転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
永田町。総理官邸。執務室。
「では、坂下さん。お願いしますね。ダンジョン庁を。」
「はい!お任せください。」
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中島総理の公式声明発表。先日の光の嵐のことだろうと集まった記者達は予想していた。だが、総理の口から出てきたのはそれとは予想もしないことだった。
「国民の皆様。並びに国際社会の皆様へ。本日。我が国の首都。東京のお台場に、超常的な巨大地下迷宮。ダンジョンが出現しました。
政府は直ちに臨時閣議を召集し事態の収拾と新たな可能性の模索に向けて重大な決定を下しました。」
総理はフリップを出してダンジョン庁の文字を出す。
「政府は本日付で。内閣府直属の特命担当組織としてダンジョン庁の新設をします。我が国はこの未知の空間を脅威として恐れ、封鎖する選択は致しません。
徹底した安全管理の下、ダンジョン法と呼ばれる新制度を敷設し、広く国民の皆様へ向けてこの空間を、一般公開致し、人類の新たなフロンティアとして共に歩む道を選択致します。」
総理はフリップをしまい、一人の、総理とそれほど変わらないと思われる歳の女性を呼び出した。
「彼女がダンジョン庁長官の坂下望長官です。以下彼女の声明になります。」
「変わりました。坂下です。」
フラッシュの嵐が吹き荒れる総理官邸の会見場。壇上に立った坂下長官は手元のタブレットに視線を一度落とした後、まっすぐにカメラを見据えた。
「未知を恐れる時代は終わりました。今日から我々はダンジョンを管理し、未来への資源へと変えて行きます。」
もう一度視線を落とした坂下長官はカメラを端から見渡し始めた。
「ダンジョン庁の使命はシンプルです。安全の担保。資源の適正管理。そして冒険の日常化。お台場に出現した世界公式第一号ダンジョンは内部調査が進んでいます。そこにはいくつもの脅威の他に枯渇することの無い資源が潜んでいます。」
記者のカメラのフラッシュを浴びながら坂下長官はしっかりと答える。
「まず先日の政府公開の動画でもありました通り、シルバディア様からダンジョンへ潜ることは推奨されています。それは地球を救うことに繋がるそうです。ですがダンジョンに潜ることは死の危険を伴うそうです。」
記者が手をあげ、質問を飛ばす。坂下長官は優しく手で示す。
「朝日の丸山です。死の危険とは、どれほど危険度なのですか?」
「死の危険は、ダンジョンの階層を下に行くほど高まるんだそうです。最上層の三階層までは、ダンジョンに向かうまでの道中交通事故に遭うのを心配した方が良いくらいの危険度だと確認が取れています。」
「それは、自己責任なのですか・・・・・・?」
この質問に記者達が息を呑んだ。坂下長官は笑顔を絶やさず微笑んでいるが逆にそれが恐ろしかった。
「はい。自己責任です。ただし、誰しもダンジョンに入れるわけではありません。」
坂下長官はタブレットに表示された画像を見せる。
「エクスプローラー免許登録制度です。これは事前のダンジョン法案をご覧になった方はわかると思いますが。エクスプローラー、すなわち探索者の講習、訓練、試験を受けてもらい、合格した者のみ、武器の条件付き携帯とダンジョン侵入が許可されます。」
タブレットの画像を切り替え坂下長官は言葉を続ける。
「そして皆さん気になるところだと思うのですが、ダンジョンはどれだけ稼げるのですか、と言うところだと思います。」
記者達がざわつく。ダンジョンがどれだけ稼げるか具体的な数字はシルバディアも政府も誰も語らなかった。富を得られる。稼げるとしか言わなかった。
「まず、ダンジョンは現在三階層まで解放されているそうです。そのうち1階層では武具の類いが、二階層から下が魔石とレア度が上の武具がドロップするそうです。そして武具は希望する物のみの買い取りになりますが、魔石はドロップした物全て国の買い取りになります。」
そこでまた次の記者が手を上げた。
「すみません!!毎日の影田です!!魔石が欲しいという方に配慮はないんですか!!!」
「魔石は一般の方が持っていても意味がありません。換金した方が良いですよ。見た目もそれほど綺麗な石でもありませんのでコレクションする価値はありません。」
一蹴された記者はすごすごと引き下がる。そして次の記者が手を上げる。
「宅産の井桁です!!武具の買い取りもするとありましたが、ダンジョンの最初の武具はどうするのですか!!ナイフや包丁、バットなどでダンジョンに潜れるのですか!!!」
「潜れません。最初の武具となるものは官公庁オークションで出品致します。探索者の皆様は全身武具で固めてからダンジョンに潜ることを強く推奨します。ダンジョン産以外の武具でダンジョンに潜り、事故が起きたり死亡したりしても政府は何の責任も負いません。それは富士山に原宿ルックで挑むのと変わりありません。」
「そ、そうですか・・・・・・」
「さて話を戻しまして。どれだけ稼げるかですが、まずドロップ品の武具、魔石にはレアリティがございます。
コモン、アンコモン、レア、スペシャルレア、スーパースペシャルレア、レジェンドレアの順番です。
このレジェンドレアに近づくほど価値が高くなり、二階層までから採れる魔石はコモン、アンコモンの極小魔石。
これが大体一つ15000円から20000円。
そして例えば昼食を食べてからダンジョンに潜り、夕飯前までに出たとして、平均20個ほど採れます。それを全部買い取りになるとすると・・・・・・?」
坂下長官は嫌らしい顔で笑う。そして記者達は大きくざわついていた。
「そ、それは日給五十万が可能と言うことですか!!??!!??」
「可能です。ただし、武具、魔石の買い取りにはダンジョン物品税として合計額の30%頂きます。」
またもや大きくざわついた。記者達は皮算用で忙しく、テレビのカメラマンもカメラを震わせていた。
「日給50万を稼げるなら、30%の税金は安くないですか?」
「や、安い・・・・・」
坂下長官はさらに続けた。そして地獄の一言を繰り出すのだった。
「そしてですがこの探索者は。15歳から、親の許諾無しで免許取得が可能です。」
これには記者達は暴れた。メモ帳やボイスレコーダーを投げ捨てていた。
「危険過ぎる!!!!」
「子供を死地に送る気か!!??」
「親の許諾無しはなにを考えているんだ!!?」
「皆様お静かに。」
静かにと言ったがまったく静かにならない記者達。だが坂下は大きく息を吸った。
「静かに!!!!!!!!!」
あまりの大声で記者達は身を縮こまらせた。
「聞いてください。そして私の言葉を持ち帰ってください。」
「この未成年探索者制度を決めたのは、シルバディア様です。」
この言葉に記者達は絶句した。あの超常的な存在が親の許諾無しの免許登録を決めたのかと。
「シルバディア様に寄れば、15歳はシルバディア様の支配していた世界では未成年ではありますが自分で食い扶持を稼ぎ始める年齢なんだそうです。
地球の人類も同じ人類としてこの制度を導入するべきだとおっしゃっていました。それを我々が止める術はありません。」
記者達は何も言えなかった。もしここで何か言って、シルバディアの耳に届けば。そうなったら日本に、いや地球にいられなくなる。そういう妄想が蔓延っていた。実際シルバディアはそんなことしない。
「なので、現在15歳の皆様には食い扶持を稼いでもらいます。強制ではありません。出来るというだけです。」
記者達は投げ捨てたメモ帳達を拾いに行った。そして大人しく元の位置に戻り静かに聞く姿勢を取るのだった。
「我々の会見はここまでです。ダンジョンの一般開放までは時間が掛かりますが、官公庁オークションに武具が並び始めるのでお急ぎにならずお買い求めください。
先に自衛隊のダンジョン先行部隊が武具を掻き集めていますので直ぐに再出品されます。
あとは、これからシルバディア様直々のダンジョン解説動画が配信されますのでそちらもよくご確認ください。以上です。」
坂下長官は一礼して下がっていった、総理も軽く挨拶して下がっていく。残された記者は脱力しながらも帰ってどんな記事に出来るか考えて立ち上がるのだった。