディ・シルバディアとの取引は大胆に、かつ慎重に行わねばならない。あの習の小鬼は強欲で、横暴で、無責任だ。あれなら側近の王将軍の方がよっぽど良い。無責任な要求でレディを下に見た対価を出されて機嫌を損ねたら地球は終わりだ。」

 

エフレム大統領は腕を組みながら言う。

 

「だが完全に排除するのも得策ではないぞ。」

 

コーヒーを一口飲んでこう続けた。

 

「取引させるさせない、席に着かせる着かせないは別に、入り口は開けておかないと我々はただのディープ・ステートだ。

それにもし締め出して勝手にシルバディアに接触に取引を始められる方がよっぽど困る。中島総理。その辺は大丈夫か?」

 

「大丈夫です。シルバディアさんに接触できるのは身元の確認を済ませ、厳重な監視下に置かれている人物のみです。」

 

「そうか。」

 

ここで中島総理へと視線が集まる。最後はシルバディア本人がいる日本の判断を尊重しようということだ。

 

「我々としては、私本人としては断固反対です。ですが・・・・・・・シルバディアさん本人が求めている以上やむを得ないと思います。」

 

「そうか。」

 

「大丈夫か。」

 

「ううむむ。」

 

「参加には厳しい条件を付けます。皆様に敷いてる条件と同じ物で、取引は必ず日本を通すこと、の前に。この四カ国の審議を通すこと。そしてここに参加するならば監視を徹底排除した記録を残さない環境で、ASTRAが指名した人物を出すこと。その他ASTRAの指定条件を完全に満たすこと。を条件にします。」

 

「わかった。」

 

「いいんじゃないか?主導権を絶対に渡さない条件だ。」

 

「習に出てこられたらめちゃくちゃになるからな。」

 

「この条件を後日、シルバディアさんの面会に来る特使に伝え持ち帰らせます。これで様子を見ましょう。」

 

「いや、待て。」

 

「どうしましたエフレム大統領。」

 

「私に考えがある。シルバディアを呼んでくれ。」

 

「は、はぁ。わかりました。」

 

「恐らく、いや確実に持っている筈だ。」

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

 

後日、帝国ホテル。小迎賓室。

 

「院。久しぶりね。」

 

「お久しぶりですシルバディア様。」

 

「貴方たちすごくよく働いたみたいじゃない。褒めてあげるわ。」

 

「ありがとうございます。」

 

「それでね。ご褒美にこれをあげるわ。須垣。」

 

「はい。」

 

須垣は分厚い封筒を渡し、院はそれを恭しく受け取った。

 

「こちらは?」

 

「私と取引をする、秘密の組織の紹介状よ。」

 

「!!!」

 

「中国はその条件を満たした。だから用意したの。」

 

「あ、あ、ありがとうございます!!!」

 

「これで粛正は免れそう?」

 

「はい!おそらく!!」

 

「そう。良かったわ。まだまだ私の為に働いてね。」

 

「承知致しました。喜んで働かせていただきます。」

 

「よくってよ。取引で聞きたい事ある?」

 

「・・・・・・。」

 

「何か聞きづらいこと?須垣を外そうか?」

 

「い、いえ。それでは我々の信用が無くなってしまいます。大丈夫です。」

 

「じゃあ何が聞きたいの?」

 

院は残りの特使を目配せし、深呼吸して口を開くのだった。

 

「不老不死の薬などは・・・・・・取引出来るのでしょうか。」

 

「!!!」

 

「ああ。」

 

須垣がすごい目で院達を睨むが、シルバディアはまるで夕飯のメニューを聞かれたかのようであった。

 

「あるわよ?」

 

「おお!!では・・・・・・」

 

「そこまでです。」

 

そこに須垣からストップが入る。

 

「あなた方はまだ取引の許可は下りていません。それ以上の詮索をするならばこの話を無かった事にも出来ますよ。」

 

「ッ!!!」

 

院達は慌てて平伏する。

 

「大変申し訳ございません!!!どうか、ご容赦ください・・・・・・」

 

「まぁいいでしょう・・・・・・」

 

「須垣、そんなに脅さないの。院、じゃあもう下がりなさい。」

 

「はい。ありがとうございます・・・・・・・」

 

院達を下がらせた後、須垣はシルバディアにお茶を淹れる。ゆっくりとお茶を飲んだシルバディアは椅子にふんぞり返ってため息を吐くのであった。

 

「これでいいのよね?須垣。」

 

「はい。」

 

「でも・・・・・・・普通国家転覆までする?」

 

「中国に習院城がトップにいる以上シルバディアさんとの取引は承諾できません。なので・・・・・・・」

 

「いいけどそれは・・・・・・・」

 

「不老不死の薬の真実を聞いたらこれしかないと思いましたよ。」

 

「えげつなさ過ぎる・・・・・・人類ってここまで容赦無いの・・・・・・・ドン引き通り越して地球がズレるかと思ったわ・・・・・・・」

 

「ま、大丈夫ですよ。次に据える予定の王将軍はとても御しやすくもあり、かつ、己を見失わない有能な人物でもあるので。」

 

「それはいいんだけど・・・・・・怖すぎるわ人類。女神龍でも恐怖を感じる。」

 

「それほどでもないですよ。普通です普通。」

 

「これ総理が考えたのよね。」

 

「誘導はエフレム大統領がしたと聞いています。」

 

「やばすぎ。」

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

中国。北京。国家主席である習院城は国家安全保障会議での報告を受けていた。

 

「では院。それは本当なのだな。」

 

「はい。重ねて報告致します。日本で保護されている宇宙怪獣。シルバディアは不老不死を実現する薬を保有している可能性を示唆しました。」

 

静まりかえる会議室。習は椅子から身を乗り出した。

 

「本当なんだな。」

 

「この耳で、確かに聞きました。しかし存在は確認しましたがその希少性やその他の効能にかんしては未確認のままです。」

 

「だが、不老不死の薬なんだな!?」

 

「はい。確かに不老不死の薬です。」

 

習は一瞬の沈黙の後、机を強く叩き、両手を挙げた。

 

「素晴らしい!!!素晴らしい素晴らしい!!!」

 

他の党員達は顔を見合わせた。

 

「不老不死・・・・・・現実なら、人類最大の夢が叶うな。」

 

習は席を立ちウロウロと回りながら党員の肩を叩く。しかしそこに経済担当が口を開く。

 

「日本政府はシルバディアとの信頼関係を最優先しています。強引に割り込んでの取引は交渉自体が打ち切られる可能性もあります。」

 

「ではどうする?」

 

「まずここにある宇宙怪獣対策機関ASTRAに参加し、取引の順番を待つ必要があります。」

 

「まどろっこしい・・・・・・だが待つだけはある。」

 

「それと・・・・・・・対価を用意せねばなりません。」

 

「対価?おもちゃでも与えておけばいいだろう。」

 

「おもちゃで済む対価とは思えません。」

 

「つまり?」

 

「不老不死に値する対価を用意し、準備して待たねばならないということです。」

 

「あーなんでも良い。適当に用意しろ。戦車でも戦闘機でも金でも宝石でも!!なんでもだ!!!」

 

「・・・・・・そういう物品ならいいのですが。」

 

「どういうことだ?」

 

「誠意を対価にされる可能性があるのです。」

 

「誠意だと?」

 

「はい。不老不死の対価です。尖閣諸島や、台湾を差し出せとも言われる可能性が・・・・・・・」

 

「そんなもの差し出せ。不老不死の前では些末な問題だ。」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・承知しました。」

 

ここで科学技術担当が口を開いた。

 

「習主席。我々で想像する不老不死の薬の実態を考えました。細胞修復型、時間逆行型など複数の種類が・・・・・・」

 

「あーめんどくさい。そういうのはそっちで勝手にやれ。」

 

「・・・・・・・・・承知しました。」

 

習院城は不老不死の薬で頭がいっぱいであった。始皇帝ですらたどり着けなかった神秘に自分がたどり着く、歴史に名を残す。それだけを考えていた。だが、宇宙怪獣対策機関はこの浮ついた習院城を予想済みだった。全ては罠に嵌めて、引きずり落とす為に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。