フォービーストの指揮官の日常   作:デュエルしろよ

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8話

 BlaBlaでレッドフードからドロシーとエデンに向かっているメッセージを貰い、指揮官は仲良くやっているようで良かったと一安心した。

 

 にしてもBlaBlaくっそ便利だな、カウンターズの指揮官から連絡手段欲しいっていうからアークから適当に通信装置を一台頂いて設置したが携帯一つで連絡出来る喜びを噛み締めてるよ自分。

 

 ま、皆んな弄りまくるから城の中に固定電話みたいな感じで設置するはめになったが、携帯電話とは?

 

 

 バラバラバラバラ

 

 ?誰からのメッセージだろ、もう連絡あるような人はいなかったと思うが。

 

 #000000

 

[こんにちは、フォービーストの指揮官、私はシックスオー、貴方に折り入ってお願いがあります]

 

 指揮官

 

[こんにちは、お願いってなんだい?」

 

  #000000

 

[お願いとは一緒にアークを壊滅させてもらえないでしょうか、貴方はアークに裏切られた、断る理由がありません」

 

 え、こわ、裏切られたってドバンのことでしょ?個人情報ダダ漏れじゃん、え、こわ。

 

 指揮官

 

[何でそのことを知っているんですか!?]

 

  #000000

 

[貴方のことは何でも知っています、貴方の素晴らしいところ、そして貴方が周りに知られたくないことも]

 

 な、な、何だと………つ、つまりは自分のあの秘密も知っているってことか!?それはまずい!

 

 指揮官

 

[わかった、何でも言うこと聞くから、アークでこっそりアークレンジャー等身大フィギュア3体買ったことは黙ってくれ!!」

 

 #000000

 

[………えぇ………ええ、黙っておきます、貴方が素直に従えば、ですけどね]

 

 ふぅ、これで買ったことはバレずに済むな。

 

「指揮官、ここにいらしてたのですね、お荷物が届いていましたわよ?アークレンジャー等身大フィギュア3体だそうです」

 

 ク、クラウン?それってまだクラウンしか知らないよね?

 

「いえ、少し前に届きましたので、レヴィにBlaBlaで連絡しときましたよ?ほら履歴が残っています」

 

 な、何故そんなことをしたんだぁ!?

 

「レヴィに指揮官の荷物は全部教えるようにと言われてますので」

 

 読まれてるぅ………クラウン、トロンベに乗って散歩でもしないか?

 

「え、いいのですか?指揮官と2人っきりなんて久しぶりですわね」

 

 あぁ、だから早く行こう、散歩は早く、長い方がいいからね。

 

「はい!早速準備してまいりますわ!」

 

 よし、これで後はほとぼりが冷めるまで逃げれば。

 

「逃げれたら、の、話しだけどね」

 

 れ、レヴィさんじゃないですか、へへ、帰られてたんですねどうです、エイブの様子は?

 

「安静にしてるわ、この調子なら近々目を覚ますわね、とりあえずその報告に来たのと、後はアークレンジャー等身大フィギュア3体を相談せず購入した人物を処刑するだけかしら」

 

 あ、あははは………誰………でしょうかね?

 

「いっつも相談、というか言ってさえくれれば怒らないって言ってんのに覚悟してね指揮官」

 

 その日指揮官はトロンベに引きずられる刑に処された、クラウンは変わった散歩だと勘違いして喜んで引きずった。

 

 秘密はバレたので結局シックスオーの手伝いはしなかった。

 

―――

 

 あれ?マリアン、インディビリア、あのマザーホエール変じゃないか?

 

「本当ですね!白くて青いです!」

 

「特殊な個体でも生まれたのかしらね?」

 

 3人揃ってイチゴ狩りならぬムシ狩りをして楽しんでるところに頭上をマザーホエールが飛んでいくので、指揮官は珍しいのが飛んでるなと観察しているとマザーホエールの容姿が違うことに気づいた。

 

 どうする?追いかけでもするか?

 

「えぇ………でもまだ食べ足りないです」

 

「いいんじゃないほっといたら、どうせわたし達の足元にも及ばないでしょ問題になっても」

 

 それもそうだな!よぉしなら秘蔵の虫が生息する場所にいくか!!

 

「本当ですか!!」

 

「そんなのあるなら早く教えなさいよ」

 

 3人にとって花より団子ならぬ問題より虫だ。

 

―――

 

 そういえば、アークレンジャー等身大フィギュア3体の荷物って誰が届けてくれたんだ?

 

 今度はちゃんとレヴィにこれ買うと言って買った荷物が届く時間になったので城門の前で待ちながら、クラウンに前は誰が届けたのかを聞く。

 

「確か黄色と黒の髪で名前は確か………」

 

「フ、フラジャイルです」

 

 クラウンとは別の所から声がしたのでそっちを向くと、ぱっと見気が弱そうなジズみたいな子がそこにはいた。

 

 え、まさか1人で届けてくれてるのかい?アークからクラウン王国まで!?

 

「は、はい、何故かここへの配送は軍事車両の貸し出しをしてくれますしぃ、道中は皆さんのお陰かラプチャーが全然いませんから」

 

 カウンターズの指揮官かアンダーソン副司令官が軽く融通を効かせてくれてるみたいだな、でもそれでも危ないだろ?

 

「もちろん、危険はありますぅ、でもア、アウターリムの危険な所に比べればラプチャーは大きいし、単純だしぃ、最悪戻れば良いので、か、かなり楽な仕事ですぅ」

 

 うーんなら良いのかな?こっからアークまでって何日掛かっているんだい?

 

「だ、だいたい1週間程度ですぅ、ラプチャーの出現頻度によって2日ほど前後する感じですねぇ」

 

 へぇ、それで給料は?

 

「か、変わりません」

 

 え?変わらないって?

 

「運んでる最中はもちろん働いてる扱いですがぁ、何か特別な手当とかはあ、ありませんねぇ」

 

 楽な方の仕事と言ってるから、フラジャイル的にはお得なんだろうか?でもなぁ、単純になんか………こう………申し訳なさがあるな、それで給料もらっているのだからと割り切れない、この………可哀想感?哀愁感?フラジャイルという気弱そうな子が運んでいるのもそれを刺激するかもしれない。

 

「そ、それではお届けしましたし帰りますねぇ」

 

 あぁ!ちょ、ちょっと待って!フラジャイルさえ良ければ何だけど一泊していかないか?せっかく顔を知れたんだ、歓迎したいし、そっちも一日さらに楽して稼げるんだ、どうだい?

 

「い、良いのですかぁ、じゃあお言葉に甘えてぇ」

 

 ………一度断ったりしないあたり、結構我強い?

 

―――

 

 美味しい、久しぶりに味がする料理を食べた気がした。

 

 いや、単純にわたしが食事に味を感じれないぐらい作業的に食べていたからだろう。

 

 料理から目を離し、辺りを見渡す、突然の宿泊だからと今回は歓迎の準備が出来ていないそうだが、わたしにはむしろそれが良かった。

 

 だって普段からこんな明るくて皆んな揃ってワイワイガヤガヤ食べているってことでしょ?………リヴァリンと一緒に食べたのなんてもう何年も前だ、その時ですらさっさと食事を済ませ、リヴァリンはすぐ何処かへ行ってしまった。

 

「フ、フラジャイルだっけ?これ食べて!アークのお店の味再現したんだ!似てるか教えて!」

 

 ジズが出してくれた料理を一口食べる………似ているかわからない、でもきっとこんな美味しいってことは高級店の奴なのだろう、わたしはそもそもそんな所にいったことない。

 

「こ、この店の食べたことないからわからないですぅ」

 

 つい、本当のことを口にしてしまった普段なら気にしないから言うが流石に食事に招待してもらってこれはないだろうわたし。

 

「えぇ!?そ、そうなの?じゃあ今度一緒に食べに行こうよ!お、美味しいよあのお店!」

 

 ………涙が出そうになった、言葉一つが温かい、本当にそうしようって思ってくれてるのが伝わって温かい。

 

「待ちなさい、それって高級店よね?わたしも連れてきなさいよ」

 

「わたしも行きたいです!指揮官にもあえますし!」

 

「賢いわたしは2人はヘレティックだから無理だろうと言っておくぞ」

 

「そうだなぁ流石にマリアンもインディビリアも顔が知られてるから難しいんじゃないか?」

 

「そ、そんなぁ」

 

「アークに侵攻してやろうかしら?」

 

「そんなことでするなよ………テイクアウトしてくるから」

 

 各々が好きに食べて好きに喋る、だけどそれはお店や職場の食堂にはない繋がりのようなものを感じた。

 

 団欒ってこういうことなのかな。

 

 わたしはただこうやってリヴァリンと食事出来たらそれで幸せだった妹が死んだのは悲しいが、それでも一緒に食事をしたかったぐらいにはわたしはリヴァリンに友に飢えていた。

 

「大丈夫なのだ!?泣いているのだ!」

 

「チャイム、わかっていても言わないであげるものですよ?」

 

「ッハ!流石お嬢様なのだ!ごめんなのだフラジャイル!」

 

 え………自分の頬を触ると湿っているのがわかって、本当に泣いているのだとわかって、そしてそれを本気で心配してくれているのもわかって。

 

 温かい人たちだとわかって。

 

 わたしはただただ泣きながらこの美味しい料理を場所を雰囲気を食べ続けた。

 

―――

 

 クラウン王国からアークへ出発しようとした時、ここの指揮官が呼び止めてきた。

 

 止めないで欲しい、これ以上ここにいたらわたし、ずっとここに居たくなっちゃうから。

 

「フラジャイル、君が良ければだけど、ここで暮らさないか?専属の配達員になって欲しいんだ」

 

 ………え?今………欲しいことを全て言ってくれた?………夢かな?

 

「この王国も広くなるし人も増える予定だ、王国内の配達やたま〜にアークに荷物を届けたり、預かったり、君が居てくれると助かるんだお願いします!」

 

 アークとは別とはいえ、指揮官が頭を下げてお願いしてきている。

 

 夢じゃ………ないよね。

 

 わたしは、夢のような一泊をして夢から覚めようとしていた、しかし良い夢を見た後、二度寝をしたらもう一度良い夢が見れるんじゃないかって期待してしまう。

 

 だからわたしは、睡魔に負けて二度寝する。

 

 もう一度どころか何度でも良い夢を見れると知っているから。

 

―――

 

 いやぁごめんねフラジャイル、せっかくクラウン王国で暮らすようになってすぐにこんなことに駆り出して。

 

「大丈夫ですぅ、しっかり家族として受け入れられたんだとむしろ嬉しいです」

 

「だけど良かったのだ?わたしとフラジャイルだけで、流石に危なくないのだ?」

 

 大型ロストセクターまではそんなラプチャーいないし、レヴィがこの前来るならベヒモスが大分地形変えちゃったからチャイムを連れてきなよって言ってたしな、ならルート構築が得意なフラジャイルもってなったわけだ。

 

 むしろラプチャーより心配することがある。

 

「な、なんなのだ?」

 

 王国………大丈夫かな。

 

「だ、大丈夫ですよぉ、さ、流石にそんなおバカではないですよぉ」

 

「はっきり言うのだ………でも大丈夫なのだ!お嬢様がいらっしゃるのだから!」

 

 お嬢様もそっち側だよ…………まぁなるようになるかここまで来ちゃったし。

 

―――

 

「お、いたいた、こっちだ指揮官!」

 

 ベヒモス!半年振りだなレヴィみたいにちょいちょい戻って来てもよかったんだぞ?

 

「寂しくはあるけどよ、態々会いに行くほどかって言うとそこまでだしな、それより見ろよこれすげぇだろ」

 

 この高台から見える景色はまさに圧感の一言だった、ロストセクターの原型はなく、全てがクリスタルで装飾されている。

 

 これぜーんぶ電気で成長するクリスタルか?すごいな。

 

「すごいだろ!ッイタ!何すんだよ指揮官」

 

 綺麗だけどやりすぎだ、レヴィにも言われただろこれ絶対。

 

「やっぱわかるか、でもやってやったぜ」

 

 妙に凝り性があるから、クリスタルガーデニングにハマってしまったか、にしても流石に油断するとすぐクリスタルに触れそうな配置はやめてくれ、アーク育ちのフラジャイルがガクブルしてしまった。

 

「おぉ!新しく入ったっていうフラジャイルか、よろしくな、フラジャイルが来るって知ってたらもうちょい歩き易いようにガーデニングしたのによ」

 

 自分もこんなに所狭しとはやしてたら連れてこなかったよ、でもフラジャイルがいるお陰でここに早くつけたんだがな、ルートの予測と構築はかなりのもんだぞ?

 

「まじか、やるな!お、そうだ怖いなか来てくれたんだこれやるよ」

 

 そういって、ベヒモスは小さいクリスタルの塊を素手で取り出して普通にフラジャイルに渡す。

 

「限界まで電気を溜め込んだクリスタルだ綺麗だろ?」

 

「は、はいぃ、綺麗ですぅ!」

 

 電気を極限まで溜め込んだクリスタルは空色のクリスタルの中で黄色い淡い光を発して、宝石にはない輝きを放っていた。

 

 フラジャイルはそれを嬉しそうに眺めてウェストバックに大切に仕舞う嬉しいのは綺麗だけじゃない貰い物なんてリヴァリンにこの服をもらって以来だったからだ。

 

「ベヒモス………なぁに新しい子堕としてんのよ」

 

 レヴィ!は全然久しぶりじゃないな、なんなら昨日もあったし。

 

「フラジャイルとも顔合わせしてるしね、どう?クラウン王国での生活は?困ったことはない?」

 

「む、むしろ幸せしかなくてずっと夢の中みたいですぅ」

 

「ならよかった、わたし達もそろそろ王国戻るからよろしくね」

 

「はいぃ」

 

 さて、それじゃレヴィも来たしセイレーンのとこ行こうか。

 

「その前に、指揮官、誰かにつけられた?」

 

 うんにゃ、チャイムとフラジャイルのルートではたとえついてこれても途中で見失うはずだ。

 

「そうなのだ!自信ありなのだ!ねぇフラジャイル!」

 

「は、はぃ、自信しかありません、命かけますぅ」

 

「かけなくて良いわよ………妙に覚悟決める時あるよね」

 

「なら偶然か、賊がいるみたいでよちょいちょいクリスタルが壊されてんだ」

 

 正体は?

 

「わからん、ラプチャーってことはねぇな、知能はあるはずだ、運が良かったか解析が得意なチームかはわからないが、クリスタルの性質も理解してるみてぇだ、電気の栄養が無くなって崩壊してるのもあった」

 

 アークかな?エデンは基本引き籠ってるし、無駄な危険に飛び込む冒険心はないだろうし。

 

「ヘレティックの可能性はないのだ?」

 

 無いな、ヘレティックならさっさとクリスタル全部壊したりするだろうし、研究家なヘレティックがいるなら話し別だが居るのかな?

 

「居たとしてもそうとう慎重じゃない?今まであったことないし、そんな奴がわたし達にバレるようなヘマしないでしょ」

 

 だよな、じゃ、やっぱりアークか、ここまで来るなんて本格的に地上奪還への第一歩を踏み出したのかね。

 

「どうすんだ?」

 

 わかって聞いてるだろベヒモス、久しぶりに『対話は進化の礎』しようか、とは言ってもアーク相手じゃたかが知れてるかもしれんが。

 

「良いじゃねぇか、ラプチャーは全然喋ってくれねぇから喋れるだけましだぜ、オレと指揮官で行くか?」

 

 フラジャイルもこっち来ようか、アーク側の帰還ルートの構築をしてあげたい、帰れないってなってたら困るし。

 

「は、はいぃ!頑張りますぅ」

 

 それじゃレヴィはチャイムを連れて先にセイレーンの所へ、そのまま防衛に回ってくれ、いきなりドンパチするイカレ集団ではないと思うが念の為ね。

 

「わかった、行こっかチャイム」

 

「またなのだ指揮官!」

 

 穴に落ちるようにスンとレヴィとチャイムの姿はなくなり、それに合わせて自分達もアークからの侵入者に会いに向かう、どんな奴かね?さすがにハーレム野郎の可能性はないだろうな、もしそうだったらお仕事真っ黒黒だよ。

 

―――

 

 どうやらハーレム野郎であるカウンターズの指揮官はブラックな職場みたいだ、地上で活躍してる部隊君達だけじゃなぁい?

 

『だかお陰でオレの名声は上がっていく、リスクはあるがやりがいもあるさ』

 

 マリアンという目的知らなかったらとんでもない権力大好きな発言だな、で、そっちの3人は新しいカウンターズメンバーかい?

 

『いや、今回のこのクリスタル地帯の調査で一時的に加わったメンバーだ、リヴァリン、ハンマリング、エレグ』

 

 よろしくぅ!………うん?エレグ、君のつけてるそのストラップ!!BOOMエターナルの初回限定特典のやつじゃないか!?まさかBOOMが好きなのか!?

 

「おぉ!?まさかこんな所で同士と出会えるとはBOOMのどの作品がお好きですかな!?」

 

 いやぁ、BOOMザダークが思い出補正でかなり好きだが今の王国暮らしだと初期のBOOMぐらいしか出来なくてさ、ずっとやってるせいで一番好きになっちゃったよ。

 

「なんとなんと!!初期が好きな方は多けれど今でも遊んでる方は久しぶりに見ましたぞ!………なら、お手なみ拝見といきましょうぞ!!」

 

 え!?持って来てんの!何もゲーム機もコントローラーも持ってなさそうなのに。

 

「フフフ、ありますぞ!!ここに!」

 

 手をかざしてる所にはネオンの顔があるだけだった、どゆこと?………いや!?ネオンのメガネに!BOOMがインストールされてる!!

 

「わたしの趣味はBOOMをインストールすることでして、その一環です」

 

 さ、最高かよ!是非うちに来てくれ!!

 

「なぁに言ってんだか、全部BOOMだらけにされたらうるさくってたまらねぇ却下だ却下」

 

 そうか?そうかも、それじゃ気を取り直して、ここには調査に来たってことで間違いないか?

 

『あぁ調査件奪還地拡大だな、とは言ってもここが君達クラウン王国の領土だと言うなら無理に調べる必要もない、地球は広いからね』

 

 別段自分達の領土ってわけでもないぞ、ここに居たのは治療してる子がいるから離れなれないだけだし。

 

 あ、でも真ん中にある巨大ハーモニーキューブだけもらって良いか?あれ行ったことないから知らなかったが建築演算能力があるんだな、王国拡大に使いたいから持ち帰りたい。

 

『オレの一存で決めるわけにもいかないが報告しなきゃ問題ないだろ、なぁシフティー』

 

[本当はよくはないですが、フォービーストとの敵対することは避けるようにとアンダーソン副司令官から指示が出ているので大丈夫だと思います]

 

『だそうだ』

 

 ありがたいね、こっちも真っ向から敵対するのは疲れるから。

 

「なんで、リヴァリンがここにいるの?」

 

 さぁこれから楽しいフィールドワークだと指揮官が言おうとした矢先、フラジャイルの感情の無い声が皆んなを沈黙させる。

 

「な、なんでって、こ、この調査が成功したら凄い給料が貰えるんだって!だ、だから危ないけど頑張ってみよっかな〜………なんて」

 

「………」

 

「な、何か言ってよ〜」

 

「………シックスオー………では無いよね?」

 

「も、もちろんだよ!!ちゃ、ちゃんと関わらないようにしてる!だからお金少なくなって、新しい事業になりそうなこれに危険を承知で参加したんだよ!?」

 

「なら………良いよ………無意味に危ないわけじゃなさそうだし」

 

「そ、そうだフラジャイルはどうして『フォービーストの指揮官』と一緒にいるの?」

 

「………………………BlaBla、見てくれて無いの?わたし今アークで暮らしてないんだよ?」

 

「そ、そうなの?ご、ごめんね、これに参加するための準備で忙しかったの!」

 

「………………………………そう」

 

 あぁフラジャイルに心が冷えていくぅ!!!誰かあっためてぇ!!?………居ないので自分ですねはい。

 

 フラジャイル、友達が常に完璧な対応をしてくれることなんてないんだ、こんな時もあるぐらいの気持ちでいなきゃもたないぞ?

 

 いくら、リヴァリンがメッセガン無視するひでぇもうすっごいひでぇ奴、もうもうえげつないひでぇ奴でもだ。

 

「ひ、ひどい」

 

「………フフ、そ、そうですねぇ、酷い友人です」

 

 お、ちょっと元気になったな。

 

 さぁさぁこれから楽しいフィールドワークだと指揮官が今度こそ言おうとしたら目の前でカウンターズが何やらコソコソお喋りしていて、丁度終わったのかカウンターズの指揮官がこっちに向かってくる。

 

『ちょっといいか?フラジャイルのそのリヴァリンとの履歴、見せてくれないか?』

 

 何や何や!?人の携帯覗こうとかてめぇもひでぇ奴扱いするぞこら!

 

『すまないがふざけている場合ではない』

 

 ………ハァ、フラジャイル、見せてあげて、正直自分も少し気になることがあるしな。

 

「???わかりましたぁ………はいどうぞ」

 

 フラジャイルから受け取った携帯にはリヴァリンとの短いやり取りがあった。

 

 先程の会話の通り既読すらついてない状態であった。

 

[リヴァリン、わたしアークから移住することになったんだ、詳しくは電話するから返信頂戴]

 

 いや〜〜〜〜〜参ったね。

 

 カウンターズの指揮官と目を合わせる、あっちもわかってるみたいだ。

 

『リヴァリン、何故君はこいつをフォービーストの指揮官と知っているんだ?』

 

「ど、どうしてって、さ、先程自己紹介をしたじゃないですか!」

 

「しましたか?ハンマリング氏」

 

「いや、わたしは聞いて無いっすよ?詳しくする前にエレグとBOOM話し始めたじゃないっすか」

 

『ここに来てから、いやこのメンバーになってから一度もフォービーストの話題は出さなかった一応極秘事項だからな、こうやって会わなければ話す気など皆無だった』

 

「え…えと…その…た……たまたま………風の噂で、聞いたんですよ」

 

 ラピがリヴァリンを地面に押さえつける、その拍子に手に持っていた携帯を手放してしまい、携帯はフォービーストの指揮官の足元へと転がる。

 

 もちろん、フォービーストの指揮官はそれを手に取り携帯を調べる、そこにはシックスオーとの履歴がびっしりと残っていた。

 

 バラバラバラバラ

 

  #000000

 

[指揮官、貴方はわたしの言う通りには動いてくれないでしょうから、この秘密を暴露し同時に脅しとします]

 

 ベヒモス以外の面々はその圧に一瞬慄いた、フォービーストの指揮官とそんな回数を重ねて会っているわけではないがそれでも常に軽く笑っているというのが共通認識だった。

 

 その指揮官が今。

 

 キレていた。

 

―――

 

 駐屯地01奪還前地上直通エレベーター前

 

「ね、ねぇ受け取ってよ!受け取ってくれないとわたし鉄クズにされちゃう!」

 

 エニックの偽の判決により、ニケになることを回避するためシュエンは自分が出せる支援物資をこれでもかとカウンターズの指揮官へと貢ぐ。

 

 単純にニケが嫌いだからなのか今の地位がなくなるからか、少し狂気を感じるほどにニケになることにシュエンは怯えていた。

 

「ねぇ!聞いてるの!?早く受け取って許して頂戴よ………………ねぇそれ」

 

 シュエンになんて言おうか考えていると、シュエンが突然静かになり、オレの胸ポケットにあるバッジに反応した。

 

 これはフォービーストの指揮官が「頑張ってる奴には勲章がいるだろ?」とくれたものだ、手作りみたいだったが以外にクオリティが高いので気に入ってつけてる物だ。

 

「どこで手に入れたの?」

 

『それは教えられない』

 

「いいから!!教えなさいよ!!!」

 

 突然胸ぐら掴んででも知りたがるシュエンに軽く動揺しながらも冷静に教えないとあしらうとさらに怒りに任せて胸ぐらを揺すって声に怒りを込めて聞いてくる。

 

『こんなことをしてニケになりたいのか?』

 

「なっていいから!!教えなさい!!!地位も何もいらないから!!!!死ねって言うなら死んでやるわよ!!!!!だから教えなさい!!!!!」

 

 あまりの豹変ぶりに流石のカウンターズの指揮官もたじろぐ、しかし流石に度が過ぎると感じたのか、ネオンとアニスが止めに入る。

 

「ど、どうしたのよシュエン!」

 

「お、落ち着いてください!」

 

「触るなッ!!鉄クズがッ!!!」

 

 この時のシュエンはいつものシュエンとは程遠い本当に嫌悪と憎悪に塗れた言い方をしていた。

 

 結局、シュエンの暴走は収まらずラピが強制的に拘束することになった。

 

「教えなさい!!教えなさいよ………お願いだから」

 

 これでは偽の判決が無意味になってしまうと感じたカウンターズの指揮官は仕方なく教える。

 

『これは貰ったんだ、頑張っている奴には勲章がいるだろとな』

 

「名前は?」

 

『そこまでは教えるつもりはない』

 

「………無病息災の指揮官………でしょ?」

 

『………知っているのか?』

 

「知ってるに決まってるでしょ………無病息災の指揮官、名前はシエン」

 

 わたしの兄さんよ。




そう言えば名前ないやと思ってつけました。
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