朝起きたらウマ耳と尻尾生えとるんやけど...!?!?!?   作:飽之七起

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第4R:匂い

「何を...しているんですか...」ガチャッ

「きょ...驚愕ッ...!!!」

 

(タイミングわっっっっっる!!!!!!最悪やなんで今帰ってくんねん絶対に勘違いされるやんけこれぇ!!!!!!)

 

地面に倒れているウマ娘と両手首を掴まれ膝をつくウマ娘。そして手首を掴み立っているウマ耳と尻尾の生えた男。勘違いされる要素しかなかった。

 

「いや、違うんです!これは...」

 

「何をやってるんですか、あなたたちは!!!」

 

「......え?」

 

────────────

 

「本当に...すまなかった...」

「申し訳...ございません...」

 

「いや...まあ...俺も強めに反撃してもうたし...」

 

顔を赤くした警備ウマ娘2人から謝罪を受ける。どうやらたづなは薄々勘付いていたようだが、まさか本当に手を出すとまでは思っていなかったらしい。

 

「まったく...警備ウマ娘が『発情』するだなんて、前代未聞です!!!」

 

最初に寝玄のウマ耳と尻尾を確認した時、匂いを嗅いだ瞬間に頭に衝撃が走ったという。今までに味わったことのない感覚を、3人になったタイミングであわよくばもう一度、というわけだ。

 

「そんなに匂いましたかね...?毎日風呂には入ってるんですが...」

 

「...そんなレベルじゃねぇよ...自覚無ぇのかよ...クソッ...」

「あんな...頭をドロッドロに溶かされる感覚は...生まれて初めてだわ...」

 

(そんなきついんかよ...)

 

「ふむ...どれ、私も嗅いでみよう!」

「理事長!?!?」

 

やよいの発言にたづなが驚く。

 

「警備ウマ娘たちが自制出来ないほどの感覚ッ!理事長として確認しないわけにはいかん!もし私が我を忘れたとしても、今なら止める者もいるし問題は無かろう!」

「いや、仰りたいことは分かるんですが...!」

「君もそれで良いな!?」

 

「えぇ、まあ、大丈夫です...」

 

「うむ!ついでにウマ耳も確認させてもらう!」

 

(ウマ耳の方がついでなんかいな...)

 

やよいが座っている寝玄の後ろに立つ。

 

「では早速...ッッッ!!!!!」ビクッ!!!

 

「...理事長...?」

 

一瞬震えたやよいに、たづなが声をかける。

 

「............」スッ...

 

やよいの手が寝玄のウマ耳に伸びる。

 

「............」フニフニフニフニ

「ッ!...ァ...ァッ!」ビクッ!

 

「り、理事長...!?」

 

「ハァ......ハァ......」フニフニフニフニ

「ォ...ァッ...ッッ!!」ビクッ!ビクッ!

 

「理事長!!!ストップです!!!」

 

たづなが急いでやよいを引き剥がす。

 

「......はっ!!!た、たづな!私は今どうなって...」

「理事長......」

 

(あかん...耳触られんのマジで気持ちいい...)

 

我に帰ったやよいがこちらを見る。

 

「しょ、衝撃ッッ!!!よもやこれほどとはッ!!!ウマ耳も本物の感触で間違いない!」

 

やよいがたづなを見る。

 

「たづな!君も試してみるといい!」

「えっ!?いや、私は...」

 

あまり乗り気ではないたづな。その後ろで、

 

「なぁ、たづなさん、耐えれると思うか?」

「...無理ね」

 

「...聞こえてますよ〜?」ニコッ

 

「」ビクッ

「」ビクッ

 

ギュルンと振り返るたづな。目が笑っていない。

 

「...はぁ...分かりました。私も確認します」

 

そう言って、たづなも寝玄の後ろに立つ。

 

「では、触りますね」

「お手柔らかに...」

 

たづなの手が寝玄のウマ耳に触れる。そして...

 

「ん゙お゙ッ゙ッ゙ッ゙!?!?!?」

「ッッッ!!!」

 

たづながとんでもない声を上げた。

 

「ォ......ンァ......ンォォ......」フニフニフニフニ

「ァァッ!!ォ...ォ!!!」ビクビクッ!!!

 

「た...たづな...?」

 

「な、なぁ、これ、やばくねぇか...?」

「............」

 

やよいが動揺する。警備ウマ娘たちにも緊張が走る。

 

「ハッ...ハァッ...ォ...ァァ...ンンッッッ!!!」フニフニフニフニガボッ!!!

「ァ...ッ!ォ...ォ!...ンォォッッッ!?!?」ガクガクガクガクッッッ!!!!

 

たづなが寝玄の頭に顔を埋めた。

 

「と、止めろ!!!たづなを止めろ!!!」

 

「ッ!!!たづなさん!早く離れて!!!」ガシッ!

「これ以上やると!戻れませんわ!!!」グイッ!

 

警備ウマ娘たちがたづなを掴み強引に引き剥がす。しかし、

 

「ァ......アァ......ンォァ......」カクンカクン

「クソッ!意識が戻ってねぇ!たづなさん!目を覚ませ!!!」ペチンペチン

「たづなさん!戻ってきてください!」ペチンペチン

「たづな!!!たづなぁぁ!!!!」ペチンペチン

 

意識の戻っていないたづなの顔を3人がはたきまくる。そして...

 

「........................て............さい......」

「たづなさん!!!」

「たづなさん!大丈夫ですか!?」

「たづなぁぁぁ!!!!!」

 

意識を取り戻した様子のたづなに皆が安心する。

 

「..................して.........くだ...さい......」

「たづなさん!?どうしたんだ!?」

「何か...言ってますわ」

「た、たづなぁ...?」

 

 

「......殺...して......ください......」ポロポロ

 

 

「............」

「............」

「............」

 

「......誰か............殺して......」ポロポロ

 

誰も、何も言えなかった。

 

(ァ...こ...これが...放置プレイ...てか...ッ...駿川さん、えぐすぎる...意識...飛ぶかおもたわ...)

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