転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜   作:電動ガン

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また半年!!!!そういうの良く無くない?良いのよ!!!・・・・・と思ったらG7!?(フランス抜き)

「おい!!不法侵入者だ!!!捕らえろ!!!!」

 

フロリダ州。マイアミ。ダンジョン『コバルト・コースト』が設置されたこの地では。不法入国者狩りともいえるべき公安局の狩りが行われていた。武装した警備隊が南米の貧困地域から命からがらやってきた若者を捕らえていた。免許制であるという情報すら掴めなかった若者は無慈悲にも捕らえられ、強制帰還させられる。彼らの目的は、ダンジョンの魔石を一個でも持ち帰り家族を養うことだった。

彼らにはダンジョンに潜る権利が無い。それどころか主要五カ国の国籍を持たない者にエクスプローラー免許を取る権利すらなかった。

 

「これで何人目だ。」

 

「わからん。でも30人は捕まえた。」

 

武装警備隊も心苦しかった。自分たちもダンジョンでレベル上げをして超人武装警備隊としてダンジョンの恩恵に預かっている以上、縋り付きたくなるものだ。だが、ルールはルール。容赦無く違法入国者は逮捕していった。

 

「はぁ。ここ最近違法入国は増えっぱなしだ。ジョーンズ大統領にこの状況を知ってもらわないと。」

 

「しかたないだろ。ダンジョンはあまりにも魅力的過ぎる。完全に締め出せば戦争だぞ。」

 

イギリス、ロシア、中国、アメリカ、日本だけが独占する富。世界のあちこちで絶望と怒りが燻り、この情勢に、世界が動いた。

 

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スイス、ジュネーブ。ここで臨時の首脳国際会議がセッティングされた。席に着いたのはダンジョンを持たざる国の代表、ドイツ、イタリア、カナダそしてその対面にダンジョン所持の五カ国の代表だった。会議には、シルバディア特製エーテル自立式自動翻訳マシンミニが日本から提供された。

 

「まず、この臨時会議に各国首脳の皆さんに集まっていただき感謝する。特に日本の中島総理には翻訳システムを提供して頂きスムーズな会議を行う準備が出来たとして大変な謝意を示す。」

 

ドイツ代表が頭を下げ、会議を進める。そして続けて口を開くのだった。

 

「そして、単刀直入に申し上げる。」

 

バシン!!と書類を円卓に叩きつけ、こう続けた。

 

「ダンジョンの門を、全世界の若者に開放していただきたい!!!国籍に関係無くエクスプローラー免許取得を可能にし、適切な訓練を受ける権利をもらいたい!!!ダンジョン探索を可能にするエクスプローラー免許取得制度を国際共通資格制度に押し上げ、創設すべきだ!!!これ以上の独占は!!!世界の分断を煽り第三次世界大戦の引き金になりかねない!!!」

 

しかし、ダンジョン主要五カ国から返ってきたのは極めて冷たいものだった。ジョーンズ大統領が手元の書類を捲りながら口を開く。

 

「首相、気持ちはわかりますがね。現実を見て頂きたい。ダンジョン内部の危険性は未知数だ。現在開放されている3階層でも事故になりかけたものは無数にある。油断すればダンジョンは死ぬ。

見たこと無いあなた方にはわからないだろうがダンジョンの中は想像を絶するものだ。しかも一歩間違えばモンスターが地上にあふれ出スタンピードが起こる可能性だってある。

厳格に管理された自国のエクスプローラーだからこそ封じ込めが出来ている。

そこに、身元も不確定、技能も不十分、そんな他国の若者を入れればどうなる?ダンジョンに死体の山を築きたいのか?」

 

「言い訳をするな!!!」

 

イタリアの首相が立ち上がる。

 

「危険性を管理するためなら何故我が国の専門家を受け取らない!!!結局のところ。資源を独占したいだけではないか!!!」

 

「我々は正式な手続きを踏めば魔石のサンプルを渡している。」

 

「馬鹿にするな!!!それは何年後に受け取れる!!!100年後か!?!?」

 

そこに中島総理が割って入る。

 

「落ち着いてください。一応我が国でも準備段階ですが、国際的な免許にする用意があります。ですが免許センターの職員や教員の育成が追いついておらず、それだけでは無くお台場ダンジョン、通称『カノン・ハーバー』でも法整備が追いついていません。

1年経つ今もです。それにダンジョンから採れる魔石、これは地球の経済バランスを崩壊させかねない劇薬です。

急激な市場への流入は世界的なハイパーインフレを引き起こす可能性のリスクがある。

私達は渋っているのではありません。世界のバランスを取ろうとしているのです。」

 

ここでカナダ代表が静かに告げた。

 

「慎重、と言う言葉で飢え死にする人々を見捨てるのか。世界中の若者が、あなた方の慎重さのせいで未来を奪われている。彼らはただ、生きたいだけなのだ。」

 

だがここでロシアのエフレム大統領が呟いた。

 

「自国の若者が飢えるのが自国の問題だろうに・・・・・・なぜ自国で解決しようとせず他国を頼る。他力本願で当てこすられても困るのはこっちだ。」

 

議論は平行線を辿り会議室の空気は一触即発の緊張感に包まれていた。主要五カ国は準備が出来てないと訴え続け、他国は早くしろとせっつき、国際的な制裁も辞さない構えを見せる。

人類がその無限の資源と国民を富ませる市場に対し、内輪揉めで第三次世界大戦の引き金を引こうとしていた。その時だった。

 

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円卓の中心に眩い光が発せられたかと思うと、光の粒子を撒き散らしながら暗黒星雲の擬人化の様な少女が現れる。シルバディアだ。

 

「ッ!?!?」

 

「なんだ!?!?」

 

「うお!?!?」

 

ドイツ、イタリア、カナダの首相達が狼狽えるなか、主要五カ国の首脳達は遂に来てしまったとと頭痛を抑えるような姿勢を取る。シルバディアはふわりと着地するとカーテシーして三カ国の首脳達に挨拶した。

 

「ごきげんよう、ドイツ、イタリア、カナダの首相さん。シルバディアよ。」

 

「あ、ああ・・・・・・?」

 

「え・・・・・・?」

 

「ど、どうも・・・・・・」

 

シルバディアは辺りを見渡し、三カ国と視線を合わせた。

 

「会議は見ていたわ。三カ国の要求も、五カ国の煮え切らない態度も、全部。見てた。」

 

日本達はざわっと寒気がした。これは、ドイツの首脳達が粛正されるのではないかと予想した。中島総理が円卓を乗り越えようとした瞬間シルバディアはバッと床に頭を擦りつけるのであった。土下座だ。

 

「お願い!!ドイツの首相さん達!!!もう少し!!もう少し待って欲しいの!!!」

 

それを見た中島総理が机に足をひっかけつんのめっている。だがシルバディアは続けた。

 

「この五カ国達は私との特記事項が多すぎてちゃんと答えられないの!!!だから私が答えるわ!!!」

 

ドイツの首相達は少女を土下座させているのに居たたまれず狼狽えているがシルバディアはそれを無視した。

 

「ひとまず!!エクスプローラー免許の国籍不問の国際免許化の準備は進んでる!!!だけどどうしてもあと数年は掛かるの!!その数年の間にダンジョン法案の国際一本化を計りそれからエクスプローラー免許の国際免許化を実行するわ!!!必ず!!!」

 

ドイツの首相達は少女の叫びを真摯に聞いていた。

 

「それから!!ダンジョンの国際化が終わったら。世界各国に徐々にダンジョンを増やしていくわ!!でもそれも100年単位で掛かるの!!!どうか許して!!!」

 

シルバディアは床に擦りつけていた顔をあげて懇願する。

 

「ダンジョンは、地球を救う為のものなの。でも一気に国際的にして数億単位の突入者を出したら、地球が終わる前に世界が終わっちゃう!!!」

 

「それは、どういう意味だ、ミス・シルバディア。」

 

「今ダンジョンは生まれたばかりなの。だから受け止められる規模が数百万人単位まで。それ以上の人間がダンジョンに突入すると、エーテルが逆流してエーテル爆発やエーテルバーストを引き起こすの。」

 

ざわざわと三カ国がざわめき出す。主要五カ国達はそれをしゃべっちゃうのかと顔を覆った。

 

「エーテル、爆発とエーテル、バーストとはなんだ?」

 

「エーテル爆発はダンジョンから大量のエーテルが地球に流れ込んで、地殻を破壊しながら吹き出す現象よ。エーテルバーストはダンジョン内にエーテルが逆流し、中にある者を全部吹き飛ばす現象。」

 

「なんだと・・・・・・?!」

 

「ダンジョンにそんな危険が・・・・・・?!」

 

「なんということだ・・・・・・」

 

「どれもこれもダンジョンが未熟なうちにダンジョンに殺到すると起きる現象なの。だから、主要五カ国の国民以外は受け入れられないの。」

 

ドイツの首相達は納得がいったようだった。そして自分たちは世界滅亡の引き金を引くところだったと確信し、震え出すのだった。

 

「ミス・シルバディア。ありがとう。伝えてくれて。我々は愚かな選択をするところだった。」

 

「ああ。ダンジョンとは未知なるものだと思い知らされた。」

 

「なんと恐ろしい・・・・・・・確かに大国であるこの五カ国に免許で管理させねば国が消える。」

 

「ありがとうわかってくれて・・・・・・・」

 

「ああ、立ってくれ。ミス・シルバディア。」

 

シルバディアが立ち上がり。ドイツの首相達と握手をする。

 

「我々は待とう。ダンジョン所持国の首脳達は国際公開を約束してくれるな。」

 

主要五カ国は約束すると首を縦に振る。三カ国は一息吐き。シルバディアに向き直る。

 

「ミス・シルバディア。ありがとう。君に頭を床に擦りつけられた時はどうしようかと思ったが、君の思いは確かに受け取った。」

 

「いえ、いいのよ。私も必死なのよ。ダンジョン管理くらいわけないけれど、人類は思いがけないことをするから。」

 

「ははは!!そうだな!!!」

 

「そういうのはイタリア人がよくするな。」

 

「カナダは喧嘩を売ってるのか?ピザぶつけるぞ。」

 

「とりあえず、私からは以上よ。何か聞きたい事や将来ダンジョンを設置したときのことを聞きたかったら日本に問い合わせてね。」

 

「承知した。」

 

「自分の国にもダンジョン欲しいな。」

 

「しかり。」

 

こうして首脳会談は穏便に終わることが出来た。だがしかし世界の首脳会談に突如現れたシルバディアは思いもよらない影響を与えるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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