転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜 作:電動ガン
日本。東京。永田町。総理官邸。ロビーにて中島総理の公式会見が行われようとしていた。記者達が今か今かと待ち構え、悪知恵の働く記者は今度こそ総理から失言を引き出そうと質問メモの精査をする。そしてそこへ手に何も持ってない総理が現れる。秘書が資料を持っているのかと思われたがその秘書も何も持ってない。これに記者達は色めき立ち悪知恵の働く記者は舌打ちをした。
「皆さん、お集まりいただき。ありがとうございます。今日の発表は、短いです。」
パシャパシャとカメラのフラッシュが焚かれて写真に収まる中島総理。そしてこう続けた。
「準備が、出来ました。来月から、日本に住む全国民の、電気代が無料になります。以上です。」
記者達はざわついた。質問をしようと思うも総理は足早に去っており、何も聞けなかった。だがこの短い発表は日本全国を駆け巡り大騒ぎになったのだった。
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一方お台場、『カノン・ハーバー』電気代無料と同時に探索者のソロプレイが開放された。今までは必ず3人以上のパーティを組むことが義務、5人が推奨されていた。そこにソロ探索者の解禁が成された
「こ、こんばんは。アッキーナです。」
明菜26歳。コスプレイヤー、現配信者。500万円もする自動追尾配信ドローンを使い、まだ100人程のチャンネル登録者数だが、徐々に伸び出していた。
「今日は皆さんに、レプリカ装備の説明をします。」
明菜はダンジョン2階層の砂漠の高台に立っている。その姿は原神のエウルアそのもの。
「皆さん、レプリカ装備、埃被ってませんか?使えない、とか、弱い、とか。そんな理由で。」
明菜は高台から飛び降り、下にいた三体のゴブリンに向かう。
「レプリカ装備は、こう使います。行きます!!!」
明菜が剣を振るうとエウルアの動きを完璧にトレースし、ゴブリンを薙ぎ払い、氷結剣で巨大な氷塊を砂漠に作り出していた。
「ふぅ・・・・・このように。レプリカ装備は、なり切ることによって、効果を発揮します。仮面ライダーなら、変身ポーズを寸分違わず行って変身して、戦い方も完璧にトレースして。態度、言動、行動を完璧にヒーローになり切る。これが出来るようになって、初めてレプリカ装備は効果を発揮するんです。見ててください。」
明菜はリポップしたゴブリンにただ剣を振り上げて落とす、という行動だけをする。ゴブリンは転ばしただけで倒せていないしかし今度は砕け散れ!と叫びながら氷結剣を繰り出すとゴブリンを葬った。
「わかりましたでしょうか。トレースするのとトレースしないの。全然効果が違いますよね?使えなかった皆さんはコレが出来てないからレプリカ装備が弱かったのです。」
明菜はにっこりと微笑みカメラに向かってサムズアップする。コメント欄はかわいいで一杯になった。
「もっと実力をみたいと思うので、3階層に行ってみます。皆さんも恥ずかしがらず、完全になり切ると、レベル2がレベル10にもそれ以上にも強くなれますよ。シルバディアちゃんが言ってました。」
明菜が3階層の入り口まで向かう。そしてカメラに向かってこう告げた。
「気をつけてください。トレースが切れたら弱体化しますので決して無理はしないことと、豪胆で強固な精神を持つ訓練を常日頃してください。それでは・・・・・・遊撃騎士、行動に移る。」
一瞬でスイッチが入った明菜を見てコメント欄が大興奮の様子を見せる。そして3階層で猛進撃を見せ、レプリカ装備の強力さをリスナーに知らしめた。チャンネル登録者は3万人までの伸びを見せたのであった。
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ダンジョン庁、シルバディア専用ダンジョン管理室。
すっかりシルバディアからの勅命に備えて職場を移した坂下は役得だと頬を緩ませる。だが降りてくる勅命は基本的に常軌を逸したものであることが殆どなため。緊張感に永久に包まれるものだった。
「あら。企業参入。政府側の条件導入で通ったのね。」
「え?あ、はい!岩崎会長が事実上脱落したので経場連が話を通しやすくなったので企業側の利益確保を盛り込んだ新条件で通りました。」
「まぁいいけど。少し見ると企業公認探索者は免許不要と書いてあるけど。」
「企業側で訓練費用を出すことで訓練させることにしました。」
「大丈夫なの?それ。適当に訓練させて死人が出たら嫌なんだけど。」
「大丈夫です。死亡時の死亡慰謝料を30億円という通常の100倍にする条件を飲ませました。
いくら魔石の利益があるにしてもこれだけの慰謝料を払うとなると大企業でも傾く為適当に訓練させる企業は出ないでしょう。」
「ふーん?」
「それにこれを飲ませる為に資本金100億円以上、従業員数2000人以上のみ特区参入可としました。不満は出ませんよ。」
「そ、それならいいんだけどね・・・・・・ちょっとコレ見て。」
「なんですか?」
「これプロフィール見ると、おそらく中小企業の探索者がいるんだけど。」
「!?」
坂下が空間ディスプレイを掴み、シルバディアを押しのけて凝視する。
「公認じゃない企業勢ってありなの?」
「むぅ・・・・・・」
坂下は顎に手を当て考えた。脱法企業探索者に当たるものだ。だがここで締め出すのも何か違うと考える。
「うん!わかりました!」
「何が?」
「彼らはサークル参加者です!」
「は?」
「彼らは会社のサークル活動でダンジョンに来ているエクスプローラー免許取得者です!なんも違法ではありません!」
「それでいいの?公認企業になんか言われない?」
「サークル活動を締め出す権利までを与えたつもりは無いと返しましょう。」
「坂下がそれなら良いけど。」
「ええ。これで行きます。」
シルバディアが訝しげな視線で坂下を見るも坂下はキマった目をしている。知ーらないと呟いた。
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ある日、永田町。総理官邸。総理執務室。シルバディアは総理にアポ(やっと取ることを覚えた。でも基本急に来る。)を取って訪れていた。ちょうど鮫坂危機管理監が中島総理に調整の確認に訪れていたので鮫坂にも聞いて欲しいといって終わるのを待っていた。秘書にアイスティーをもらって。
「終わりましたよシルバディアさん。」
「私にもご用があるのですか?」
「ええ。一応、日本の危機だと思うから。」
驚く鮫坂と胃薬を一粒飲む総理。
「聞きましょう・・・・・・どんな危機ですか。」
「火山の噴火よ。」
「噴火?」
「え?噴火?」
これには鮫坂も総理も気が抜けた。いつもシルバディアが言う危機はマジの地球の危機ばかりだったからだ。安心出来るわけでは無いが一先ず安心した。
「噴火ですか。桜島ですか?あそこはいつも噴火してますけど。」
「鮫坂君、おそらく休火山の噴火ではないですか?シルバディアさんが危機と言うからには。」
「あーなるほど。」
「いえ活火山よ。磐梯山。」
これには少し驚いた。確かに活火山ではあるが明確な火山活動はあまり確認されない火山だ。
「エーテルが循環してるから火山から噴火と同時に噴出すると思うの。そうなると地上にマナが満ちてやばい。みんな魔法が使えるようになっちゃう。地球人類にまだ魔法は早いわ。」
「なるほど。そういう危機だったのですね。」
「ちなみに磐梯町は消えるくらいの噴火よ。」
「やばい!!!!!!」
「避難させないと!!!!!!」
「とりあえず噴火を抑える方法があるの。もしくは小規模にする方法。」
「そんなのがあるんですか?」
「それ逆に大きな噴火を誘発しませんか。」
「大丈夫よガス抜きするだけだから。」
シルバディアは書類を見せる。鮫坂はおおと声をだし、中島総理は書類を見て胃薬を飲んだ。
「地方ダンジョン設置計画を前倒しにするわ。」
「わかりました。」
「さすが鮫坂さん、話が早いわ。」
「待って鮫坂君。勝手に進めないで・・・・・・」
シルバディアがにやにやするが中島総理はため息を吐く。
「なので福島県庁にダンジョン課を作る準備をさせて。来年の夏くらいには大噴火するはずだから今のうちにガス抜きしたいの。」
「はぁ・・・・・・わかりました。福島県知事の達磨山君は陳情してきて事情はわかるだろうし直ぐやってくれるでしょう。」
「お願いね。鮫坂さんは念のため避難マップの確認を急がせてくれる?」
「わかりました。直ぐにとりかかりましょう。日本の危機ですからね。」
「やっぱり鮫坂さん話が早いわ。」
「鮫坂君私を抜いて話を進めないで。」
「ははは。すみません。」
「でもそれは普通に私からも頼むわ。万が一間に合わなかった場合を考えて全町民の避難計画を作って。」
「はい。」
「私達磨山さんと面識あるから先に行ってお知らせしとく?」
「そうですね、それでもいいですが。一応私と足並みを揃えてくれますか?」
「りょうかい総理。」
磐梯山の大噴火、大災害になろうとするのを止めるシルバディア。内閣はこれに間に合わせる事が出来るのか。