あんなside
揺り籠の外・焚き火の周辺
波乱に満ちたクランさんの出会いと質問という名のお喋りも終えた私たちと孝太郎さんは、
キィちゃんとポチタンの様子見や夕食の片付けの手伝いをするべく、焚き火の周辺に行こうとして、揺り籠の外に出た時に焚き火の近くに寝ているキィちゃんとポチタンを見つけたの
孝太郎「どうやら寝ているようだな」
あんな「キィちゃんとポチタン、眠ってるね」
みくる「二人とも可愛い寝顔……」
キィ「すぅ………すぅ………」
ポチタン「ポチィ……………」
きっと疲れて寝ちゃったんだ。孝太郎さんが言ってたお母さんの星探しや私たちがクランさんと話をしている間にポチタンと一緒に遊んでたら疲れるのも当たり前だよね。
あんな「でもこんな所で寝てたら風邪ひいちゃう…」
孝太郎「俺がベットまで運ぶよ」
あんな・みくる「「だったら私たちも…………」」
孝太郎さんがキィちゃんをベットに運ぼうとして、私たちも手伝おうと言うつもりだった。
キィ「ん、んぅ……かあさま………」
眠ったままのキィちゃんが呟いた一言で、最後まで言えなかった。
その直後にキィちゃんの表情が悲しそうなものに変わっていたの。
みくる「キィちゃん………どうしたの?………」
キィ「どこぉ……どこにいるのぉ…………キィはここだよぉ………」
あんな「!!?」
キィちゃんの寝言の内容を聞いて私は胸を締め付けられるような思いを感じた。
キィちゃんは今の私と同じなんだ。現実でも夢でも会えないお母さんを求めて泣いてしまうことを。
違いがあるとしたら、私は元の時代に戻れば会えるかもしれないけど、キィちゃんはどうやっても会うことはできない。
なんで、こんな小さいこの子がこんな悲しい目に遭わなくちゃいけないの?
あんな「嫌だよ…せめて夢の中でお母さんに会えたら……」
みくる「あんな……夢の中じゃ私たちにできることなんて………」
孝太郎「そうだな…そんな
そうだよね……夢の中でどうにかできるなんて、魔法でも………そうだよ!
魔法だ!孝太郎さんが火を付ける時に使ったあの魔法使いの杖!
あれを使えばあるいは……でも一つだけ問題がある。それは孝太郎さんが魔法の杖を使っているとことを私たちに見られたのを知らないこと。
あの時の音でもし気づかれたとしても、魔法の杖を使っているところまで見られたなんて思っていないはず。
もしそうなら、私たちの前で魔法を使うことなんて………
孝太郎「そうだよ!魔法ならもしかしたら!」
嘘でしょ!?孝太郎さんは、私たちがいるにも関わらずに魔法って言うどころか、その視線が焚き火の近くに置かれたままのあの杖に向けるなんて。
私とみくるはあまりにも堂々とする孝太郎さんの態度に驚愕した。
みくる「まさか、私たちの前で堂々と魔法って言うなんて……」
あんな「きっと秘密よりキィちゃんを助けることを………」
孝太郎「いや、それよりも………」
あれ?どうして杖じゃなくて揺り籠の方に視線を向けるの?それに杖の他に手段があるような言い方をするなんて。どういうことだろうと耳をすませば、
孝太郎「シグナルティンなら…きっと」
みくる「シグ……なに?」
あんな「!!?」
その名前を聞いた瞬間、私の記憶に眠る、ある出来事の一部がフラッシュバックした。
あんなの回想
2026年1月24日
吉祥春風高校・体育館
今日は楽しみにしていた、私の誕生日と演劇の白銀の姫と青き騎士の2章を見る日
お母さんと一緒に吉祥春風高校に行って、体育館で演劇を始まってから、
あのシーンまで進行した頃。
ベルトリオン役の男子生徒「これがシグナルティン………」
アライア役の女子生徒「ベルトリオン卿。これからはこの剣が、あなた様をお守りいたします。
どのような敵からも、どのような苦難からも。」
ベルトリオン役の男子生徒「ならば私は、この命と剣とで、あなた様をお守りいたします。
アライア殿下」
すごい、伝説の剣を渡すシーンってゲームじゃよく見るけど、お姫様が一人の騎士に、皇家の至宝である聖剣シグナルティンを渡すなんて、はなまる素敵だよ。
いくら青騎士がすごい人でも、身分が違いすぎて普通はあり得ないはず。
でも何度も命にかかわることが起きて、居ても立っても居られないくらいシグナルティンをあげるなんて、好きじゃないとできないよ。きっとお互い好きなんだな。
ふと、お母さんをみると、なんか苦笑いをした表情をしてた。
どうしてそんな顔……………
あんなの回想終了
みくる「あんな!あんなってば!」
あんな「あれ?どうしてみくるが
みくる「吉祥春風高校?演劇の最中?何言ってるの!ここは揺り籠の外だよ!」
あんな「揺り籠……そうだ!確かキィちゃんが悪夢にうなされて、それで孝太郎さんが
魔法で何とかしようと……孝太郎さんは?」
みくる「揺り籠に向かったに決まってるわ。あんなも見たじゃない!?」
あんな「ごめん、私見てない」
みくる「あんな…いったい何を考えてたの?ううん、今日だけで4回もボーっとしてた。
それも全部特定の言葉を聞いた直後……」
私…そんなに考え事してたんだ。
聖剣の名前を聞くまで、春風市・あの芝居かかった台詞・ベルトリオンを聞いても
それが何なのか考えても分からなかったけど、シグナルティンの名前を聞いた瞬間、全てが繋がった。
あんな「ごめんね、みくる。心配かけて。実は
思い出したの。」
みくる「ある高校の演劇の一部?それって先程言ってた……待って!?
みくるが私の言った言葉に確かめようとした瞬間、揺り籠の出入口から大きな剣を抱えた孝太郎さんが現れてここに走ってきた。
みくる「孝太郎さん!いったいどこに……って、何この剣!?」
あんな「あの大きな剣が孝太郎さんが言ってたシグナルティン……」
あの剣があの杖の他の手段ってことは、シグナルティンも魔法の力が………待って!?
なんで去年見た演劇に出る
それに演劇の方は鞘が無くて剣だけで、白色でデザインはよくあるゲームの伝説の剣に施されたものを再現して、あの時はすごく立派に見えたけど、孝太郎さんが持ってきた剣は明らかにレベルが違いすぎた。鞘に収まり色は白と銀をベースしたもので、デザインも曲線を多く使って複雑だけど
それらを合わせてまるで美術館に飾ってもおかしくないくらい、はなまるきれいな剣だ。
もし孝太郎さんが持ってきた剣が小道具なら明らかに手が込みすぎて、作るためのお金もバカにならないし、今必要なのは魔法のはずだし、まさか本物!?
もしこれが本物なら、去年見た演劇の元となった話はまさか実話で、私がプレイしているFGO*1に例えるとリアル宝具になるの!?
そうだとしたら、いろいろな疑問がたくさん出てくる。
例えば孝太郎さんが言ってたクーデター解決の褒美の代々伝わる家宝と皇家の至宝が同じでは?
とか、被害者の女の子と白銀の姫のことアライアさんと同一人物?とか
でもそれは今すぐじゃない。
悪夢にうなされるキィちゃんを何とかするほうが大事。
あんな「孝太郎さん…この剣でキィちゃんを何とかなりますか?」
みくる「あんな!?孝太郎さんは大きな剣を使って何するつもりなの!?」
孝太郎「あんなちゃん、みくるちゃん、俺の…いやこの剣に宿ったある人の想いを信じてほしい」
みくるは孝太郎さんの意図が読めず、問い詰めるようなことを言うけど、
孝太郎さんは自分じゃなくてシグナルティンに込められた想いを信じてと言ってくれた。
それを聞いて私は信じられる気になった。だって見ただけでなんとなく分かるよ。
この剣からは優しい何かが感じるから。
みくる「ある人の想いって……何言ってるの……」
あんな「みくる、信じよう。孝太郎さんとシグナルティンに宿る想いに。」
みくる「うん、分かった……孝太郎さん、キィちゃんを助けてあげて」
孝太郎「分かった。2人の想いをキィちゃんに届けるよ」
孝太郎さんはキィちゃんのもとに行き、シグナルティンを鞘から静かに引き抜くと剣から凄まじい
光を放った。
あんな「すごい…辺り一帯全部昼みたいに明るくなった。」
みくる「眩しい!なんか太陽みたいに明るいし」
あんな「それに物凄い力が感じるし、さっきは見えなかったけど、鞘に女の人と柄に雪のようなデザインがあるよ」
みくる「ホントだ。女の人も雪のデザインも綺麗。でもこの剣から感じる力はアレと同じかそれ以上よ」
みくるが言ったアレってプリキュアのことだから、シグナルティンは少なくてもプリキュアと同等以上の力があるのが分かる。
そして身だけになったシグナルティンを、孝太郎さんはまるで祈るように構えてると、
シグナルティンから優しい何かの気配がする力らしきものが多く出して、それをキィちゃんに包み込んだの。
みくる「何だろう…この包み込むような光…見てる私にも暖かくなるような…」
あんな「人の温もりみたいな…あっ、キィちゃんの表情が笑ってる!」
みくる「ホントだ!孝太郎さんすごい!いったいどんな方法で悪夢から救ったの!?」
孝太郎「そっか成功したのか……よかった……」
一体どんな魔法を使ったのかを質問するみくるをよそに、孝太郎さんはキィちゃんの様子を見てホッとした。くすっ、その顔はなまる素敵だなぁ……
トクン
? 今の何だろう………気のせいかな?せっかくだからキィちゃんの様子を見ると、キィちゃんは幸せな寝言を呟いた
キィ「にゅふ………かあさま………お兄ちゃんもお姉ちゃんたちと一緒に、探したんらよ…」
あんな「よかったぁ、お母さんと再会できて」
みくる「くすっ孝太郎さんや私たちも入ってるの?」
キィちゃんたら、夢の中に私やみくると孝太郎さんを出すなんて………
あっ、孝太郎さんがキィちゃんに手を伸ばしてる。
きっとキィちゃんを揺り籠にあるベットに運ぶ……
え?孝太郎さんがいきなり背後を振り返ったけど、どうしたの?
あんな「孝太郎さん?後ろに何か……え!?」
みくる「あんな?孝太郎さん?いったいどうし…………はぁ!?なんでこんな時間に
私とみくるが驚愕した理由、それは孝太郎さんが背後を振り返った数メートル先に、一人の女の子が立っていた。見た目からして10歳くらいで、学校の制服を着ていた。
でもいくらなんでもこんな夜遅くまでの時間に、制服姿の小学生の女の子がいること自体おかしい。もしかしてファントムの変装!?もしそうなら孝太郎さんやキィちゃんが危ない!
そう思った私は、相手を刺激しないように小学生の女の子に話しかけた。
あんな・孝太郎「「君は、どうしてこんな時間にいるの?(こんな時間に、どうしたんだい?)」」
みくる「あんなと孝太郎さんが同時に声を出してる」
あんな「うそ!?一緒にだしてたの?」
みくる「そうだよ」
小学生の女の子「そろそろ答えてもいいかしら?」
あんな「う、うん」
な、なんか10歳とは思えない落ち着いた声だし、少しも表情も変えてない。
ファントムの変装なら明らかに子供らしくない子供の演技なんてしない。
でも、ファントムじゃないにせよ、この時間に現れる自体がおかしいことには変わりはない。
目的は何のか、小学生の女の子の言う答えにしっかり聞かないと。
小学生の女の子「私は人を捜しているの」
孝太郎「人を?」
あんな「人探し?こんな時間に?」
小学生の女の子「まぁ、
みくる「孝太郎さん?でも人違いっていったい誰を……」
孝太郎「そうなのか、だが時間もかなり遅いし、人探しは中断して帰ったほうがいい」
あんな「そうだよ、ご両親が心配してるかも」
小学生の女の子「心配してくれてありがとう。もう帰るわ」
小学生の女の子が頷くとくるりと私たちの背に向けて、ここから去っていく。
それにしてもなんでこんな時間に、一人で人探しをしてたの?警察や探偵を使えばいいのに。
今度会うことがあれば、私たちが探偵として手伝いをしたいな。ファントムだって疑ったお詫びとして。
小学生の女の子「そうだ、少年のあなたに一つだけ教えて欲しい事があるけど」
ん?まだ質問があるの?いったいどんな内容?
みくる「孝太郎さんに何か言いたいことがあるの?」
小学生の女の子「少年のあなた…
孝太郎「なっ………」
あんな「!!?」
みくる「え!?」
今、なんて言ったの!?まさか見られたの!?孝太郎さんがシグナルティンを使っている所を。
まずいよ。私たちは魔法って知ってるからいいけど、知らない人からすれば、孝太郎さんがキィちゃんに剣を向けている光景なんて、どう考えても警察に通報されてもおかしくない。
この小学生の女の子が私たちの前に現れたのは、孝太郎さんの行動の理由を聞くためだ。
でも、どうやって言えばいいの?魔法をかけましたと言っても、あの子がプリキュアや孝太郎さんのような特殊な人じゃない限り、信じてくれそうにない。
それに、さっきの子供らしくない振る舞いや、話し方や、初めて姿を見た時は動揺とファントムの疑惑で気付かなかったけど、あの子の目は私やみくるがプリキュアになるのと同じくらい強い意思が秘められてた。
何故、10才くらいの女の子がプリキュアに並ぶくらい強い意思の目をしてるのか分からないけど、
そんな子の相手に、いくら私が嘘を付けないにしても、下手な言い訳なんて通じるとは思えない。
私だけでは解決するための答えが浮かばないため、みくるや孝太郎さんに目を向けると、
みくるの方は私と同じなのか、真っ青な顔をして口も震えている。
うわーん、みくるまでこうなってしまってどうすればいい?
一方で孝太郎さんの方は、何か考えるような表情をしたのも束の間、自身の行動の理由を説明をするために口を開いた。
孝太郎「この子はお母さんを亡くしたばかりで、悪い夢をみてくるしんでいたんだ。
だからこの剣でおまじないをした。」
そっか!魔法じゃなくておまじないなら納得できるかもしれないし、何より嘘はついてないから。
あんな「そうそう、この剣のおまじないは、はなまるすごかったよ。ね、みくる!」
みくる「あんな…そうよ!悪夢にうなされた子が今はこんなに安らかな顔をするなんてこの剣のおまじないってこんなにすごかったよ」
せっかくだから私とみくるはおまじないを大袈裟に言うことで、この子がより納得してくれると思った。この年頃の女の子は占いやおまじないに興味があるかもしれないから。
小学生の女の子「くすっ……あなたたち随分大袈裟ね…でも、おまじないが効いたのね。
いい夢を見ているようね。」
あんな「あ、笑ってる…はなまる笑顔で可愛い。そうだよね、子供に悪夢なんて可哀想だよ。」
孝太郎「そうだな…子供にはいい夢を見る権利があるさ」
みくる「そうそう、こっちも幸せな気持ちになるし。」
小学生の女の子「同感だわ」
小学生の女の子は笑顔のまま小さく頷くと、再び私たちに背を向けた。
小学生の女の子「それじゃ」
孝太郎「ああ」
あんな「さようなら……あ、あの…名前…」
小学生の女の子「奈々」
みくる「奈々ちゃん…さようなら」
小学生の女の子もとい奈々と名乗る女の子は、別れの言葉と名前を残して去っていった。
ふぅ……思いっ切り生きた心地しなかったよ!
はなまる緊張したーーーー!プリキュアの正体がばれたくらいの気持ちになったよ。
みくる「なんか安心したら気が抜けて…あんなも孝太郎さんも大丈夫ですか?」
あんな「私も同じ」
孝太郎「俺は大丈夫だ。こういう緊張感は随分と経験しているからな。」
経験しているって、そういやクーデターを解決するために半年もかかったって言ってたから
慣れているんだ。私やみくるも少しは見習おうかな?
孝太郎「あんなちゃんもみくるちゃんも偉かったぞ。すごく緊張したのに頑張って」
孝太郎さんは安心して気を抜けてる私たちを褒めてくれた。
ちょっと嬉しいなぁ……ん?孝太郎さんの手が私とみくるの頭の方に伸ばして何を………
えっ?孝太郎さんの手が私とみくるの頭に置いて、な、撫でた!?
あんな「こ、孝太郎さん、な、なにを……」
みくる「ちょっと…女の子の頭を撫でるなんて…私は小さな子供じゃありません!
そういうことは、クランさんやキィちゃんにしてください!」
孝太郎「すまんすまん。今の君たちを見たら、俺の知り合いの子にそっくりで、
その子のつもりでしてしまった。それとキィちゃんはともかくなんでクランが入るんだ」
みくる「うわぁ、鈍感だ。クランさんが不憫だわ。あんなもそうで……あんな?どうしたの?」
あんな「なに?みくる?」
みくる「顔が赤いけど、どうしたの?」
え?私、そんな顔してたの!?
あんな「み、みくる……ほんとなの?私にはそんなことないと思うけど……」
みくる「いやいや思いっ切り顔が赤くなったよ。孝太郎さんに頭を……って、孝太郎さんはいつまで私とあんなの頭を撫でるんですか!」
孝太郎「そうだった。ほら2人の頭から離れたぞ」
みくるに注意されて孝太郎さんの手が私やみくるの頭から離れたけど、何でだろう……もうちょっと孝太郎さんに撫で欲しかったような……
あんな「あっ…もう少しくらい撫でてもいいのに……」
みくる「あんな?今の……まさか……いやいや、きっと私の勘違いよ!うん!」
孝太郎「?なんか知らんけど、そろそろ片付けやキィちゃんをベットに運んだりしないと…」
そうだった!元々は夕食の片付けとキィちゃんの様子見をするためにここに来たんだ。
キィちゃんの悪夢とか、シグナルティンとそれによる演劇の記憶、不思議な小学生の女の子である奈々ちゃんとのまさかの正体バレに等しいくらいの出会いとか、かなり予想外の出来事があってかなり時間を取られたけど、私たちと孝太郎さんは元々の目的である2つの作業を始めた。
片付けもキィちゃんをベットに運ぶのも、揺り籠の内部や道具も、初めて来た私やみくるでは、
どこでどうしたらいいのか分からなかったので、孝太郎さんと一緒に片付けをしてから、
キィちゃんをベットに運んだ。
でも作業がひと段落終えた後にみくるが私に変なことを言ってきた。
それは作業中に私が時折孝太郎さんを見てたことだけど、おかしいな……そんなに見てないとおもうけど、みくるの勘違いじゃないの?
みくる「それ…本気で言ってるの?まさかの自覚なし……10回くらい孝太郎さんを見つめておいて………」
みくる……?なに、その…お前何言ってんだ?とか信じられないとか言いたそうな表情をしてるの?嘘はついてないのに………。
これ以降は特に何もトラブルはなくすべての作業(みくるは何故か私を見てため息ついてたけど)は終えてた。
この後は本来ならお風呂と寝る前のあることをするけど、その前に奈々ちゃんの登場で中断されたシグナルティンの効果を孝太郎さんに説明を求めた。
もう私とみくるの前で魔法を使ったのか、軽く説明をしてくれた。
シグナルティンは、ある人物の意思が込められいて、孝太郎さんが大雑把な指示や思念でも、
剣の意思がそれらをきちんとその意図を理解してそれに適した魔法を使うのこと。
みくる「剣に想いを込められているって前に聞いたけど、意思って、ま、まさかゆ、幽霊とかじゃない……よね……」
孝太郎「いや、この剣を手に入れた時は、あの人は別に魂*2とか込めてるような行為はしてなかったな」
あの人?もしかして演劇のアライアさん?ううん、本物のアライアさんかな?
演劇は普通にあげてたけど、本来は別の行為がいるってこと?
それも気になるけど、私が最も気になっちゃうのが、孝太郎さんとアライアさんの関係だよ~。
だって……被害者の女の子がアライアさんと同一人物だとしたら半年間ずっと一緒にいただろうし………本物のシグナルティンを孝太郎さんが持っている以上、絶対にアライアさんと知り合い以上の………………………………………………?なんで私……孝太郎さんとアライアさんとの
関係が気になるの?…………別に孝太郎さんがどんな女性とどんな関係でも私には関係…………
やめたやめた!こんなこと考えててもしょうがないよ!
それよりも怖がっているみくるを、いい例えで早く安心させないと。
あんな「みくる、あれだよ!FEの聖戦で登場する12聖戦士の使った一部の武器に竜族の意思が込められているでしょ。あれと同じだよ。」
みくる「聖戦の…?あーー!そっか、ナーガとかロプトウスとか、確かに武器自体に竜族の意思が込められているけど、その竜自体は生きてたよね。なんだ、幽霊じゃなくて安心した……」
孝太郎「FEの聖戦か、おれはあまり詳しくはないが、俺の知り合いがやってたな。俺が知っているのは、レスキューバグとラスボスを再行動できるやつで倒すと負け数がおかしくなるバグくらいだな」
聖戦の例えを出したらすっかり安心したみくる。
実際は武器じゃなくて武器に嵌められた竜玉が聖武具の力の源だけど、まだそういう資料集って
まだ出てなかったし、ネットも書いてあるのか分からないから言えないけど。
それにしてもあまり詳しくない孝太郎さんが知ってるのがバグだけって、確かに私の時代でも新しいバグを見つかったりするけど、他にはなかったの?
みくる「ふぅ……すっかり話してたらもうこんな時間だ、今日はたくさん動いたしお風呂に入りたいわ……」
あんな「そうだね……孝太郎さん、お風呂ってどこにありますか?」
孝太郎「そうだな…居住区域の隣にあるな。フォルトーゼ式の風呂だから、日本の風呂とは違うが、それなりに広い。」
みくる「広いお風呂!これはかなり期待しちゃう」
あんな「だったら、みくる!2人で入りたいな!」
みくる「あんな……じゃあ早速……」
孝太郎「ちょっと待った!そもそも着替えを持っているのか?
あんなちゃんとみくるちゃんがかばんとかリュックとか、持っているのを見てないけど…」
あんな「あっ………どうしよう…………みくる……」
みくる「こんなことになるんて思ってなかったから……」
まさかの着替えを持っていなかった事実を、お風呂に入る直前に発覚するなんて……
いったいどうしたらいいのーーーーーーーーーーーーーー!
プリキュアsideの小話7
みくる「とうとうこのシーンからですよ!かなり見どころがありますよ!」
あんな「あはは……確かに………」
るるか「へえ~どうやらキィとポチタンは焚き火の近くで寝ているようね」
くれあ「孝太郎さんはキィちゃんをベットを運ぶよう…………どうしたのかしら?キィちゃんがうなされいるけど………!?そんな………」
るるか「夢の中でお母さんを探しているのね………しかも会えていないのね」
あんな「………この時は何にも出来なくて……」
マシュタン「仕方ないわ。夢に干渉出来る力なんて…………待って!孝太郎が魔法って言ったわ!もしかしてあの杖で夢の中に干渉するって言いたいの⁉」
るるか「しかもあんなたちの前で………でもそんなことできるの!?夢の中に干渉するなんて………妖精すらそんな力を持っているのは聞いたこともないのに………」
あんな「あの……もう少し見たら分かりますので」
るるか「それって………孝太郎の視線が杖ではなくて揺り籠の方に向いている?いったい何を
……………え?シグナルティン?何なのそれ?」
マシュタン「るるか!いきなりシーンが変わったわ!なにこのシーン!?なんで学校の体育館に変わっていて、舞台に2人の男女がいて女の人が男の人に剣をあげているの!?」
みくる(これがあんなが思い出したシーンなんだ)
くれあ(これがあんなちゃんが見た演劇の一部……そしてあんなちゃんとみくるちゃんがアライアさんの名前を知ったきっかけでもあるのね)
るるか「まるで演劇の様ね。いったい何なの?どうやら2人の男女が喋る………え?シグナルティンにベルトリオンにアライアってアライア以外はこれまでの映像で聞いた名前で、しかもシグナルティンってこのシーンに切り替わる前に孝太郎が言ってた名前じゃない!」
マシュタン「もしかしてあの剣のことかしら?あら?観客席の方に変わった…………え?
なんであんながここにいるの!?しかも隣の女性はみくるにそっくりよ」
みくる「え?そっくりって、この人があんなのお母さんなの!?あんなから私とあんなのお母さんが似ているって言ってたけど、確かに似てる……やっとあんなのお母さんの顔を見れたわ!」
るるか「え?隣の女性があんなのお母さんってどういうことなの!?だってあんなはタイムスリップしたって……………まさか、あんなの回想なの!?でもいきなり………さっきのシグナルティンのキーワードを聞いたから…………」
マシュタン「じゃああんなが時折ボーっとしてたのは、全てこの演劇に関係してたのね!」
あんな「うん!」
るるか「あんなのお母さんが苦笑いして回想が終わったけど、いったい何の演劇なの?
それに………」(いくらなんでもみくるとあんなのお母さんが余りにもそっくり過ぎる。
まさか!?あんなとみくるは…………)
みくる「いやぁ、まさか私とあんなのお母さんとこんなにそっくりだったなんて…………
ひょっとして……」
くれあ「あーーーー、映像のみくるちゃんがあんなちゃんに呼びかけてるわ!」
マシュタン「どうやらあんなはまだ回想に浸っているのか、まだ演劇だと思い込んでいるのね。
しかも学校の名前まで言ってるし………」
みくる「まったく!あの時のあんなは4回もボーっとして、心配したんだから!」(なんでくれあさんは大声で出したの?うーん……)
あんな「ごめんね。みくる」
るるか「しかも去年の誕生日に見たって………あんながタイムスリップする1年前の出来事なの!?いったい未来で見た演劇とどう関係してくるのか………どうやら孝太郎が戻ってきたようね…………何?あの大きな剣………」
あんな「るるかさん!マシュタン!あの剣がシグナルティンです!」
るるか「シグナルティン!あの大きな剣がそうなの!?」
マシュタン「待って!?なんで演劇の剣とまったく同じ名前なの!?それに今必要なのは夢の中に干渉する手段のはずよ!?」
みくる「まあ…見てください。」
くれあ「ええ……それにるるかがずっと疑問に思ったことも解消できるわ」
るるか「くれあ?疑問って………孝太郎がシグナルティンを鞘から抜いたわ……………え?あの白い光は!あんなたちがピンチになった時に現れる白い光とまったく同じ!?」
マシュタン「間違いないわ!ウソノワールの時とエクリプス・シャドウの時に、追い詰められたあんなたちに包み込んだ白い光よ!回復と防御の両方とも備えていて、尚且つウソの力とシャドウの力をまるで分解するような現象が起きるから、ウソノワールもファントムの奴らもデッチ・アゲインも白い光の正体が分からずに警戒していたわ!でもどんなに探っても出所は分からなかったのに………」
あんな「うん……ホントにすごいよ…………」(アライアさんには敵わないよぅ………)
るるか「あの剣からだなんて………でもあんなたちがその剣を持っているところは一度も見たことがないわ。それなのにあの白い光はあんなたちを守っていたのとシャドウに飲み込まれた私を包み込んだ………それって白い光が意思でも持っているように思えるわ。」
マシュタン「そうなの!?」
くれあ「間違いないわ。精神世界でるるかがシャドウに飲み込まれた時に、シグナルティンの光がるるかを包み込んだわ。お陰でるるかは完全にシャドウに飲み込まれることはなかったわ」
マシュタン「るるかがそんなに危険な状態だっただなんて!」
みくる「ちょっと!初耳ですけど!?」(シグナルティンがデタラメなのは分かってたけど…)
あんな(アライアさん……ありがとう……るるかさんを助けてくれて……)
るるか「あの剣には明らかにやれることが多すぎる。しかも持っているのはプリキュアとは関係がない少年で、更に未来の演劇に登場する剣の名前とまったく同じ………これほどの代物、普通に考えたら持っていること自体おかしいわ。いったい何処から手に入れたの?」
みくる「いやぁ……それについてはかなり衝撃が大きい情報になりますから、その映像が出るまでのお楽しみです」
るるか「かなり衝撃が大きい情報?いったいどんなのかしら?」
あんな「映像の方は………白い光がキィちゃんに包み込んだあたりだよ」
るるか「いったい何をしているのか………キィの表情が変わって安堵している!」(それにシグナルティンの鞘と柄に女の人と雪のようなデザインが刻んでいる………ん?女の人のデザイン………確かにあんなのもう一本の剣にも同じデザインがあったような気が……)
マシュタン「ホントに夢の中に干渉したの?ますますシグナルティンが何の力を持っているのか分からなくなったわ」
くれあ「少なくともプリキュアと同等以上なのは間違いないわ。どうやら孝太郎さんもキィちゃんの表情を見て安堵したよう…………あれ?あんなちゃん………孝太郎さんのほうを見て……………これは!?もしかしてこのタイミングなの!?あんなちゃんが孝太郎さんの事を好きになったの!」
あんな「え?ええええええええええええええ!この時なの!?ううっ………全然気付かなかったよぅ………」(確かにキィちゃんを悪夢から助けた時の孝太郎さんを見て、ちょっと胸が変な感じをしたけど………ううっ………まさかときめいただなんて……)
マシュタン「何で本人が驚いてるの!?他ならぬ自分のことでしょ!」
みくる「確かによく見れば、あんなの顔がほんのり赤い。ずっとあの時からだと思っていたのに………それとニブチンのあんなが気づくなんて無理無理!自分の気持ちに長らく気づいていなかったのに、好きになったタイミングを気づく訳がないわ!」
あんな「またニブチンって言った!それにみくるには言われたくないよ!」
みくる「それどういう意味なの!」
あんな「ちょっと前にアレにイメチェンして、ジェット先輩に褒められて嬉しそうな顔してたから……それに顔も赤かったし………」
みくる「な!?何言ってるの!?それに見てたの!?あ、あれは…………」
るるか「アレっにイメチェン?いったい…………どうやら孝太郎がキィを運ぶ…………え?いきなり後ろに振り向いて……」
マシュタン「それに続いてあんなも後ろに振り向いたわ………何を………ちょっと!?
なんでこんな時間と場所に女の子がいるの!?」
くれあ「どれどれ……え?」(奈々ちゃん!?)
みくる「正直やばかったですよ!いきなり小学生くらいの女の子が、暗い森の中に立ってて………」
あんな「それに……ファントムの変装だって疑ったの……口に出していなかったけど、未だに謝っていないの」(私たちや孝太郎さんを助けてくれたのに……)
るるか「まったく………気に病みすぎよ。もし私があの場所にいたとしてもファントムの変装の可能性を含めたわ……小学生くらいの女の子の目的は…………随分と変わった子ね。落ち着いた声と少しも表情も変えずに、年上のあんなたちに質問したけど………」
マシュタン「どうやら人探しと…………なんですって!?シグナルティンを使ってる所を見られたの!?年齢からして明らかに只者じゃないわ。プリキュアかしら?でも妖精はいないし……」
あんな「あの質問をされた時は、どう答えたらいいのか分からなかったよ!だって傍目から見れば、子どもに剣を向けているシーンなんて警察案件だし………」
くれあ「確かに普通の人が見れば、確実に警察をよばれたわ。でもその心配はなかったでしょ?」
みくる「私もあんなも何も言えずに呆然としたけど………孝太郎さんが説明してくれたです。
魔法をおまじないにして、そのままのことを言ってくれたんだよ」
マシュタン「あながち間違っていないけど………あなたたちも大袈裟に言ってるじゃない」
あんな「あの年頃の女の子なら占いやおまじないに興味があるかもと思って………それにずっと黙ってるのもダメだって………」
くれあ「あの子が子供らしい笑顔を浮かべたわ」(あの時は真面目な表情をしてたけど、こんなかわいい笑顔初めて見た………)
るるか「去り際にあんなから名前を聞かれて、奈々って言ったのね」
マシュタン「それにして何者かしら?そう言えば人探しをしているみたいけどあんなたちは心当たり…………」
あんな「悪いけど……
マシュタン「ヒィ!」
るるか「あんな?今の表情………まさか!?前に言ってた3人とも嫌ってる女のこと?」
くれあ「ええ………そうよ………」
みくる「……………」ギリッ
マシュタン「るるか!今のあんなたちの顔………かなり怖いわよ!」
るるか「まさか……奈々が探している人が3人とも嫌ってる女だなんて……3人からの表情からして、その女はかなりの悪さをしているのは間違いない。けど………ファントムの奴らや敵だった頃の私やマシュタンに対して嫌う処か、エクリプス・シャドウになった私を助けようとするくらいのお人好しの3人が、あそこまで嫌うのはいくらなんでも只事じゃないわ!」
マシュタン「正直気になるけど、これ以上聞いてもあの3人の機嫌が悪くなるだけよ!ここは映像の続きをを見るわ!」
るるか「ええ……さてと映像は……2人は安心したのか、気を抜けたのね……対して孝太郎は何ともない……どうやら経験の差のようね」
マシュタン「あら?孝太郎が2人を褒めているわ。さっきのことで………………まーーーーーーー孝太郎が2人の頭を撫でたわ!」
あんな「!!」ビクッ
くれあ「ええええええええええええええ!ホントだわ!!こんなの初めて知ったわ!
さてと、どんな反応をしたのかな?まずはみくるちゃんの方ね。どうやら子ども扱いされてると思って怒ってるわ。あと、あんなちゃんの方は…………顔を真っ赤にして動揺してるわ!
この反応…………間違いなく恋する乙女のそれよ!」
あんな「くれあさん!もうその辺で………」
るるか「しかもみくるからの注意で孝太郎は頭を撫でるのを辞めたら、あんなだけは惜しんでた」
みくる「でしょ?あの時のあんなの態度で孝太郎さんの事を好きだって思い浮かべたわ!
更に片付けの映像を見てください!」
るるか「片付けの…………え?あんなが孝太郎を見つめている………しかもかなりの回数」
あんな「え?何これ?なんで映像の私はこんなに孝太郎さんを見つめているの?」
くれあ「何であんなちゃんが質問するの?覚えていないの?」
あんな「だって……作業をやってたし、そんなに見ていないと思ってたから………」
マシュタン「明らかに見つめていてそれは無理があるわ!しかもみくるから忠告されてるじゃない!」
みくる「忠告した後もしっかり見つめているし、それも無自覚!それを見て、ため息もつきたくなるわ!」
あんな「あっ!ホントに…………こんなに孝太郎さんを見つめていたんだ……………………………
やだーーーーーーーーーーーーーーーー恥ずかしいよ!ううっ………穴にあったら入りたい……………」
みくる「うわぁ……今頃気づいたんかい!」
くれあ「あんなちゃんの恋愛に関する鈍さは、知っていたけどまさかここまで無自覚だったなんて………」
るるか「片付けの後は、シグナルティンについての説明をしているけど………どうやら人間の意思が込められているのは間違いないわ。問題は誰の意思なのか?」
マシュタン「手掛かりが演劇の剣とまったく同じだということしかないわ。それを聞いたみくるは幽霊だと思って怖がっているわ」
みくる「だって!人間の意思だって聞いたら幽霊だって思うのも仕方ないわよ!」
くれあ「あんなちゃんは考え事をしていて、首を横に振っているけど……ふーん大方あの人と孝太郎さんとの関係について考えていたでしょ?」
あんな「ギクッ!」
みくる「へえ~あんな君、まさかこんなに早く嫉妬していただなんて……てっきりクランさんの……………」
あんな「みくる!!」
るるか「あの人って、もしかしてシグナルティンを孝太郎にあげた人のこと?それにクランについても何かあんなが嫉妬するような出来事があったの?」
みくる「そりゃあ、ありますよ!この後のお風呂シーンで!」
あんな「そ、そのシーンは別に早送りしても……………」
くれあ「どうして早送りする必要があるの?見られたら困ることあるの?」
あんな「だって……」
みくる「別に見られていけないところなんかありませんよ!」
マシュタン「でもあんなとみくる、着替えが持っていないわ。」
るるか(そう言えばあんなとみくる、リュックや鞄を持っていなかった。まさかこんな大掛かりな調査になるなんて思いもしなかったから。それにしても随分と驚きの事や謎が増えた。
あんなが孝太郎を好きになった瞬間や奈々という小学生の女の子の登場もそうだけど……………特に気になるのがウソやシャドウの力を対抗できるシグナルティンやあんなの回想に出てきた演劇について。この2つについては何らかの関係があるのは間違いない。そしてベルトリオンと孝太郎との繋がりやあんなの回想に出てきたアライアという演劇のヒロイン…………それらを繋げるのはシグナルティンの存在が重要ね…………ふぅ……たくさん考え事した。とりあえずお風呂シーンを見よう。)