白翼の機械人形になった転生者は海賊(人助け)をしながら、世界を見守る。   作:キング・クリムゾン!!

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続きです。ゆっくりしていってね。


第十四話:『未曾有の先制一撃、震撼する絶対防衛線』

開戦の鬨は、世界の調律が崩壊する音と共に鳴り響いた。

 

“白ひげ”エドワード・ニューゲートが両拳を大気に叩きつけ、マリンフォードの海空間そのものをひび割らせたその刹那。津波が押し寄せるよりも早く、白ひげの右隣に立つレオン・ユイの全身の構造が、すでに次なる「最適解」へと駆動していた。

 

彼の脳内にあるゼロシステムは、この瞬間のために八日間の深海航行の間、ひたすらエネルギーをチャージし続けていた。ウイングゼロフレームの心臓部であるジェネレーターが、これまでにない高周波の駆動音を立てて咆哮する。

 

「――ターゲット、処刑台下の『最高戦力』。システム、出力25%まで瞬間解放」

 

『限界チャージ完了……。ツインバスターライフル、最大収束モードへ移行。……射線上の海兵の消滅確率:99.9%。……三大将の迎撃確率:100%』

 

レオンは無言のまま、二挺の重厚なバスターライフルをガチリと強固に連結させ、正面の処刑台の下に鎮座する青雉、赤犬、黄猿の三人にその銃口を固定した。

 

チィィィィィン――――――!!!!!!

 

空間が、恐怖に震えるように甲高い音を立てた。ライフルの銃口に収束していく純白の熱量は、湾内の海水を一瞬で沸騰させ、周囲の大気を激しく歪めていく。その異様なエネルギーの波動に、真っ先に気づいたのは、処刑台の下で椅子に腰掛けていた海軍の最高戦力、三大将たちだった。

 

「あらら……。おいおい、挨拶代わりにしちゃあ、とんでもねェもんを溜め込んでやがったねぇ……!」

青雉クザンが、驚愕に目を見開いて即座に椅子から立ち上がる。

 

「おっかしいねェ……。あの熱量は、最悪の場合、このマリンフォードごと消し飛びかねないねぇ……!」

黄猿ボルサリーノの身体が、本能的な危機感で血の気が引いていた。

 

「おのれ、海賊ごときがァ!!! 舐めるなよ!!!」

赤犬サカズキが、怒りで顔を歪めながらマグマの拳を握り締めた。

 

「目標:海軍三大将――最大出力、"Fire!"」

 

レオンの指が、冷徹に引き金を引いた。

 

ズガァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!!!!!!!

 

放たれたのは、もはやビームという概念すら生ぬるい、世界を真っ白に染め上げる純白の破滅光線だった。

それは空間をごっそりと削り取り、射線上にいた海兵たちは灰すら残さず一瞬にして消滅し、大気を衝撃波で引き裂きながら、一直線に三大将の元へと着弾した。

 

「ぬぅん!!!!」

 

直撃のわずか0.01秒前。三大将は同時に前に躍り出ると、両手を前方へと突き出した。彼らが展開したのは、個々の「悪魔の実」の能力ではない。覇気使いの中でもごく僅か者しか扱えない、上級技術:流桜――そして極限まで高められた『武装色の覇気』による、目に見えない防壁だった。

 

ドゴォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!

 

レオンの放った最大収束の熱線と、三大将の武装色のバリアが正面から激突した。

その瞬間、マリンフォード全域に、鼓膜が破れんばかりの超高音の金属摩擦音が響き渡り、周囲の空間が赤紫色の覇気の火花と純白の閃光で埋め尽くされた。青雉が直前に凍らせた海が、その余波の熱量だけで一瞬にして蒸発し、凄まじい水蒸気の爆煙がオリス広場を覆い隠す。

 

「ぐ、おおおおおっ……!!!」

サカズキの口から、信じられないことに苦悶のうめき声が漏れた。

 

「なんて……重さだ……! 覇気が、根こそぎ持っていかれる……!」

クザンが歯を食いしばり、全身の筋肉を激しく震わせる。

 

「これは……洒落になってないねぇ……!!」

ボルサリーノの額から、大粒の冷汗が滝のように流れ落ちていた。

 

レオンのツインバスターライフルは、悪魔の実の能力だけではなく、未来の技術がもたらす純粋な「分子解離熱量」と「物理破壊力」の塊。それを武装色の覇気だけで受け止めるということは、彼らの体力と覇気を力任せにゴリゴリと削り取られることを意味していた。気を抜けば一瞬で意識が吹き飛ぶほどの暴圧が、大将たちの肉体を襲う。

 

三大将が死に物狂いで展開した覇気の防御壁は、かろうじてレオンの光線を霧散させることに成功した。しかし、光線が途絶えた瞬間、三人はその場に激しく膝をつき、荒い息を吐いていた。

 

たった一撃。

戦争が始まった瞬間の、たった一つの先制攻撃によって、海軍の最高戦力である三大将は、その体力と覇気を強制的に消費させられてしまったのだ。

 

水蒸気がゆっくりと晴れていく中、オリス広場の十万の海軍兵、そして処刑台の上のセンゴク元帥は、目の前の光景が信じられずに完全に硬直していた。

 

「ば、馬鹿な……! 三大将が、たったの一撃で、あんなに消耗しているだと……!?」

「あの白ひげの横に立っている男……一体、どれだけの火力を隠し持っていやがるんだ……!」

 

処刑台の上で縛られているエースもまた、目を見開いてモビー・ディック号の船首に立つレオンを凝視していた。

「レオン……お前、海賊王の船に乗っていた奴が……なぜ俺のために……」

 

レオンは、ガチガチと冷却のために排熱ベントを開いたツインバスターライフルを静かに構え直した。彼の網膜には、三大将のバイタルデータが「大幅に低下」という赤文字で表示されている。

 

「……ゼロ。三大将の戦闘継続能力の演算は?」

 

『データ更新……。先制攻撃により、三大将の最大覇気出力が47%低下、肉体スタミナが38%減少したと推定。……当海域における白ひげ海賊団の進軍成功確率:さらに18.5%上昇』

 

「フン。絶対の防衛線と驕るから、予測演算に足元をすくわれる。……ニューゲート、前衛の防壁は強引にこじ開けた。あとはお前たち次第だ」

 

レオンが冷淡に告げると、その隣で一部始終を見ていた白ひげが、大太刀を大きく振り上げて豪快に笑った。

 

「グララララ!!! 見事だレオン! 開戦一番、大将どもの肝を冷やすにゃあ最高の一撃じゃねェか!!! 野郎どもォ!! 道が開いたぞ!! エースを奪い返すぞォォォ!!」

 

「「おおおおおおお!!!!」」

 

白ひげの怒号のような号令とともに、隊長たち、そして数万の海賊たちが一斉にマリンフォードの広場へと突撃を開始した。

先制の一撃で海軍の最高戦力の出力を大きく削ぎ落とした白き翼の死神は、狂気と不条理の渦巻く戦場を冷徹に見下ろしながら、次なる殲滅の対象を静かに狙うのだった。




第十五話:『激闘!白き死神レオン対仏のセンゴク&拳骨のガープ、空から降ってくる謎の影』
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