氷叢家の種馬(ガチ)   作:のりしー

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USJへ!!

1年A組の戦闘訓練の翌日。

 

俺は再び雄英高校に向かっていた。午後からオールマイトが担当する1年B組の戦闘訓練の授業があるからだ。A組が終われば次はB組の番となる。まあ当然だよね。

 

午後一の授業なので、せっかくだから雄英で飯でも食おうと思い俺は昼休みの少し前くらいに校門付近に到着したのだが……

 

 

 

 

「……なにコイツラ?マスコミ?」

 

 

 

 

到着した校門の前には、ヒマそうにうろうろとしている集団がたむろっていた。マイクやカメラ持ってるからマスコミなんだろなあ多分。

 

 

「……あ!!雄英高校の関係者らしきイケメン発見!!」

 

「およ?」

 

まー俺には関係ないだろ……と、その連中を避けながら校門に向かう俺に女子アナらしき人物が近づいて来た。

 

 

 

 

「すいませぇ〜〜ん♡今、雄英高校で教師として働いているオールマイトについてのコメントをもらっていま〜〜す♡イケメンのお兄さんも何か一言お願いしますぅ♡」

 

 

「「「「あの女子アナ!!相手の顔次第で取材態度を変えるタイプだ!!!!」」」」

 

 

 

なんかクネクネしながら猫なで声で俺にコメントを求める女子アナに俺は、

 

 

 

「えー……めんどいからヤダ」

 

「「「「コッチは女子アナとかで態度を変えないタイプのイケメンだ!!」」」」

 

 

と、適当にあしらって校門へと向かう。

 

「そ!!そんなぁ!!」

 

なんかクネクネしながら俺についてくる女子アナが、

 

「お!!お願いしますぅ!!私達は朝から!!生徒達の通学時間からずっと校門で張ってるのに!!ロクなコメントが集まらなくて困ってるんですぅ!!」

 

「……へーそーなん?ウケるねそりゃ」

 

マジかーヒマなのねマスコミって。

 

 

 

「何?おたくらつまりあれなワケ?生徒達の通学時間が終わってからこれまで半日、何もしないでずっーと黙って校門とにらめっこプンプン丸してるワケ?こんな大勢が?はは!!ちょーウケるんだけど!!」

 

 

 

「「「「最悪だぞこの人!!!!言ってはならん事を言いやがった!!!!」」」」

 

 

 

「ねーねーそこのクネ子ー、俺にマイク貸してよ。逆にコイツラに俺が取材してやっからさー。ねーねー。今日これまで半日くらいココにぼーっと突っ立ってて、何が一番面白かったー?なんか面白い事とかあったわけー?ほら逆取材すっから教えてよー?ねーねー今どんな気持ちー?どんな気持ちなのー?」

 

 

 

「クネ子ってひょっとして私!?!?」

 

「「「「最悪だぞコイツ!!コッチを煽りに来やがった!!!!」」」」

 

「「「「もういい!!!!もういいからソイツは黙って校門くぐらせろ!!!!」」」」

 

「……えー?つまんねーの」

 

 

ぎゃあぎゃあと騒ぐマスコミ連中に背中を押され、俺は校門をくぐり雄英高校に入ることとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

んで昼休み。

……そのちょっと前にランチラッシュに作ってもらった弁当を受け取り俺は仮眠室へ。

 

この仮眠室は校長のはからいで俺とオールマイトが優先で使わせてもらえる事となっている。

 

まあオールマイトの助手的な立ち位置とはいえ、正式な教員でもない俺に職員室を使わせるワケにもいかないだろし。普段はそんなに使わない仮眠室を使わせるってのはまあ合理的な結論だよね。

 

 

 

「れ〜い〜じ〜くん♡一緒にお昼食べよ♡」

 

「い〜い〜よ〜♡」

 

 

 

 

さーて弁当食うかーてなタイミングでのオールマイトの登場。

ガリマイト姿で、その大きな背丈に似合わないちょこんとした可愛らしいサイズのお弁当を持って仮眠室に入って来た。

 

 

 

「「いただきます」」

 

 

んで2人で適当な席に座り食べ始める。

 

 

 

「……へー……出久きゅん学級委員長になったんだ。やるねー」

 

「相澤くんに聞いた話だけどね」

 

 

食べながらの話題は出久きゅんの事やらこの後の授業の事やらで……俺達はのんびりと飯を食ってたんだけど……

 

 

 

 

ジリリリリリリリリリリ!!!!!!

 

 

 

 

「……警報?」

「……セキリュティ3が突破された?……雄英高校に侵入者だって!?」

 

セキリュティ3ってのはそういう事らしい。

取り敢えず俺達は食事を中断。仮眠室の窓から外を確認する。

 

 

 

 

「あれは……さっきのマスコミ?」

 

……いた。侵入者達。

 

 

 

校門から校内に侵入したらしきマスコミ連中を発見。連中が侵入者かよ。はた迷惑な。

 

……とはいえ。

 

「ねえオールマイト……雄英バリアって、アイツラに突破出来る様なシロモノだったけか?」

 

「……正直……それは考えにくいね」

 

 

同じくマスコミ連中を確認したオールマイトと気になる点について確認。やっぱそうだよな……あのバリアを連中がどうこう出来るとはとても思えない。だとすると……

 

 

 

「……何か他にアイツラをけしかけた主犯がいるのか?……あ、オールマイト、アンタは行かない方がいい。マスコミの狙いはオールマイトへの取材だ」

 

「……それだと、私が行くとかえって騒ぎが大きくなってしまうか。相澤くん達が対応に動いているみたいだし……取り敢えず様子見かな?」

 

「……だね」

 

警戒はしつつも、一端の対処を他の人に任せ俺達は食事に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

……そして、

 

 

 

 

「本日の授業はココまで!!お疲れ様でした!!すまないけどホントに時間が無くてね!!私達は失礼させてもらうよ!!」

 

「ばいびー」

 

 

 

「「「「「B組の扱い軽っる!!!!!!!」」」」」

 

 

……うん。すまんね。メンゴ。マジで。

 

 

 

結局、あの後は特に何事もなく……この日は無事に終了したのであった。

 

    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全く!!いくら困ってる人がいたからといって担当する授業に遅刻するだなんて!!君はまだ教師としての自覚が足りないのさオールマイト!!」

 

「……はい。返す言葉もございません」

 

「君もなのさ氷叢くん!!君にオールマイトの助手を頼んでいるのはこういう時のフォローも込みなのさ!!次からはもう少し上手く頼むのさ!!」

 

「へいー気をつけますー」

 

「相変わらず軽いね君はさ!!」

 

そして別の日。

USJ(ウソの災害や事故ルーム)での救助訓練に参加する為雄英高校に向かっていると、なんかやたら後ろが騒がしいな……と思い後ろを振り返ると何とオールマイトがいた。

正確には、まるで雄英高校への道を妨害するかのように連続する小事件を解決しながら雄英高校へと向かっていたオールマイトだ。

 

 

 

「……あ!!零至くんごめん!!ちょっと手伝って!!私このままだと遅刻しちゃう!!」

 

「りょー」

 

「助かるけど軽いなー!!でもありがとう!!」

 

……こんな感じで2人で雄英高校に向かいながら事件をいくつか解決し、俺達はようやく学校に辿り着いた。

 

 

んで仮眠室で時間調整していたら校長からのお説教の巻である……俺は正直悪くないんだけどなぁ……

 

途中で一瞬だけすれ違った優のヤツからは何か着信来ていたし……まあめんどいから後でいいか。

 

そうして俺達は校長のお小言をありがたく拝聴しながらの時間調整……しゃあないやん。俺が手伝ったから多少はマシとは言え、オールマイトの活動時間が多分20分くらいしか残ってないんだもん。

 

授業のラストにちょっと顔出すとかしかないかなー?なんて話しながら、細かい事を打ち合わせる為、さっきからオールマイトが向こうの教師達の連絡を取ろうとしてるんだけど……

 

 

「……ダメだ……2人共電話に出ない」

 

 

 

ふーむ……と嘆息するオールマイト。

 

「ねーオールマイト?」

 

「何だい零至くん?」

 

俺は疑問をぶつけた。

 

 

 

「電話が通じないってのは、向こうと電波は通じていてコールは鳴ってるけど向こうが出ないだけ?それとも……そもそも電波自体が通じてない感じ?どっち?」

 

 

「……『おかけになった電話番号は現在電波の届かない所にあるか?電源が入っていない為繋がりません』……ってまさかコレは!!」

 

「……ファインプレーなのさ氷叢くん」

 

 

 

マジかよ!!

 

ガタッ!!

 

俺、オールマイト、校長が同時に立ち上がる!!

 

 

 

「肩に乗せてもらうのさオールマイト!!」

 

「……校長!?まさか校長も行くのですか!?」

 

「何もなければそれでいいのさ。1年A組の授業を見学して戻るだけなのさ!!何かあったら……」

 

「対応していただけると……わかりました!!零至くん!!」

 

「おけまる。行こーかオールマイト」

 

「ああ!!」

 

 

そして俺は仮眠室の窓を開け外に向かって大ジャンプ!!

 

「オールマイト」

 

「おうとも!!」

 

そして足元から冷気を放出!!空中に氷のサーフボードを作る!!

 

「……ぬん!!」

 

そしてマッスルモードになったオールマイトが氷のサーフボードに乗る俺を下から持ち上げ、そのあり得ない超絶パワーで空を蹴り飛ばし空中2段ジャンプで空高く舞い上がった!!

 

緩く回転しながら舞い上がる俺達。

 

 

「USJはあっちなのさ!!」

 

「感謝しますよ校長!!」

 

校長の指差す方向。そちらに向かって、

 

 

 

 

桃白白(タオパイパイ)アレ(・・)より速く頼むよ」

 

 

「はは!!当然だね!!ついでに大サービスだ!!サラマンダーよりも速くしておこうか!!」

 

 

「よろー」

 

 

 

「軽っる!!だが!!おかげで投げやすくていいね!!行け!!零至くん!!」

 

「ういー」

 

 

そして氷のサーフボードの上に立つ俺ごと!!オールマイトが超絶パワーでUSJ向けてぶん投げた!!

 

……からの!!空中を超絶パワーで蹴り飛ばし!!俺を追いかけて来るオールマイト!!その肩の上に乗る校長!!

 

 

空を駆ける俺達3人。

 

そんな3人が猛スピードでUSJ目掛けて宙を飛ぶ!!

 

 

 

(……何もなきゃいいけど……)

 

 

……そこで思い出すのはこの前のマスコミ侵入事件。

 

(……あの騒動の裏に……マジで何者かがいるのなら……)

 

 

 

 

……多分、何もないことはないのだろう。

 

 

(……出久……それに他の連中も……全員、無事でいろよ!!)

 

 

……無事でさえいればそれでいい。 

 

後は俺達が何とかするから。

 

 

 

 

胸中を騒がせながら……俺達はUSJへと向かった。

 

 

 

 

 

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