退学したくない憑依山内くん   作:白黒パーカー

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5話

 

 

 

 松下と協力関係を結んだ次の日。

 俺たち平田グループは昼休みに集まって食堂へ行こうとした。その時、堀北が珍しく近づいてきた。

 

「綾小路くんを借りるわよ」

 

 一方的にそう言い放つ堀北。それに待ったを掛けるのは佐藤だった。

 

「え、私たち今からご飯食べに行くんだけど?」

「あなたたちに用はないわ。用件があるのは綾小路くんだけよ」

「は? 何それ、堀北さんちょっと自分勝手過ぎない?」

 

 カチーンと音が鳴ったような気がした。

 頬をひくつかせる佐藤に続くように、松下が援護に入る。

 

「意味わかんない。佐藤さん、堀北さんなんて無視して行こ?」

「それもそうだね、綾小路くん行こっか」

「お、おう」

 

 佐藤は清隆の手を掴むと早々に教室を出て行ってしまった。軽井沢も同意見なのか、困惑する洋介の背中を押して後に続いた。

 

「気分悪っ、山内くんも行こ」

「……そうだな」

「私もー」

 

 篠原はそう吐き捨てると俺に行こうと声を掛けてきた。俺を待ってくれていたであろう松下もこちらに視線を向けているため、俺は素直に従うことにした。

 今のやり取りを見て少しザワつくクラスのみんな。教室を出る瞬間、バレないようにチラリと中を見れば、堀北がぽつんと一人、悔しそうに何かを考え込む姿が目に入った。

 

 ふむ。これで清隆が堀北の勉強会に参加する可能性はだいぶ低くなったな。もちろん、この後席に戻った時、放課後や電話でも用件を伝える機会はあるだろうが、問題ないと言える。

 堀北と平田グループ女性陣の対立。清隆が平穏を望むなら、間違いなく後者を選ぶはずだ。

 

 清隆と池との交流はとことん潰すことができた。とはいえ、清隆は池に嫌われている。そもそも堀北の策が上手くいくことはなかっただろう。

 そうなると今度は須藤と池の退学が高まってしまう問題もあるにはあるが、櫛田がいるなら勉強会自体は開かれるはず。

 清隆という手札を失った時点で、堀北に取れる選択肢はない。

 

 それにどれだけ断ろうと櫛田はその程度で折れる人間じゃないのは知っている。仮に堀北が須藤たちを見捨てたとしても、櫛田は決して諦めない。

 この前提がわかっていたからこそ、俺は清隆を堀北から引き離すことを決めたのだから。

 

「もう、わけ分かんない! 堀北さん、言い方ひどすぎ!」

 

 先に出て行ったメンバーに追いつくと、佐藤がぷんすこと怒り心頭になっていた。

 

「佐藤さん、きっと堀北さんも悪気はないと思うよ」

「平田くん、でも……」

 

 平和を重んじる洋介がそう言うと、佐藤は納得いかないという顔で言葉が尻すぼみになる。ぶつける先のない怒りが佐藤の中で燻ってそうだ。そんな様子を無言で見ていた清隆が佐藤の前に立った。

 

「ありがとうな、佐藤」

「綾小路くん? なんでお礼なんか……」

「あの時佐藤が言い返してくれなかったら、俺は堀北に連れてかれる所だった」

 

 表情こそ変わらないものの、清隆がそう言って佐藤の目をじっと見つめていた。

 

「俺は堀北よりも佐藤たちと一緒にいる方が楽しい。だから、あの時佐藤が手を引っ張ってくれて、すごく嬉しかった」

「あ、その、うん! ……えへへ、どういたしましてっ」

 

 佐藤もお礼の内容を言われると思ってなかったのか、顔を真っ赤にして、あわあわとし始めた。

 少なくとも先ほどまでの怒りは鎮火したように見える。

 

 はて? 誰だこいつ? 

 思わず、俺はそんな清隆のやり取りを見て訝しんだ。どう見ても清隆らしからぬ発言。おおかた、平田を学習参考にしたのだろうか?

 それにしては、なんとも肯定的というか、褒めが多い気がするけど。

 

 食堂について、山菜定食を口にしながらも、俺のその疑問が尽きることはなかった。

 

 

 

 

 

 

 カリカリと自室にシャーペンの音が響く。

 今取り組んでいるのは最近習ったばかりの数学の文章問題だった。

 

「あ、山内くん。そこ、計算式ミスってるよ」

「え、マジ? どこだ」

「ここだよ、ここ。過程をひとつ飛ばしてる」

「本当だ、気づかなかった。ありがとな松下」

「どういたしまして」

 

 ベッドに腰掛けていた松下はミスの指摘を終えると、だらーんとベッドに横になってスマホを弄り始めた。

 あのー、位置的にスカートの中が見えるなんてことはないが、その、もうちょっと自重してほしいんですが。

 

 これは……心を許しているのか? ……いや、違うな。これは俺が下手なことをしないか確認するための罠だ。

 俺という人間を正確に判断するための、試し行動。

 俺としては、こんなことで松下の好感度を下げたくない。となると正解は松下の行動に関して、見ない、無視が妥当なところだろうか。

 

「……」

 

 再び、問題用紙に視線を戻して、カリカリとシャーペンを動かし始めると、後ろから「ふーん」と松下が声をこぼした。

 不正解ではなかったみたいだ。

 

「でも、山内くんも悪知恵が働くよね。どうやって悪目立ちせずに、私と二人きりで勉強会をするのか、気になってはいたけどさ」

「悪くない提案だったろ?」

「“0ポイント食材によるお料理教室”。朝に教室でそれを聞いた時は、つい笑っちゃったよ」

 

 松下の言う通り、男女二人きりでいるのはとにかく目立つ。実力を隠している上に俺となんて変な噂が出て欲しくない松下からすると、いかに目立たず二人で勉強会をする機会を作るのかが重要事項だった。

 そのため、俺はひとつクラスに提案をすることにした。それが“0ポイント食材によるお料理教室”であった。

 

 高校生になって自炊するのはとにかく大変だ。慣れてない上に、美味しいものを毎日継続して作るためにはそれなりの知識と技術、なにより経験が必要になってくる。

 やっても親の手伝い止まりの彼らにとって、やらされる料理はそれだけで負担がともなう。

 

 だからこそ、食堂を使う生徒が大半なのだろうが、残念なことに今のDクラスが食べれるのは0ポイントの山菜定食のみ。

 仮に山菜が好きな生徒がいたとしてもそれは全員じゃないし、なにより毎日同じものを食べさせられるのは相当キツイ。

 

 特に精神的にくるのはDクラス以外の普通の定食を食べる生徒たちにそれが目撃されることだろう。

 自分たちは落ちこぼれ、そんなレッテルを貼られながらする食事は、ストレスでしかない。

 

 そんな現状を解決する案として、俺が簡単に作れて美味しい料理やお弁当のレシピをみんなに提供し、共に作り方を教えることにしたのだ。

 

「実際、どれぐらいの子が参加することになったの?」

「洋介たちはもちろんのこと。グループ外だと櫛田さん、井の頭さんに王さん。後は珍しかったけど長谷部さんと三宅のペアも参加してくれることになったな」

 

 料理部に所属していること、そして平田グループの一員であることが信用の担保になったのだろう。想定よりも意欲的に参加してくれる生徒が多かった。

 ただ長谷部に関していえば、困っているというより、俺の料理教室がただ気になって、見に来ただけのようだ。

 

『へー、本当にやまぴー料理できるんだ。ウケる』

 誰がやまぴーだ。そんな発言に三宅も呆れてただろ。

 

「開催場所は俺の部屋。これなら松下が俺の部屋に一人で来ても、料理を教わりに来たって言い訳ができるって寸法よ」

「ねー。まぁ、当分は料理作りじゃなくて勉強漬けなんだけどね」

 

 なんてやり取りをしていると、机の上に置いていたスマホが唐突に鳴った。画面を見ると、櫛田の名前が表示されている。どうやら通話を掛けてきたみたいだ。

 

「出てもいいよ?」

「さすがに松下がいるから、やめとく」

 

 女子の前で別の女子に連絡とか最低だろ。というか、絶対めんどくさいことになる。

 しばらく鳴り続いたスマホだがそのまま切れる。松下はつまらなそうに伸びを軽くするが、すぐにニヤリと笑った。

 

「櫛田さんと仲良くなった? 何かあったの?」

「別に何もないだろ? 基本俺、松下たちと一緒にいるんだしよ」

「でも、最近の櫛田さん、山内くん一直線に声掛けてくること増えたじゃん。もしかして山内くんのこと好きになったのかな?」

 

 随分と楽しそうだな。まぁ、他人事だからか。

 

「そんなことあると思うか?」

「いやいや、ワンチャンあるかもよ? 山内くん、同年代に比べたら落ち着いてるし、家庭的なところもあるから、意外と優良物件だよ」

「“意外”がついてる時点で微妙なんだけどなぁ」

 

 ため息をつきながら、俺は止めていたシャーペンの手を動かす。

 松下もわかって言っているようでクスクスと笑みを浮かべていた。

 

「ちょうどいい時間だし、その問題が解けたら今日の勉強会は終わろっか」

「そうだな。お礼にご飯食べてくか? 作るぞ」

「うーん、そうだね。今から外食ってのもめんどくさいし、ご馳走になっちゃおうかな」

「おう」

 

 松下の解説を聞き終え、勉強会はお開きとなった。

 さっそく俺はキッチンに立つと冷蔵庫の中身を確認しながら、何を作るか決める。

 松下もいることだし、多少オサレな献立がいいこだろう。

 

 この学校、山菜定食が0ポイントなこともあり、スーパーの0ポイント食材に不安を覚えていた俺だったが、実際に食材を買ってみると思ったよりマトモな食材が多かった。

 お肉や魚はもちろん、野菜なんかも買えたりする。もちろん安売りで買えるような質の低いものが多いし、一人あたり買える数も決まっているため好き放題はできないが。

 

 しかし、それもある程度料理ができるならどうとでもなる。

 

「ほい、お待ちどう」

「わっ、さすが料理部。美味しそう!」

 

 松下が目をキラキラさせながら、俺が机に置いた料理を眺めている。

 献立の内容は、チーズたっぷりのミートドリアに、サラダ、そしてコンソメスープ。女子でも食べやすいような料理をチョイスした。

 

 向かい合うように座り、いただきますをする。

 松下がスプーンてミートドリアを掬い、はむっと口にする。

 

「んん! これ、本当に美味しいよ! すごいよ、山内くん!」

「前に言ったろ? 料理にいっぱい時間を掛けたって。満足してくれたなら、良かったよ」

 

 美味しそうにパクパク食べていく松下の反応に満足しながら、俺もご飯を食べ始める。

 今世の山内くんは母親の料理の手伝いなんて殊勝なことはするわけがなく、当然前世の力をフルに活かした結果である。

 一人暮らしの長かった俺が、趣味で色んな料理を作っていたわけで、こうやって役に立ってくれて嬉しい限りだ。

 

 それからお互い無言になってご飯を食べた。最初こそテンションの高かった松下だが裕福な育ちだけあって、その所作は綺麗で丁寧だった。

 

「ご馳走様。……ふぅ、全部食べちゃった」

 

 松下は満足そうにお腹を撫でて、料理の余韻に浸っている。

 

「お粗末さま。……ところでデザートに作ったケーキがあるんだけど、食べるか?」

「えっ」

 

 俺の言葉を聞いて、どこか絶望するように自分のお腹と俺に視線を往復させる松下。

 最終的にジト目で恨めしそう俺を見ていた。

 

「……山内くん。分かった上で言ってるよね?」

「いや、分かんないかも」

「ぐぬぬっ」

 

 悔しそうに呻く松下。さっきの試し行動に対するちょっとばかしの報復だ。

 

「一応、勉強会のお礼のつもりで用意したんだけど。無理そうなら、もったいないし俺が食べるか」

「もう、食べる! 食べないとは言ってないよっ!」

「そっか、それなら良かった」

 

 本当に良かった。

 実際問題、このケーキを作るために少しばかりのポイントを消費している。松下が断らないでくれて安心した。

 

「あむ……美味しい」

「だろ?」

 

 ポツリと一言。 

 悔しそうに、でも美味しそうにケーキを頬張る松下。

 

「……山内くんと結婚したら、奥さんぽっちゃりになっちゃいそうだね」

 

 そう苦笑する松下だが、果たして山内に結婚なんてものはできるのだろうか。

 そんな未来が想像できなくて、返答は止めておいた。

 

 

 

 

 

 

「春樹くん、遅くなってごめんね」

「待たせたか?」

 

 俺の自室に、今日は清隆と洋介がやってきた。

 申し訳なそうな洋介と相変わらずの無表情な清隆の表情の落差に、俺は苦笑する。

 

「いや、ちょうど料理が出来たところだぜ。先に席に着いててくれ」

 

 二人には先に席に着いてもらい、俺は出来上がった料理を大皿に盛り付ける。

 

「ほい、今日の夜ご飯は唐揚げだ」

「おお、美味そうだな」

 

 男子なら大好き、揚げ立ての唐揚げをどんっと机に置くと、清隆は感動したように声を漏らした。

 

「本当にボクたちまで良かったのかい?」

「何言ってんだよ、洋介。今日はそういう集まりだし。そもそもこのお肉は俺たち三人分の0ポイント食材なんだから、悪いなんてことないだろ?」

 

 俺がそういうと洋介は納得してくれたのか、ありがとうと礼を言ってくれた。

 

「それによ、たまには男子だけの付き合いってのいいだろ?」

「そうだね。別に普段のグループが嫌ってわけじゃないけど、この三人で集まるのも新鮮でいいね」

「会話もいいが、そろそろ食べないか?」

 

 清隆が我慢できなくなったのか催促してきた。

 そんな彼を見て、俺と洋介は思わず吹き出してしまった。

 

「なんだ?」

「いや、確かにお腹も空いたし、食べちまうか」

「うん、ボクも部活でいっぱい動いたから、早く食べたいな」

 

 手を合わせて、早速唐揚げに口をつける。外はカリカリ、中は肉汁ジューシー。我ながら最高の出来だ。

 

「む、美味い」

「うん。味付けもしっかりしてるし、すごいよ春樹くん」

「俺特製秘伝のタレに一晩漬け込んどいたからな。まだまだ量はあるから、どんどん食べてくれ」

 

 二人から絶賛の声を聞きながら、ご飯が進む。松下の時は無言で食べていたけど、男三人のためクラスの近況について話し合っていた。

 

「勉強会は順調だなぁ」

「幸村くんも講師として参加してくれたおかげで、何とかみんなに教えることができてるよ」

 

 どういう心境なのか、幸村は勉強会に参加している。クラスとしてはありがたいため、このまま続けてもらいたい。

 

「何より安心したのは、須藤くんと池くんだよ」

「ああ、確か櫛田さんが個人的に勉強会を開いてくれてるんだよな?」

「うん。初日は堀北さんと一悶着あったみたいで、不安だったけど、本当に良かったよ」

 

 結局、堀北は櫛田の力を借りて勉強会を開いたのだが、原作通りやらかして初日で解散となった。

 しかし、それで良しとしないのが櫛田である。一度は離れた須藤と池を説得して連れ戻すことに成功。櫛田による新たな勉強会がスタートしたのだ。やはり、清隆がいなくても問題なかったな。

 

 ただ気になるのは、この変化により裏櫛田が清隆にバレないこと、堀北学との接触会がなくなってしまったことぐらいか?

 まぁ、これぐらいなら後でどうとでもできる範囲か。

 

 無言で黙々と唐揚げを食べる清隆をチラ見して、そう結論付けた。

 それよりも、今は洋介にアプローチを掛けた方がメリットになるだろう。

 

「ところで、洋介はちゃんと休めてるか?」

「ボクかい? 一応、夜は眠れてると思うけど」

 

 俺が尋ねると、洋介は箸を動かす手を止めた。

 

「洋介はクラスの実質的なリーダーとして振舞ってるだろ? 矢面に立たなくちゃいけないし、最近だとクラスのみんなの相談事も受けてるんだろ? そうなると負担も人一倍だ」

「そうだね。確かにやることは前より増えたと思う。でも、ボクがそれをやってみんなが笑顔になれるなら、全然頑張れるよ」

 

 爽やかに笑う洋介。実にイケメンだ。

 それは素敵なことですごいことだとは思う。

 しかし、平田洋介は完璧な人間ではない。

 負担は着実に積もっている。無人島では、それが爆発しかけたこともあるくらいだ。

 

 だから、もっと深く深く洋介の心に俺を刻み込む。

 何度でも、何回でも。コツコツ地道に取り組むことが一番大事だから。

 

「まったくよぉ。それなら俺たちといる時ぐらいはもうちょっと、力抜いてもいいんじゃないか? 少なくとも俺も清隆も、洋介の味方だぜ?」

「……そうだな。俺はあまりクラスの力にはなれてないが、洋介の心の負担ぐらいは支えたい、と思っている」

「春樹くん、清隆くんも……」

 

 俺がそう言うと、清隆も箸を置いて俺の援護をしてくれた。

 

 洋介は常に静かに追い詰められている。

 過去のトラウマ、高校では明るい生活が待っていると思ったら、突然始まったクラス間競争。

 須藤や池からは嫌われ、堀北のように非協力的なクラスメイトも少なくない中、それでもみんなのためにと自身を犠牲にする毎日。

 

 それは強迫観念となんら変わらない。

 

 だからこそ、俺は言葉にして伝える。それがシンプルに最も人に伝わる手段だから。

 味方はいる。ここに確かにいるのだと。

 

 俺たちの言葉を聞いて、じーんと目頭を押さえる洋介を静かに見守る。室内は温かい空気に包まれていた。

 

「……あり、がとう、二人とも。もし君たちがクラスにいなかったらと思うと、すごく怖かったよ」

「大丈夫だよ、俺たちはここにいるから」

「ああ、春樹の言う通りだ」

 

 嗚咽混じりにそう言う洋介に、優しく声をかける。

 まぁ、洋介には悪いが、ここからテスト範囲変更という悪夢がまだ待っている。一時の平穏しか与えられないが、まぁ、頑張ってくれ。

 心が傷つく度に、折れそうになる度に、俺が優しさという名の甘い蜜をたっぷり遠慮なく垂らしてあげるから。

 

「…………」

 

 無言でこちらを見る清隆に気づいて、とりあえず俺は笑うことにした。

 

 

 





Dクラスメンバーの心の声
佐藤(え、綾小路くん、カッコよすぎなんだけど…///)
松下(うぅ、体重計を見たくない……けど、美味しかったなぁ)
 →ハニートラップを仕掛けたはずが、逆に胃が掴まりかけている5秒前。
綾小路(ああやって、平田が人前で隠している弱った心に寄り添うことで、より強固な信頼関係を築き上げる。そして、それを利用することで、クラス内における自分の立場を安泰にしているんだな……お、この唐揚げも味が濃くてジューシーだ。……山内の他の料理も食べてみたいな)
 →胃が掴まれてしまったホワイトルーム生
平田(山内くんたちと同じクラスになれて本当に良かったよ……っ!)
 →感無量
櫛田(…………クソ、電話でないし)
 →その日は貧乏ゆすりが止まらなかったみたい。
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