白翼の機械人形になった転生者は海賊(人助け)をしながら、世界を見守る。 作:キング・クリムゾン!!
「再生速度を上回る消滅……それが貴様の導き出した『解』か! 増長するなよ、人間の造りし鉄くずがぁぁぁ!!!」
異形の姿となった五老星たちの口腔から、不気味な黒紫色の波動が収束していく。空間そのものが歪み、逃げ場のない超高密度の覇気と衝撃波が、四方八方からレオン・ユイを包み込むように放たれた。
「――ターゲット、全方位の迎撃ベクトルを固定」
レオンは表情ひとつ変えず、背中にマウントされていた二挺のツインバスターライフルを合体・連結させた。ウイングゼロフレームの心臓部(エイハブ・リアクター)が過負荷の限界音を響かせ、胸部の排熱ベントから眩いばかりの純白のプラズマが吹き出す。
『警告:エネルギー炉温度、許容量の140%を突破。……フレームの融解リスクが急上昇中』
「問題ない。この一撃で『無』に帰す」
連結されたバスターライフルの銃口から、太陽の表面温度すら凌駕する白銀の光芒が溢れ出した。
「――『ツインバスターライフル・サンシャインフルバースト』」
ズガァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!!!!!!!
白銀の熱線が聖地マリージョアの上空を覆い尽くした。
五老星が放った黒紫の波動を一瞬で飲み込み、呑み込まれたパンゲア城の残骸、広大な石畳、そして異形の怪物たちの肉体すらも、原子レベルで焼き尽くしていく。
サターン聖「ぐ、あああああああっ!??? なんだ……この熱量はぁぁぁ!!?」
ピーター聖「再生が……肉体の再構成が追いつかぬ……!?」
五老星の絶叫が白光の渦の中に消えていく。
不死の肉体すらも『再生するための細胞構造』そのものを灼き尽くす、圧倒的な熱量とエネルギーの暴力。光の柱はレッドラインを数キロメートルに渡って深く穿ち、雲海を遥か彼方まで吹き飛ばした。
ズズズズズズズズ……ッ!
数分間にも及ぶ光芒が収まった時、そこに存在していたはずの豪華絢爛な聖地街区の半分は消滅し、マグマのように赤く煮え立つ巨大なクレーターだけが残されていた。
ハラハラハラ……。
空中に浮遊するレオンの背中から、数枚の純白の羽が焦げ落ちるように舞い散った。
機体表面のナノラミネート装甲は高熱で灼けて黒ずみ、全身の冷却ファンが激しい蒸気を吹き出している。
『サプレッション完了。……五老星の肉体構成要素の87%を消滅せしめました。……しかし、残存細胞より微弱な再生信号を検知』
「……ちっ。完全消滅には至らなかったか。……化け物め」
煮え立つクレーターの底、灼熱のマグマの中から、異形の肉体がドロドロと不気味に歪みながら、凄まじい執念で再構成され始めているのが見えた。完全に滅ぼすには、ウイングゼロフレームの自爆クラスのエネルギーが必要となるだろう。
だが、レオンの目的は彼らとの無意味な不毛の千日手ではない。
「……奴隷たちの離脱、およびマリージョアの防衛統治機能の完全破壊。……ミッションは達成された」
レオンは冷徹に状況を判断し、三十個のフェザーファンネルを四枚の翼へと格納した。機体の推進系を再起動し、エメラルドグリーンの瞳で眼下の焦土を見下ろす。
「五老星。お前たちの無意味な支配は、今日ここで終わりを告げた。……次は新世界の海で会おう」
ドォォォォォォォン!!!!
音速の壁を打ち破る衝撃波を残し、白き翼の死神は灼熱の聖地をあとに、新世界の大空へと飛び立っていった。
取り残された五老星の咆哮が、崩壊したマリージョアの空にむなしく響き渡るのだった。
作者「これだけの惨状を見てあの方がお怒りにならないとその気になっていた五老星の姿はお笑いだったぜ。」
(嘘)次回「五老星 死す。」デュエルスタンバイ!!
ウソなんとか「嘘だ!!このタイトルコールは全t「黙れ」ハァァァァーッ!」
レオン「読者の皆様すまなかった、こちらが本当のタイトルだ。」
(本当)次回:第三十五話 『世界を穿つ激動の報せ、深淵の宣告』
レオン「次回もお楽しみに」
作者「チャオ☆」
その後、作者はレオンのバスターライフルの餌食になった。