転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜   作:電動ガン

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アメリカからの報告。とお台場視察のシルバディア

永田町。総理官邸。地下六階。地下会議室。そこには何時もには無い熱気があった。アメリカからダンジョン産ドロップ品の武具の検証報告が来たのだ。

 

「来たわね。」

 

「ええ。これでダンジョン産武具の銃刀法検証を進められます。」

 

「まずは動画ね。再生して。」

 

プロジェクターに映ったのは森。マランダンジョン二階層の映像だった。米軍の隊員がいつものマルチカムのスーツを脱ぎダンジョン産の中世に逆戻りしたような装備でゴブリンと相対している。

 

「おお。すごい。」

 

「これがダンジョンの映像。」

 

「静かに。」

 

簡易メットを装備した隊員がロングソードでゴブリンを一撃で真っ二つにし、致命の一撃が入ったと報告している。そしてロングソードを鑑定鏡で鑑定する。

 

レアリティ:アンコモン

名称:初動のロングソード

価値:$320

種別(武器):ソード系

攻撃力:20

攻撃+2

テキスト:初動の剣は持ち前の切れ味を持って敵を両断する。

     だが手持ちがあるならさっさと持ち替えた方が良い。

     命は金で買えるのだから。

 

「報告によるとこの初動のロングソードはフレーバーテキスト付きの少しレアな武器なんだそうです。コレクター向けですね。」

 

「なるほどねそういうのもあるのか。」

 

「次はこのロングソードを外に持ち出した場合だそうです。」

 

今度は廃車置き場の様なところでさっきの隊員がロングソードを持っている。

それを防刃アーマーも付けていないTシャツの隊員に思いっきり振りかぶって斬りつける。

するとバキという音ともに剣が折れ、拾い上げた剣先は錆びた鉄のようにボロボロと崩れてしまった。

折れた根元を鑑定鏡で見るとこう表示される。

 

レアリティ:アンコモン

名称:折れた直剣

価値:$2

種別(ゴミ):ゴミ

攻撃力:0

攻撃+2

テキスト:なんだそれは?ゴミ?いつまでもそんなものをもってると出世出来ないぞ。

 

斬りつけられた隊員に衛生兵が近寄るが何にも治療するところがないと呆れて直ぐ離れた。隊員は親父にげんこつされた方が痛いと言っていた。その他ハンマーやシミター、サーベルなどで標的にされる隊員はボコボコにされていたがケロっとしていてダンジョン産武器はダンジョンの外ではガラクタ同然だという証左が得られた。

 

「木林さん。どうです。これは銃刀法に適用されないですか・・・・・・?」

 

「うーん・・・・・・そうですね。されない!と言いたいところですが・・・・・・見た目が凶器過ぎますね・・・・・・・」

 

「やはり・・・・・・・」

 

「ですがダンジョン産の武器を使った凶悪犯罪の可能性が減ったのは良かったと思います。」

 

「わかりました。では現行どおり使用不可能状態の厳重梱包の義務付けで行くでよろしいですね?」

 

「それでいいかと思われます。」

 

そして次は防具の検証動画だった。ダンジョン内ではゴブリンやコボルトの棍棒の殴打や錆びた鉄片の一撃、ビリジアンワームやミニマムレッサーデーモンの体当たりを軽く受け止めていた防具。だがダンジョンの外に持ち出された瞬間。野球ボールを時速100キロでぶつけられただけで木っ端微塵に砕け散り呆然としていた。

 

「これはダメですね。防具としての体を成してない。もし自宅で保管して運悪く足をぶつけてしまったら木っ端微塵。」

 

「豆腐を保管するような物だと考えてもらうしかない。」

 

「こちらでは保管方法の指導は出来ますが壊してしまった時の保証が出来ないですしね。」

 

動画が終わった。ここまででもう長編映画を三本連続で見た気分の会議室だったが。まだ懸念点はある。魔石だ。

 

「魔石の報告です。」

 

「怖い。聞きたくない。」

 

「総理あほにならないでください。」

 

江田官房長官が容赦無く告げる。

 

「アメリカ、マサチューセッツ工科大学エネルギー研究室からの報告です。

結論から言うとこの魔石は既存の物理法則、熱力学第二法則を完全に無視して、しかも超越していると断定しています。」

 

「えっ。なにそれは。」

 

「すまない江田さん。我々にもわかるように言ってくれ。」

 

「えーっとですね・・・・・・私も詳しい訳ではないですが・・・・・・簡単に、直球で言うと。このマランダンジョンのゴブリン達から採れる親指大の極小魔石で、完全な永久機関なんだそうです。」

 

「え、永久機関!?」

 

「それは、すごいな。」

 

「日本に来た物はまだ研究中か?」

 

「まだ報告は上がってません。」

 

「おほん!!既にマサチューセッツでは既に加工して無限のバッテリーを作成。EV車に搭載して実験しているそうです。」

 

「加工も容易なの!?」

 

「それだけじゃありませんよ。特定の周波数の光波を照射することによって物質の時間軸を操作する、時間操作が可能になっています。」

 

「時間操作!?!?」

 

「まだあります。魔石同士を共鳴させる事により、空間の湾曲。つまりコンテナにこの共鳴させた魔石を搭載することでコンテナ内の空間を湾曲。内容量を50倍以上にすることが確認されています。」

 

「空間湾曲!?!?!?!?!」

 

中島総理は胃がねじり切れそうだった。覚悟はしていたがいざ聞くともう帰りたい。だが自分は総理大臣と奮い立たせるのだった。

 

「まだまだは因果律遮断です。魔石を連結、増幅させることで電磁場の様に展開し、外部からの熱、衝撃を完全に遮断してしまうんだそうです。」

 

「は・・・・・・」

 

「は?」

 

「はわわ・・・・・・」

 

中島総理はもうなにも言えなかった。怖すぎる。アメリカはマランダンジョンから無限に採取してあるけども日本にも100個プレゼントされている。総理は今すぐ返したかった。

 

「まだあります。」

 

「もうやめて・・・・・・・」

 

「じゃあ執務室に送って置きます。読んでくださいね。」

 

「ふぁい・・・・・・」

 

中島総理は撃沈した。しかも中島総理はこれが一番最初の最上層で採れる魔石だ。もっと下の。シルバディアさんの言っていた100階層などで採れる魔石は、いったいどうなってしまうんだろうと考えて。怖くなって。考えるのを辞めた。

 

・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

お台場。台場駅。ダンジョンを設置する日になったので設置に来たシルバディアだが、ほんの少し塩気の孕む風に夢中になっていた。すぐに気を取り直したシルバディアは江田官房長官と鮫坂危機管理監といつもの須垣と共に設置場所を確認していた。

 

「ここ?」

 

「そうです。既にプレハブですが検問所と隔離施設を建設中です。もう、ダンジョンを設置して貰って仮運用を開始したくて。」

 

「わかったわ。」

 

偽龍の横を抜け商業施設の合間を縫うようにして進む。時間にして七分。もう既に管理施設を建設中だという場所は結構な建物が建っていた。

 

「この中?」

 

「そうです。」

 

江田の案内で中に入る。そこは駅の改札の様な施設になっていて閉じられていたが施設員の手によってゲートを通り過ぎる。

 

「おお。」

 

「これが。ですか。」

 

「須垣も初めて見たの?」

 

「ええ、そうです。」

 

中はドーム型になっており結構収容出来そうな雰囲気であった。

 

「じゃあ江田さん。始めていいのね?」

 

「お願いします。もう既に設置場所のマーキングはしてあるので。それに合わせてもらえれば。」

 

「おっけー。」

 

するとドーム中央のマーキングが成された箇所にシルバディアが歩いて行く。ある程度歩いて止まるとシルバディアの周りに竜巻の様に光の粒子が集まり始める。

 

「起動・・・・・起動・・・・・起動・・・・空間構造再構築・・・・・・・階層型迷宮を設定・・・・・・・エーテルバンカーの投下開始・・・・・・・」

 

ズドン!!!と大きな、震度4ほどの地震が起きてマーキングの中心に光の柱が立つ。そして光が強まり辺りに光の粒子が満ちて行く。

 

「統制・・・・・・構築・・・・・・再定義・・・・・・エーテルバンカー浸透率34%・・・・・・」

 

光の粒子が施設を溢れだしお台場が光の竜巻に巻き込まれていく。

 

「うおおおおッッッ!?!?!?」

 

「きゃああああッ!!!」

 

「うわわわわっ!!!」

 

「形成・・・・・・顕現・・・・・・再構築・・・・・・・エーテルバンカー76%・・・・・・・・」

 

光の竜巻、地震、もはやこれは災害だった。お台場を中心に光の嵐が巻き起こり東京都民は何事かと空を眺めていた。

 

「エーテルバンカー浸透率・・・・・・・100%。」

 

ズン・・・・・・と地鳴りがして地震と光の竜巻が止み光の奔流が収まるそしてマーキングしていた箇所には黒曜石の様な石で作られた高さ五メートル幅10メートルほどのアーチが出来ていてその出入り口は淡い青い光で満たされていた。

 

「終わったわ。大丈夫?」

 

「だ、大丈夫・・・・・・です・・・・・・」

 

「驚きました・・・・・・」

 

「もう出来たんですか・・・・・・?」

 

三人は口々に言うが施設員が慌ててドームに集まっていた。

 

「はぁ・・・・・・・ダンジョン設置は、今の様な現象が毎回あるんですか?」

 

「そうね。エーテルを直接打ち込むから。私内蔵量の約20%を打ち込んだわ。」

 

「えーっとそれは、以前のエルーカディアさんの量の何倍なんですか?」

 

「20万倍ってところね。」

 

「20万・・・・・・」

 

「20万か・・・・・・」

 

「でかいダンジョンになりそうですね・・・・・・」

 

「さて!これでダンジョンに入れるようになったわ。まず自衛隊でも警察でも先行部隊を送り込んでダンジョンを味わってみて。」

 

「わかりました。鮫坂さん。戻りましょう。須垣さん、シルバディアさんを頼みます。」

 

「はい。」

 

「わかりました。」

 

遂に日本へ設置されたダンジョン。お台場は一大ダンジョンシティへと変わって行く一歩を踏み出したのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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