転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜   作:電動ガン

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地球の怒り

それは突然だった。ダンジョンが地球に設置されてもうすぐ2年になるかならないかと言う頃。日本政府危機管理センターにスペイン政府から悲鳴に近いSOSが飛んできた。

 

「それでは、ダンジョンらしき物が出現したと?」

 

「そうだ中島総理!!助けてくれ!!ただのダンジョンじゃない!!瘴気の様な物が溢れて、取り込まれた国民が精神汚染を引き起こし発狂死している!!!シルバディア様に報告を!!!」

 

「わかりました。すぐに取り次ぎます。」

 

「頼む!!!バルセロナの街が、地獄になる前に・・・・・・!!」

 

中島総理はすぐにシルバディアの直通ラインに電話を掛けた。だが、恐ろしい答えが返ってくるのだった。

 

「知らないわよ?」

 

「えっ?」

 

「スペインはあの五カ国会議に参加してないじゃない。それに地脈と龍脈の調査が済んでないのに設置出来るわけがないじゃない。」

 

「じゃあ・・・・・あれはいったい何・・・・・・・?」

 

「・・・・・・・。」

 

「まさか、エルーカディアさんやバルガンディアさんが勝手に・・・・・・?」

 

「・・・・・・・まさか、もう来たの?」

 

「えっ?」

 

「総理、いますぐバルセロナに行く。エルも連れてくからスペインに連絡よろしく。」

 

「えええ!?!?エルーカディアさんも!?」

 

「多分想定通りなら、事態は想像以上に緊急事態よ。じゃあ。坂下には言っといて!!!」

 

シルバディアは窓を開け放ち、飛び出す。そして怪獣形態に変身すると音速を超えてユーラシア大陸を越えるのだった。

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

バルセロナの街、それは地獄の様相に変化していた。サグラダファミリアを突き崩す形で無数の穴が空いた肉塊の様なアーチのゲートが街を占領し、大地を蝕み、草木を枯らし、人を腐らす赤黒い瘴気をゲートから撒き散らしている。

既に街の20%は瘴気に覆われており、軍がパニック状態の住民を引きずるように避難させていた。

 

「うわ・・・・・・・やば・・・・・・・」

 

「エル。ちょっと想定よりマズイわ。」

 

「だね・・・・・・私・・・・・・・瘴気を・・・・・・なんとかする・・・・・・から・・・・・・・」

 

「頼むわね・・・・・・・てマズイ!!!」

 

シルバディアが怪獣形態で上空からゲートを見張っていると、その巨大なゲートから一体のシルバディア級の大きさのモンスターが這い出てくる。それは、異形としか表現出来なかった。無数の左右非対称の腕。複眼だらけで重そうな頭。虫の触角を寄せ集めたような脚。そのモンスターは殺意と悪意を織り交ぜ邪悪で形作った様な姿だった。

 

「エル!!!!!問答無用で封印して!!!アイツ本物の宇宙怪獣級よ!!!私が仕留める!!!!」

 

「おけ・・・・・・・!!!」

 

エルーカディアがゲートに取り付き、その権能を使い始める。同時にシルバディアは地上に降り立ち、モンスターへ威嚇するために大きく吠えた。だがそれが逆効果だった。モンスターは頭に切り込みが入り四つ口に裂けて咆哮した。その咆哮は冒涜的で、生命を脅かし、全てを拒絶する咆哮だった。シルバディアは街で避難をしている軍が発狂し始めたのを確認し、舌打ちをした。

 

「ちぃ・・・・・・存在自体が生命への脅威のタイプね・・・・・・ならさっさと始末しないとスペインが危ない・・・・・・!!!」

 

モンスターがシルバディアに飛びかかり街を破壊しながら取っ組み合う。一瞬で周辺の地形を崩壊させるほどの苛烈さ。シルバディアの爪撃がモンスターの身体を引き裂くも瞬時に再生する。シルバディアは息を呑み、ブレスを吐こうとするもエルーカディアから待ったが入る。

 

「シル・・・・・・!!!だめ・・・・・・!!!シルのブレス吐いたら・・・・・・!!!ユーラシア大陸がひっくり返る・・・・・・!!!」

 

「ちっ・・・・・・そうだった。」

 

ドラゴンがブレスを吐けないとなったら戦い方は大きく限られる。シルバディアはモンスターに組み付き、腕に噛み付いて引きちぎる。ちぎられた腕が街を破壊しながら落ちていき、シルバディアに向かって大きく咆哮し、口に光りが収束していく。

 

「マズイ!!!こいつもブレスを吐く!!!」

 

シルバディアは一瞬で頭を潰すが光線のチャージは止まらない。このままでは大西洋まで焼かれるはずだなんとかして止めなければ。だがどうやって・・・・・そこでシルバディアは名案を思いついた。

 

「ここじゃなければいいんだ!!!」

 

シルバディアは身体に四つある噴進器官を思いっきり噴射させモンスターを抱え飛び立った。衝撃でバルセロナの街はもっと破壊されてしまったが仕方ない。

 

「よいしょおおおおおおお!!!!」

 

月の衛星軌道上まで一気に昇り、ここならこいつを消滅させる程度のブレスなら吐けるとシルバディアもブレスを溜めていく。

 

「はぁッッッ!!!」

 

モンスターのブレスが先に吐かれたが甲殻で弾き返しシルバディアのブレスを叩き込む。モンスターは断末魔を上げることもなく消滅し、シルバディアは急いでバルセロナに戻りエルーカディアの封印処置に戻る。

 

「エル大丈夫!?」

 

「んぐぐぐ・・・・・・惑星風情が生意気・・・・・・ふん!!!!」

 

バルセロナのゲートは黄金の結晶に飲み込まれ封印処置が完了したのを確認する。

 

「ほっ・・・・・・良かった。」

 

「シル・・・・・これなに?」

 

「たぶん地球の免疫ね。あー説明しなきゃ。」

 

「そう・・・・・・じゃ・・・・・・私帰るね・・・・・・・」

 

「ええ。助かったわ。」

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

「地球の、免疫?」

 

「そうよ。」

 

スペインを含めたイギリス、ロシア、中国、アメリカ、日本+シルバディアの全世界公開会議。スイス、ジュネーブで開催されたそれはダンジョン時代の幕引きを計るかのような事態だった。

 

「地球がエーテルという他人の血液を身体に入れた結果、血液を排出するために出現させた新しい内臓のようなものなの。」

 

「で、では!!!我々の国にあるダンジョンは・・・・・・!!」

 

「あ、それは大丈夫。あれは人工臓器みたいなもので。拒絶反応は起こさないから。」

 

「・・・・??」

 

「あまりよくわからない。」

 

「エーテルという他人の血液に拒絶反応を起こしてるだけでダンジョンという人工臓器は私が調整した完璧なやつだから拒絶反応は起こさないの。だけど、この速さで出たって事は・・・・・・」

 

「出たって事は・・・・・・・?」

 

「なにが、あるんだ・・・・・・・?」

 

「これから、世界中で地球産ダンジョンが出現する可能性がある。

マランダンジョンの様な超超超小規模ダンジョンみたいならいいけど。

既に地球のなかでエーテルがかなりの量循環してて絶大規模のの地獄の様な難易度のダンジョンが出現するのよ。かなりまずい。

これを私達が止めてもいいんだけど、地殻をひっくり返して掃除することになるから。実質人類は滅亡するのよね・・・・・・・」

 

「で、では、止める術は、無い、のですか?」

 

「あるにはある。だけどこの方法は無いのと一緒なのよ。」

 

「それはなんなのですか!!!」

 

「教えてください!!!我々は、藁をも掴みたい!!!」

 

わーわーと騒ぐ円卓シルバディアは頭が痛そうに中島総理に告げる。

 

「ねぇ総理。ちょっとだけ静かにさせてくれる?」

 

「はい。」

 

次の瞬間中島総理は椅子を蹴飛ばし机を叩く。

 

「静かにしろっ!!!!」

 

円卓は静まりかえり、スペインの首相が心配そうに聞く。

 

「シルバディア様・・・・・・して、この邪悪なダンジョンの出現を止める方法は・・・・・・?」

 

「・・・・・・・。」

 

「シルバディア様・・・・・・・?」

 

「・・・・・・頼むのよ・・・・・」

 

「え・・・・・・?」

 

「ママに・・・・・・頼むのよ・・・・・・」

 

「ママ・・・・・・?」

 

円卓に妙な沈黙が蔓延る。シルバディアが言ったママとは?という疑問でいっぱいであった。

 

「あの、シルバディアさん。お母様がいたんですね・・・・・・」

 

「何言ってんのよ総理。私達は生命体なんだからそりゃあママもいるわよ。と言っても、人類みたいな生物的なママじゃないけどね。」

 

「はぁ・・・・・?」

 

「女神龍の創造主と言ったら良いかしらね。主神とも言うわ。マジモンの神よ。」

 

「本物の・・・・・・神・・・・・・?」

 

「神が、実在するのですか・・・・・・?」

 

「我々が祈っていた神とは・・・・・・?」

 

「あっ、あっ、待って。信仰を揺らがせないで。貴方たちの信仰する神は貴方たちの心の中に確かにいる。ママはそういうのとは違う外側の神なの。」

 

「そうなの、ですか・・・・・・?」

 

「そう、埒外、独特、カワイイの求道者、全てを終わらせる者、それがママよ。」

 

「なんなんですかそれは・・・・・・」

 

「カワイイの求道者・・・・・・?」

 

「おほん!!そのママに地球の免疫を終わらせてもらう。そうすれば何もかも大丈夫になり安心してダンジョンアタックすることが出来て地球は無限の繁栄を享受出来るわ。」

 

「おおお!!!」

 

「素晴らしい!!!」

 

「是非ともお母様に頼んでくれ!!!」

 

「問題点を挙げるわね。まずひとつ。」

 

シルバディアは指を一本あげて述べる。

 

「ひとつ目は地球の免疫を終わらせるどころか地球が終わらせられる可能性があること。」

 

「ひっ・・・・・・!!」

 

「そんな・・・・・・!!!」

 

「ふたつ目、この創造主のいない宇宙に創造主を招き入れ、新たなルールを敷かれてダンジョンを取り上げられること。」

 

「ああ・・・・・・!!」

 

「ダンジョンを・・・・・・!?」

 

「みっつ目、これが一番の問題よ。」

 

「一番の、問題?」

 

「何が・・・・・・?どんな問題が・・・・・・?」

 

「・・・・・・・どこにいるかわからないことよ。」

 

ああーと円卓に落胆が走る。シルバディアがどこにいるかわからないと言うことは次元の奥底や宇宙の裏側、事象の向こう側にいる可能性が高いということ。そんなところにいる存在と連絡を取る方法など女神龍でさえ検討が付かなかった。

 

「ママに最後に会ったのも400億年くらい前なのよね。しかも私達が作った世界で作って欲しいものがあるって言ったっきり取りに来なかったわ。」

 

「頼むのは無理そうですね。」

 

「しかり。」

 

「そういう存在に頼るのは地球規模ではなく宇宙規模の危機でないと動かないでしょう。」

 

「だがどうする。地球は滅亡の危機なのだぞ。」

 

『あーしの力を借りたい感じ?』

 

それは急に起きた。まるで空間が震えたかのような声。発生場所はわからない。だが空間が、響いていた。そして円卓の中央に真円の漆黒の穴が空き、中から一人の女子高生ほどの、いや見た目が完全に女子高生の白ギャルと呼べるストレートの黒い髪のインナーカラーが虹色に輝く少女が現れた。

 

「うわああああああああああああ!!!!!!!!!」

 

「空間が裂けたああああああああ!!!!!!!!」

 

「また何か出たゾおおおおおおおお!!!!!」

 

「また宇宙怪獣か!?!?!??!」

 

円卓は騒然になり大騒ぎの中、中島総理の前に歩み寄り、じゃらじゃらとブレスレットを付け、長いネイルをした手を揃え頭を下げた。

 

「中島そーり。娘がお世話になってます。」

 

「は、はぁ。」

 

「ママ!??!?」

 

「お。よーシル。元気してた?」

 

「な、なな、なんで出てきたの!?!?」

 

「そりゃーあーしが作った地球がピンチじゃん?ちょっと直そうと思って。」

 

「は?」

 

驚愕の真実を引き連れて現れたシルバディア達女神龍のママ。地球の命運はどうなってしまうのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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