転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
シルバディアが世界に向けた動画を出して数日経った。日本は世界極少数の国から問い合わせが殺到していた。全て自分の国にダンジョンを設置する可能性はあるか、だ。
「総理、何カ国は気付きましたね。」
「そうね江田さん。ダンジョンが未曾有の資源産出の可能性があるって気付いた国が来てるのね。」
「そのうち何カ国かはシルバディアさんに謁見を求め、ダンジョン設置の嘆願をしようとしています。」
「とりあえず全て弾いて。なんのノウハウも無いのにそういう約束をしても破滅するだけよ。」
「わかりました。」
「でも、入り口は閉じないで。うちのダンジョン法案の見せられる物は見せて、これをスタンダードに自分の国でも法案の準備をするように請願して。」
「承知しました。既に連絡が来ている国はそう返します。」
「頼んだわ・・・・・・いや待った。」
「え?」
「謁見させましょう。私からシルバディアさんに頼み込みます。」
「よろしいんですか?」
「ええ。それも合同の謁見をさせて競わせましょう。」
「えええ・・・・・・大丈夫なのですか。」
「大丈夫です。無礼を働いたら容赦無く石化させて良いとも伝えますので。」
「心配です・・・・・・」
「彼らはシルバディアさんに物を頼むということを知らない者達よ。そういう人たちに、頼み方を教える必要もあるわ。」
「そうですか。」
「ええ、じゃあ作りましょうか。謁見テンプレートを。」
「もう夜九時なんですけど!!!」
「内閣に夜も昼も関係無い!!!働いて働いて働いて働いて働いて参ります!って過去の総理も言ってたわよ!!」
「ふえぇ。」
「さぁやるわよ。」
自分だけ疲労消しの奇跡があることを良いことに過労を強いる総理なのであった。
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後日、帝国ホテル、小迎賓室。シルバディアの謁見を求めたインド、サウジアラビア、ポルトガル、スペイン、ラトビアの五カ国は部屋の中で跪きながら待っていた。
「シルバディアさん、入ります。」
緊張が走り、五カ国の大使が身体を硬直させる。軽い足音が響いた後に、目の前の椅子に小さな存在感で怪獣のような迫力の何かが座った。大使達は息を呑み、国の指示で来た事を後悔しそうだった。だが、その迫力はすぐに霧散し、鈴を転がしたような声でこう声をかけられたのだった。
「顔をあげなさい。」
大使達は顔をあげ、シルバディアの顔を見る。動画で見たとおりの可愛らしい風貌ではあるが、いかにも機嫌が悪そうだった。
チラと目が合ったラトビアの大使は遺書を置いてこなかったことを後悔した。大使達は実際に会うまで軽く見ていた。
そして実際に会って自分たちではどうこうしようのない存在であることを認識した。
「で?誰が誰?右から名乗って。」
「は、はい!インド大使でございます・・・・・・」
「サウジアラビア大使でございま・・・・・・!?」
大使達は困惑していた。言語が通じる。皆が自分の言語を話している。シルバディアだけなら言語が堪能なのかとおもったがそうじゃない。混乱する大使達を見てシルバディアは小さく笑った。
「落ち着いて。私が翻訳の魔法を使ったの。だから大丈夫なのよ。」
「は、はぁ。改めてサウジアラビア大使でございます。」
「ポルトガルの大使です。」
「スペイン大使です。」
「ラトビア、大使です。」
「はいよろしく。」
シルバディアは須垣の用意したお茶を一口飲む。そして大使達を見つめこう口を開いた。
「とりあえず貴方たちの要件は、自分の国にダンジョン設置の嘆願に来た、でいいわね?違うとこがあるなら今のうちよ。」
「あ、私は違います。」
「え?サウジアラビア大使は違うの?」
「はい。ダンジョンは設置してもらえば嬉しいですが、その前に。シルバディア様と友好関係を作りたく思います。」
「なるほどね。他の国はダンジョン設置嘆願でいいわね?」
ぶんぶんと首を振って頷く四人の大使達。
「まずはサウジアラビアから話を聞くわ。私と関係を作るって何するつもり?」
「こちらをご用意しました。」
サウジアラビア大使が持ち出したもの。それは瓶に詰められた砂のようなものだった。
「こちらは宝石を含んだ砂でございます。見る確度に寄って宝石がきらめく、我が国では普遍的なお土産品でございます。」
「ふーん貴方。日本の私の国会中継みたわよね。」
「拝見しました。そしてこのレベルの品が、脅威にもならずとても軽い返礼品で済むレベルだと推測し、献上いたします。」
「あら、ちゃんと覚悟がきまってたのね。じゃあそれは受け取るわ。そして対価を渡しましょう。」
「その対価は、今後サウジアラビアに憂慮する際に少しの温情として返していただければと存じます。」
「なるほど・・・・・・そういうことまで計算してたのね。」
「はい。」
「わかった。じゃあ貴方の言うとおりにしましょう。何かあった時、このお土産品の分だけ温情を掛けてあげる。」
「ありがとうございます。」
須垣がお土産品を受け取り閉まった。そして他の四カ国に視線を向けたシルバディアは少しため息を吐くのだった。
「もしかして貴方たちもお土産品ある?」
あります!!と元気な声で返事をする大使達に目眩がしたシルバディアだがなんとか耐えて、お土産品分だけ温情を返すと約束した。
「で、貴方たちは嘆願なのよね。」
「そうです!!」
「我々の国にも温情を!!」
「お願いします!!」
「ダンジョンを!!」
「悪いんだけど、ダンジョンを設置する場所に着いては何も決まってないの。日本に最初に設置して様子を見るくらいしかない。」
「では!次に私の国に!!」
「待て!!私の国が!!」
「私の国!!」
「私の!!!」
「囀らないで!!!!」
シルバディアが一喝すると大使達は石の様に押し黙る。そしてゆっくりと口を開いた。
「ダンジョンはそんな簡単に設置できるものじゃないの。地脈や龍脈にきちんと配慮しなきゃいけないの。
じゃないと無作為に作ったら星の寿命は減るの。
貴方たち勘違いしてるけど、貴方たちに恩恵を与える為にダンジョンを設置してるんじゃなくて地球の寿命を減らしてしまわないように設置してるんだからね。」
大使達は押し黙った。簡単に設置できるものではないと理解したのか、どうなのか。
「では、選定基準は?どうなるのですか?」
ラトビア大使は答えた。それをシルバディアは顎に手をやって少し悩んだ後こう答えた。
「地球上には間欠泉みたいな、星の力の噴出口があるの。そこにエーテルを撃ち込むのだけれど・・・・・・・それはどこに行っても無数にあるからどこでも良い。だけど・・・・・・地脈や龍脈に沿わずエーテルを撃ち込んでも、大地震の原因になったり、エーテル爆発の原因になったりするだけ。だから私が現地に行って調べながらやるから・・・・・・・もう取り決めで決まってる国以外は20年、30年。下手すれば100年先の話になるわ。」
「100年先!?」
「我々の出番はいつになるんだ!?」
「それよりも先を越した国とは!?」
「シルバディア様!!先を越した国とは!?」
「イギリス、ロシア、アメリカ、中国、日本よ。」
「な、何故その大国たちだけ!?!?」
「彼らは勇気を持って私との対話に試みたからよ。貴方たちはどうしてたの?それをしなかったから遅れたのよ。」
「ぐ・・・・・・・」
「む・・・・・・・」
「そんな・・・・・・・」
「ぐぅ・・・・・・」
「貴方たちは、待つのね。いつになるかわからないし、順番もきまってないけど。勇気を出していれば、大国達の仲間に加われたかもね。」
シルバディアは須垣に目配せをして立ち上がる。あくびをしてお腹をさすりこう告げた。
「それじゃ謁見終わり。私お腹空いちゃった。」
絶望顔の大使達を尻目にシルバディアはさっさと退室するのだった。
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永田町。総理官邸。地下六階。地下会議室。
「それでは、ダンジョン設置場所検討会議を始めます。」
集められた閣僚達が一同に頭を下げる。そこに簡単に手を振るシルバディアが混ざっていた。
「シルバディアさんからもたらされたデータでは、ダンジョン設置候補場所は、神田、渋谷、立川、お台場の四箇所です。」
「神田はやめましょう。」
「神田君それはどうして?」
「万が一、スタンピードが起きたとき、東京駅が被害圏内にはいると困ります。」
「なるほど・・・・・・・では他は?」
「渋谷も辞めましょう。」
「只野君それは?」
「人口密集地が良いと言いましたが限度がある。探索者の犯罪が起きたときも追跡しにくい。」
「なるほど・・・・・・・他は。」
「立川も最良とは言えません。」
「江田さんそれは?」
「23区から外れると途端に目の届かない箇所が増えます。それを追跡するのはコストが増えるばかりで良いことはないかと。」
「するとお台場か。」
うーんと会議参加者が頭を抱える。そこへシルバディアが付け加えた。
「お台場にダンジョンを作ると、拡張性という意味では最高だわ。」
「拡張性?」
「そう、超大型ダンジョンに成長させる事ができるの。ほかの候補地だとだいたい30階層で頭打ちになると思うのだけれど、お台場なら。100階層を超えると思うの。」
「それはどういうメリットがあるのですか?」
「具体的には一度に入れる人間が多くなる。そして採れる資源も多くなる。エーテルの循環も良くなる。win-win-winなのよ。」
「他の候補地のダンジョンでは入れる人数に制限があったのですか?」
「ダンジョンそのものが大きくないから、30階層規模で頭打ちのダンジョンは入れて10万人がいいとこね。お台場なら数千万人が入れる。」
「なるほど・・・・・・・ありがとうございます。」
中島総理は議事録を取っている秘書に声を掛け、重要線を引くよう指示した。
「では皆さん。ダンジョン設置場所は暫定お台場、でよろしいですか?」
閣僚達が頷き、総理が暫定承認を取る。
「では、シルバディアさんに質問に入ります。」
「良いわよ。」
「シルバディアさん、ダンジョン内のモンスターのコントロールとはどれほど出来るのですか。
具体的にお願いします。」
「そうね・・・・・・・まず発生、これはコントロール出来ないわ。モンスターは勝手に発生し、討伐しない限り消えない。」
「待ってください。」
「はい、谷本さん・・・・・であってるわよね。」
「あってますよ。そもそもモンスターとはなんなのですか?」
「既存の生態系に合致しない、ダンジョン内だけで発生するダンジョンの試練よ。エーテル・ワイヤー・フレームというポリゴン体にテクスチャーが貼り付いている構造をしているの。この構造が銃弾の様な小さなものでは貫通してダメージにならず、剣での斬撃やハンマーでの打撃、魔法攻撃しか有効打にならない原因よ。でもダンジョンの外に出ると途端に脆くなり、ひよこに突かれただけで崩壊するの。」
「なるほどありがとうございます。」
「で、なんだったっけ。モンスターのコントロールよね。コントロール出来るのは出現モンスターの種類とモンスターの強さ、ドロップ品よ。」
「おお、結構操作できますね。」
「探索者が簡単に死なないように、そして飽きないように調整するわ。任せて。ダンジョン管理は初めてじゃないから。」
「わかりました。それを信じます。」
「他には?」
「私からよろしいでしょうか。」
「はい浜中さん。」
「意図的にダンジョンを破壊しようとしたらどうなりますか?日本のアニメ作品でそれをしようとして大変な目に遭うものがあったので。」
「あーあのアニメね。私も見たわ。あれダンジョンの解像度が残虐依りで怖いのよね。こほん。強いて言って、ダンジョンの破壊はなんら問題無いわ。むしろ出来るものならやってみて欲しい。」
「そうなのですか?例えば核爆弾を持ち込んで中で起爆させるとか・・・・・・・・」
「前に説明したの覚えてないの・・・・・・・?」
「え・・・・・・・?」
「ダンジョン外の武器を持ち込んでも攻撃力が1しかないということですね。」
「その通り江田さん。だから核爆弾を持ち込んで爆発させても周りの物には1ダメージしか入らないし放射線も自浄作用で浄化されるの。無駄遣いね。だからダンジョンの破壊は探索者の腕力で行わなければならないの。出来そうに無いでしょ?」
「なるほど・・・・・ありがとうございます。」
「待ってください。シルバディアさん、ダンジョンと言えばの中にアイテムもあるんじゃないですか?」
「江田さん。あるわねぇ。」
「そういうものの中に、爆弾などがあってそれで破壊するのも可能なのでは?」
「じゃあ聞くけどダンジョンの中は広ければ23区よりも広いのよ。たかだか数個集めた程度の爆弾でどうやって破壊するの?マンパワーも100人しかないのよ?」
「あ、ああ・・・・・・」
「ご理解いただけた?」
「はい・・・・・自分が浅学でした。」
「はい他にある?」
シルバディアの質問はまだまだ続き夜は更けて行く。総理は疲労消しの奇跡があるにせよ他の閣僚はどんどん疲労していき、徹夜だったのでヘロヘロで翌日の朝食を食べるのだった