アイドル活動なんて指揮官は言っていたけどなんでそんなことをするか聞くと自信満々に胸を張って答える。
「アークでのフォービーストイメージアップの為だ!」
「だからなんでそれが必要なのよ!?」
何でか聞くと普通に指揮官は答えてくれた、どうやら前のわたし達の活躍がアークで悪いイメージになって今後のアークに遊びに来る時に支障をきたすからフォービーストの悪いイメージを無くしたいそうだ。
でもそれって。
「改善するのは良いけどよ?もしアイドル成功したら今度はファンとかのせいでちゃんと遊べないんじゃねぇか?」
そうよね?相手がこっちを悪だと断じて突っ込んでくるならぶん殴りでもすれば良いけど、流石にファンを殴るのはどうなんだろう。
「知らん、殴れ、プライベートを邪魔する奴はもれなくギルティだ」
「さっきのイメージアップの話しなんだったのよ………」
これもしかして指揮官ただたんにわたしがアイドルしてる所見たいだけだったりするんじゃないかしら、だって指揮官このアイドル活動始めるって言ってからアークで一番高級なカメラとビデオカメラ、片時も離してないもの。
「フォービーストのイメージアップならわたし達は要らないのでは?」
ラピはそう言いながらアイドル衣装を着てノリノリでダンスの練習をしている、ラピは桜色の髪になってから恥ずかしいという感情を何処かに置いてったのかしら?
「まったくの無名からトップを目指すのは至難だ、しかーしラピとドロシーは知名度抜群でさきのテロの功労者でもある!いまこのタイミングで君らもアイドルしなければ知名度の限界突破は不可能だぞ!?」
堂々と人気に乗っかるつもりだと宣言したわよ………。
「ですがわたし達が更に人気になって何になると言うのですか?」
やること自体を否定しなよドロシー………なんでこっちも当たり前のようにアイドル衣装着込んで歌の練習してるのよ、え、意外にみんな目立ちたがり?普段クールよね貴方達、冷静な表情ですんごいアイドルやりたい!って思ってたの?
『ラピの知名度が上がれば自ずとカウンターズの影響力も強くなるやって損はないだろう』
あるわよ、指揮官は邪魔なファン殴るっていってたわよ?それ多分ラピもやるわよね?口より手を出しそうだものラピ。
「ドロシーお嬢様もエデンの宣伝だと思えば良いんじゃないか?基本機械任せとはいえ、マンパワーが足りないとこの前言っていたじゃないか」
いやだから殴るでしょ!?ドロシーは副司令官殴り回ったって指揮官から聞いたわよ!?アンダーソン副司令官も殴られてたんじゃないの!?
「お嬢様はアイドル似合いそうだな正統派って感じがするぜ、今のうちにサインもらっとくか?」
レッドフードもドロシーと仲が良いからストッパーしてくれない!気づいて!あんたが唆したせいで気軽に殴ってから考える思考になってんのよドロシーは!?
わたしが止めないととレヴィは指揮官に抗議しようとするがその前に指揮官がワクワクと嬉しそうな顔でこちらにカメラを向け、ベヒモスはニヤニヤしながらビデオカメラで動画を撮ろうとするのを見てレヴィはつい練習したポーズを決めてしまう。
そのアイドルムーブに指揮官とベヒモスが大喜びする姿を見て、レヴィは何も言わずポーズを変えたりして指揮官とベヒモスをさらに喜ばせる。
もう止めるものはいない。
―――
アニスはマスタングから出された条件であるT.T.STAR引退ライブをしっかりと行うことを達成するためにネオンとともにどうやってT.T.STARの後2人のメンバー、ミントとプリカを探す為どうしようかと悩んでいると、そこにベヒモスがひょっこり現れて声をかけてきた。
「何してんだお前ら?強くなるため修行してんじゃなかったのか?」
アニスとネオンはなんでここにベヒモスが居るんだとかそんな感情を抜きにしてまず真っ先にベヒモスの手を引っ掴んで路地裏へと逃げ込む、どうしてかと言われれば、先のテロと単純にアークの個性的なニケ達を入れても目立つビジュアルがベヒモスを目立たせまくっていたからだ。
「ベ、ベヒモス!?あんた自分がいまアークでいい顔されてないって知らないの!?」
「………あ、そういや指揮官に言われてたな、悪りぃ悪りぃアイドルの練習ずっと見てるのも流石に飽きてよ」
「アイドル?フォービーストもアイドル活動でもするんですか?」
「あぁレヴィがな、でも、もってなんだもってお前らもするのか?」
アニスはレヴィはそういうことしなさそうなイメージだったけど意外、と思いながらこっちの事情を聞かれたので特に隠すことでもないので事情を話すことにした。
「へぇ、そんな事しないとなのか、で、今はお仲間探し中と」
大変だな、とベヒモスは言いながら軽く周囲を見渡して路地裏に設置されている監視カメラを見つけるとその監視カメラに繋がっている電線を片手で握り込んでクリスタルを発生させる。
「ちょちょちょ!?何してんのよ!」
「話しの感じ人探しに時間かける必要無さそうだからショートカットしてやろうと思ってな、大体でも良いから活動してそうな場所わかるか?」
そう言いながら片手で電線を握りながらもう片方の手でテレビ型のクリスタルを作り出して、そこにさまざまなアークの映像が映し出される。
「これはいったい何ですか?」
「見りゃわかんだろ、監視カメラの映像を借りたのさ」
「さ、さらっと犯罪じみたことするわね、てか犯罪じゃない!?」
「良いじゃねぇか!オレはアークの住人じゃねぇから無罪だ、さ、さっさと言えよ」
少し悩んだ後もうしちゃってるもんはしょうがないとアニスはテレビ関係の場所と音楽関係の場所をベヒモスに伝えて映してもらう。
しばらくするとミントとプリカは見つかった。
―――
アニスはミントとプリカから中途半端に引退ライブをするつもりならやらないと突き放され、なら完璧な環境と最高の舞台を用意してやる!と意気込み、それに合わせてネオンも最高のプロデューサーを迎え入れようと躍起になる。
2人はとりあえずネオンを経由してイングリッドに掛け合ってみようとエリシオン本社に向かうのを眺めながらベヒモスはこれからどうするか悩んでいると、先程色々アニスに言っていたミントとプリカがこっちにやってきた。
「ねぇ………貴方はアニスのなに?」
「ミント!?流石にいきなりすぎるだろ」
そこには怪訝な表情を浮かべ、言葉にはしていないが目でこの不審者誰?と伝えてくるミントが居た。
「ハハハ!目は口ほどに物を言うって言うが美人だとわかりやしぃな!安心しろたまたま居合わせた知り合いだ、別段お前らのお気のアニスを食ったりしねぇよ」
「な!?別にそんな目でアニスを見てないわよ!」
「………と言うかバレてたんだな嫌ってないって」
「言葉の節々からアニスへの愛情が溢れてたぜ?それでなんか用があったんじゃねぇのか?」
「用ってほどじゃないがアニスを見てやってくれないか?本当はネオンって子の方に伝えようとしたんだがさっさと行ってしまっただろう?」
不安だから見守って欲しいってことか、ま、こっちにいる間はオレは暇だし丁度良いかもしんねぇな。
「良いぜ、その代わりと言っちゃなんだがよ」
ベヒモスがそう口にするとミントとプリカは異様に強張った表情を浮かべ、汗を流し始める………オレってそんな人相悪りぃかな?
まぁ背も高いし威圧感はあるかもな、そう思いながらベヒモスはさっと色紙を2枚取り出してミントとプリカに渡してペンも渡す。
「サインをくれ、シエンへって名前の最後にハートも追加してくれ」
サインの要求だとわかり先程の強張った表情を2人は無くし安堵の顔でサインをつらつらと書いてベヒモスに色紙を返す。
「サンキュー、じゃ、ちゃんと見ててやっからお前らもしっかり練習しろよ!」
ベヒモスがそう言ってアニスとネオンを追いかけに行くのを見送りながらミントとプリカは深いため息を吐く。
「もう、わたし達には関係ないのにやっぱりちょっと強張っちゃうね」
「あぁ、だけどアニスの準備が整う前にハンソン………マスタング社長がどうにかしてくれるはずだ」
「………だと良いけど」
ミントとプリカはお互いに携帯を開く、見る情報は最近のアークでのテロ事件によって落ちたニケの評価、それによって連鎖的に下がるアイドルニケの評価。
そして迷惑系配信者が過去にあったとあるイベントを掘り返し自分の企画の一つとしてマイナーアイドルニケに仕掛け。
成功させてしまったこと。
これによりバズり、今配信者達の間でテロの不満も重なり異常な人気を出してしまっているチャレンジ企画が存在する。
スマイルボックスチャレンジ。
ニケが反抗できないことを利用し、身体的接触以外は何をしても良いと言う企画、中央政府のニケは反抗出来ないようになっているという情報が本当かの不安を拭うことにも貢献し、かつ少なからずテロ被害をうけた人達の怒りの吐口の格好の言い訳にもなるこれは企画名とは違いもはやニケが笑うことは関係なくなり一方的な精神的暴行をする行為へと変わっていた。
かつて自分達を壊したそれが、今、アーク全体で無差別に流行っていることにミントとプリカは自分を抱きしめるようにして震えを抑えることで精一杯だった。
―――
さてとしっかり練習したし早速路上ライブと行きますか!
「許可ってとったの?」
いや、とろうとしたらなんかテトラ全体が忙しいみたいで取り付く暇もなくてさ、しょうがないから無許可でしようか。
「そうは行かないわ、ルールを破らないよう指揮官に見張るよう言われているわ」
ぐぅ、ちゃっかりしてるねカウンターズの指揮官はでも許可も取れないゲリラライブもダメってなるとどうすっかね。
「何処か場所を借りて配信活動にしません?」
ドロシーがしたいだけじゃないそれ?レッドフードにエデン宣伝動画作ろうとしてたって聞いてるぞ?
「………レッドフードの口は一度縫うべきかもしれませんね」
………すまんレッドフード。
「でも良いんじゃない?配信でなくても場所を借りれさえすればそこで出来るもんね」
それじゃ場所借りれそうな所探すか。
「それならあそこはどう?」
スマイルボックスステージ?へぇ配信者の企画でニケはタダで立ててしかも金も貰えるのか、いや何で?
「明らかに炎上系というか一般人を笑い物にする系じゃない………」
だよなぁ、流石に良くないから別のとこ探そうかってオイオイラピさんや!行くんじゃないよ!?
「タダで使えてしかもお金も貰えるんだから参加しないてはないわ」
それでもしないもんだから今誰もステージに立ってないんでしょうが………まぁいっか、ドロシー、レヴィ、行こうか。
「ラピに後で色々教えないとですね」
「覚えても結局やりそうだけどね」
てなわけでスマイルボックスステージにスッとラピ、レヴィ、ドロシーの順番で立って歌う準備を始める、うーんやはりレヴィはセンターに立つ逸材だ。
パシャパシャと指揮官は写真を撮っていると、客席から何かが飛んでいくのがわかった、あれは水風船?
無駄にコントロールが良いのか、水風船はラピへと真っ直ぐ飛んで行き、当たって中の落ちにくいペンキがぶち撒かれる。
とかはなく、人間がコントロール重視で投げた水風船など止まって見えるラピは踊りながらも普通にキャッチして。
野球選手並みの綺麗な投球フォームで投げてきた観客の顔面真横へ水風船を投げ返す。
ズォォンッ!!
水風船を投げたはずだ、投げたはずだが水風船を投げた男性客の後ろの壁はクレーターが出来ていた、中に入っていた赤いペンキがまるで誰かの何かが潰れたようなスプラッタ的な怖さを引き立てていた。
スマイルボックスステージの名とは真逆に悲鳴が上がる、もちろん黄色い悲鳴ではなくシンプルに恐怖の悲鳴である。
「………ラピ、せめて優しく投げなよ」
「手榴弾ならまずいでしょ?」
「態々やられる理由もありませんし良いんじゃないですか?エデンに弱者はいりませんし」
レヴィ達の踊りと歌が終わる、もちろん拍手喝采は巻き起こらないが拍手そのものは指揮官が全力で叩いていた。
最高!天下取れるぞ!!目指せるぞドーム公演!!!
「な、なんかお父さんが無駄に意気込んでるお遊戯会のような恥ずかしさがあるんだけど!」
「良いじゃないですかレヴィちゃん」
「そうよ愛情感じて良いじゃないレヴィちゃん」
「ぬがぁ!ちゃんをつけるな!!」
レヴィのアイドル活動1日目はとりあえず失敗した、とは言っても本人達は大分満足しているので問題はないだろう。
ちなみにスマイルボックスステージなるものはその日を境に無くなった、水風船型の爆弾が飛び交うという噂がたったからだ。
―――
アニス達はイングリッドから直接練習環境やマネージャーなどの支援はしてもらえなかったが監察部隊オーバーシアーのアビスタとアイリを手伝いとして派遣してくれた。
アビスタは早速監察部隊としての能力と経験、伝手を利用して優秀なプロデューサーミセスミスなる存在がアウターリムに居ることを突き止める、それを聞いたネオンはそっちは自分がやるからとアニス達の返事を聞く前に飛び出していく。
さらにもう1人の監察官、アイリは自分の持つ情報で最高環境の練習部屋を持つ存在に交渉と言う名の脅しを行いあっさりと部屋を入手することに成功した。
ただし、アイリはそこまでやってタダでは渡さないと渋り始めたのだった。
「いったいどうしたら使わせてくれるのよ?」
「正直アニスさんには興味はありません、わたしが興味があるのは貴方ですベヒモスさん」
「オ、オレ?なんでだよ?」
クイっとアイリはメガネを指で軽く持ち上げて真剣そのものな顔で答える。
「人の秘密を暴くの好きなんです!謎の黒服集団の1人!暴くのに絶好なチャンスじゃないですか!」
「なかなかに終わってる趣味だな………」
別段掘り返しがいがある秘密なんてもってねぇと思うけどな。
自分の素性をバラせばタダで練習部屋が借りられるってんなら安いというかそれこそタダだなと思いながら了承の返事をしようとベヒモスはするが。
「待ちなさいよ、わたしの練習部屋なんだからわたしの秘密を話すべきでしょ?」
アニスが軽くイラついた様子でアイリに対してこの条件は不条理だと言い張り場の空気が悪くなる、険悪な雰囲気を感じてあわあわし始めるアビスタを横目にベヒモスは自分を庇うアニスを少し見直していた。
「気にすんなアニス、別段隠すこともねぇしな」
「だけどッ!」
「良いの良いのその気持ちが嬉しいぜ、マジで問題ないから安心しろ」
「………………わかった、ありがとうベヒモス」
下から心配そうにこちらを見上げてお礼を言うアニスにベヒモスは軽く胸を押さえて後ろを向く。
可愛いがすぎるぜ、さすがアイドルなだけあんな。
「こほん!なら根掘り葉掘り聞いて良いんですね?」
アイリがそう言いながらメモ帳を取り出してハァハァと息を荒げながらベヒモスに近づいてくる、アニスはそれを見て先程のイラつきは何処かへ行き代わりに引いていた。
「ご、ごめんなさいわたしでも中々止められなくて………」
「気にすんな、こういうタイプはさっさと満足させるに限るぜ?うんじゃどこから話すかな………」
―――
ニケになる前のことは何も覚えてねぇ、つっても覚えてる奴の方が珍しいけどな。
量産型の数ある1人になったオレは特に何か目標があるわけでもなく毎日地上任務で死なないように頑張りながら仲間達と駄弁っている生活を送っていた。
それに不満とかもなかったがたまには変化が欲しいとたまたま士官学校の卒業試験の手伝いみたいなのでラプチャー討伐の任意募集みたいなのがあったから参加したんだ。
小型一体ならよっぽどのことがない限り死なないし、試験官もついているから最悪の事態にもなりはしないと日常のちょっとした変化を味わうならうってつけだった。
だけど運がなかったのか試験を受けた生徒が試験官と卒業試験に参加したニケの1人からの裏切りにあってその生徒の部隊となってたわたしも巻き込まれた。
ま、今思うとこの時が一番の幸運だったのかもな、シエンとジズ、バハムートに出会えたんだからな。
そっから大逆転して無事シエンは卒業してオレ、ジズ、バハムートはシエンのお抱えの部隊となった。
目立った戦績はなかったがオレらはいつも元気に戦い元気に帰って元気に遊んだ、学生時代の記憶なんかねぇけどこれが青春なのかななんて思ってたぜ。
だけど第二次地上奪還戦、ドバンの裏切り、何も出来てないって言えば嘘だけどよ、何も変えることが出来なかったのは事実としてあってよ。
死んでまたこうやって蘇れた時よ、今度こそ何か変える程強くなろうと思ったんだ。
「だからそんな強いの?」
いいや、アニス、オレは全然強くねぇよ。
「でもドロシーに勝てるんでしょ?」
オレ達ならそりゃ勝てるさ、だがオレだけじゃ勝てない、オレはオレだけで誰にも負けないぐらい強くなりてぇんだ。
「………凄いわね、まだ強くなろうとするなんて」
何言ってんだ!お前も同じだろアニス。
「わたしが?」
あぁ、強くなろうとして今頑張ってんだろ?具体的にどうしたら強くなんのかは知らねぇけどよ。
「………これを成功させると拡張武装が貰える予定なの」
………良いのか?秘密じゃねぇかもしれねぇが喋ることでもねぇんだろ?
「うん、だけどベヒモスが話してくれたし、わたしもこれぐらいはね、その拡張武装、わたしに生きる希望をくれた人なの、正真正銘ね」
拡張武装が希望をくれた人って………あぁそういうことかとことん悪趣味な奴がアークにいるもんだな。
「でも不安なの、例えこれが上手くいって拡張武装を手に入れたとしてラピみたいに強くなれるか」
うーん、そもそもアニスはどう強くなりたいかイメージ出来てんのか?
「イメージ………全然、ただ拡張武装を手に入れようと必死になってるだけね」
ならどう強くなりたいかイメージすんのが大事だぜ?でもアニスの場合はアイドルだしどうなりたいかで考えた方がいいのかもな!
「どうなりたいか………イメージしたとしてなれるかしら?」
なれるさ、ま、指揮官的にはイメージは超えろって言われたけどな。
「イメージは超えろ?どう言う意味よそれ」
まんまの意味だ、オレの場合誰にも負けないだから誰にでも圧勝になるらしい。
「シエンは無茶苦茶ね」
それが良いんじゃねぇか。
「でもイメージは超えろ、良いじゃない!気に入ったわ!」
バラバラバラバラ
うん?アニス、携帯鳴ってんぞネオンからじゃねぇか?
「ネオンは何やかんややってくれるからね………………嘘」
アニスは携帯を見た瞬間、先程の明るさは一気に消失し、まるで何もかも終わったかのような絶望の表情を浮かべ自分の体を抱きしめて震えを抑えようと必死だった。
ベヒモスはその様子の急変っぷりに驚き、アビスタやアイリも心配そうにしながら携帯で救護を呼ぼうとするがアニスは小さな声で大丈夫と止める。
何があったんだとベヒモスは尋ねる。
「ミントとプリカが………………思考転換をしたって」