転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
「なるほど。わかりました。さがってください。」
永田町。総理官邸。地上会議室。
「もう来るのね・・・・・・・」
中島総理は逃れられない出来事はなるべく早めに処理する質だが、これはかなり後回しにしていた。だが遂に相手方がしびれを切らし、永田町に乗り込んでくるのであった。
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午後二時。総理官邸の地上特別会議室には、重苦しい空気が漂っていた。中島総理と江田官房長官。そしてシルバディアが座る席の前にはでかい・・・・・背広がはち切れそうなほどでかい、岩手県知事、大河内知事と、岩手県知事とは対象的に細く、すらりと伸びた手足の蛇のような宮城県知事の蛇山知事。そしてまるまると太った厳つい顔の福島県知事、達磨山知事。東北の名物妖怪知事三人衆が居座っていた。
「・・・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「やばぁ。」
今日来るのは三人だけでは無い。四国の愛媛県知事、九州の熊本県知事、福岡県知事、長崎県知事、中国地方の広島県知事、北海道の道知事、もう日本全国から知事が集まる予定だ。実際怖い。
「やぁ遅くなりました。」
「やぁどうもどうも。」
「こんにちは。」
「やぁやぁやぁ。」
「どうもどうも。」
続々と知事があつまり名札がある席に知事が収まる。そして中島総理は大きく深呼吸をして会議の始まりを宣言した。
「これより各地方知事よりシルバディアへの陳情、及び是正会議を始めます。」
そして早速大河内知事が手を上げる。
「中島総理。今日、我々は奥にを困らせにきたわけではありません。」
大河内は低く、もう地鳴りがするような低い声で言葉を紡いだ。だが次の瞬間にはドン!!!と分厚い書類を取り出し、机に叩きつける。
「しかしですね。この有様はなんですか。連日テレビではお台場のダンジョンの特集。エクスプローラー免許センターの申し込みの様子。得られる魔石の効力、その換金レートの紹介。
などなどダンジョンの恩恵を謳う様子ばかり。若者は免許センターに集結し免許を取るのに勤しんでいる。だがこの惨状はなんですか。ただでさえ少子化の東北地方は免許を獲得した若者が全て東京に行った。二十代の若者は6割もです。農業の後継者も、役所の若手も、漁師の弟子も、みんな!!みんなです!!ダンジョンで一発当てる。
東京のダンジョン関連企業で働く!!!そう言って街を出て行った!!!」
ドカン!!!!大河内はテーブルを叩き、身を乗り出した。
「このままでは地方は滅ぶ!!!東京だけがシルバディアさんの恩恵を受け取り、独占し肥え太り!!!地方は干からびて死ねというのですか!!!
シルバディアさんは実に理性的で寛容なお方だと聞き及んでいます!!!ならば何故東京にだけダンジョンを置くのですか!!!
我々は地方にもダンジョンの分散設置を希望します!!!シルバディアさん!!お願いします!!!地方創生の為に!!!地方にもダンジョンを!!!!」
「「「「「「なにとぞ!!!」」」」」
大河内が立ち上がりシルバディアに頭をさげると他の知事も立ち上がり頭を下げた。中島総理はどうしようとぐるぐる目であり、江田官房長官は苦虫を噛んでいた。シルバディアは一つ息を吐いて知事達の前に立った。
「貴方たちの意見。しかと受け取ったわ。」
「・・・・・で、では。」
「その前に私の話聞いてくれる?」
「は、はいっ!!!」
妖怪知事と言われた三方を始め小さく椅子に座り直す知事達。
「まずね。私ちゃんと地方にもダンジョン設置する予定だったのよ。」
「!?」
中島総理がすごい目でシルバディアを見ているが構わずシルバディアは続けた。
「お台場とか、東京都内って富士山から関東平野に流れてる龍脈の終着点なの。かなり大きい龍脈のツボだから最初に選んだのよ。政府が管理もしやすいし。だから地方をないがしろにしたってわけではないってことを理解してちょうだい。」
おお〜と知事達から感嘆の声が上がる。
「それでね?このままお台場のダンジョンが成功すれば次は地方って考えてたわ。総理には話してなかったけど。」
「シルバディアさん!?」
「ごめんね総理。ダンジョン増やすっていうと総理の胃がねじ切れると思って。」
「今にもねじ切れそうですけどぉ!?」
「で、であればどこが候補なのですか!?」
「そうね候補は結構あるわ。日本は龍脈が結構巡ってる国だから。」
おお〜〜〜!!とまた感嘆の声が上がった。皆浮き足だっておりウキウキが隠せていない。
「龍脈って火山が起点になってるの。だから火山がある県が設置候補になるわ。」
火山など日本にはいっぱいある、火山が無い四国の愛媛の知事ががっくり肩を落としたがほとんどの知事が歓喜していた。
「それでね。もし東京の次のダンジョン置くには福島が良いかなって。」
「おおおおおおお!!!!」
達磨山知事が咆哮する。ちょっと怖いなこの人と思うシルバディアなのであった。
「な、なぜ福島なのです!!」
「わ、我が県にも火山が!!」
「まず福島の良いところは東京から新幹線で二時間というところよ。アクセスの良さが一番あるのが福島ね。」
「あ、ああ・・・・・・」
「そうだ・・・・・」
「新幹線ありがとぉぉぉぉぉーーーー!!!」
「二つ。今調べてる限り龍脈の終着点が日本一多くて設置場所に困らないと言うこと。多分浜通り、中通り、会津に1箇所ずつ設置出来ると思う。」
「そんなに!?!?」
「ええ。それに地方だから特色を出したダンジョンに出来そうなところがいいわね。」
「おおお!!!」
「まぁでもまだ計画にもなってない私の頭の中の情報だからね。」
「え・・・・・・」
「決まってるじゃない。総理にも話してないのよ。」
「ああ・・・・・・」
「とりあえず早くて10年以内に設置は目指すから許して。」
「10年!?!」
「なら我々はいつになるんだ・・・・・・・」
「ダンジョンは国を挙げた一大事業なのよ10年は早いでしょ。リニアモーターカー何年掛かったと思ってるの?」
「ぐぅ。」
「ぐぅの音が出た。」
「で、ですがもっと早く出来ないのですか!?そんなに待ったら先に地方が無くなってしまいます!!!」
「じゃあ龍脈の機微を無視して無理矢理仙台にダンジョン設置したとして、エーテル爆発を起こしたら仙台が地図から消えるわよ。」
「あああ・・・・・・!!!」
知事達は押し黙り沈黙した。シルバディアは席に戻り置いてあったカフェオレを一口飲んだ。
「とりあえず聞きたい事は聞けた?ちゃんと地方のことも考えてるからちゃんと待ってね。」
はい・・・・・・と力なく頷いた知事達は総理の会議終わりの合図を機にとぼとぼと会議室を出て行った。ダンジョンはちゃんと設置するという確約は取れたのだ。それだけは持ち帰れる。得るものはあったとは言える。
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ダンジョン、開放日。
「並んでお待ちください。人数制限はありません。並んでお待ちください。」
係員の機械的な指示を聞きながらロッカーで武具に着替え列に並ぶ林大悟。官公庁オークションで魔法使いセットを買ったが周りは剣士や騎士で溢れなんとも居たたまれない気持ちであった。
「はぁ・・・・・・」
「貴方まで待合所に入ってください。」
「あ、はい。」
待合所に入るとそこはもうダンジョンゲートの目の前だった。
「おおお・・・・・・すっげ。」
そして至る所で係員が五人のパーティを作れと言っていた。ソロは絶対避けるようにとも言っている。
「あー・・・・・魔道士なんか入れてくれるかな。」
だが大悟はぽん!と肩を叩かれビクッと反応するのだった。
「君!一人かい?」
白い歯がまぶしいアラフォーくらいのおじさんに声を掛けられた。その置くには剣士の少年と槍を持った少女。そして槍を持った青年がいた。
「え、あ、はぁ。」
「今四人集まっててね!うちに是非どうだい?」
「いいんすか。魔法使えない魔法使いっすけど。」
「かまわないさ!」
「親父、五人目その人?」
「ああ。自己紹介しよう。俺は瀬戸孝だ。よろしく。」
「息子の瀬戸祐二です。」
「鳴海マナです!15歳!」
「豪有吉だ!よろしくな!」
「あ、林大悟です。オナシャス。」
パーティを組めた大悟は簡単にミーティングすることにした。
「え?じゃあ1階層だけ?」
「ああ。流石にいきなり2階層は危険だろう。」
「まぁその通りっすね。」
「私は魔石稼ぎたかったなー」
「1階層の装備を売るだけでも結構な額になるぞ。大丈夫さ。」
「豪さんそれって何個でもドロップ品持てる計算でしょー?」
「大丈夫!!この通り自衛隊の払い下げ品の背嚢持ってきた!!みんなの荷物は俺が持つよ!!!ただ入らなくなったら帰ろう。」
「そっか。」
「豪さんの言うとおりだ。」
「俺たち初めてだしな。」
「無理は禁物っすね。」
「じゃあコレで行こう。準備はいいかい?」
「うす。」
「大丈夫。」
「行ける!!」
「おう!!」
「よし!!じゃあ出発だ!!!」
遂に一般公開されたお台場ダンジョン。その迷宮は人類に何をもたらすのかは未知である。