転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜   作:電動ガン

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ダンジョンが設置されてから1年。私達が地球に来てから2年と少し。なんで私管理運営やってるの?自分の所為だったわ。

ダンジョン庁。シルバディア専用ダンジョン管理室。暗黒星雲の闇を擬人化したような少女、シルバディアは自身の銀色の角を撫でながらダンジョンの問題解決リストを眺めていた。

 

「うーん・・・・・・・」

 

もうダンジョンがお台場に現れてから1年。各国にダンジョンを設置して半年。混乱は少々見られたもののどの国も健全にダンジョンを運営する土台をなんとか用意して運営していた。だが細々とした問題は運営側で片付けるから良いとはいえ、管理側の問題が浮上しシルバディアを悩ませていた。

 

「なんなのよこれはぁ!!!!」

 

シルバディアも匙を投げたくなる奇妙奇天烈な問題。その1。第1階層。無許可砂風呂ツーリズム摘発案件。

 

「なんなのこれは!?!?人類馬鹿なの!?!?ダンジョンなのよ!!!!なんで砂風呂で馴染んでるのよ!!!!」

 

探索者達が徒党を組んで、砂漠の砂で砂風呂をしたい者を募り、モンスター蔓延るダンジョンの砂漠フィールドで砂風呂をするという馬鹿の所業。シルバディアは頭を抱えた。

 

「人類・・・・・・・人類ってなんなの・・・・・・思考がぶっ飛びすぎてる・・・・・・どうしてそんなことが思いつくの・・・・・・」

 

でもまぁ結果的に魔物を狩ってドロップ品は得てるので保留にした。

 

「はぁ・・・・・・次はなに?」

 

その2。3階層の森林で全裸徘徊。

 

「ばか!!!!!」

 

シルバディアは頭を投げ捨てたくなった。

 

「ダンジョンなのよ!!!!それも3階層!!!!!しっかり油断すれば死ぬって言ったじゃない!!!!!」なんで防具脱ぎ捨ててんの!!!!ログ見れば全裸の方が魔物の討伐数多いんだけど!?!?!なんで!?!?!?」

 

シルバディアは初めて頭痛がしそうな感覚を味わった。問題はまだある。

 

「もういや・・・・・・次はなに。」

 

その3。アメリカ、セントルイスダンジョン火山フィールドにて溶岩温泉まんじゅうの闇営業問題。

 

「なにやってんのよ!!!!溶岩で温泉まんじゅうを作るな!!!!!」

 

息切れしながらふと思いついて闇営業で補導された探索者のプロフィールを見る。そこには日系3世の文字。

 

「ここも元日本人じゃない!!!!!なにやってんのよ日本人の血は!!!!!国民総じて馬鹿なの!?!?!?!」

 

もう愛すべき馬鹿が多すぎて泣きたかった。だが問題はまだある。

 

その4。イギリスエディンバラ迷宮城塞ダンジョン、さまよう兜持ち去り問題。

 

「魔物を持ち去るな!!!!ダンジョンの外にでたら足がぶつかっただけで死んじゃうのよ!!!!」

 

イギリスダンジョン庁の発表では探索者にさまよう兜愛好家というものがいるらしく、それが保護してダンジョンの外に持ち帰っているらしい。もちろん検問所で止められ処分されている。

 

「ここはまだかわいいもんね。あ、でももう一枚ある。」

 

その5。イギリスダンジョン城塞まんじゅう闇営業・・・・・・・・

 

「このやろーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」

 

年の為確認したらやっぱり日系3世。日本人の血だった。

 

「日本人はまんじゅう売らないと気が済まないのか!!!!ばかばか!!!ばーーーーーーーーーーか!!!!!」

 

書類を散らかし、片付けは坂下にさせようと椅子にふんぞり返る。地球のダンジョン管理って大変だなぁとまさかの肉体的疲労を感じそうだった。

 

「もう・・・・・・・闇営業くらいさせとけばいいじゃない・・・・・・何がだめなの・・・・・・」

 

思ったよりたくましさがあるので計画を早めようと決めたシルバディア。そして坂下を呼び出すのであった。

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

「え?4階層と5階層。それにボス部屋を開放する?」

 

「そうよ。」

 

坂下を呼び出し大型アップデートの説明をする。

 

「世界のレベル5到達率はまだ低いけれど、それを補うたくましさがある。前は躊躇ってたけど報告をみて十分開放条件は整ってると判断したわ。」

 

「そうですか。大丈夫ですかね。」

 

「大丈夫。まぁ4階層、5階層は敵の恐怖度は増すえれど死の危険度はあがらないわ。問題はボスね。」

 

「ボス、ですか。どんなボスなんですか。」

 

「一応5階層でレベル8まであげられるんだけれど。8まで上げてないと危険ってくらいね。死の危険はないけれど死の気配は感じるくらいの強さにはしたわ。」

 

「少し、不安ですが。どんなボスなんですか。」

 

「ジャイアントピヨっていう鳥の魔物よ。空を飛んで身体で押しつぶしたり、転がって押しつぶしたりする魔物なの。対処を誤るとちょっと怖いわ。」

 

「・・・・・大丈夫でしょうか。」

 

「大丈夫。でもレベル上げを徹底させて。あと救済措置も入れて置くからそれに期待しましょう。」

 

「わかりました。」

 

「じゃあ坂下は声明作って。私は大型アップデートの動画撮るから。」

 

「はい。お願いします。」

 

「あーでも・・・・・・・その前にクレープ食べに行きましょ。甘いの食べておきたい。」

 

「わかりました!お供します!」

 

「お願いね。」

 

シルバディアはため息を吐いた。これで。少しは奇妙奇天烈な問題から目が逸れて、攻略に目が向いてくれないかと思った。だがまだシルバディアは人類を舐めていた。

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

「ゆめみ。HP回復ポーションあと何個。」

 

「5個。まいこは。」

 

「4個。あかりは。」

 

「12個。魔法色に変えてから少し節約出来てる。」

 

ゆめみ、まいこ、あかりのパーティー、『スイーツ・ハリケーン』(最近チーム名を付けるのが流行っている。)は5階層最速攻略に乗り出していた。配信をしながらここまで来たスイーツ・ハリケーンだが、2階層ごとにフィールドが変わるという情報に振り回され、1、2の砂漠、3、4の森林。そして5階層の城塞に少し苦労した。だが前衛と後衛でバランスが良くなったゆめみたちは難なく攻略し、ボス部屋の手前まで来たのだった。

 

「みんな〜見てた〜?ゆめみたちここまできたよ〜」

 

「ボス部屋はとりあえず入るまでは配信続けるから。戦い始めたらスマホ棄てるね。」

 

「魔石もがっぽり!!!スマホひとつ棄ててもなんも痛くないね。」

 

『すっげ。』

『魔石多過ぎぃ!!』

『ゆめみちゃんがんばえ〜』

『ボスどんなのなんや。』

『ボス楽しみ〜』

 

「とりあえずあかり。ポーション三つ。」

 

「私も。」

 

「うい〜」

 

ポーションを受け取り鎧のスリットに挿す。そして気合いを入れた三人は一気に戦士の顔になり、コメント欄は荒れ狂った。

 

「いくぞ。ボス。ゆめみたちが世界最速攻略だ。」

 

「おう。」

 

「いくぞっ!!」

 

そして勇み足でボスのゲートを潜った・・・・・・が。

 

「・・・・・・あれっ!?」

 

「なにここ!?!?」

 

「えええ!?!?」

 

スイーツ・ハリケーンが足を踏み入れたのは、プラネタリウムのような星屑のきらめく天井で、心が安らぐBGMが流れ、円卓のカウンターがあり、その中心にコップを磨く暗黒星雲の闇を擬人化したような少女がいた。

 

「やあいらっしゃい。」

 

「ボスは!?!?」

 

「ええ〜・・・・・・」

 

「なにここ。」

 

『ぼすどこだよ。』

『なにここ。』

『カフェ?!!」

『ダンジョンにカフェ!?!?』

『あの子シルバディアちゃんじゃね。』

 

コップを置いてメニューを取り出した少女はゆめみたちにカウンターに座るよう促した。

 

「あ、あの、もしかしてシルバディアちゃん?」

 

「そうよ。とは言っても分身体だけどね。アカウントを共有したサブスマホみたいな感じ。」

 

「へ、へえ〜」

 

「シルバディアちゃんここなに?」

 

「カフェ?」

 

「そ。ここはレスト・ボーナス!!ボス部屋手前で料理を食べてバフを掛けるところよ。」

 

「そんなのがあるんだ〜!!」

 

「あたし達運が良い感じ?」

 

「レスト・ボーナスかぁ。」

 

「レスト・ボーナスは確率で入れるから。お姉さん達運が良いよ。ここに人来たの初めてよ。」

 

「や、やりぃ!!!」

 

「これでボス楽勝!?」

 

「すげぇ〜」

 

『運が良いのか。』

『レストボーナスすげぇな。』

『猫飯みたいなものか。』

『猫飯っwwwwwwっw』

『猫飯あんのかダンジョンwwwwww』

 

「お、配信してんの?シルバディアよ〜ぴーすぴーす。」

 

「みんな〜!!シルバディアちゃんだよかわいいね!!」

 

「普通にまいこたちより可愛いのずるいでしょ。」

 

「で、何食えるの?」

 

「あ、メニューこれね。」

 

ゆめみ達はメニューを開く。だがそのラインナップには混乱するばかりであった。

 

「なにこれ・・・・・・・」

 

「宇宙怪獣・・・・・・の、ステーキ?」

 

「銀河の・・・・・なに?メイド喫茶か?」

 

あかりがスマホでメニューを映すとコメント欄が沸き立つ。

 

「あー、おすすめどれ?」

 

「よくわかんない。」

 

「美味しそうではある。」

 

「じゃあね。斧持ってる前衛の貴方はこれ。宇宙怪獣ドメルガボラスの尻尾のステーキ。」

 

「へー。宇宙怪獣食べるんだってみんな。」

 

「私は?」

 

「タンクの貴方はこれ。銀河渡り鴨のオムライス。」

 

「あたしは?」

 

「魔法職の貴方はこれ、星雲の星屑メロンクリームソーダ。」

 

「じゃあおすすめで。」

 

「おなしゃー。」

 

「冷たいメロンソーダはうまいでしょ。」

 

そうしてシルバディアが作り始める。その様子をあかりは映してさらにコメント欄は大騒ぎになるのだった。

 

「はいお待たせ。」

 

「おおお!!」

 

「思ったよりすごいのが出てきた!!!」

 

「おいしそ〜!!」

 

「あ、食べる前に。鑑定鏡持ってる?」

 

「持ってるよ。あかりだして。」

 

「うい〜」

 

「料理鑑定してみて?」

 

あかりがまずゆめみのステーキを鑑定する。そしてその結果に目を見張るのだった。

 

レアリティ:レア

名称:宇宙怪獣ドメルガボラスの尻尾のステーキ

価値:3200円

種別(料理):バフ料理

攻撃力+400(ダンジョンから出るまで。)

早足(ダンジョンから出るまで。)

 

「やっっっっっっっば。」

 

「攻撃力+400はエグすぎ。ゆめみのバトルアックス攻撃力78だよ。」

 

「バフ料理すげぇ〜じゃあ私のは?」

 

レアリティ:レア

名称:銀河渡り鴨のオムライス

価値:2800円

種別(料理):バフ料理

引きつけ500%(ダンジョンから出るまで。)

踏ん張り(ダンジョンから出るまで。)

 

「これタゲ引きつけ500%ってことだよね。」

 

「タンクというか城壁じゃん。」

 

「やっば。じゃああたしは?」

 

レアリティ:レア

名称:星雲の星屑メロンクリームソーダ

価値:3200円

種別(料理):バフ料理

高速詠唱五倍速(ダンジョンから出るまで。)

クリティカルロック(ダンジョンから出るまで。)

 

「ゴルゴ13なの?」

 

「スナイパーなんよこれは。」

 

「超強化過ぎる。」

 

「言ったでしょ。誰でも入れるわけじゃない。運だって。運が良ければボス前に超強化出来る。しかも美味しい物を食べて。」

 

「美味しい〜〜〜〜!!!」

 

「うまっうまっ。」

 

「何味だかわからないけど美味しい〜〜〜!!!」

 

「もう食べてる・・・・・・まぁいっか。」

 

ゆめみ達はしっかり腹ごしらえをして一人魔石一つを渡す。高いとは思ったがバフを考えると到底安すぎると考えるゆめみ達なのであった。

 

「じゃ、行きますかぁ!!」

 

「うい。」

 

「すげぇバフで身体に力が溢れてる。」

 

「じゃ、気をつけて行ってきてね。ジャイアントピヨは死の危険はないけど死の恐怖はあるから。」

 

「ありがとうシルバディアちゃん!!頑張るね!!」

 

「ごちそうさま!!」

 

「また来る〜」

 

「うんうん。いってらっしゃい。」

 

ゆめみ達が出口へ向かおうとしたところ。ゆめみが振り返る。

 

「ねぇシルバディアちゃん。」

 

「なに?」

 

「ボスってもう倒したパーティいる?」

 

「まだいないわ。遭遇して撤退したパーティが何個かあるわね。」

 

「そっか!ありがと!」

 

そうしてゆめみ達はゲートを通りジャイアントピヨの待つ部屋へ侵入する。そこは円形の広場になっており中心に丸々と太った巨大な雀のような鳥がいる。

 

「行くぞ!!!ゆめみたちが一番乗りだああああああ!!!!」

 

「うおおおおおおお!!!!」

 

「やったらああああああああ!!!!」

 

『がんばれ!!!』

『いけえええええ!!!!』

『でけぇ雀だ!!!!』

『ボスだあああああ!!!!』

『ぶっちぎれ!!!』

 

ゆめみ達『スイーツ・ハリケーン』は武器を構え、スマホを投げ捨てたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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