転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜   作:電動ガン

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魔石の本当の力。なんで全然気がつかないかなぁ。

永田町。総理官邸。地上会議室。中島総理はつくばの研究所の巻貝教授からの報告を受けていた。

 

「・・・・・こんな感じです。サンプルとしていただいた小魔石、中魔石、特中魔石、大魔石ですが。永久エネルギー源としては小魔石でEV車の無限のバッテリーに。大魔石で火力発電所一基分のエネルギー量だという事がわかりました。」

 

「ありがとう巻貝君。やはり大きくなるほどエネルギー出力が大きくなるのね。」

 

「ええ。早くダンジョンから採取出来る様になって欲しいものです。大魔石が定期採取出来る様になれば電気代を無料に出来ます。」

 

「そうね。でもシルバディアさんに聞いたところ大魔石は50階層より下じゃないと採れないらしいの。10階層攻略にも至ってないから大分厳しいわね。」

 

「そうですか・・・・・・・そうなると50階層がどれだけ厳しいか目に浮かぶようです。電気代無料は夢のまた夢ですな。」

 

「ええ・・・・・・そうね。」

 

中島総理ははぁとため息を吐き、巻貝教授は苦笑した。ダンジョンが出来て魔石が採れる様になったは良いが今のところ無限スマホバッテリーシートしか国民に還元出来てない。このまま極小魔石を1万円の高額で買い取り続けるのは限界を感じていた。だがそこに報告を横で聞いて宙にふわふわ浮いていたシルバディアが不機嫌そうな顔で呟いた。

 

「魔石の本当のすごさに、まだ気付いてないのね。」

 

「え、いや、シルバディアさん。これ以上何があるんですか?」

 

「私言ったわよね。特大魔石の最高レアは、私の手を借りずに惑星を創造出来るって。」

 

「そうですなぁ。」

 

「あれどうやると思ってる?」

 

「え・・・・・?魔石を、コアにして、我々には想像も出来ない技術を使いマントルや地殻を形成する・・・・・とか・・・・・・」

 

「違うわ。」

 

「ええ・・・・・・」

 

「もっと単純な仕組みで簡単に惑星を作るの。それにやろうと思えば、極小魔石でも似たような事は出来る。」

 

「!?」

 

「えっ!?!!?」

 

巻貝教授は身を乗り出し顔を強ばらせて強い剣幕でシルバディアに迫った。シルバディアは嫌らしい笑みを浮かべ巻貝教授に告げた。

 

「いい?巻貝。極小魔石含め、魔石の本当のすごさに人類が気付けば。その需要は数億倍になるわ。

極小魔石でさえ掘っても掘っても足りなくなる。全世界の人類が探索者になっても極小魔石が足りなくなる。

人類の欲望は無限大だからね。」

 

「そこまでなのですか・・・・・・?」

 

「そこまでよ。」

 

巻貝は顎に手を当て思案する。

 

「そこまで言う魔石のすごさ・・・・・・いったいなんなのですか?」

 

「あんまりヒントをあげるとすごさに気付く楽しみが減ってしまうのだけれどここに魔石があるわ。

巻貝、これ握って。」

 

「?はい。」

 

巻貝に極小魔石を握らせる。

 

「巻貝はコーヒー好き?」

 

「コーヒーですか、あまり飲みませんね。エナジードリンクをがぶ飲みしています。」

 

「そっか。じゃあお酒は?」

 

「お酒は、そうですね。ウイスキーに一家言ありまして。家には世界中かあら集めたウイスキーがあります。」

 

「そう。じゃあ味の善し悪しもわかるわよね。」

 

「ええ・・・・・・そうですね・・・・・・?」

 

「じゃあ巻貝。そこのテーブルに、最高級ウイスキーが欲しい〜〜〜!!!って願ってみて。」

 

「は?」

 

「いいから。絶対欲しい。絶対飲みたい〜〜〜!!って願って。早く。」

 

「わかりました。むむむ・・・・・・」

 

その次の瞬間だった。コトリと音がしてテーブルの上に琥珀色の液体の入った一杯のショットグラスが出現する。中島総理も巻貝教授も驚愕しすぎて飛び跳ねていた。

 

「なに!?!?」

 

「なんだ?!!?どこから現れた!??!」

 

「巻貝飲んでみて。一杯だけなら大丈夫よ。」

 

「・・・・・・。」

 

巻貝は恐る恐るショットグラスを煽り、カッと目を見開く。

 

「美味い・・・・・!!!これは・・・・・・ボウモアの30年・・・・・!?」

 

「うふふ。」

 

ひたすら困惑する巻貝から一回り小さくなった魔石を受け取り、中島総理に手渡す。

 

「総理、なんかちょっとした物で欲しい物ない?」

 

「ちょっとしたもの・・・・・・?」

 

「ええ。何か。握ってそれが欲しい〜〜〜〜!!って願って。」

 

「は、はい・・・・・・」

 

中島総理が目をつぶって祈るとテーブルの上にドン!!と洗濯用洗剤が現れる。

 

「うわぁ!?」

 

「ひっ!!」

 

「出来たわね。でも洗濯用洗剤て。」

 

「こ、これは今日の帰りに買おうと思って・・・・・・」

 

「まぁでも理解出来た?魔石のすごさ。」

 

「・・・・・・?」

 

「ま、まさか。」

 

中島総理はうまくわかってない様子だが巻貝教授は理解したようだった。そして怯えながらシルバディアに問う。

 

「シルバディアさん・・・・・・・いやシルバディア様・・・・・・」

 

「なに?」

 

「この魔石・・・・・・これは、願望機なのですね?」

 

「ふふふ・・・・・・その通りよ。魔石の大きさ、そしてレアリティで叶えられる願いの規模が変わるのよ。」

 

「は・・・・・・はぁ・・・・・・!!!」

 

「最高レアリティの特大魔石で、惑星を作るほどの願いを叶えられるの。わかった?」

 

「は、ははははは・・・・・・!!!これは、物理学の死だ!!!私達は今日を持って物理学を廃業する!!!」

 

「大丈夫かしら巻貝は。」

 

「ダメかもしれないですね。」

 

「すごい・・・・・すごい・・・・・・!!」

 

「巻貝?大丈夫?」

 

「あ、ああ。失礼しました。シルバディア様。」

 

「もうちょっと別な使い方も教えるわね。魔石を砕いて粉にして肥料にしたり、家畜の餌に混ぜたりしてみなさい。面白いと思うわよ。」

 

「承知しました。いろいろ試してみます。ふっふっふ。」

 

「本当に大丈夫。巻貝。」

 

巻貝はニヤニヤしながら帰っていった。中島総理はいらん扉を開けてしまったかもと苦い顔をして、シルバディアはこれで魔石研究が進むなと一人ゴチるのだった。

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

「は〜いゆめみで〜す。」

 

「まいこだよ〜」

 

「あかりです〜」

 

レベル10探索者、スイーツ・ハリケーンの三人の配信が始まった。だがその姿はいつもと違った。

 

「みんなコレ見える?新しい装備。」

 

「可愛いでしょ〜。」

 

「結構高かったよこれ。」

 

ダンジョンでドロップする中世から抜け出してきたような見た目の装備達とは一風変わった可愛らしくそして機能性を追求した漫画から飛び出して来たような防具と美しくそしてかっこよくもあるゲームから飛び出して来たような武器それらを見せびらかしながら自慢する三人だった。

 

「このゆめみの新しいブラン・ド・シュニエールは攻撃力234の超強力な武器だよ!!!」

 

「私のはウォーハンマーから破城鎚にランクアップしたよ!!!デカいでしょ!!ダンジョン内なら軽く持てるよ!!しかも吹っ飛ばしのスキルが付いてるんだ!!」

 

「あたしのブラック・ツェード・ローブは高速詠唱三倍速が付いててしかも耐性+30%とかいう激チート級の防具だよ・・・・・・まじやば。」

 

コメント欄はどこで手に入れた、すごいで一杯であった。そこにゆめみ達は笑って付け加えるのだった。

 

「これは衣装製作もしてるコスプレイヤーさんに作ってもらったんだ!!なんかねースキルサーファー使うときにクオリティで強さが変わるみたいで、

とにかくクオリティ高いのって注文したらえげつない強いのが出てきてすごい満足。」

 

「すごい大変だったって言われたけどものすごい額だしたからすごい笑顔だったよコスプレイヤーさん。」

 

「私達のダンジョン貯金無くなったからまたちょっとずつ稼ぐよーだからスパチャはほどほどにねー」

 

「んじゃ。行くかぁ。今日は5階層でアンコモン魔石狙うよ。油断したら死ぬからみんな簡単に周回しちゃダメだよ。」

 

見目麗しい防具と武器で。ダンジョンに潜る。それはまさに映えと言えるものだった。同接は3万人を突破し、あかりは広告収入で結構行けそうだなとにやりと笑った。

 

「なーファストトラベルとか欲しいよなー。」

 

「それはまーそうだけど。」

 

「下層への階段見つけなかったら下手したら一日さまようんだぞ?ゆめみ化粧水持ってきてねーからお肌荒れちゃう。」

 

「ダンジョンでお肌の心配するな。」

 

「ほんまそり。」

 

談笑しながら2階層を進みノールックでゴブリン達を屠りながら進んでいく。

 

「・・・・・ん?」

 

「どうしたまいこ。」

 

「あれ?」

 

「あかり?」

 

2階層の途中で足を止めるまいことあかり。何かに気付いたようでゆめみは警戒する。するとゆめみの耳にダンジョンではありえないものが聞こえてくる。

 

「音楽・・・・・?」

 

「うんこっち。」

 

「なにこれ。」

 

少し歩いたところにオアシスがあり、そこにゆめみ達が近づいて行く。するとオアシスから軽快な音楽が聞こえてくる。

 

「なに・・・・・・?」

 

「なんで?」

 

「あれかな。」

 

オアシスの茂みの向こうを隠れて見ると。そこには太鼓や笛で音楽を奏で、魔物の鳴き声で歌っているサンドゴブリンの群れがいた。

 

「なんだあれ。」

 

「ゴブリン歌ってるんだけど。」

 

「ウケる。みんな見てる?」

 

スマホでゴブリンの演奏会を映し、同接は5万人に達し、ダンジョンの謎の現象に皆が疑問を持った。なんだこれ・・・・・・と。

 

「あ、演奏会終わった。」

 

「汗拭いてんだけど。」

 

「ウケる。」

 

だがその次の瞬間。あかりが枝を踏んで音を立ててしまう。ゴブリン達は心配になるほど驚き散っていった。

 

「行っちゃった。」

 

「なんだったんんだろうアレ。」

 

「まぁ行こうよ〜」

 

ゆめみ達は2階層を通過し、ダンジョンを潜って行くのだった。

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

「あ、ファンカストーディアルが見つかったのね。」

 

ダンジョン管理室で空間ディスプレイを見ながらシルバディアは呟く。

 

「あのパーティほんと運が良いわね。レスト・ボーナス引いたりとか。それにあの装備。あのクオリティでコスプレ作るの大変どころじゃないわよ。下手したら神器職人になれるわね。」

 

シルバディアは配信を閉じ、ポップキャンディーを頬張る。

 

「まぁそれでもユニークレアはドロップしないみたいだけど。まじでどんだけ運が悪いのよ。

ダンジョン1年以上運営してるのにドロップしたの2つだけでって地球人運が悪すぎてもう笑いも出ないわ。」

 

ドロップテーブルを操作するアイテム、航海の道しるべを導入したにも関わらずユニークレアのドロップは渋いまま。まじで運が無さ過ぎてシルバディアはもう笑みも出ない。

 

「まぁいいわ。確実に出やすくはなってるし。これ以上操作するとバランスが崩れるし。それに変な方向に運が良いパーティが世界各国でいるからいつか大量にドロップするでしょ。」

 

ダンジョンが当たり前になるにはもう少し掛かるかなと感じるシルバディアだった。だが魔石のすごさを伝えたので需要はこれからドンドン大きくなるだろう。そうなればダンジョンに突入する人が増えて地球の延命に繋がる。地球には、長生きしてもらわねば困る。だが、地球は本格的に牙を剥き、怒り狂い始めるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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