転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
「ママ!?!?」
スイスのジュネーブ。スペイン含むダンジョン存在国の全世界公開会議。その場に現れた外なる神、シルバディア達女神龍の創造主、ママ。その姿は日本の白ギャルそのもの。じゃらじゃらとしたブレスレット。長い藍色のラメ入りネイル。黒いまっすぐな長い髪と虹色のインナーカラー。そして神特有の生命体を圧倒する神気。見た目はすちゃらかだが、神だと信じるには十分な迫力を有していた。それはテレビを通じても伝わっている。
「あれが・・・・・!!」
「あれがシルバディアの母親・・・・・・!!」
「なんという迫力・・・・・」
「あーなんか・・・・・・・えっと。どうも。アイメイディアスです。地球のみんなは聞き覚えないと思うけど。こう見えてもあーしは地球を作った創造主です。よろしく。」
ざわめき騒然とする円卓は次の瞬間各国首脳は立ち上がり、机の前に出てアイメイディアスに平伏するのであった。
「あ!ちょっとやめてよー!あーし別にそういうのは求めて無いから!!」
「そういうわけにはいきません!!」
「貴方は神!!ならば我々は平伏するのみです!!」
「どうか!どうか地球をお救いください!!」
「もー大丈夫だってー。ちゃーんと地球ちゃんのぐずりは治しとくねー」
「ママ!!!」
「こらーシル。ママ今国の偉い人と話してるでしょ。」
「いや、まっ、えっ、ううーむ。」
「お話終わったら聞くからね。向こうで待ってなさい。」
「はい・・・・・」
アイメイディアスはローファーを鳴らしながら中島総理に近づき、五体投地から普通に座らせる。
「どーも中島そーり。シルのママです。シルがお世話になってるそーで。迷惑掛けてごめんね?」
「あ、いえ、それほど、でも。」
「とりあえず、これからシル連れて、しっちゃかめっちゃかにぐずってる地球ちゃん宥めてくるから。その後日本のシルのとこにしばらくいる予定だからお話ししたいならその時お話しよ。」
「しょ、承知しました。」
「おっけ。じゃ!シル!!!行くよ!!!」
「え、あ、はい。」
アイメイディアスはシルバディアの手を握ってどこかに転移する。同時にアイメイディアスが現れた穴も消える。会議は壮大な神のやり取りに呆然としたまま終わりを告げるのだった。
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スペイン、バルセロナ。
「おーエルはしっかりやったねぇ。」
「それはいいんだけどママ。どうするの。地殻ひっくり返したら人類絶滅しちゃうんだけど。」
「そんなことしなくていいよ。見てな。」
アイメイディアスは封印されたダンジョンの上に立つと手をかざし引き上げるような動作をする。するとダンジョンが引きちぎられるような音を立てて地面に埋没していた根元ごと空中に浮かび上がる。
「これを・・・・・・こう!!」
次の瞬間浮かび上がったダンジョンは目にもとまらぬ速さで上空に消えていき、シルバディアの目には宇宙を飛び、光速を越え次元の狭間に消えていった。
「嘘でしょ。ダンジョンの地下に伸びる次元空間ごと引き抜いて吹っ飛ばして次元の狭間に消えたんだけど。」
「これくらいあーしには簡単、簡単。」
「いや普通そんなことしたらここに次元断層が出来て地球無くなるから。どうやったのよ。」
「ちょっとぐいっとやってびゅーん的な?」
「規格外過ぎる・・・・・・」
「そんで後はこの穴にエーテルダンパーとエーテルプライマー、エーテルフィルターを入れて閉じる!!」
アイメイディアスは何をやったのかわからないが太陽の様な光弾をダンジョンのあった穴に撃ち込む。するとそこは草原になっていた。
「私のわからない技術が出た。」
「およ?シルはエーテルダンパーとか知らない?」
「技術的にこうしてるんだろうなというのはわかる。だけどそれって大河を封鎖してダムにしたあげく真上に浄水場と下水場を建てるってことでしょ?そんなのって・・・・・・」
「理屈はわかってんじゃん。なら出来るからちゃんとやりなよ。」
「ええ・・・・・」
「これでエーテルが地球に拒否反応無く馴染むから。もう地球産のダンジョンは出来ないよ。」
「私が全力を持って人類を守ろうとしたのに・・・・・・・」
「あははは。シル、ここはママが作った星と宇宙だから。守るのはママの仕事だよ。」
「わかった・・・・・・と言うかママが作ったってほんとに意味わかんないだけど。ママそんなこと出来た?ママって終わらせるだけが仕事でやれることだったはずだよね。」
「成長すんだよママも。」
「その一言で片付けるのおかしいでしょ。」
「ままま!!帰ろ!!日本に家があんだよね。ママコーラ飲みたい。」
「はぁ・・・・・・わかった。とりあえず帰りましょ。今後のうんたらは日本政府と相談しましょ。」
「おっけー。じゃあシル。転移お願い。」
「はいはい。」
こうしてバルセロナのダンジョンは排除され、地球の危機は去った。だが神の降臨という事案は予想より大変な事態を引き起こすのだった。
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日本、シルバディア宅。
「うわあああああああママがいるっすうううううううう!!!!!」
「ママ・・・・・・久しぶり・・・・・・」
「おー!バル、エル!久しぶり!ただいま!」
家に帰ってきたシルバディアはまずみのりに事情を説明した。お母さんが来てて、しばらく泊まると。みのりは快く受け止めアイメイディアスに挨拶していた。
「みのりちゃんいいこだなー。あーしもああいう娘欲しかったわ。」
「ああ!そういうこと言うんすか!!」
「ママ・・・・・ぷんぷん・・・・・・」
「悪かったわね私達が娘で。」
「うそうそ冗談。お前達はカワイイ娘だよ〜」
シルバディアはアイメイディアスの抱擁をサッと避けるがのんびり屋のエルーカディアとなんとなく逃げられなかったバルガンディアはむぎゅっと抱擁されてしまう。暑苦しそうに悶える二人だが神から逃れられる者などいるはずも無く。
「まだ総理と須垣はジュネーブから帰ってきてないのね。一応連絡しときましょうか。」
パパッとLINEを送っておく。それを見たアイメイディアスはシルバディアに寄ってくるのだった。
「シル〜LINEやってるの?」
「やってるけど・・・・・」
「じゃあママともLINE交換しよ!」
「ええ!?ママLINEやってるの!?」
「なんで驚くの?」
アイメイディアスは豊満な胸を押さえスマホを胸ポケットから取り出す。そしてQRコードでLINEを交換する。
「これでおっけー。」
「ママLINEする友達いるの?」
「失礼だなーそれくらいいるっつーの。それにさ家族LINE!!コレやってみたかったんだよね〜!」
「他に家族いるの?」
「いるいる〜!女神龍は総勢200体くらい作ったかな?もう遠くに行きすぎて全然連絡取れない子とかいるけど。」
「そうなんだ。」
「シルとかはママの側にいてくれてうれし〜」
「はいはい。」
どうやってLINEを通信させてるのかはツッコまなかった。なんか神的な通信方法を使ってるんだと推測するシルバディア。そこへみのりがご飯できましたよ〜と声を掛けた。
「わぁ!ご飯だご飯だ!いこシル、エル、バル。」
「っすー」
「ご飯・・・・・・・・」
「はいはい。」
地球の危機は去った。これから人類はダンジョンについて少しずつ理解を深め、その恩恵を享受していく。まだまだそれは拙く、歪で、希少ではあるが、確かに歩みをすすめているのであった。
〜第二章 完〜