縺れに縺れた蜘蛛の巣が焼かれた後で、親指達はなにを目指すか 作:てぃんた
おねショタもタグにいれたほうが良いんですかね?これ書いててそんな気がしてきました。
出来れば感想で教えてください!
ルチオとまた会ったのは、雨の酷い満月だった。
アンダーボスとしての仕事が終わった後で、最初はそれがなんなのか分かってなかった。どうせ、ここにいるのは裏路地の、アタシと比べることも烏滸がましいくらいの奴らだから。
でも、あの綺麗な銀髪が街灯に照らされて目に入った途端、私は過呼吸になった。そこには、アタシがパレルモを教えていた
ルチオは男だからそんなことに遭うとは思ってもなかった...いや、アタシはそんな、無知な振りをしてたんだろう。今回こそはあいつが元気にやれてればいいと、そう願って。アタシが、ルチオのことで間違うはずがない。裏路地の一角で、捨てられてたのは...アタシの
「...あ?.....え、ルチオ?....ルチオ、か?....」
分かっていながら、ルチオに聞いた。今のルチオは凄い幼くて、多分6歳くらいだろう。アタシが拾った時はもう少しだけ大きかった気もする。
昔、そういえばルチオからトラウマを聞いたことがあった。酒も入ってたアタシは無理矢理、ルチオにトラウマを言わせた。その時に、「.男、です」といってたことを思い出した。アタシは前回、無意識にルチオがどうやってあんな年になるまで育ったのかを聞かなかったんだろう。その答えが目の前にあった。多分、男どもに生かせられてたんだろう。ルチオは綺麗だから。放置した結果が、これだった。
そんな、昔ルチオのトラウマを無理矢理聞いたこととその実態を今見た時にアタシは....後悔した。後悔は、今まで沢山してきたのに、今回のこれは、どうしようもなくアタシを刺激して狂わせた。母親面なんて今更しても意味がないのに。
ルチオが前回のことを覚えている確証もないのに、アタシは母親面をしてやりたくなった。いや、覚えてないほうが良いだろう。新しく、ルチオとやり直せるんだから。そして、ルチオを抱きしめて泣いてたら、裏路地に住んでる奴らに下卑た声をかけられた。アタシが綺麗な女だったせいだろう。裏路地にいる奴らの瞳にとっては、アタシは綺麗に映ると知ってたから。でも親指だと気付かなかったんだろう奴らで、「親指」の制服が月明かりに少し照らされて見えただけで、そいつらは逃げてった。今はそんなこと、どうでもよかった。ただ、ルチオを抱きしめて、温めてやりたかった。きっと、こいつはこんなことをずっとされてきた。助けを求めても、誰も助けてくれない、そんな環境で、ずっと住んでたんだろう。だから、捨てられたくなくてアタシに従順だった。アタシにとっては
とにかく、そんな、前回のことを気にする余裕が今のアタシには無かった。ただ、弱りきって死にそうなルチオを抱き上げながら、アタシは家に帰った。そして、アタシは制服を洗濯機に入れながら、ルチオの服を脱がして、一緒に風呂に入って、ルチオを洗ってやった。ふとこんな母親らしいこと、前回の時もしてやったらなにか変わったのだろうか、いや変わっていないのだろうな、などと終わったことを思いながら。
「....おやすみ、なさい....まま」
そんな言葉が湯船の中で聞こえた。声変わりしていない子供のもので、すぐに壊れちゃいそうなほどか弱い声が。ルチオのものだった。だって、アタシが拾った時の声も、こんな感じだったから。寝息をすやすやとたてて時折「まま」と言葉を零しながら、湯船の中で私に身体を預けてくる、私の弟子で、実質的な私の息子だった人。それがどうしようもなく可愛くて、嬉しくてただただ抱きしめながら「ママだぞ、ルチオ。安心して寝たらいい。ママが、守ってやるから」って声をかける。ルチオから「ママ」なんて呼ばれなかったから、くすぐったくはあったけど、幸せだった。
「師匠」も良かったけど他人行儀ではあると感じてたから、ルチオの口から、あんな寝言が出たのが酷い嬉しいらしいアタシは、ルチオを抱きしめながら風呂を出た。慎重に、ルチオが起きないよう気をつけながら。
ルチオの身体を拭いてやった後、アタシはルチオの綺麗な銀髪を手で梳いた。前もこんなことはしてやってたけど、今のルチオは甘えたいみたいでアタシにさらに身体を預けてきた。それが可愛くて可愛くてどうしようもなくて、アタシは幼いルチオの身体を抱きしめ、絶対に離れさないようにしながら、ルチオの額にキスする。私の教えで身体が傷付いて無くて、白くてぷにぷにな肌をしているルチオが愛おしかった。前回の後悔がある分、アタシは親バカになってんだろう。でも今夜は寂しくなかった。酒を飲まなくても、寝れる。そう確信した。こんなに愛おしい息子がいるんだから、きっと今夜は悪夢を見ないだろう。ルチオが、アタシのことを責めてくる夢を。
許してもらえるとは思ってもいないけれど、今のルチオが悪夢を見ないよう、ただそのあったかい身体を抱きしめながら眠った。今度こそは、この子を守れますように。未来でこの子と笑い合えますように、なんてことを願ってこの子を胸元に抱き寄せながら、私は寝た。
多分これからは週一投稿になります
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それじゃあおやすみなさい。作者は学生なので寝ます。