精霊幻想記のラティーファ(遠藤涼音)の転生直後の奴隷時代は、今まで見た展開でかなりエグイ。もしあんなとみくるが見てしまったら1週間は泣きっぱなしの上にしばらく喉も通らんくらいダメージを受けること間違いなし。もちろんくれあもるるかもほぼ同じダメージを受ける。
みくるsied
あんな「ひっく………ひっく………こんなの………あんまりで…………ひどすぎる…………ひっく……ぐすっ」
みくる「あんな………まさか……こんなにエグイ話だったなんて………」
開始早々であんなが泣いていて訳わからないと思うけど……これにはちゃんと理由がある。
あの後孝太郎さんとゆりかさんとの繋がりについて推理したけど、その理由が分からず途方に暮れていたため、この推理は一旦保留した。
魔法使いの女の子の尋問はフレアさんがしているので、その間にアライアさんが孝太郎さんとクランさんに孝太郎さんが来る前のことの話をしたが、その内容がかなりエグかった。
その内容をまとめるのが私しかいなかったから、やってみたけど正直言って吐きそうになった
とてもあんなには出来そうになかったわ………
クーデターの首謀者については実務の長である大臣のビオルバラム・マクスファーンと宮廷魔術師長のクレナバスの2人。これについてはパンフレットで載ってたから知ってたけど……
グレバナスの職業が宮廷魔術師長だなんて……宮廷魔術師なんてゲームの世界でしか見たことがない。けど…魔法を使う人がいる以上宮廷魔術師長が実在するのは疑う余地はなかった。
それにしてもリディスさんが可哀想………だって叔父が反乱なんて企ててかなり複雑な気持ちを持ってるかも知れないのに………
この国の仕組みを言うと、完全な武家社会。つまり日本で言うと鎌倉時代から江戸時代までの幕府政治と同じで、武士に当たる騎士の身分が重きを置いた政治をしていた。トップは皇帝ね。
つまり何が言いたいのか、いくら実力があっても騎士じゃないと高い評価は得られない。
大臣だろうと宮廷魔術師長だろうと、前に出て戦わないとダメってこと。
それを不満に思ったマクスファーンとグレバナスは結託してこの国の皇位を奪おうとしたのだ。
とは言えいきなりクーデターを実行したわけではなく、最初にやったのはある事件のでっち上げだ。それは皇帝が国のお金を食いつぶしているという嘘の事件だ。
内容はこうだ。皇帝は国の資産を地方の領地に回さず皇族の領地に優先的に振り分けているというものだ。しかもマクスファーンは大臣の立場を上手く使って本当に事件があるように細工をした。その結果、騎士たちの心に皇帝への反感の芽を植え付けていった。しかも地方に振り分けるはずのお金はマクスファーンとグレバナスの懐に入る………要するにネコババよ!横領で着服!
2人が次のやったのは、先程のネコババと錬金術師達の技術を国外に横流しする事で得られた莫大なお金を使った買収工作。その前にまさか錬金術も実在したなんて………アライアさんが言うからには、この星の錬金術は科学、薬学、医術、魔術や超常現象、金属の精製技術をまとめているのこと。こう聞くと地球の錬金術とはかなり違っていて驚いたわ。しかも超常現象も含まれているから
もしかして名探偵プリキュアもこの星の人たちからすれば、錬金術師になるの!?
うーん……なんか複雑………ジェット先輩ならまだ分かるけど……わたしとあんなはとても錬金術師には見えないし思えないわ。
おっと、だいぶ脱線したわ。ええと…買収工作の話から。
マクスファーンとグレバナスはそのお金を使って、金に目に眩んだバカ達や、先程の細工のせいで
お金に困った騎士たちも買収した。なんせ領地の運営、領民を飢えさせないために乗らざるを得なかったのだ。まったく!マクスファーンとグレバナスがネコババしたせいで民たちは飢えることなったかも知れないのに!完全にマッチポンプじゃない!
それでも買収工作に乗らなかった騎士たち………皇家への忠誠が篤い人たちについては罠を仕掛けた。その内容はなんでもござれ。不正や反乱や殺人など、あらゆる手段で冤罪に仕立て上げて、その数を減らした。
…………………ここまで聞いた段階であんなは涙を浮かべながら怒った。
あんな「ひどすぎる!なんで嘘の事件を起こしたりや悪い事していない人たちに嘘の罪を着せられるの!?ファントムの人達だって絶対こんなことやらないのに!」
嘘をある程度嫌うあんなにとって到底耐えられない内容なのに……………
その続きがもっと酷いもんよ…………………
その工作をなんと十数年続けて行い、この国の騎士団の多くは裏でマクスファーンの軍門についており、皇家に味方をする騎士団はフレアさんの家のパルドムシーハを含めて一握りだけ。
もはや罠を仕掛ける必要もなくなったマクスファーンとグレバナスはとうとうクーデターを起こした。
それはまたもや嘘の事件をでっち上げて暴いて、皇帝を糾弾。遂に皇帝と皇后、つまりアライアさんとシャルルちゃんのご両親を殺害した挙句、事件と殺害の罪をアライアさんに着せて、彼女を大罪人として捕らえようとした。アライアさんの地位を引きずりおろす為に………
それであんなは限界を達して涙をポロポロ流しながら泣いた。
あんな「なんで………アライアさんとシャルルちゃんがこんな目に……………遭わなくちゃいけないの?…………ぐすっ……………しかもお金を盗んだことや…………ご両親を………殺したことも………アライアさんのせいに………するなんて…………ひどすぎる………ぐすっ」
シグナ「アンナ様……………」
あんな「シグナさん?」
シグナ「せめてこうさせてください。アンナ様やミクル様にはかなりおつらいお話だったと思いますから」
あんな「ありがとう………暖かいなぁ……」
あんなの泣いている姿を見て、シグナさんはあんなの顔にくっついて慰めた…………
みくる「ちょっと!私もシグナさんに慰めたい!」ピト
あんな「みくる!ちょっと近くて照れるよ」
シグナ「あらあら、これでは私が慰めているよりアンナ様とミクル様がお互いに慰めているようです」
だって仕方ないじゃない!シグナさんの位置があんなの顔にあるんだから必然的にわたしとあんなの顔が近くになるのは、無理もないわよ!でもあんなとシグナさんの温もりを感じる……………
このまま続きをするけど、皇帝が殺害された時、アライアさんは皇宮に訪れた元クラスメイトで友達のファウナさんの対応をしていた。シャルルちゃんやフレアさんも一緒にいたのこと。そこに皇帝と皇后が殺害されたのを目撃したマリーさんが飛び込んできたことからアライアさん達の逃走劇の始まりだった。
皇宮は既にマクスファーン一派が占拠していたため、脱出は極めて難しかった。
私たちに例えるとキュアット探偵事務所がファントムの奴らに占拠されている状態で脱出するようなもの…………なんか想像しただけで怖いよ!沢山のハンニンダーにニジーやアゲセーヌやゴウエモン、それにまだ会ったことがないボスのウソノワールが探偵事務所にいる状況でどうやって脱出するの!?既に詰みなんだけど!
おっと、話を戻してと、そんな状況でもリディスさんと一部の錬金術師の助けもあって何とか脱出した。え?リディスさん、錬金術師だったの!?是非とも錬金術ならばの秘儀を見たいな。
ちなみにあんなは「じ、人体錬成はないよね?やったら体の一部が真理の扉を持っていかれたり、
賢者の石の材料に人間を使ったりしないよね?」とかおバカなことを言ってた。
どうやらすっかり泣き止んだのはいいけど……人体錬成って何!?真理の扉って何なの!?
体の一部が持っていかれるってどういう意味!?あと賢者の石の材料が人間って何!?
あんなの中での錬金術はどんな恐ろしいイメージを持ってるの!?
理由を聞いたら、後2年後に月刊ガンガンに連載する鋼の錬金術師って言う漫画のことらしく
母親を亡くしたエルリック兄弟という2人の少年がお母さんを生き返らそうと先程言ってた人体錬成という禁忌の錬金術を使うもその代償として、兄の方は左足を、弟の方は何と全身を真理の扉に持っていかれたの。怖いよ!死んだ人を生き返らそうとするのは常軌に逸しているけど、まだお母さんに甘えたい年頃らしいからまだ分かる。けど、なんで代償が左足と全身なの!?弟さんは大丈夫なの!?この後は兄が弟を取り返すためにもう一度人体錬成を使い、右腕を代償にして、弟の魂だけを取り戻した。え?魂だけって………体は?そんな疑問をあんなに言ったら「近くにあったお父さんのコレクションの1つの全身鎧に血の印を書いて弟の魂を定着したの」って答えた。
それってリビングデッドって言ったら……あんなは「弟さんは
あんなは気まずそうに続きを言った。人体錬成をした後、2人の兄弟は失った物を取り戻す為に錬金術師の国家資格を取って、軍に入りながら旅を出るのがあらすじな訳。
みくる「一つ聞いていい?2人の兄弟が失った物を取り返すのにどんな手段を使おうとしたの?
錬金術の定番の賢者の石を使うのがベターけど、あんなが言ってた鋼の錬金術師に出る賢者の石は人間を材料に…………使っているって………じゃあ……」
あんな「最初は賢者の石を使って失った物を取り返そうとしたけど、後に賢者の石は人間を材料になってるって知って他の手段を探すようになったから安心していいよ」
そうなんだ………主人公ポジションで人間を犠牲にしまくったたらブーイング間違いないからこっちのほうがいいわ。
また脱線したわ。脱出した後は、北に向かいフレアさんの家の領土であるパルドムシーハ領を目指した。アライアさんたちはそこに逃げてから、味方を集めて再起をするつもりだった。
でもマクスファーンから追手を差し向けられることになり、旅は最初からハードモード、あんなから言えばルナティックモードだ。なんせフレアさん以外の5人は一度も武器を持ったことがない非力な女の子ばかり。それなのに追手は正規軍と宮廷魔術師団の精鋭たち。明らかに戦力差があり過ぎるのに、その目的はアライアさんの捕縛、無理なら殺害。そんな絶望的な状況の中で何とか逃げてこられたのもフレアさんの頑張りの賜物だった……………………
みくる「聞けば聞くほど絶望しか残らない………もし私だったらミスティックに変身してもフルボッコされる未来しか見えない………………」
あんな「正直言ってよく生きてるってはなまる感心したよ………聖戦に例えるとノディオンの3ば………兄弟を乱数調整無しで空き巣………エリオット隊の攻撃から1人も死者を出さずにするくらい難しいもん…………」
みくる「空き巣ならともかく3馬鹿って……………確かにイーヴだっけ?その人だけ攻撃を受けまくって死んじゃうことがあるけど、乱数調整って何?」
あんな「簡単に言えば戦闘する順番を変えたら結果も変わるんだ」
みくる「順番を変える?どういうこと?」
あんな「もっとわかりやすくいうと、聖戦は誰だろうと同じ手順でやれば、戦闘結果もレベルアップの成長もまったく同じ結果になるの」
みくる「はああああああああああああああああああああああああああ!?嘘でしょ!?そんなことあり得るの!?」
あんな「あり得るから詰めエムブレムなんて言葉が生まれたの。それとみくるのプレイを見てイーヴがほぼ毎回死ぬパターンがあるけど、よく見たらやり直しても戦うキャラの順番が同じで武器も同じだから結果も同じになるの」
みくる「え?同じ順番?じゃあ……イーヴがほぼ毎回死ぬのって………どうしたらいいの?」
あんな「さっきも言ったけど、戦闘する順番を変えたらいいの。例えば本城に留守しているキャラで闘技場を何回も負けたりするのが一番簡単でお手軽なんだ」
みくる「闘技場を何回も負けるってそんなこと考えたことなかった………よく知ってたね。攻略本に書いてないし……」
あんな「未来じゃ聖戦の乱数調整は有名だし、攻略本の一つである聖なる書は1996年8月1日に発売されていて乱数調整についても書かれているから、この時代なら探せばあるよ」
みくる「攻略本があるの!?聖なる書か………見つけたら買おうかな……………」
まさか……そんな方法があったなんて………しかも私よりも未来人であるあんなのほうが聖戦について詳しいなんて…………更に一部の増援について道場とか言ってたけど………どんな意味?
後で聞くとして聞き取れない何とか関所まで峠まであつ2つののところで、追手に追いつかれてしまった。何とか逃げたものの仲間たちは散り散りになっちゃった。
孝太郎さんがアライアさんと出逢ったのがそのタイミングだった訳。
アライア「そこでレイオス様がおいでになられたのです」
孝太郎「なるほど、あれはそういう事情だったのですね…………」
あんな「アライアさん達物凄くピンチだったんだね。それにしてもマリーさんが用意してくれた夕食どんな味だろう?」
みくる「確かに美味しそうけど…今はそんなことより、どう進むのかでしょ?このままじゃ正規軍の待ち伏せに遭うわ。いくら孝太郎さんが青い鎧の力とクランさんの科学力、フレアさんの剣の腕があったとしてもたった3人で正規軍に勝てるわけがないわ」
あんな「確かに数が多すぎるもん………演劇であった山賊との戦闘シーンはいったい?」
みくる「もしかして正規軍を避けるように進んだからじゃない」
あんな「それだ!それなら…………孝太郎さん、クランさんにひそひそ話してる………むぅ~」
いやいや単なるアドバイスを求めているに決まってるじゃない!泣いているよりいいけど。
フレア「しかしベルトリオン、待ち伏せがあると分かっているのにそこに向かうのは蛮勇でしかない。スパイが潜り込んでいたことからしてもそれは明らかだ」
みくる「スパイの女の子か………もし孝太郎さんの呟きがなかったらアライアさん達はとうに捕まっていたと考えたらゾッとするよ。しかも未だにロープから抜け出そうと藻掻いてるし……」
あんな「縛り上げる時もかなり往生際が悪かったよ。何度も小さな魔法を使うし……でも魔法を見ることが出来たのでおあいこだよ」
おあいこって、あんなってば…………スパイの女の子のせいでさっきまでいた場所が敵に知られている可能性があるから、かなり離れた森の中に行かざるを得なかった。
孝太郎「確かにあの子が馬に化けてやることなんて、いくつもないだろうな」
でもなんで馬なの?しかもアライアさんのお気に入りになるくらいってどのくらい前から馬に変身したの?その間のご飯はどうしてたの?まさか……生の人参や飼料をずっと?うえ!考えただけでも吐き気がする…………ファントムの奴らでもそこまでしないよ。
フレア「このまま行けば、十中八九、敵の罠の中に飛び込むことになるだろう」
孝太郎「それは手厳しい………」
あんな「孝太郎さんたち悩んでる…………」
みくる「私たちは演劇で知っているけど孝太郎さんたちは何も知らないし、孝太郎さんが練習している演劇がこの状況と当てはまらない………」
クラン「パルドムシーハ卿、普通に考えれば迂回するしかないのでは?」
あんな「クランさんが助言した!そっか、その科学力を使えば…………」
孝太郎「クラン?」
クラン「…………詳しい話は後でしますわ」
あれ?自慢の科学力を使って迂回ルートを探したって言えばいいのに…………どうして?
クラン「街道を迂回して山中を進めば、正規軍とぶつかることはない。歩きにくいという問題はありますけど、罠に飛び込むよりマシですわ」
クランさんの言葉にフレアさんは同意して、朝早くから山中を歩くために今夜はお休みすることになった。
あんな「お休みの時間なのか、また真っ暗になったけど……」
みくる「まだこの空間は終わる気配はないけど………これからどうする?」
あんな「どうするっていっても……………ずっと気になったけど……マクスファーンの真の目的ってアライアさんの家の至宝………シグナルティンを奪うことだって孝太郎さんが言ってたけど、やったのって、嘘の事件やお金を盗んだり、しかもそれらを十何年もしたじゃない」
みくる「確かにネコババと嘘の事件とシグナルティンを奪うことと何の関係が?現にマクスファーンとクレバナスが手に入れたの皇宮とお金で買収した騎士団と傭兵…………シグナルティンについては全然繋がらない………それともこれらの行動がシグナルティンを奪うことと繋がる何かがあるの?」
あんな「うーん……少なくとも分かっているのは、マクスファーンとクレバナスは皇宮を自分たちの好きなように………………もしかして…………」
みくる「あんな?何か分かったの……?」
みくるside終了
あんなside
もしかして軌跡シリーズ最初の作品である空の軌跡に登場したリシャール元大佐が企てたクーデターの目的のための手段と同じでは?
リシャール元大佐の場合、リベールを守るための力が欲しくてグランセル王宮の地下にあるとされていた
だからクーデターを起こしてグランセル王宮を占拠して自由に工事出来て地下に向かった。
まあ…結果は輝く環の1個目の封印を解くための片棒を糞教授の暗示で知らずに加担しちゃったけど。
そのことを考えるとマクスファーンとクレバナスがクーデターを起こして皇宮を占拠した理由もシグナルティンを奪うための道筋を手に入れる為だと思えば自然だ。
けど………どんな理由でも………アライアさんとシャルルちゃんをこんな目に遭わせたこと自体は絶対許さない!
けどこれは記憶の再生。だから孝太郎さんたちがマクスファーンとクレバナスを倒して法の裁きを受けるのは確実なはず。
とりあえず今の推理をみくるに伝えないと…………
あんなside終了
みくるside
みくる「つまり、皇宮を占拠して皇族しか使えないシグナルティンに繋がる道筋を手に入れる為?
確かそう考えると辻褄が合う。で?こんな推理何処から参照したの?もしかして未来のゲームを参照したの?」
あんな「軌跡シリーズっていう20年も続く英雄伝説のタイトルの1つなんだ」
軌跡シリーズ………聞いたことないシリーズね。しかも20年も続くって、でも英雄伝説ってガガーブシリーズなら知ってるけど……赤い雫で終わるの?たった2作しか出てないのに………
あんな「みくる?ひょっとして赤い雫で終わるとか思ってるの?今年の12月に最終作の海の檻歌が発売されるから」
みくる「さりげなく爆弾をぶち込むのは相変わらずね。けどガガーブシリーズが終わるのは変わりないけど、軌跡シリーズも面白そうだわ!20年も続くとか…………………」
未知なる軌跡シリーズについてどんなものかと気になり、プレイ宣言を言おうとしたら、
再び空間が変化した。
みくるside終了
あんなside
あんな「また変わった!次はどんなの……………」
クラン「帰ったら酷いですわよ」
孝太郎「帰れたらな」
みくる「うわぁ!孝太郎さんとクランさんが喧嘩してる!」
え?なんで!?そういや孝太郎さん……クランさんには時折いじわるなことしていたけど…………私とみくるがしたあの喧嘩とは違うし、険悪な雰囲気じゃないし………これが孝太郎さんとクランさんのいつもの遣り取り?ううっ………羨ましくてもやもやするよ~
孝太郎「帰れなかったら、ずっとお前と2人きりだ」
クラン「そんなのごめんですわ」
孝太郎「それはお互い様だ」
みくる「でも地球にいるから帰ってこれたんだ」
あんな「そうだよ!クランさんと2人きりなんて…………」
みくる「おやおや?2人きりだと何か不都合でも?」
え?なんで私………孝太郎さんとクランさんが2人きりだと不都合なんて………
クラン「あなたが余計なことをするからですわ」
孝太郎「仕方ないだろう、何もわからなかったんだから。だいだい……………」
あんな「余計なこと?もしかしてアライアさんを助けたこと?なんで?」
みくる「まったく意味が分からない………いったい………」
アライア「少々お話をさせて頂いてよろしいですか、レイオス様」
あんな「アライアさんが来た………ひょっとして2人の声で起きちゃったの?」
みくる「睡眠妨害じゃない…………アライアさん、孝太郎さんの近くに腰を下ろしたわ」
どんな話をするの?
クラン「ベルトリオン、アライアさんの相手はあなたにお任せいたしますわ。私は近くの見回りをしてくることを致します」
え?それって……………
孝太郎「…………あっ、おまえ、汚いぞ!!」
あんな「ええええええええええええええ!孝太郎さんとアライアさんを2人きりにさせるの!?」
みくる「クランさん、やるわね」
みくる、褒めてる場合!?クランさんは2人から離れるし…………いったいどんな話をするの?
アライア「クラン様とはずいぶん仲がよろしいのですね?」
孝太郎「あいつとは腐れ縁というか…………運命共同体というのか…………仲が良いというのは少し違うとおもいます」
アライア「ふふ、どうなのでしょうね?」
みくる「腐れ縁で運命共同体ねぇ、運命共同体についてはまだわかるわ。なんせクランさんは宇宙船を持ってるから孝太郎さんにとっては地球に帰るための命綱だからよ。腐れ縁ってのがいまいち分からない………私たちが見た2人の関係は意地悪しながらも軽口を言う程度しか知らない」
あんな「私からすれば2人とも仲がいいし、クランさんは孝太郎さんのこと…………それよりも
宇宙船が壊れてなくてよかった*1………だってこの星は宇宙を出られるだけの技術を持ってないから、もし壊れたら………ぞっとするよ」
みくる「確か………でもいつでも地球に帰れるのにクランさんは孝太郎さんのやろうとしていることに手伝うなんて………しかもその時は喧嘩したって言ってたけど…………」
うーん……何時でも帰れるのに……手伝う理由………さらに喧嘩した直後……
孝太郎「それでお話というのは?」
アライア「そうでしたね……………実はレイオス様とクラン様にお別れを申し上げようと思っております」
孝太郎「お別れ!?どういう意味ですか!?」
あんな「これって!演劇にもあったアライアさんが青騎士にお別れを言いにくるのシーン!?」
みくる「きっとこれ以上孝太郎さんとクランさんを巻き込まない為に………」
でも……孝太郎さんは困っている人を助けようと…………
アライア「言葉の通りです。これ以上、あなた様を巻き込むべきではないと考えているのです」
孝太郎「俺を巻きこまない為にだって!?」
あんな「アライアさん………」
みくる「アライアさんの表情が真剣だわ……………生半可な答えじゃ……お別れを撤回なんて無理よ」
アライア「それは、このままではあなた様のお仕えする領主に責めを及ぶからです」
孝太郎「領主!?俺のーーーーーーいや、私の主人に責めを及ぶと」
あんな「領主!?そっか!アライアさん、孝太郎さんがこの星の人間だって思っているから………しかも騎士の格好をしているから……」
みくる「孝太郎さんが属している領主…………恐らく民達の危害を及びたくない。そういう理由だと思うわ」
あんな「でも、孝太郎さんに領主なんていないから………」
アライア「それはあなた様がとても強かったからです。その若さであれ程強い騎士であるならば、所属しているのは相当大きな騎士団だということ。そしてその規模の騎士団の中で、現段階で私の味方をしてくれるのは2つだけ。パルドムシーハとウェンラインカー」
あんな「あの青い鎧って、大きな騎士団だって思うくらい強かったんだ」
みくる「パルドムシーハは聞いたけど、ウェンラインカーなんて騎士団があったんだ。改めて聞くとそれ以外の騎士団は敵………最悪」
アライア「ですがあなた様はそのどちらにも属していない。パルドムシーハの従騎士なら私と会った事があるはずですし、ウェンラインカーの従騎士は称号に色を使っていない」
あんな「それでアライアさんは孝太郎さんが敵の領主の騎士だって思ったんだ………このままだと
その領地が大変なことになるから…………」
みくる「ああっもう!ホントにマクスファーンとクレバナスがネコババなんかしたせいで!」
更にアライアさんは孝太郎さんとクランさんを見張りの担当をさせて、他の仲間の人達が眠っている隙に立ち去るように言ってきた。
孝太郎「アライア殿下……………」
孝太郎さん…………どう答えたらいいのか悩んでいる………アライアさんは真剣な表情で見ているから嘘や誤魔化しなんて駄目だし…………そもそも孝太郎さんにあまり嘘なんて言って欲しくない
私の身勝手な願いかもしれない。それに今の孝太郎さんすごく焦っている……まるで
みくる「焦りが消えた………果たしてどんな答えを出すのか………」
孝太郎「ご心配には及びません、アライア殿下。私はこのまま殿下をのお供をさせて頂きます」
これが孝太郎さんが出したアンサー………やっぱり見捨てるなんて出来ないよね?
後はアライアさんにその気持ちを届くのを………
アライア「しかしレイオス様、それではあなた様と領民たちが苦しむことになります!」
孝太郎「大丈夫です、アライア様。詳しい事情は申せませんが、私はどの領主にも仕えていないのです」
アライア「あ、あなたはいったい!?」
みくる「孝太郎さん、大丈夫なの!?宇宙人だって言ってないけど、それでアライアさんを納得させられるの!?」
あんな「でも……嘘は言ってないし、それに孝太郎さんがアライアさんを助けたいって気持ちがこっちにも伝わるような感じがするの」
みくる「伝わるって記憶の再生なのに………でも確かにそう感じる……」
孝太郎「ご安心ください、アライア皇女殿下。故郷を遠く離れた漂泊の騎士なれど、皇家への忠誠心はいささか失われてはおりませぬ」
アライア「しかし地位に追われた今の私達に味方をするということは、フォルトーゼの全てを敵にするのと同じことなのですよ!?」
孝太郎「確かに、アライア殿下の仰る通りかもしれません」
アライア「だったら……」
孝太郎「しかしそれでも、わが誇りと忠義、そして何よりフォルトーゼの民の心を敵に回さずに済みましょう。それに誰が敵であるかは大した問題ではありませぬ。誰を裏切らぬかが大切なのです」
あんな「演劇でも聞いたシーンと同じなのに、込められた気持ちは全然違う…………………」
みくる「きっと必死だったからよ。アライアさんたちからすれば、先の見えない未来でどうなるか分からないし………それにしても孝太郎さん
うーん……そんなことあるのかな?
アライア「レイオス様…………」
孝太郎「それに私にこの剣と鎧を与えて下さった方は、私があなたを見捨てる事を許さないでしょう。ですからこのままお供させてください」
それって……………クランさんのこと?でも……アライアさんを助けた孝太郎さんを見て何故か焦ったのに……
アライア「剣と鎧を………」
みくる「アライアさんが孝太郎さんの剣と鎧を見てる………おや?焚き火の炎で照らされてよりはっきり細かいところが見える………あんな、見て!紋章が刻んである!」
あんな「ホントだ!竜と騎士が見える!はなまるかっこいい!周りになんか書いてあるけどさっぱり読めないや。きっとフォルトーゼの言葉だろうな………ミラールーペがあれば読めるのかな?」
アライアさんもじっと見てる。きっとこの星には無い紋章だから珍しいと思ってたら、アライアさんの口からこんなことを呟いた。
アライア「
みくる「え?今…………なんて………?ティアミリスの青騎士……………?なんで孝太郎さんの鎧にティアさんの名前があるの?クランさんがあげたものじゃないの?」
あんな「それって、青い鎧と黄金の剣の持ち主はティアさんなの!?それ以前に、アライアさんこの文字*2が読めるの!?他の星の文字なのに!?」
いったいどういうことなの!もしかしてたまたま使われている文字が一緒だったとか?でも………文字が星を跨いで同じになることなんて、そんなことありえるの?
そう言えば、翻訳機で何とか下位古代語って言ってたけど、よく考えたら変だよ!
あんな「みくる!この星の言語を思い出して!絶対おかしい所があるから!」
みくる「言語?ええと…何とか下位古代語って言ってたけど、聞き取れない部分以外何も変なこと…………え?古代語?何で昔の言葉の様な言い方なの?」
あんな「ごく稀に、ずっと昔から変わらない言語もあるけど、基本的に同じ言語でも時代とともに変わっていくものだって聞いたことがあるよ。それなのにアライアさんの星の言語が古代語で尚且つ青い鎧に刻まれた他の星の文字を何故アライアさんが読めるの!?」
みくる「可能性としては、鎧の持ち主のティアさんがたまたまアライアさんの星に訪れてその文字を刻んだとか?だって青い鎧がフォルトーゼで造られた物だってことは、分っているじゃない。
それと言語についてはフォルトーゼの翻訳機が判定した結果であって、この星の人からすれば現代語の可能性があるかも知れないわ」
あんな「じゃあ……ティアさんもフォルトーゼ人?そう言えばクランさん、ライバルがいるって…………しかもさっきのお、おんぶのシーンでティアさんより重いって聞いたクランさん、まるで張り合うように怒ってた。それって同じ星で同じ身分の方がライバル関係になりやすいから………ティアさんも皇女様?ひょっとして孝太郎さん、ティアさんに忠誠を誓ってるとか……だってお姫様が剣と鎧を忠誠に誓う人に上げるのはアニメや漫画でよくある話だし…………それにそれ以上の…………むぅ~もやもやする」
みくる「自分でその可能性を言いかけて嫉妬とか……………アライアさん、今度は金色の剣を見たわ」
あんな「金色の剣の何を見るの?」
アライアさんの視線を追うと金色の剣の柄の方に向けていた。
みくる「剣の柄?いったい何か……………」
あんな「あ!花がある。もしかしてティアさんの家紋?まさか……アライアさん、これも知ってるなんて、言わないよね?」
アライア「黄金の花……………?でも、こんな紋章の皇家は存在していない…………いったい、どういうことなの………………?」
どうやらアライアさんも知らないみたい。これで知ってたらびっくりだよ!
それにしても黄金の花かぁ………シャルルちゃんにぴったりだと思うけど……そういやシャルルちゃんとティアさんはそっくりだって……………もしかしてティアさんも孝太郎さんに甘えたり
………って、ダメーーーーーーーーーだって……シャルルちゃんより年上っぽいって言ってたから、孝太郎さんと同い年でシャルルちゃんと同じ様にしてたら…………………
みくる「アライアさん、かなり戸惑ってる………信用できるのに何者なのか分かっていないから………」
孝太郎「私はあなた様の為だけにお供させては欲しいと願うわけではありません。裏切りたくないものがあるからです。何卒、ご同道をお許しください」
アライア「レイオス様…………で、では一つだけお教えください」
孝太郎「何なりと」
あんな「このシーン、例の台詞の…………」
アライア「その胸に刻まれた皇家の騎士たる紋章。そのお姿、その振る舞い。そして気高く誇り高きお心。あなたは紛れもなくフォルトーゼの騎士。しかし……しかし、その剣に刻まれた家紋にだけは見覚えがございません。あなた様はいずこより参られたのでしょう?」
孝太郎「………幾百万の刻と、幾千万の道程の彼方から」
みくる「キィちゃんの時は、単なるクサイセリフだって思ったのに、今のを見たらマジで洒落にならないくらいヤバイ状況だなんて……」
あんな「そうだよね……まるで私*3みたい……時間と距離の違いはあれど、1人では故郷に帰れないのと、相棒がいることによるのが………………」
みくる「違いがあるとすれば、あんなはアライアさんとクランさんにその他の女の子に嫉妬……………」
あんな「もう!話の腰を折らないで!!」
アライア「幾百万の刻と…………………幾千万の道程の彼方から………………どういう意味なのでしょうか…………………でも…………きっと嘘じゃない……………」
アライアさん………「幾百万の刻と、幾千万の道程の彼方から」について、戸惑っていたけど、
嘘じゃないって思ってくれて……嬉しいなぁ……
アライア「どうか、また力をお貸しください、レイオス様…………」
孝太郎「仰せのままに、マイプリンセス」
みくる「どうやらお別れは撤回したようね…………孝太郎さんが空を見上げている………」
あんな「きっと地球を探しているんだ………でも星がこんなに見えるのに地球から見た星空とは全然違う…………………ひょっとして北極星の位置も違うのかな?」
アライア「…………レイオス様……………」
みくる「正直言って分かんないわ………だって……孝太郎さんを除いて他の星から空を観測した地球人なんていないから………しかもアライアさんはそんな孝太郎さんの様子を見て、何か気づいた節があるわ」
ひょっとして、アライアさん、孝太郎さんが他の星からやって来たって思っているんじゃ………
このシーンだけ見ればロマンチックなシーンであることは間違いない……………
けど………私からすれば………もやもやする………
いったい………これからどうなるの?………だって……実際のマクスファーンとクレバナスの悪事は演劇より遥かにどす黒いレベルで、戦力も遥かに強大……………
ううん……きっと大丈夫!孝太郎さんとクランさんが解決して地球に帰っている以上、何とかなったのは確実なんだから……………………