転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
元フランス。ラ・ロシェル。マラン。パリから伸びている深い森林地帯の端がそこだった。そのマランの森林地帯に侵入しようとする米軍と、シルバディアの姿があった。
「米軍の皆さん?準備は良い?」
「オーライ。いつでも行ける。」
「それじゃ、アーレイ隊長。行くわよ。」
「了解。進軍開始!!」
米軍を引き連れ森に入るシルバディア。その森はエーテルの影響で方位磁石が意味をなさない。迷いの森だった。
「みんな。マーカー置いてる?」
「ああ。ポールを設置してる。それに方位磁石は意味ないがGPSは効く。」
「そう。じゃ探索続けるわね。恐らく日本に死体が流れ着くほどだから海に近い筈よ。だからそれほど私の予想からズレてない場所にダンジョンはあるはず。」
「了解。周りを警戒しろ。」
どんどん進んでいくシルバディア達米軍。そしてぎゃっぎゃっと聞き慣れない鳴き声が聞こえてきた。
「しっ。みんな構えて。」
「了解。総員戦闘準備。」
シルバディアがざくざくと茂みをかき分けると。その先に地面が盛り上がり、洞窟の入り口になっているような箇所が現れその周辺にミニマムレッサーデーモンが三体蔓延っていた。
「隊長さん。私が魔法を使うと少々派手だから。自動小銃であのミニマムレッサーデーモンを撃ってくださる?どこに当ててもエーテル・ワイヤー・フレームを一撃で粉砕できるから倒せるわ。」
「了解。サンドラ、ジョージ、ベイク。射撃用意。対象は右からアルファ、ブラボー、チャーリーだ。一匹ずつ狙え。」
「了解!」
「了解!」
「了解!」
そして静寂が辺りを満たすと、パン!と三人が射撃する。ミニマムレッサーデーモンに命中するとドサリと地面に落ちていく。
「ナイス射撃。もう大丈夫よ。」
「ふぅ。総員銃を下ろせ。」
ダンジョンの入り口を確保し、キャンプを設置する。そしてシルバディアは小休止を取ったアーレイ隊長にダンジョンへの侵入を提言するのだった。
「大丈夫なのか?」
「大丈夫。エーテル量からして三階層しかないと思うし。中の魔物も地上に溢れてるから量はいると思うけど。大したことは無い。だけど中に入れば銃などの武器が効かない。みんな何かナイフか棒で武装してもらう必要がある。」
「ナイフか棒か。その辺で拾った棒でも良いのか?」
「いいわ。銃よりは効果がある。」
「ではこれは?警護用の警棒だが。」
「十分ね。ダンジョン内で通用する。」
「わかった。ダンジョン突入班を編制する。」
ダンジョンに突入する米軍を編成し、シルバディアは持ってきた水筒から紅茶を飲む。そしてテントから外に出て空気を吸うのだった。
「さて・・・・・・総理に電話しなきゃ。」
持たされていた衛星電話で電話を掛ける。
「もしもし?総理?」
「シルバディアさん。どうしました。もうすぐ会議なので手短にお願いします。」
「そう。じゃあとりあえず、ダンジョン見つけたわ。」
「!!そうですか。」
「ダンジョンから魔物が溢れてた。これから掃除したら任務終了よ。」
「わかりました。よろしくお願いします。」
「それと、やっぱ簡単に調べたんだけど。地球のダンジョンはもともと生成される予定だった可能性が高いわ。」
「というと?」
「エーテルさえあればいつでも地球はダンジョンを生成するつもりだったってこと。」
「そうなのですか・・・・・・そのあたりももう少し調べてください。」
「わかったわ。それじゃ切るわね。」
「はい。ありがとうございます。」
電話を切る。するとアーレイ隊長がテントから出てきてシルバディアに声を掛けるのであった。
「編成が出来た。明日、突入する。」
「わかったわ。持ってく物は水と食料くらいでいいわよ。他のはデッドウェイトになるから。」
「わかった。」
こうしてダンジョン探索隊は編成された。
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翌日。
「では、ダンジョンに突入する。」
アーレイ隊長が宣言し、ボディカメラの録画をオンにする。
「じゃ、行くわよ。私より前にでないでね。」
階段になっている地面の盛り上がりの入り口をゆっくりと降りていく。どれくらい降りただろうか。体感10分ほど降りると眩い日差しが隊員達を迎えた。
「おい!?ここは地下なんだろ!?!?」
「なんで日差しがあるの!?!?」
「草の匂いがするぞ!!!!」
「落ち着け!!!」
隊員達の目の前に現れた物。それは心地よい日差しが降り注ぐ草原であった。
「あら草原フィールドなのね。」
「シルバディア。これはいったい?」
「ちゃんとダンジョンの中に入れたわね。これはダンジョンが形成するフィールドなの。この中を探索するのよ。」
「なるほどな。」
「あ!そうそう。みんな。ステータスオープンって唱えて見て?」
「なんて?」
「ステータスオープンよ。みんなのスキルや能力を確認しないとね。見てて。ステータスオープン!!」
するとシルバディアの前に緑色の板が空間に現れ、ステータスを表していた。
なまえ:シルバディア
レベル:89076543
ジョブ:ドラゴン
HP:10998723746
力:98876543
守:90876135
すばやさ:88765467
特攻:109876589
特防:108779865
魔力:12034287389
ぶき:無し
ぼうぐ:無し
スキル:惑星生成 銀河生成 生命創成 権能 テクノロジーアップ
攻撃超アップ 特攻超アップ リーダーシップ 主神の超加護
全魔法
隊員達がおお〜とシルバディアのステータスを見て感嘆の声を上げる。ゲームなどを嗜む隊員からするとこのすごさがわかるようだ。
「このステータスはダンジョンでの強さよ。実際の強さとはまた違うの。」
「この八千万とか一億ってのがどれくらい強いのかわからないな。」
「これだけあればダンジョンを破壊出来るわ。」
「そうなのか。」
ここで他の隊員達もステータスオープン!と唱え自分のステータスを表示し始める。だがレベルも1で能力値も最大が5まで。スキルも一個あれば御の字と言った程度でシルバディアから見たら羽虫と同じと言わざるを得なかった。
「アーレイ隊長はどう?」
「俺か。ステータスオープン。」
なまえ:アーレイ・バーレウス
レベル:1
ジョブ:ミリタリー
HP:10
力:4
守:4
すばやさ:3
特攻:2
特防:4
魔力:1
ぶき:ミリタリーナイフ
ぼうぐ:防刃アーマー
スキル:ミリタリーテクニック リーダーシップ
称号:最初の入場者(人類で一番最初にダンジョンに足を踏み入れた者。全耐性3%アップ。)
「あら貴方称号持ちなのね。」
「称号?」
「ええ。ダンジョンで何かしらを為し得るともらえるの。全耐性3%アップは地味に強いわね。」
「ほう。俺は強かったのか。」
「ええ。流石隊長ね。」
「いいなー隊長。」
「俺なんか力が2しかないですよ。」
「え?ジョージ私より力低いの?私4あるけど。」
「ええ!?」
「みんな聞いて!!このステータスはダンジョンの中での強さよ外で鍛えて上がる数値じゃないの。そこのところ勘違いしないでね。」
了解!と元気な答えが返ってきたところでシルバディアは先に進もうと進言した。アーレイ隊長は頷き、警戒しながら草原を進むことにした。
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草原を進むシルバディア達。だが急にシルバディアが立ち止まった。
「どうしたシルバディア。」
「いるわね。」
「いる?」
「ここの草は背が高いからバックアタックされる。あそこの丘まで走るわよ!!」
一斉に隊員達が走り丘まで来るすると三体の何かが着いてきていた。
「ゴブリンね。」
「ゴブリン!?」
それは緑色の肌をして、腰布一枚を身につけ、棍棒を持った子供ほどの大きさのいかにもモンスターだった。
「貴方たちで処理しなさい。簡単だから。」
「だ、だが、モンスターとの戦闘経験など・・・・・・」
「大丈夫大丈夫。まっすぐしか来ないから。突撃してきたら足を引っかけて転ばせてナイフでぐさーで一撃よ。」
「グッギギギギ!!!」
「ギャア!!ギャア!!」
「ギギャアアア!!!!」
「くっ!!お前ら戦闘準備!!!」
ゴブリンはシルバディアが言った通りまっすぐ棍棒を振り上げて突撃してきた隊員の一人が言われたとおりに足を引っかけて転ばせ後頭部にナイフを一刺しする。
するとゴブリンは短い悲鳴を上げて光の粒子となって消えて、親指大の黒い石が残された。他の隊員も思い思いの方法でゴブリンを倒し、黒い石を拾っていた。
「シルバディア、後に残されていたこの石は?」
「それは魔石ね。薬の材料にもなるし、テクノロジーの材料にもなるし、クリーンな新エネルギーにもなる万能素材よ。持ち帰りましょう。」
「お前達俺が回収する。こちらに。」
「とりあえずダンジョンがどんなものかわかった?こうやってモンスターを倒して資源を集めるの。」
「ああ。なかなか面白いんじゃないか?」
「でも気をつけて欲しいことがあるの。」
「何があるんだ?」
「HP。ヒューマンポイントのことよ。」
「そういえばステータスを見たときにそれがあったな。」
「このHPはダメージを受けると視界に入る場所に見えるの。そして0になるとダンジョンに吸収されてしまう。つまり死ぬわ。」
「なるほど。」
「まぁでもこのダンジョンではよっぽどのんびりして戦闘になっても無抵抗を貫かないかぎり死ぬことはないから安心してちょうだい。」
「わかった。そう報告しよう。」
「お願いね。さて、多分この階層はニューヨーク市くらいの広さがあるから全部探索するのは無理として、そろそろ帰りましょう。」
「わかった。お前ら。撤収準備だ。」
人類が初めて遭遇したダンジョン。とりあえず死者も、怪我人も出ずに終わった。だがシルバディアには懸念材料があった。地球がダンジョンを出現させるのを良しとしたならば、ダンジョンは人類の為にもっと増やさなければならないと。そしてその管理を自分がやらなければならないと感じて苦い顔をするのだった。