転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜   作:電動ガン

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見慣れた光景。それに纏う空気は確かに変わっている。

ニューヨーク、国際連合本部ビル。数年前シルバディアが円卓を吹き飛ばしたその場所で、会議は行われていた。歴史上類を見ない熱気と、奇妙な静寂に包まれた円卓で、議長が木槌を打ち鳴らす。

日本の国連安全保障理事会常任理事国入り。

それは第二次世界大戦後の国際秩序が根底から覆った瞬間だった。従来の常任理事国であるP4(フランスが事実上抜けた為)はこの絶対的な枠組みに新たな一角を加わえたのだった。

 

「(胃が痛いなこれは・・・・・・)」

 

日本の全権大使の木崎は全て聞かされていた。ASTRAというディープステート。そこで行われた秘密会議。そして、賛成する様にだけ言われている他国の全権大使。

何も聞かされていないのが見え見えで不機嫌そうに拍手するP4の全権大使達。それと・・・・・・

 

「(あっちのはしゃぎようもやばいな・・・・・・・)」

 

G3(日本が抜けた為)の全権大使らは号泣し鼻水をスーツの袖で拭って腕が破裂しそうなほどの拍手を送っている。木崎はG3の方がヤバいと感じていた。

日本は世界中へダンジョン設置の立役者としての功績で常任理事国入りだと表向きにはされているが、どう考えてもおかしかった。あまり旨味の薄い(願望機だという事は各国極秘にしている)魔石を無限に生成するプラントを設置しただけで常任理事国になれるなら宇宙人と仲良くするだけでどこの国でもなれると言うことだ。

 

「(問題はこの後だな。)

 

木崎はちょっとした覚悟を決めていた。この議決が終わった後必ずくると思われるものに。

 

▽▽▽

 

議決が終わった夜、晩餐会にて今か今かと構えていると先に来たのはドイツ、インド、ブラジルの大使だった。

 

「ミスター木崎!!」

 

「ああ、どうもヴォーグさん。ムネアメイさん。ジョックさん。おそろいで。」

 

「我々G4の中から常任理事国入りが出たのは嬉しいことだ!!ほらミスター木崎!プロージット!!わははは!!!」

 

「ははは、乾杯。」

 

「木崎、我々インドも喜んでいる。ただ常任理事国入りが我々では無かったのが残念ではあるが。」

 

「抜け駆けしたようですみません。」

 

「ははははは!!抜け駆けだなんていうな!!!四カ国全員同時が一番理想の結果だったがそれは理想過ぎた!!我々ブラジルはいつも夢を見すぎてしまうからな。」

 

「たしかにそれが最良の結果ですね。」

 

「そうだな。でも、今日は日本を祝わせてくれ。乾杯。」

 

「乾杯!」

 

「乾杯!」

 

「あ、そうだ。ミスター木崎、もし、もしだ。出来るならばダンジョン国際免許推進枠の追加募集の話なんかあれば伝えてくれるか?」

 

「そうですね。準備が進んでいるのはダンジョン庁から聞いています。いつになるかはわかりませんが追加枠は確実にあるとお伝えできますよ。」

 

「おお!!そうか!!いやすまない。初期枠でダンジョンに行った連中が母国へ莫大な送金をしたそうでな・・・・・・それがほかの国民にバレて少々暴動が起きているんだ。」

 

「本当に、時期だけはお伝えできませんが確実にあります。というか今ならダンジョン庁に聞けば第二枠の推進条件が決まったとこまで教えてくれますよ。」

 

「そうなのか。では母国から問い合わせてみるよ。」

 

「ええ、お願いします。」

 

「いいですなぁダンジョン。我が国インドでも恩恵に与りたいものです。」

 

「私も詳細に聞いたわけでは無いので確実な情報はないですね・・・・・・」

 

「わかっている。だがシルバディア様にお目通り出来たなら、カレーの国がたくさんのカレーを用意してダンジョンを待っていると伝えてくれ。」

 

「承知しました。ですが私ではなかなかお目通りは出来ませんねぇ。」

 

「我が国では5000人もアメリカに受け入れてもらえた。本当に助かったなぁ。」

 

適当に会話をして去って行く三人を見た後、それを見計らった様に四人が近づいてくるP4の大使だ。

 

「木崎大使、日本がダンジョンの恩恵を世界に与えていただき誠に感謝する。独占しなかった事は光栄に思う。だが、本題はそこではない。

我々が真に求めているのはダンジョンを作り出したシルバディアだ。裏でなんの工作をしたのかしらんが、その代償ははらってもらいたい!」

 

アメリカ大使が木崎を見下していう。するとロシア大使が続けざまに言う。

 

「彼女はただの怪獣ではない。既存の物理学に始まり、あらゆる学問を廃業に導く、「神」だ。それを日本一国で抱え込むのはどうかと思うのだが?安全保障上の問題にもなるし、そもそも許される筈も無い。我が国も彼女の「お世話」をする権利があると思うが?」

 

中国大使が少しだけ木崎の靴を踏みつけながら言う。

 

「シルバディアは我が国のホビーをいたく気に入ってるようじゃないか。しかも裏の情報では王主席と四川料理を共にしいたく気に入って日本に呼び寄せたとも聞いている。ならば各国で持ち回りで世話をし、ダンジョンの管理をしてもらうのはどうだ?あるいは共同管理区域を設けるべきだ。それが、日本が常任理事国になる「真の対価」だ。」

 

イギリスの大使は流石に自国の飯ではお世話は出来ないと自覚しているのか黙ったままだ。だがここで木崎は眼鏡を指で押し上げ冷徹な目で大使達を見据えた。

 

「対価の支払いなど、お断りします。」

 

「なに・・・・・・!?」

 

「貴様・・・・・・」

 

「なんだと・・・・・?」

 

「なにを・・・・・・」

 

「馬鹿げている。我々はシルバディアさんをお世話しているのではありません。お世話をしたからダンジョンをもたらしてもらえたのではないのですよ。」

 

「では常任理事国の責務を果たさぬと?」

 

「いえいえ、果たさせていただきますとも。」

 

「では・・・・・・・」

 

「ですが貴方がの要求は聞くに値しません。」

 

「貴様ァ!!!我々が温情で席を与えてやったというのに!!!!」

 

「ならば国連軍の軍隊が東京を占拠し!!シルバディアを力尽くで共同管理にするまでだ!!!」

 

「はぁ・・・・・・本当に愚かですね。強硬な姿勢を崩さないというならば我々は常任理事国の席を辞退させていただきます。」

 

イギリス大使が驚愕に染まった顔で固まる。

 

「正気か!?常任理事国を辞退する!?これは、日本が、何十年も掛けて望んだ悲願のはずだぞ!!!」

 

「ええ。いりません。常任理事国になど価値はありません。」

 

「つ、強がりを言うな!!!」

 

「馬鹿なのではないか!?!?」

 

P4達は木崎の底知れぬ雰囲気に恐怖を感じた。だが強気に出ておいて引けなかった。

 

「常任理事国入り、確かに悲願でしたよ?ですが世界が破滅するのに常任理事国にこだわっているようでは、ポストアポカリプスを生き抜けません。」

 

「なにを・・・・・・・言ってるんだ・・・・・・?」

 

「皆様お忘れですか?神のことを。」

 

その言葉に全権大使達は背中に嫌な冷たい汗が流れた。

 

「あ、アイメイディアス様・・・・・・のことか?」

 

「正解です。アイメイディアス様は日本にいます。なぜだかわかりますか?」

 

全権大使達は知らなかった。アイメイディアスが降臨したジュネーブの会議を見て恐怖しただけだった。

 

「アイメイディアス様は、シルバディアさんのお母様なんだそうです。大分過保護な。」

 

「ば、ば、馬鹿を、言うな・・・・・・・」

 

「これは日本政府でもごく一部しか知りません。なので私はこのあと更迭されるでしょう。」

 

「・・・・・・・。」

 

「・・・・・・あ。」

 

「おお!イギリス大使気付きましたねぇ!!!」

 

イギリス大使がぶるぶると震えだし他の大使が驚愕の表情のまま、イギリスが跪くのを見ていた。

 

「シルバディアさんに居心地の悪さを与える国がいるなら惑星ごと滅ぼしてもらうよう進言します。」

 

「馬鹿が!!!!!」

 

「狂っているのか!!??!?!」

 

「地球ごと心中するのか!?!??!!?」

 

「ひぃ・・・・・・!!」

 

「覚悟を決めた日本人がどうするのかは歴史が証明している!!!!我々は本気だ!!!!アイメイディアス様一家が住みにくい星など!!!!滅びてしまえばいい!!!!!」

 

この言葉を聞いた大使達は蜘蛛の子を散らすように散っていく。木崎はシャンパンを飲み干し一息吐いた。

 

「シャンパン飽きたな。早く帰って松屋の牛丼テイクアウトしてビールでやりてぇな。」

 

もう裏取りと根回しが済んでいるので好きなだけ言い放題でちょっと楽しかった木崎なのだった。

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

東京。シルバディア宅。

 

「ママ・・・・・・コレうまい・・・・・・もっとちょうだい・・・・・・」

 

「エル〜?ちゃんととりわけたんだから自分の分だけだよ〜」

 

「ええ〜・・・・・・・」

 

「ママお味噌汁おかわりっす。」

 

「バルは味噌汁で白米いくらでも食うのやめな〜?」

 

「ふぇぇ。」

 

「シルはもう食べないの?」

 

「食べるわよ。」

 

もくもくと食べるシルバディアを見てアイメイディアスはクスッと笑った。

 

「いや〜やっぱ変わらないね〜」

 

「何が?」

 

「シルは生まれたばっかりの時もエネルギー吸収するのゆっくりで食べるの遅かったの。」

 

「覚えてないわ。」

 

「アイさん!ごはんおかわりもらってもいいですか?」

 

「は〜い。みのりちゃんもいっぱい食べて〜」

 

シルバディアはご飯を食べながらも脳内に空間ディスプレイを置いて宇宙を見張っていた。復讐フェロモンの拡散は一瞬だ。早ければ地球時間で三ヶ月以内に別な女神龍がやってくる。シルバディアは自分とエルーカディアとバルガンディアに防護措置を施し復讐フェロモンの影響が出ない様にしたが拡散は抑えられない。

 

「ほんとうに、何も無ければいいんだけど。」

 

「なにが?」

 

「なんでもないママ。」

 

「?」

 

しかし、これに気付いた女神龍がいる。女神龍が到達するまで時間はあるが、刻一刻と迫っているのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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