縺れに縺れた蜘蛛の巣が焼かれた後で、親指達はなにを目指すか 作:てぃんた
次回から主にヴァレンチーナのキャラ崩壊が酷くなると思います。
良い匂いが鼻を刺激して、僕は起きた。僕が住んでた場所じゃ嗅いだことがない、凄い良い匂いだった。甘そうな、魅了的な匂い。
それはどうやら目の前にいる金髪の綺麗な女の人からするみたいで、びっくりした。こんな綺麗な人、見たことないから。それに今気付いたけど、知らない場所だった。
「ここ、どこ...?...ご飯探さなきゃ...」
そうやって呟きながら僕が起き上がろうとすると、目の前の人に抱き着かれる。それで僕は起き上がっていた体勢を崩し、その人を下敷きにする形でこけた。
「ごめんなさい...」
そうやって自然に口から言葉が出る自分に驚きながら、僕はまた起き上がろうとする。でも、女の人は僕を抱きしめながら寝言を言っていた。
「ルチオ...?もう起きたのか?飯はアタシが作るから、もっと寝とけ...まだガキだろ、ルチオ...ガキは寝ないと成長しないぞ...アタシは捨てる気ないんだから、素直に寝とけって...それに、転んだくらいで謝るな、私はおまえの謝る声は聞き飽きてんだ。今言ってもわかんないであろうけど」
そんな寝言を聞いた瞬間、僕はその人の胸に顔を埋めて、その人の匂いを脳に焼き付けながら眠ろうとした。僕が住んでたところでそんなことを言ってくる大人はいなかったから。もしも殺されるとしても、この人になら殺されてもいい、そんな気がした。僕のことを、この人は変えてしまった。僕のことを拐った人なのに、
「...眠いな。なあ、ルチオ?...はっ、もう寝てやがる。小さい頃のルチオは寝付き、案外良いんだな。良い夢見ろよ。次起きたら朝飯食えるようにアタシは作っとくから」
ルチオを抱きしめながらアタシはそう言って起き上がる。この子を手放すのは名残りおしいけど、朝になってしまったし、なにより朝ご飯を作っていないからだ。今までは適当に買ってたけど、一応飯は自分でも作れる。トーストを焼いた後に目玉焼きを作って、それからルチオを起こす。
「起きろ、朝飯出来たぞルチオ。起きないならルチオの分食べるぞ?」
ルチオが急いで起き上がるのを見ながら優しく声をかけてゆっくりと移動させる。
「そんな急がなくて良いって、ゆっくりしろルチオ。ん?どうしたんだ?なにかアタシに聞きたいことあるのか?」
「...えと、あの...なんて呼べば良いですか?」
「あー、そうか。アタシのことは...あー、そうだなぁ...師匠か、ヴァレンチーナ様とでも呼べ。」
「分かりました、師匠」
師匠...懐かしい呼ばれ方だった。こっちじゃアタシがパレルモを直々に教えた子がいなかったから、基本的にヴァレンチーナ様かアンダーボス様、この二通りだった。そして、食卓のある一階へとルチオを連れて降りていった。
ルチオと食べていると、食べ方が分からないと言われたので、教えると、まるで早く食べなければいけないって脅されてるみたいにかっ込んで食べるルチオを見て不安になった。
「...なあルチオ...ゆっくり食えないか?...そんなかっ込んだら、喉詰まらせたりするって...誰も取らないから、な?」
「
「誰もそんのマネする奴いないからゆっくり食え、ルチオ。どうせそんな食べ方じゃ味なんて気にしたことないんだろ?これからは美味いもん沢山食わせてやるから、アタシの弟子として。」
そう言ってルチオの頭を撫でて、その可愛らしいルチオの笑顔を見ながら、私達の朝はゆっくりと過ぎていった
3話目です!感想を書いてくださったり、お気に入り登録してくださりありがとうございます!!!!
ちょっと短いですが、来週は増えると思います!
ルチヒスとヴァレロジャ実装決まって凄い嬉しいです。
ヴァルプルの為に貯める予定だった箱もチケットも全部出す予定になってしまった...