フォービーストの指揮官の日常   作:デュエルしろよ

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4話

 インディビリアが洗脳されてない件だが1ヶ月ぐらい経ってバレました。

 

「そりゃ指揮官もインディビリアも隠し事下手なんだからわかるよ」

 

 そ、そんなことねぇし。

 

「キッチンの奥に隠しているヘソクリ」

 

 へへ、レヴィさんよぉ!………ごめんなさいもう隠し事はしません。

 

「わたしも隠し事下手にくくられるのイヤなんだけど、どう考えても違うでしょ」

 

「食堂の棚、三段目のヘソクリ」

 

「な、なんのことかしら」

 

「エントランスホール壁際のソファの下のヘソクリ」

 

「ち、違うわ別の誰かよ」

 

「書庫の児童文学コーナーのヘソクリ」

 

「………隠し事はしないように心がけるわ」

 

 いや、ヘソクリ隠し過ぎじゃね?

 

―――

 

 ヘソクリしても使い所がないことに気づき、そんなんに力いれるより新物質作成に集中しようとフォービーストと遠征中。

 

「そもそも未知の物質って未知だから見てもわかんないわよね」

 

「逆じゃねぇか?未知だから異質すぎてすぐわかるだろきっと」

 

「か、可愛いといいな」

 

「賢いとなおよしだ」

 

「可愛くて賢い物質ってなに………植物?」

 

 植物かぁ、可愛くて賢いかは置いといて一番環境に適応しそうではあるよな、近くに森があるか探してみてくれジズ。

 

「はぁい」

 

 しばらくしてジズが戻ってくると残念そうな顔をしていた、なかったっぽいな。

 

「あった」

 

 あったんだ、じゃなんで残念そうなんだ?

 

「か、可愛くなさそうだったから」

 

「賢くは!?」

 

「むしろ野蛮そうだった」

 

「ッ!!そんなことがあって良いのか!?」

 

 良いよ植物なんだし。

 

「本当だよ可愛くないなんておかしいよ!」

 

 伸び伸び育ってるんだから可愛くはないわな。

 

「森で決定ね行き先、珍しいの生えてそうじゃない」

 

「毒性を持った植物がいるかもだし気をつけろよ指揮官」

 

「い、いやだ〜!可愛いお花咲いてるところいきたいぃ!」

 

「そうだ!賢い植物が生えてる所へ行くべきだ!」

 

 揃いも揃って何言ってんだか………そんな野蛮そうな植物の中にいるであろう可愛い花はさぞ綺麗で可愛いだろぉぉなぁぁ、それを持ち帰ればクラウン達にもこんな可愛い花見たことないって驚いてくれるだろうな。

 

「ご、ごめんバハムート、究極可愛い花を見つけるためにあっちにつくね」

 

「裏切り者!」

 

 野蛮な植物達との生存競争に勝ち残るには頭が良い植物でないといけない、きっと他では見たことないような賢さを見ることが出来るだろうなぁ、本を読んだり、本を読んだり、本を読んだりすることが出来るんだろうなぁ。

 

「何をしている皆んな、さっさと行くぞ」

 

「アンタのせいでしょうが!」

 

 みんなやる気が出たみたいだし気を取り直していくぞぉ。

 

―――

 

 アークで流行ってそうな物の話をしているといつのまにか森についていた。

 

 ちなみに一番ありそうってなったのはイケメンハーレム種馬指揮官が居るという予想だ、あってるかな?

 

「へぇ確かに野蛮って表現が似合う森だな食虫植物や見た目が毒々しい植物ばっかだぜ」

 

「指揮官、脚と手を出して………よしダークマターでコーティングしたから大丈夫だと思うけど、無理しないでよね」

 

 ありがとうレヴィ、うーん通常の個体よりも大きいがどれも見たことある植物だな、まぁそんな簡単に見つかるとは思ってないが。

 

「ジズぅ!また飛んでちょっと周り見てよ………ジズ?」

 

 ジズがどうした………あれ、いないなもう飛んでったわけでもないだろうしどこいったんだ?

 

「おい、バハムートもいねぇぞ!?」

 

 おいおいこりゃ最後はみんないなくなるオチじゃねぇのかホラーは勘弁だぞ。

 

「少しは2人の心配しなさいよ!?」

 

 正直、正面きって勝てるのはヘレティックぐらいなもんだしなそのヘレティックが潜んでいるなら話は別だが。

 

「ならヘレティックが居るんじゃないの!」

 

 いやぁそれはないんじゃないか?

 

「なんでだよ!可能性はゼロじゃねぇだろ!」

 

 だって最初は自分もビビったが周りよく見たらほれあそこ。

 

 指揮官が指差した先には大型の食虫植物に食われて下半身だけ出ている2人がいた。

 

「………」「………」

 

 無言でレヴィとベヒモスは出ている下半身を掴み引っ張り出して頭を引っ叩いた。

 

―――

 

 ジズが空を飛び風力発電場があることを発見したのでちゃっちゃかそこに向かうとなんとグルグル普通に風車が回っていた。

 

「中はもぬけの殻だな」

 

「最近まで人が居た感じもしないわね」

 

 つまり長い年月ずっと稼働してるってことか他の風車は壊れて動いてないことを考えるともうちょっとの寿命だろうけど。

 

 もっと早く見つけてたら王国に城以外の電力出来たのにな。

 

「地味に城以外で生活したくなくなるのよね、ジズが引きこもろうとするし」

 

「え、エアコンさいこぉ」

 

「城以外に電気あっても城以外でひきこもるだけじゃねぇか?」

 

 あってもジズがダメになるだけか…うん?バハムートどうしたんだ風車の根本なんて見て、寿命短そうだし持ち帰らないぞ?

 

「賢い植物だ」

 

 なぁにを言って「見てみろ!本を読んでいる!!」えぇうっそだぁ。

 

 指揮官はバハムートの横へ並んで興奮するバハムートの指先を見てみると確かにそこには本を読んでいる植物が存在した。

 

 人間の死体が土に還るまえに植物に包まれて顔があったであろう場所には大きな花が咲いていた。

 

 きっとそれは死ぬ直前まで読んでいた本で大切な本だったのだろう、だからこそ死んでも落とさず持ち続け、この芸術的とも言える『本を読む植物』が出来上がったのだろう。

 

「す、すごいね」

 

「こういう時カメラが欲しいって思っちまうんだよなぁ」

 

「撮っても現像できないしね」

 

「なぁあっただろ!」

 

 わかったわかった確かにあったな………どうにか保存したいがここでこうなっているからこの美しさがあるんだろうな。

 

「そうね、自然に出来たものだし自然に消えるのが一番良いのかもね」

 

 というか結局何も新物質も植物も見つけてねぇじゃん。

 

「そ、それなんだけどね、この風車の根に絡みついているのって見たことないよ!新種かな!」

 

 うーんこれは………

 

「ただの雑草に見えるわよ、違うんじゃない?」

 

 新種だな!

 

「嘘でしょ!?」

 

 しかもダークマターと組み合わせられそうな能力付きだ。

 

「どういうことだ?」

 

 指を近づけてみな。

 

「こっちにゆっくりだけど絡もうとしてくるぞ!?」

 

 自分の指にも反応した、そして風車にも絡みついている、多分だけど人間の生態電気にすら反応する電気をエネルギーにする植物だ。

 

「それって」

 

 あぁ…うまくいけば電気、正確には体を流れる電気信号すら奪い取り成長する物質の完成だ。

 

「わたしのおかげだな」

 

 そうだな『本を読む植物』を見つけたのはバハムートだしな、なんか欲しい物あるか?アークに行った時にでも買ってくるぞ。

 

「この植物が持っている本」

 

 ………バハムートには芸術というものを教えないといけないみたいだ。

 

「あと、常識ね」

 

「???」

 

―――

 

 この前手に入れた植物をダークマターと組み合わせ生み出された新物質、クリスタルのパワーを見てみようともうすっかり慣れた遠征をしている。

 

「結局ベヒモスしか操れるようにならなかったわね」

 

 ダークマターの特性に個体差が生まれるようにクリスタルを操るのも個体差があった、クリスタルはどうやらベヒモスが気に入ったようだ。

 

「ヘヘッ悪りぃな、だけど電気が常に流れてるところなんて地上にあんのか?」

 

 おう、ジズに森探してもらう時についでに良い電気補給場所を見つけてくれてた、ありがとなぁジズ。

 

「ふふぅんもっと撫でていいよ指揮官!」

 

 これ以上撫でるとジズが精神的に溶けるのでなしです。

 

「そ、そんなことないよ見てよこの顔キリッ!」

 

 判定は?

 

「溶けてる」

 

「溶けてるな」

 

「溶けすぎよジズ」

 

 物理的にも溶け始めてるのでアウトでぇす。

 

「そ、そんな〜」

 

―――

 

 やってきましたロストセクター、かなり大型の奴で一切手付かずなのはアークから離れているおかげだろうか。

 

「そもそも初めてみるわねロストセクター、噂話の類いだと思ってたわ」

 

 そりゃヨハンとかそれに匹敵する才能の持ち主とかじゃない限り行かせてもらえないからな。

 

「指揮官はどうなんだ?」

 

 あったらとっくに自慢していると思わない?

 

「な、ないんだ」

 

「だがそれだと誰もいろはを知らないわけだが大丈夫なのか?賢いわたしがロストセクターの本を読んでやろうか!」

 

 バハムートは目的地知らなかったのに持ってるわけなくないか?………あぁ案の定だよ!なんだポストセッターの本ってなんかのスポーツか?

 

 一応何か役立つかと思って中身を確認したら車の部品のカタログだった、シンプルいらねぇ。

 

 ポストセッターが車の部品という知識を身につけて指揮官はロストセクターの外周を歩くのだった。

 

―――

 

 ロストセクター外周で丁度良い実験場を探していると影が二つ見えた。

 

 うぅん?あれは。

 

「セイレーン!!!」

 

「わッ!びっくりした〜レヴィ久しぶり!会えてうれしい!」

 

「わたしも嬉しいよぉセイレーン!!」

 

 レヴィがセイレーンを見つけた途端真っ先に突っ込んでいきよった、まぁ色々と一緒に乗り越えたから物凄い友情を感じてるだろうしな。

 

「おぉあれがレヴィがよく言ってるセイレーンか、あそこまでお姉ちゃんみたいに甘えるレヴィ初めてみたぞ」

 

「あ、あれ?でもセイレーンっていう人の隣にも誰かいるよ?わたし達セイレーンの話ししか聞いたことないよね?」

 

「あぁ賢いわたしがそう記憶してるんだ間違いない」

 

 確かにセイレーンと別れる前にはもちろんあんな人いなかった、うーんでもどっかで見たことあるっつうか聞いたことある特徴なようなそれこそセイレーンから聞いたような?

 

 ほらレヴィ、いつまでもくっついてないで離れな、まだセイレーンの仲間に挨拶してないだろ?久しぶりセイレーン、隣の人が探していた仲間の一人かい?

 

「うん!指揮官やレヴィにも話したことあったよねわたし達を作ってくれたエイブ!」

 

 ほへぇまじかぁこの人がセイレーン並みの性能のニケを5体生み出した天才博士かぁ、思ったより脳筋っぽそうだけど見た目によらんなぁ。

 

「いや………いまは………記憶が…………ない」

 

 ?どういうこっちゃ。

 

「それがね、わたしが見つけた時にはエイブ、殆ど記憶が消えててもう一人眠っているシンデレラを治すことぐらいしか残ってないの記憶」

 

 はえぇそりゃ残念だな………うん?

 

 それって思考転換とかじゃないのか?

 

「えっと…どうだろう思考転換にしては聞いてことある症状と違うから違うんじゃないかな?」

 

 ふーん、ちょっと体見てもいいか?

 

「よ、よくないよ!指揮官!そ、そんなエッチなことしちゃダメだよ!」

 

 セイレーンのせいで一気に自分に冷たい視線がががが、違う!!ボディを入れ替えたりしてないかチェックするんだよ!変に記憶がおかしい状態でボディ変換すると記憶が現在の状態のほうで固定されちゃうの!

 

「いぃやそういってエッチなことするぜきっと」

 

「そ、そうなの指揮官?!騙したの?」

 

 ベヒモスやめてくれェ!?セイレーンで遊ぶなぁ!

 

 時間かけてたら立場が悪くなる一方だしさっさと見るか。

 

 うん、よし多少弄られているが完全に変換してるわけじゃなさそうだ。

 

「指揮官、もしかして脳スキャンで記憶を掘り出すの?わたしもやったけど上手くいかなかったよ?」

 

 一人ならだろ?セイレーンにずっとくっついているもう一人優秀な脳スキャン出来る奴がいるだろ?

 

「わたし?セイレーンに出来なかったのに出来るかな」

 

「ふふ、レヴィと一緒なら出来るよ!やってみるね指揮官!」

 

 あぁ、ま!自分の体治してもらった時に比べたら楽勝だな。

 

「あんな難しいのはもうやりたくないし、もうなって欲しくないけどね」

 

 もちろんならないし、ならないようにしてくれるだろ?

 

「………うん」

 

「ね、ねぇセイレーンが脳スキャン出来たならエイブにしたかどうかだけ聞けば態々体調べる必要なかったんじゃ?」

 

 スゥ……………………それは………そうだったな。

 

「へんたい………………なのか?」

 

 エイブさんや、短い言葉で追い詰めるのはレギュレーション違反っすよ?

 

「やっぱり難しいのやるから体粉々にしようかしら」

 

 レヴィさんや、人を粉末状にしようとするのもレギュレーション違反っすよ?

 

―――

 

 なんかすごい上手くいきそうな流れじゃん?上手くいくんだなこれが!

 

「な、なんとかなった〜しばらくは脳スキャンしたくないぃ」

 

「ありがとうレヴィ、手伝ってくれて」

 

「いいよお礼なんてセイレーンの大切な人を助けるなんて当たり前じゃん」

 

「レヴィ!」

 

「セイレーン!」

 

 こいつら揃うとゆるゆりばかりするな、いいぞぉもっとやれ。

 

 と、言いたいがエイブが目を覚さない理由を聞かにゃならんのでほら離れた離れた。

 

「シャー!!」

 

 猫かおめぇ。

 

「脳スキャンは受ける人も結構な体力がいるの、今回は長時間、しかも脳に記憶を書き直さないといけないからエイブにダメージが無いように眠ってもらったんだ」

 

 へぇ〜麻酔みたいなもんか、じゃあすぐ起きるのか。

 

「ううん、半年は起きないと思う、それぐらい時間をかけて起きないと脳にダメージ入るから」

 

 そうか、ならその間レヴィもここにいた方が良いな、もしエイブに何かあった時一人じゃ対象できないでは困るからな。

 

「わたしが居なくて大丈夫なの?」

 

 大丈夫!………ではないが最近忙しくしすぎてただけで王国でのんびりしてりゃ問題ない。

 

 ベヒモスも実験ついでにこっちに残ってラプチャーがレヴィ達に近づかないよう片付けてくれ。

 

「わかった、まぁもしなんかありゃレヴィにワープさせてもらえば良いしな」

 

 そゆこと〜、うんじゃ自分達は戻るか。

 

「………わたしが居ないからってぐーたら引き篭もり生活しちゃだめよ」

 

 その言葉を聞いて指揮官、ジズ、バハムートはビクッと反応してしまう。

 

 何故半年も別れるのにこうもあっさりしているか、単純にレヴィのワープですぐ会えるというのもあるが、ジズもバハムートも指揮官もインドア派だ、しかしベヒモスは外でどうこうしたがる性格だし、レヴィは体に悪いと母親のように引き篭もりでいることを許さない。

 

 そう半年もある、されど半年しかない。

 

 なら1分1秒無駄に出来んよなぁ!!ジズ!バハムート!

 

「うん!」「あたりまえだ!」

 

「こら!?待ちなさい!!」

 

 ジズの両手に指揮官とバハムートはひょいと捕まり飛んで逃げていく、ここからはインドア派の時間だと言わんばかりに!!!

 

 王国に帰宅後、ワープしたレヴィが3日に一回ぐらい見に来ると釘を刺しにきたので指揮官、ジズ、バハムートの3人は懇願して1週間に一度にしてもらった。

 

―――

 

 へぇいへいレヴィ達と別れてからしばらく経つが!せっかくなんだレヴィに怒られないなら久しぶりにboomでもするか!本当は最新のゲームしたいが無いものはしゃーないしな!

 

「大変なのだ!指揮官!」

 

 グッバイ、自分の引き篭もり生活、おはよう騒乱の幕開け、お礼は怒りだ。

 

「インディビリアがアークに連れ去られたのだ!!」

 

 もぉぉぉぉなぁぁにぃしてんのあの子はぁぁぁぁ!!

 

―――

 

 遡る事少し前、インディビリアとチャイムは仲良く王国に飾るお花を集めていた。

 

 まってまってまって。

 

―――

 

「なんなのだ!?真剣に事情説明しているのに!」

 

 いやインディビリアめっちゃチャイムに甘くねぇか絶対インディビリア単品じゃやらないぞお花集めなんて。

 

「チャイムにはしてくれるのだからとりあえず話し聞くのだ!!」

 

 お、おう。

 

―――

 

 お花集めの最中少しだけインディビリアから離れて集めていたチャイムの耳に銃声の音が聞こえた。

 

 急いで音のした方へ向かうとインディビリアが衣装違いの3人x3人とその他大勢のニケに囲まれて襲われていた。

 

 ヘレティックであるインディビリアが今も悪い事をしていると思われて討伐しに来たんだと察したチャイムは急いで止めに入ろうとするがその前にインディビリアと目があった。

 

「来ちゃダメよチャイム」アイコンタクト。

 

「な、何故なのだ誤解をとかないとなのだ!」アイコンタクト。

 

「誤解でもなんでもないわ確かに今は悪いことをしていないけど過去にしたことは事実なんだから仕方ないわ、それよりも止めに入ったらチャイム、あなたまでヘレティックだと思われてしまうわ」アイコンタクト。

 

「そんなの気にしないのだ!家族なんだから黙って捕まるのを見過ごせないに決まってるのだ!!」アイコンタクト。

 

「………嬉しいわ、でもわがまま言わないのチャイム、さぁいきなさい」アイコンタクト。

 

「………必ず、助けを呼ぶのだ!!!」アイコンタクト。

 

 こうしてチャイムはインディビリアを置いて、王国へと帰ってきた。

 

―――

 

 アイコンタクトすごいな………状況はわかった、すぐ助けに行こうか。

 

「ありがとうなのだ!!」

 

 チャイムはどうする?ついてくるか?

 

「………足手纏いだからやめとくのだ」

 

 ………なら今度特訓でもするか!

 

「そうするのだ………インディビリアを頼むのだ!」

 

 おう!………ただ特訓の代わりじゃないけどさアイコンタクト教えてくれない?

 

「良いのだ!だけど態々皆んな出来るのを知りたいのだ?」

 

 無自覚の天才じゃったか。

 

―――

 

「か、簡単だよアイコンタクト」アイコンタクト。

 

「あぁ賢くなくても出来る」アイコンタクト。

 

 すげぇ、本当に皆んなできたんか、え、これおかしいの皆んなだよね?自分じゃないよね?

 

「そ、それでインディビリア助けに行くけどわたし達だけで大丈夫かな?レヴィやベヒモスなしでいけるかな………」

 

 確かに不安だが戦闘しにいくわけでもないし大丈夫だろアークにいってインディビリアは自分達の仲間ですって言って帰してもらうだけだし。

 

「そ、そうだよね!」

 

「賢いわたしが思うにちゃんと白旗を持っていないと敵だと思われるはずだ気をつけろ指揮官」

 

 おぉ!確かにそうだな!さっすが賢いバハムートだ!

 

 レヴィやベヒモスが居ないこの3人の場合、ある問題点があった。

 

 総じて頭バハムートになる所だ。

 

―――

 

 ノックしてもしもーしインディビリア帰してくださーい!!!

 

「か、かえしてくださ〜い」

 

「かえすのが賢い選択だ」

 

 さっそく敵か味方かわからない状態なのに遠慮なくアーク行きのエレベーターの扉をドンドンと叩いて返答を待つ3人が居た、エレベーターなのに、横にインターホン的なのあるのに。

 

「で、でないね誰も」

 

「居留守とは行儀がなってないな」

 

 なぁ〜無視はよくないよ無視は………?なぁあれラプチャーじゃね?

 

「ほ、本当だ、なんか穴に入っていってない?」

 

「賢いわたしにはわかる、あれはアークに通じる穴だ」

 

 いやいやバハムート、いくらなんでもそれはバカな推理ですよ?アークはそう簡単には穴空きませんぜ?

 

「で、でもなんかこの穴の先………アークっぽいよ?」

 

 ………………………………ラッキー!アーク入れるじゃん!!

 

 ジズは先行して先を行って襲われている市民を優先して救助、助けた人は中央政府にでも置いとけ、バハムートは自分と一緒にラプチャーの殲滅だ、レヴィが居りゃ穴塞げたんだけどなぁまぁいっか。

 

「わ、わかった」「了解した」

 

―――

 

 インディビリア!どこに居るんだ!返事してくれー!

 

「どこに居るか賢いわたしにもわからんな」

 

 せめてヒントが欲しいな。

 

「し、指揮官!!なんでか知らないけどニヒリスターが来てるよ!ど、どうしよう!」

 

 えぇ………今回のこのアーク侵攻はニヒリスターがやったのか?にしては全然ド派手じゃないないつもなら穴をめちゃんこ大きくして好きに飛び回れるようにしそうだけど。

 

 にしてもニヒリスターかぁ………そういやヘレティック同士って位置がなんとなくわかるってこの前インディビリアが言ってたな。

 

「よし、ニヒリスター捕まえてインディビリア探知機にしようかジズ、最速で向かうから乗せてってくれ」

 

「うん」

 

 ジズに指揮官とバハムートは捕まり、ジズがニヒリスターを見かけた場所へと向かうとそこには倒れたニヒリスターとドロシーが立っていた。

 

 うぉぉぉドロシーだぁぁぁ握手とサインお願いしまぁぁぁぁす!!!

 

「ちょ、ちょっとなんで貴方達がここにいるんですか!?」

 

 なんでって家族の一人がアークに捕まっちゃって助けにきたんだよ。

 

「まさか………貴方達がこれを?」

 

 いや違うけど、普通に入ろうとしたら横に穴空いてたからそっから入ってきた。

 

「………貴方達がこのテロの首謀者だと思われますよ」

 

 えぇ………居留守されたから穴から入ったのに、しゃーないさっさとインディビリア回収して帰るか、てなわけでニヒリスターちょっと借りて良いですか?

 

「………頭が痛いですね、ニヒリスター、つまりヘレティックがいるってことはお探しの家族はヘレティックだと………?」

 

 そうですよ、最近………?いや結構経った家族なんですけど傲慢デレとしての地位を確立してるんですよ。

 

「ハァ…………ため息しか出ませんね、すみませんがこれは中央政府への手土産でもありますので貸せません、そもそも死んでいますからね」

 

 死んでいる?…………バハムート。

 

 指揮官がバハムートの名を出すとバハムートは忍ばせておいたダークマターでニヒリスターをドロシーから奪いとる。

 

 それに対しドロシーも直ぐに奪い返そうとするが足元にもバハムートのダークマターがあり独特な粘着性でその場から動けなくなっていた。

 

「いったい何を!!」

 

 今回はインディビリアを助けるのが目的なのでちょっと悪いことさせてもらったのとこいつ生きてるので万が一がドロシーにあったらやだってのもあります、なぁニヒリスター。

 

「………ケ、まさかお前ら落ちこぼれもいるとは思わなかったぜ」

 

「ッ本当に生きて!」

 

「あぁ、死んだふりしてインディビリアとトーカティブを助けようと思ったんだがとんだ誤算だぜ」

 

 なんだニヒリスターも救出目的か、トーカティブを諦めるなら救出手伝うぞ。

 

「バカかおめぇは最近インディビリアの付き合い悪りぃのお前達のせいだろ?助けた所でオレに協力してくれないなら意味がねぇ」

 

 そりゃそうだ。

 

「トーカティブも助ける、これが最低条件だ」

 

 うーん、しゃあない良いだろう、それじゃ案内よろしく。

 

「みすみす通すとお思いで?」

 

 ドロシーであろうと正面から自分達をどうこうするのは骨が折れるでしょう?ニヒリスターも今はバハムートのダークマターで雁字搦めにしてますけど必要なら解放します。

 

「………本当に救出が目的なんですね?」

 

 えぇ、ニヒリスターがもし暴れるようなら自分達が止めるよ

 

「しねぇよ、よりによって相性悪りぃジズとバハムートじゃねぇか連れてるの」

 

 渋々といった様子ではあるが通してくれそうなのでお礼を言ってドロシーの横を通り過ぎようとすると別の方向から声がした。

 

『こんな所で何をしているんだドロシー』

 

 こ、この声は!!………誰だ?男の声なんてバーニンガムとドバンぐらいしか聞いたことねぇぞ、後ヨハン。

 

 声のする方を見ると指揮官服を着たイケメンがいた、3人と少数ではあるがニケを連れてるため本当に指揮官っぽいな後ハーレムと種馬でもありそう。

 

―――

 

 カウンターズの指揮官はエニックの指示のもと侵入してきた存在ニヒリスターと交戦していた。

 

 その最中ドロシーが乱入して空中にいたニヒリスターを撃ち落とした。

 

 何故ドロシーがここに居るのかニヒリスターは倒せたのかを確認するため急いでニヒリスターが落下した地点へ行くとドロシーと正体不明の存在が対立していた。

 

『こんな所で何をしているんだドロシー』

 

 出来るだけ平静を装いながらまずはドロシーが何故ここに居るかを問う。

 

 そして問いながらもニヒリスターを黒い泥?で拘束している連中を観察する。

 

 エニックが言っていたヘレティックかも分からない正体不明の集団というのはこいつらのことなのか?

 

 まずニヒリスターを拘束しているメガネをかけた存在はあの泥を自在に操りドロシーの足元にある泥みたいに粘性を変えることもできるようだ。

 

 もう一人の少しおどおどしている存在は泥を翼のように背中から形取っている、見たまんまで行くなら飛行能力を有しているはずだ。

 

 そして最後、正体不明と聞いたがまさか人間がいるなんて思いもしなかった、格好は俺と同じ軍服だが、微妙に見た目が違う、あれは確かヨハン先輩が着ていたのと同じ軍服?

 

 黒い泥を身に纏った二人の指揮官のようだが二人の纏っている雰囲気から、上下関係がしっかりしている間柄ではなさそうだ。

 

 ニヒリスターを拘束しているということは味方………なのか?

 

「………???自分達には用がないなら行くね、インディビリアとトーカティブを救出しなきゃだし」

 

 ヘレティックの救出!?味方という線はなくなったか!

 

『皆んな!戦闘準「やめときなさい」ドロシー?』

 

「今の貴方達では万に一つも勝てません」

 

「ッそんなのやってみなくちゃ分からないじゃない!」

 

 ドロシーの静止の言葉にアニスがくってかかるが次のドロシーの言葉で誰も何も言えなくなる。

 

「わたしでも勝てないのにですか?」

 

 ………ドロシーでも勝てない?

 

「嘘言わないでよドロシー、いっつも負けてるのはこっちじゃん」

 

「それはさしの戦いだからでしょう、今この状況なら負けるのはわたしです」

 

『なら………野放しにしろと?』

 

「トラブルメーカーなだけで悪気はないですから、なんなら裏表が無い分アークよりも信頼できますよ」

 

「失敬な!しっかりと自分にも裏表あるわい!!」

 

「なら今回救出以外で別の目的がお有りで?」

 

「なんで救出に別の目的がいるんだよ!救出なんだから救出しに来たに決まってんだろ!」

 

『………わかったこちらから手を出すのはやめよう』

 

「指揮官!」「指揮官様!?」「指揮官」

 

 ラピ達が良いの!?と言いた気に指揮官と呼称してくるもこのテロの首謀者であるエキゾチック部隊を追わないといけない以上避けれる交戦は避けたい、それにもしドロシーの言うことが本当なら他の部隊がいた所であの黒い泥の集団には勝てないだろう。

 

「それじゃ今度こそ失礼するね!………あ!そう言えばそっちの部隊の名前は?」

 

『カウンターズ………こっちからラピ、アニス、ネオンだ』

 

「かっこいいな!自分達はフォービースト!人数増えたらファイブでもフィフティーンビーストにもなるけど今の所予定なしだからフォービースト!こっちは右からジズとバハムートだ!」

 

 二人でドロシーが勝てないのに言い方的にあと二人、同等の強さのが居るのか。

 

「カウンターズ!またあったら食事でもしよう!それではさようなら〜」

 

「バ、バイバイ」

 

「こう言う時は再会を前提にまたねと言うものだ、またねだ」

 

 おちゃらけた雰囲気をどこか感じながら目の前のフォービーストはゆったりと去っていく敵ではないが味方とも言えないだろう相手に背後を見せながら。

 

 撃つ隙は多いにある、武芸の達人がもつ隙のなさのようなものも感じ取れないしかし撃ったとして勝つイメージがわかなかった。

 

 フォービーストが居なくなってドロシーがバーニンガムの招待でアークに来ることになったことを知り、別れる直前。

 

「フォービーストは中立の存在、エデンのように打倒クイーンやアークのように地上奪還などの目的があって行動しているわけではありません」

 

『なら仲良くなれそうだな』

 

「えぇ、きっと仲良くしてくれるでしょうね、ただし、地上の一部を占領し今も領土を拡大しています」

 

『それがどうかしたのか?』

 

「わかりませんか、エデンのように隠さずやってのけているつまり完璧な地上奪還を成し遂げてる存在です」

 

『それって』

 

「警告です、貴方の上官達の誰かがもし欲を出してフォービーストの土地………確かクラウン王国といってましたね、そこに手を出したのなら」

 

 アークよりも、ラプチャーよりも、地上を支配している存在に敵対することになると。




セイレーンちゃんと出したので過去編書かないと。

絡んで欲しいキャラとかいたら感想くれたら書く。
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