名探偵と青騎士 時を越えし者の共演   作:リリオン

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第07話 1999年4月15日(1)あんなの夢に乱入者!?相棒と不思議な白銀の精霊、再び呼び起こされる演劇の記憶と真・白銀の姫と青き騎士1章 前編

あんなside

 

あんなの夢の中

 

あれ?ここはどこだろう?確か………揺り籠の船内にある私の部屋でみくると一緒に寝たはず……

辺り一帯真っ暗……もしかして夢の中?ひょっとして疲れたから夢が見えてない?

むーーせっかくの夢なんだから、何かいいものを見せてもいいじゃない。

 

あんな「みくると一緒にお出かけするとか、お母さんに甘えたりとか、孝太郎さんとデートしたりとかそういうの見させてよーーーーーーーー」

 

みくる「うわぁ!!あんな!?いきなり大声で叫んで、しかもとんでもないこと口走ってなかった!?」

 

?…………どうしてみくるの声が聞こえるの?もしかして私の夢に出てきた?よかった………

本物じゃないけど、これで安心できる………せっかくだからイタズラしたいな……

よし!みくるのほっぺたに指で突いちゃおっと

 

あんな「みーくる!ツーン」

 

みくる「!!?あんな!?何してるの!?」

 

うわぁ、夢の中のみくる、いい反応だぁ

それに、ほっぺたも柔らかいし、感触も伝わるし、夢の中にしてはものすごくリアルっぽい。

なんか夢中になっちゃう……そっか元々夢の中だから、………あれ?みくるの顔が真っ赤になってる?

 

ひょっとして怒ってる?まさか………夢の中で………

 

ぎゅむーーーーーー

 

みくる「あんな!!いつまで人のほっぺたを突いてるの!!いい加減にしなさいよ!!」

 

あんな「痛い!?みくる……ごめん…………え?なんで夢の中なのに、痛いの?それにみくるに怒られてる?私の夢の中から出てきたのに、どうして?」

 

みくる「何わけわかんないこと、言ってるの!?私は本物よ!!あんなの夢の中って何?」

 

え!?ほ、本物ぉぉぉぉ!!

 

な、なんで!?ここは私の夢の中じゃないの!?

そ、それじゃあ………私…………みくるのほっぺたを………本物を………イタズラで………

 

あんな「みくる!ごめんね。私……てっきり……私の夢で出てきたみくるだと思って……」

 

みくる「ふーん……あんなは、本物の私よりも、夢の私の方をとるんだ………ツーーーーーーン」

 

あんな「ち、違うの……本物とか夢とかそういうのじゃなくて……みくるのほっぺたを前から突いたりしたかったとか……前にみくるの友達がみくるに抱きついたのを見て、羨ましいとか………」

 

みくる「くすっ……もう気にしてないから。怒ったのはちょっとやりすぎたところだけだし、そ・れ・に・面白いところを聞・い・ち・ゃ・っ・た・か・ら・、これでおあいこよ。あ・ん・な・ク・ン

 

よかったー---、みくるが許してくれて…………ん?面白いところ?

それに、なんか私のことを、君呼びするのって…………お風呂のときみたいな嫌な予感がする…

 

あんな「み、みくる?なんで私に向かって君呼びするの?それに面白いところなんて………」

 

みくる「あらあら……とぼけるつもり?あーーんなに、大声で心から望みたいことを3つも叫んでたくせに、しかも最後の方は、そんなことを望んでたなんて………いやぁ、あんな君も春が来たんだなって………」

 

あんな「嘘でしょ!?私、そんなことを……………あーーーーーー、思い出した!うーーー

恥ずかしいよぅぅぅぅ。まさか、みくるとのお出かけとか、お母さんに甘えたいだの、全部みくるに聞かれたなんて………」

 

みくるに私の欲望ただ漏れに近い独り言を聞かれて、思わず顔を手で覆ってしまう。

確かにみくるともっと思い出を作りたいし、お母さんにについてもキィちゃんのお母さんやアライアさんのご両親の死を聞かされて、私も未来にいるお母さんのことを思い出して、甘えたくなったけど、それとこれは別問題だよ~

…………………ん?3つ?え?2つじゃないの?私が叫んだ独り言って………それに私に向かって

春が来たって………

 

あんな「みくる?春が来たって、いったい……みくる?どうして含み笑いしてるの?」

 

みくる「ほうーーー、3つ目のこと忘れたふりをするなんて、なんて悪い子なの。

だったら私が代わりに言ってあげようかな。」

 

あんな「3つ目って、ホントに私が言ってたの!?忘れたふりなん………」

 

みくる「デ・ー・トって言えば、いくらにぶちんのあんなでもわかるよね」

 

あんな「デート?え?私、そんなこと………………………○×△☆♯♭●□▲★※!!!!!!」

 

みくる「やっと気付いたか、ホントに孝太郎さんのことになると、表情と言動がまったく噛み合わないわね。」

 

わ、わた、私、な、なに叫んだの!?で、デート!?孝太郎さんと!?なんでそんなこと叫んだの!?孝太郎さんとは友達のはずなのに………しかも、顔が熱い気がするし、胸もドキドキしてるように聞こえるけど気のせいよね!?

 

あんな「うーーーーー、なんでデートって言ったの?分かんないよ~みくるにはわかるの?」

 

みくる「うわぁ……それを本気で言ってるから質が悪いわ。言っとくけど、自分で答えを出しなさい。こればかりはあんな自身が、向き合わないとだめだから。」

 

ひどい!考えても分からないから、みくるに話したのに………

それに向き合うって、どうすればいいの?

 

あんな「そんなこと言われたって…………」

 

みくる「はぁ~答えについては助けてあげられないけど、相談やサポートなら受け持つから

安心して。」

 

あんな「みくるがそこまで言うなんて、そんなに私の今の気持ちって自分で気付かないとダメなんだよね」

 

みくる「そうよ。今のところはあんながその心構えを持てただけで充分よ。

それにしてもここはどこかしら?私たち揺り籠で寝ていたはずだよね?」

 

あんな「私は、てっきり自分の夢の中だと思ったけど、それだと本物のみくるがここにいる理由がわからないよ~」

 

みくる「それに、私たちがこんなに話しているのに誰一人来ていないのも変よ。

だって、孝太郎さんたちは、地球より遥かに優れた技術で作られた機械があるのよ。

もしこの空間に孝太郎さんたちがいるなら、とっくに合流できて…………あんな!

この空間が変化してるわ。」

 

ホントだ!今まで真っ暗な空間が変わり始めている。もしかしてここは本当に私の夢で

現実の私たちは、目を覚まそうとしてるかもと期待したが、そんな気配は全然しない。

代わりに空間の変化の方は終わりが近づいてきた。

どんな空間に…………え!?これってあの高校の………

 

みくる「そろそろ変化が終わりそうね。真っ暗だった空間のは全然違うわ。

んー?なんだか学校の体育館みたいな空間ねぇ…あんなもそう…あんな!?どうしたの!?

何かあったの!?」

 

あんな「これってまさか……()()()()()()()()()()なの?じゃあ……今から始まるのって………」

 

みくる「吉祥春風高校!?それってあんなが見た白銀の姫と青き騎士を公演した高校の名前!?」

 

まさかの演劇を公演した高校の体育館だなんて……じゃあこれって私の夢!?

だったら、なんでみくるが私の夢にいる理由が分からない。

でも、大事なのはそこじゃない。

吉祥春風高校の空間である以上、絶対に白銀の姫と青き騎士関連だと思う。

もしかしてまだ思い出せていない箇所も、思い出せるの?

だとしたら楽しみだなぁ……しかもみくると一緒に見れるなんて………

 

みくる「うわぁ……もう人が集まってる……しかも満員……よほどの人気のようね。

白銀の姫と青き騎士って………うわーんリアルだといつ見れるの?…………あれ?体育館館の入り口から()()()()()がやって来るけど……」

 

あんな「一組の親子?どれどれ……え!?まさか!?昔の私とお母さん!?」

 

みくる「ホントだ。今のあんなより少し小さいけど確かあんなだわ。隣にいる女性があんなのお母さん……どんな顔を…………ん?()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

あんな「変な方向の光?何言ってるの?ちゃんとお母さんの顔が見えるよ。」

 

みくる「あんなには見えるの!?でも私はどうやっても変な方向からの光のせいで、あんなのお母さん顔を見えないよ!」

 

どういうこと!?なんで私のお母さんの顔をみくるには見えないの!?昔のわたしは見えるってみくるは言ってたし、何よりこんな嘘なんかつく理由があるわけない。

ホントに私の夢なの?だってもし私の夢なら、みくるにも私のお母さんの顔を見えるはずだよ。

でも、今の内容は昔の私が見た白銀の姫と青き騎士の演劇だし、他の人の夢ではこの光景は

無理だよ…………

 

みくる「あんな……ごめん……私があんなのお母さんの顔を見えないなんて言ったから……」

 

あんな「ううん……みくるのせいじゃない。私だってなんでみくるだけが、私のお母さんの顔を見えないかなんて、分からない………それにこんな嘘なんかつく理由もないって」

 

みくる「ありがとう……今は、この夢の内容を見ることに集中する。」

 

みくる………そうだね………今は白銀の姫と青き騎士の演劇をしっかり見ないと………

昔の私とお母さんもそろそろ席に着いたみたい……

昔のの私を見てみると、パンフレットを目をキラキラしながら見てた。

 

みくる「うわぁ……昔のあんなが目をキラキラしてみてる。よほど楽しみにしてたんだね。」

 

あんな「そう言えば、こんな気持ちだったな……お母さんがこの演劇を一緒に見に行こうって言われて、連れてもらったら、ものすごい人がいてみんなこの劇を楽しみにしている声も聞こえていたよ。実際私もパンフレットを見てはなまる楽しみになってきたよ。」

 

みくる「そうなんだ……そう言えば観客の人たちが持っている薄い板って何なの?」

 

あんな「そう言えばこれって私の時代の話だよね。あれが私の時代の携帯であるスマートフォンだよ。」

 

みくる「あれが未来の携帯!?すごいボタンもないのに、画面に触って操作してる!

しかも画像がくっきり見えるし……もっと聞きたいけど、演劇に集中したいからやめておくわ」

 

もっと聞きたいだろうに、演劇に集中するためにグッと堪えるみくる。

まだ体育館は暗くならないし、昔の私とお母さんの様子を見るために近づいた。

まさかこんな形でお母さんの顔を見るなんて、思わなかった。

それにしても、髪の色がみくると同じ………

初めてみくると会ったときは、たまたまお母さんの髪の色と同じだなって感じてた。

でも改めて見ると……なんか髪も長いし、目の色も顔もそっくり………

ひょっとしてみくると私のお母さんは親戚か姉妹?

 

もしかしてお風呂上りに会った孝太郎さんが言ってた血のつながりってこういうこと?

でも…孝太郎さん…私のお母さんに会ったことないのに私とみくるが血のつながりがあるって、どうやってそんな考えにたどり着いたの?ひょっとして勘が鋭いかな?

そういや茂みに隠れた私たちの人数も正確に把握していた。

でも…それなりの距離があるし見ない*1で人数を勘だけでわかるのかな?

腕輪の機械も使う様子は無かったし…………

あっ!お母さんが昔の私に向かって話しかけた。

 

あんな母「あんな、トイレは大丈夫?この公演それなりに長いから……」

 

12歳のあんな「はなまる大丈夫!ちゃんと済ませたから。それよりも楽しみだよ。

白銀の姫がピンチの所で青騎士が颯爽と助けるなんてはなまる素敵だよ!」

 

あんな母「そ、そうだね………はぁ~()()()()()()()って………おっと、いけないわ」

 

12歳のあんな「お母さん?真実って?」

 

あんな母「なんでもないわ…それよりもパンフレットに乗ってる登場人物の名前、言っちゃおか?」

 

やっぱりお母さんの声はタイムスリップ前と変っていなくて安心した。

みくるには聞こえてるのかな?怖いけどちゃんと聞かないと。

 

あんな「みくる…私のお母さんの声、聞こえる?」

 

みくる「大丈夫、ちゃんと聞こえたから。変だな…顔は見えないのに声は聞こえるって………」

 

よかった………みくるにお母さんの声は聞こえたんだ。

なんで声はよくて、顔はダメなの?みくるは私のお母さんと私と同じ血縁関係かもしれないから?

それにお母さん、真実を知らないなんて言ってたの?

白銀の姫と青き騎士に関する真実………まさかね……いくらなんでもお母さんが()()

知ってるわけが…………

 

12歳のあんな「うん!青騎士のレイオス・ファトラ・ベルトリオンでしょ。白銀の姫のアライア・クーア・フォルトーゼでしょ。黄金の姫のシャルル・ダオラ・フォルトーゼでしょ。お付きの正騎士のフレアラーン・ナイ・パルドムシーハでしょ。侍女のマリエッタ・アルセインでしょ。暁の女神という神様に仕える神官のファウナ・モードラウでしょ。首謀者の娘で白銀の姫とともに戦う策略家のリディス・マクスファーンでしょ。最後に馬の後ろ脚だよね?お母さん」

 

あんな母「す、すごいね……味方側とはいえ噛まずに言えるなんて………お母さんは3回くらい噛んじゃったのに………続いて敵側も言ってね。」

 

12歳のあんな「じゃあ続けるよ!首謀者のビオルバラム・マクスファーンでしょ。側近のグレバナスでしょ。村に毒を撒く従騎士でしょ。山賊Aでしょ。火竜帝アルゥナイアで最後だよ。」

 

あんな母「………なんか………いろいろとすごくて……何も言えないわ………」

 

………………なんか昔の私………すごくない!?

登場人物のフルネームを全部噛まずに言えるなんて………おかげで私も思い出したけど……

馬の後ろ脚や火竜帝アルゥナイアっ何!?馬の後ろ脚もおかしいけど、馬はまだわかるよ!

火竜帝アルゥナイアって、まさかクーデターで竜が出るの!?

もしかして孝太郎さんとクランさんも竜と戦ったなんてことないよね?あるなんて言わないで

それに、なんでアライアさんとシャルルさんのファミリーネームが聞こえないの!?

もしかして、みくるが私のお母さんの顔を見えないのと一緒!?

 

みくる「………なんか一部聞こえないけど……これ……全部昔のあんなが噛まずに言ったの?

おかしい配役が2つあるけど、お陰で登場人物のフルネームが分かったからいいけど……」

 

あんな「みくる!アライアさんとシャルルさんのファミリーネームは聞こえた!?」

 

みくる「あんなも聞こえなかったの!?私も聞こえないよ!」

 

あんな「そんな………いくらなんでもおかしいよ……間違いなく私の記憶を基にした夢なのに、意図的に情報を伏せられている箇所が2つもあるなんて………あっ!体育館の照明が消えた」

 

みくる「気になるけど、とうとう演劇が始まるんだね。さてと、どんな内容かしら?」

 

司会役「只今より、令和7年度吉祥春風高校文化祭、演劇部による白銀の姫と青き騎士第1章の公演を始めます。来場者は観客席に席について、静かにご覧ください。」

 

司会役の人が始まりを宣言すると同時に、幕は左右に開かれた。

そこには白銀の姫が槍を持った大勢の人たちに囲まれているシーンが目に入った。

 

みくる「い、いきなりピンチなシーンから始めるんだ……」

 

あんな「懐かしいなぁ……あの時は……お姫様がピンチで早く助けに来てと祈ったよ……」

 

みくる「へぇ…でも今は…おっと大勢の人たちが典型的な悪役のセリフを白銀の姫に言った!」

 

モブA「皇家の血もここまでだな。お覚悟を」

 

白銀の姫「民達をお守り出来なかったことだけが無念です。」

 

逃げ場はなく追い詰められた白銀の姫は、民達に対する謝罪をした後、そのまま無抵抗のまま

死の覚悟を固めた所で、青騎士が颯爽と現れて槍を持った大勢の人たちを次から次へと倒した。

 

みくる「まあこうなるよね。主役の青騎士もなかなかの動きとやるじゃない」

 

アライアさんも……こうやって……孝太郎さんと……出会ったのかな………?

って、ダメダメ!今はアライアさんのことを考えてる場合じゃない!

こうしている間にお互いに自己紹介をしたけど………案の定、白銀の姫のファミリーネームを聞き取れず、白銀の姫の仲間たちと合流するシーンに差し掛かってたけど………

 

みくる「あんな………せっかくの仲間たちと合流するシーンなのに………馬の後ろ脚が……

馬の後ろ脚しか目に入らないわ!

 

あんな「私も……だめ……笑ったら……2回見たけど……演技が……上手すぎて……」

 

馬の後ろ脚の役の演技が……余りにも上手すぎて……笑いを堪えるのは大変だった。

なお昔の私も笑いを必死に堪えてたし、お母さんも口を抑えながらも笑い声がした。

観客の人も馬の後ろ脚の役の演技をみて笑い声がしてくるものの、

初代の馬の後ろ脚の役の演技には敵わないという人がいた。

 

みくる「え!?今より上手い人いたの!?馬の後ろ脚なんて普通嫌がるでしょうに」

 

あんな「うん、お母さんに教えてくれた覚えがあるけど……確か……」

 

あんな母「虹野ゆりかっていうコスプレ部員が初代の馬の後ろ脚の役で、一番演技が上手かった

って言われるわ」

 

12歳のあんな「そんなにはなまる上手な人が、居たんだ。その人が演技した映像ってこの学校にあるのかな?」

 

そうそう、虹野ゆりかっていう人。その人が演技した馬の後ろ脚は、まるで本物の馬の後ろ脚の動きのようだと言われるとお母さんに教えてもらったの。

 

みくる「初代の馬の後ろ脚の役の映像……つまり初公演での白銀の姫と青き騎士の映像……

この学校に残ってるのかしら?」

 

あんな母「残念ながらかなり前のらしくて、一般公開もDVD販売もしていないわ。」

 

12歳のあんな「そんな~」

 

あんな母「大丈夫よ、()()()()()()()()()()()()()()()()。それよりも演劇の方に集中しましょう。」

 

12歳のあんな「必ず見れる機会?よくわからないけど………分かったよお母さん。」

 

必ず見れる機会?どういうこと?真実を知らないといい、なんか意味深だけど………

でも、お母さんに聞く方法もないから演劇の方に戻ると、白銀の姫が青騎士にこれ以上巻き込まれてないためにここで別れを告げるも、青騎士はそれを断りこれまで通り協力すると答えるシーンが

差し掛かってた。

 

白銀の姫「しかし地位に追われた今の私達に味方をするということは、フォルトーゼの全てを敵にするのと同じことなのですよ!?」

 

青騎士「確かに、アライア殿下の仰る通りかもしれません」

 

白銀の姫「だったら……」

 

青騎士「しかしそれでも、わが誇りと忠義、そして何よりフォルトーゼの民の心を敵に回さずに済みましょう。それに誰が敵であるかは大した問題ではありませぬ。誰を裏切らぬかが大切なのです。」

 

みくる「また聞こえない箇所があるし、ほんとになんなの!?

それにしても誰が敵であるかより誰を裏切らないかが大切か……これって私たちにも言えることだよね……」

 

あんな「そうだね、みくる……」

 

青騎士にとって白銀の姫は裏切ってはいけないように、私たち名探偵プリキュアにとって大切なのは、きっとファントムが敵とかそういうのは問題じゃなくて依頼人の笑顔を裏切っちゃダメってことだよね。もしかして孝太郎さんがクーデターの解決するお手伝いした理由もアライアさんを裏切りたくない何かがあったかもしれない。

それが何なのか私は知りたい。アライアさんが、孝太郎さんとどの様な交流をしたのか、アライアさんは孝太郎さんのことをどう想っているのか…………!?、やっぱり胸がもやもやする………

 

みくる「あんなーーーー、どうやら白銀の姫が青騎士に何処から来たか尋ねようとしてるわ」

 

みくる、助かったよ…………それに、このシーンってあのセリフが有名なところだ。

 

あんな「みくる!ここはかなり有名セリフを言うシーンだから、びっくりするかも」

 

みくる「びっくりって、なになに…………」

 

白銀の姫「ではひとつだけお教え下さい。」

 

青騎士「何なりと」

 

白銀の姫「その胸に刻まれた皇家の騎士たる紋章。そのお姿、その振る舞い。そして気高く誇り高きお心。あなたは紛れもなくフォルトーゼの騎士。しかし……しかし、その剣に刻まれた家紋にだけは見覚えがございません。あなた様はいずこより参られたのでしょう?」

 

青騎士「………幾百万の刻と、幾千万の道程の彼方から」

 

みくる「そのセリフ、孝太郎さんがキィちゃんに言ってた答えと同じ!?

演劇と関係があるのは、あんなから聞いてたけどこのシーンなんだ………」

 

12歳のあんな「いったいどういう意味なんだろう?????はなまる分かんないよ~」

 

みくる「昔のあんなは思いもしなかっただろうね。まさかタイムスリップして流れ星を見つけることで、あのセリフの意味が理解できるようになるなんて………」

 

み、みくる、そんなこと言われたら照れちゃうよ~

それに今のシーンが来たってことは、とうとう白銀の姫と青き騎士1章の最大の山場を迎えるはず

それは………

 

みくる「道中で山賊に遭遇したけど、まったく問題なく村に着いたわ。どうやら青騎士と白銀の姫の仲間たち一行はここで休む気ね。」

 

あんな「幕が閉じたから次のシーンが来るよ」

 

みくる「どれどれ……え!?どうしたの!?青騎士以外の白銀の姫の仲間たち一行は苦しんでいるし、なんか兵士たち5人くらい村に来たけど。」

 

そう、白銀の姫を捕らえるために、敵は川に毒をまくという卑劣な手段を使ってきたのだ。

当然、その川の水で飲んだことにしている白銀の姫の仲間たち一行の人達は、苦しんでいる演技をしているわけ。

 

みくる「ふざけんじゃないわよ!そんな卑怯な手段を使って!」

 

みくるも当然のごとくかなり怒って兵士たち5人に怒鳴っていた

……今更ながら私たちは夢の中だから、大声を出しても怒られないだけで、

もし本物の体育館なら、観客のブーイング間違いなしだよ。

それはいいとして、村の惨状に青騎士は怒っては兵士たち5人に向かってこう言った。

 

青騎士「おのれ、ご婦人一人を捕らえるために川に毒を撒くとは、見下げ果てた卑劣漢め。

断じて許し難い!我が剣の錆としてくれよう!」

 

その言葉を皮切りに、青騎士対兵士たち5人の戦闘シーンが始まった。

最大の山場ということだけあって、かなり派手な動きを繰り広げられる

 

みくる「青騎士!こんな奴らやっつけちゃえーーーーー」

 

あんな「もうみくるったら……一応体育館だよ……私も応援するか……がんばれー」

 

みくる「あんなも応援してるじゃない!もう」

 

あんな「もう終わったみたい……もうすぐ1章のエピローグだよ」

 

みくる「さてと、どんな締めが来ることやら………」

 

兵士たち5人を倒した青騎士は、敵から解毒薬を奪って白銀の姫の仲間たち一行を治療した。

そして毒から治った白銀の姫は青騎士にクーデターの首謀者を倒して国を取り戻す決意を告げて

白銀の姫と青き騎士1章は終わりを迎えた。

 

 

みくる「これで白銀の姫と青き騎士1章は終わりだね。2章は確か……」

 

あんな「私の去年の誕生日だよ。」

 

みくる「そうだったわね……それにしてもこの空間が解ける気配がないわね。」

 

あんな「そうだね、観客のみんなは昔の私とお母さんを含めていなくなったし………

あれ?入り口から何かやってきたよ。」

 

みくる「どれどれ……え!?なにこれ!?白い玉みたいな物が私たちのところにやってきた!?」

 

あんな「ホントだ!精霊みたいではなまる可愛い。色も白というより白と銀が混ざったような色をしてるよ。しかも温かいよ」

 

みくる「精霊って………待って!?ここってあんなの夢の中のはずよ!?なのになんで温かいなんで感じるの!?」

 

あんな「うそ!?みくるに続いて新たに入ってきたこと!?でもこんな精霊みたいな子、

現実にも見てないよ!?いったい………みくる!空間がまた変りはじめた!」

 

みくる「今度はどんな空間になるの!?」

 

新たな乱入者らしき白と銀の精霊らしき玉が私たちのもとにやってくると同時に、

再び空間が変化をしていき、しばらくすると新たな空間になったのたが、

その形は、私の記憶にはまったく見覚えがないものだった。

 

あんな「何これ………こんな風景、私見たことがない。」

 

みくる「あんなが見たことないって、いったい誰の記憶をもとにした夢なの!?

言っとくけど、私もこんなの知らないわ」

 

その風景は、どこかの山のようで空は夜なのか色は暗くなっていた。

 

みくる「夜の山って感じね。うーん……いったいどこを見ればいいのか。」

 

あんな「そうだね、ミラールーペで見ればいいけど、夢の中じゃプリキットを一つも持ってないから出来ないし………みくる!あそこの崖を見て!人が大勢いるよ」

 

みくる「崖に大勢の人?なんか嫌な予感がするわ。どれどれ……あんな!大変だよ!

白い髪の色をした女の子が、10人くらいの男の人達に囲まれているわ。しかも男の人達は武器まで持っていて、女の子は崖っぷちまで追い込まれているわ!」

 

あんな「嘘でしょ!?絶体絶命じゃない!?みくる!プリキュアに変身して助けないと………しまった!夢の中だから、ジュエルキュアウォッチもないんだ。」

 

みくる「そもそも変身したとしても、夢の中の人物や物には触れないわ。ここは彼らの様子を見るしかないわね。」

 

あんな「そんな~」

 

悔しいよ、目の前で危ない目に遭ってる人を助けられないなんて………

けど、どうすることもできないので、みくると一緒に大勢の人たちの様子を見ることにした。

 

みくる「まずは、10人くらいの男の人達ね。鎧は着込んでて、かなりしっかりしてるわ。

武器は剣や槍の2種類で、夜空でも金属の光沢は見える………ってことは本物の可能性がある。

これはかなり最悪の事態だわ。」

 

あんな「そ、それって、10人くらいの男の人達は、女の子を殺すのが目的なの!?

なんで!?」

 

みくる「そんなの分からないわよ。少なくとも女の子を崖っぷちまで追い込んでいる事から、

余程女の子が生きていると困ることがあるのね。」

 

そんな………いったいどんな目的で女の子を殺そうとするの!?

しかも、大勢の人たちが武器を構えて徐々ににじり寄ってるし、少なくとも日本の警察はこんな方法を使わない。

 

一方で男の人達に武器を向けられた女の子をよく見ると、目の色は青で、髪の色は白………じゃなくてなんと銀色で、しかも長くて、はなまるきれいなシルバーブロンドだ。

服装はドレスみたいな服に、そのドレスの上に青い上着みたいなもので被さってた。

表情はまったく怯えた様子は無く、

むしろ奈々ちゃんと同じくらいの強い意思に秘められた目で、男の人達を見ていた。

この女の子はいったい何者だろうか?服装からしてかなり身分が高そうなだし、

自分が死ぬかもしれないのに、どうして気丈な振る舞いができるのか?

いろいろと考えたら、男の人達が女の子に話しかけたけど、その内容は、私とみくるに衝撃を与えた。

 

男A「長く続いた皇家の血もここまですな。」

 

銀髪の女の子「血など問題ではありません。ただ民達をお守り出来なかったことだけが無念です。」

 

男B「潔い覚悟ですな。しかしご安心召されよ。皇家が途絶えた後も、大臣閣下が国民達を守るでしょう」

 

銀髪の女の子「………せめてそう願いたいものです。」

 

みくる「嘘でしょ!?なんで演劇の台詞に似ていることを言ってくるの!?状況を考えても演劇じゃないのにどうして!?」

 

あんな「まさか……これって……あの女の子は()()()………」

 

あまりにも演劇の記憶と似たような会話をする男の人達と女の子を見て、私は女の子の正体が、

いろいろな意味で気になるあの人の名前を言おうとしたけど、最後まで言えなかった。

何故なら……………

 

孝太郎「お前らっ!女の子一人を相手に、良い大人が何やってるんだ!」

 

みくる「なんで、ここに孝太郎さんがいるの!?しかも金色らしき剣を持ってるし、

青い鎧も着てるし、いったいなにがどうなっているの!?」

 

あんな「孝太郎さん!?じゃあ、やっぱりあの女の子は………ううん、今は……

孝太郎さん!!あの女の子を助けてあげて!

 

突如として現れた孝太郎さんによって、私とみくるは驚きのあまり孝太郎さんの方に注目せざるを得なかった。

 

そしてそこから繰り広げられる内容は、孝太郎さんとクランさんが語るクーデターの真実とともに

演劇の記憶とは、あまりにもかけ離れた様々なことも目撃するなんてこの時は私もみくるも知らなかった。

*1
まさか霊能力で見たなどと微塵も思うまい。まあ…後に登場するくれあの???がヒントになるけど




次回 第07話 EX あんなの夢に乱入者!?相棒と不思議な白銀の精霊、再び呼び起こされる演劇の記憶と真・白銀の姫と青き騎士1章 後編 予告

みくる「うそ!?孝太郎さんの動きがあまりにも速いわ!?しかも青い鎧が喋った!?」

あんな「む~クランさんが羨ましいよ~孝太郎さんに背、背負って、もらうなんて」

みくる「馬から、人間の女の子になった!?その前に孝太郎さんが呟いたゆりかって
初代馬の後ろ脚役の虹野ゆりかのこと!?知り合いなの!?」

あんな「ティアミリスの青騎士?いったいどういう意味なの?」

みくる「アライアさんの監視と報告って、いったいなにを考えててるの!?クレバナスって奴は」

あんな「孝太郎さんとアライアさんが踊ってる………2人ともはなまる素敵だよ………」

あんな「アライアさん………ご両親を殺したマクスファーンを恨んでるのに……
それでも……国民の幸せを守ろうとするなんて………すごいなぁ……」

みくる「あれが…カリスさんの魔法……孝太郎さんが杖を使って火を出したのを見たけど、ちゃんとした手順で魔法を使うのを見るのは初めて見た。」

みくる「孝太郎さんがあんなに怒った顔見たことがない。私だって村に無差別に毒を撒かれて死人が出ている事実を見て腸が煮えくり返るくらい怒りたいわ!なんでこんなことできるの!?


あんな「病……気?じゃあ…毒じゃなくて……ウイルスによるリアルバイオハザードってことなの?」

みくる「解毒薬が………ない…………?なにを…………言ってるの…………?」

あんな「ひどい!酷すぎる!!アライアさんがどんな気持ちでここに来たのか!!
自分はもう助からないかもしれないから、せめてシャルルちゃんたちや村の人に生きてほしい一心でここに来たのに、どうして平然とその気持ちを踏みにじれるの!!

みくる「敵の数は、あのデクストロゥとかいう糞野郎を含まれて36人。演劇より7倍もあるけど、
そんなの関係ないわ!アライアさんの気持ちを踏み躙って、尚且つシャルルちゃんたちや村の人を皆殺しにしようとする奴らなんて、たとえ私やあんながこの場にいたとしても絶対に名探偵プリキュアに変身して孝太郎さんやクランさんと一緒に戦ったと思うわ」

あんな「うん!そうだよ!私たちがこの場にいたら、みくると同じことをすると思う」

みくる「魔術師たちが作った火炎玉が大き過ぎるわ!!しかも味方ごと巻き込む気だわ。
どこまで腐ってるのよ!?あのデクストロゥとかいう奴」


あんな「なに……あれ………?空間に黒い穴が空いて、大きな騎士の彫像が降りてきた?」

みくる「クランさん!!逃げて!!あんなでかい斧に当たったら骨も残らないわ!!」

あんな「いっけぇーーーーー孝太郎さんもクランさんもあの魔道兵を撃ち抜いてーーーーー」

あんな「アライアさんを殺したらいけない………?カリスさんもデクストロゥもそんなこと言っててけど、どういうことなの?マクスファーンが国を乗っ取ったのに……それに孝太郎さんが言ってた真の目的を考えたらシグナルティンを奪うことで、マクスファーンにとってアライアさんを生かしておく理由もないのに…………」
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