ネタバレはめちゃくちゃあるので原作を見ていない方は気をつけてください。
最初は一つのライバーによる動画だった。それは瞬く間に全国に拡散されていき、誰もが知るライバーとなった。
その名は'ヤチヨ'。これはヤチヨの八千代にも亘る愛とそれに付き従う従者のお話。
「今日も'ツクヨミ'に来てくれたんだね…彩葉。ライブにもいつか来てくれるといいな〜。」
仮想空間'ツクヨミ'、その中心にあるヤチヨ城から管理人であるヤチヨは呟く。
「ヤチヨ様、そろそろ時間ですよ。」
「そんなに畏まらなくていいのに〜。」
「しかしですね…。」
後ろから少女が声をかける。敬うような言い方にヤチヨは困ったような返事を出す。
「まあいっか。じゃあいつものようによろしくね〜。」
「はい。」
二人は城から移動し、多くの人で賑わう鳥居の上に移動していった。
「彩葉うまいねー、プロ目指せるんじゃない?」
「それほどでも〜。」
『KASSEN』にてチームメイトと一緒に遊んでいる。賞賛の声に少しむず痒くなる。年単位でやりこんでいるのだ。プロと比べれば私の腕前は中の上ってところだ。それにプロになる夢はとっくに絶っている。私には…。
「やばっ、バイトの時間だ!ごめん落ちるね。」
物思いに耽っているとアラームの音が聞こえた。急いでスマコンを外してバイトに向かっていく。
翌朝の通学路で芦花と真実に出会う。普段一緒にゲームをやっている友達だ。世間話をしているとすぐに学校に着く。学校での私は文武両道の優等生、いつでも気は抜けないのだ。
学校が終わるとすぐにバイト。注文やクレームの対応、後輩のミスをサポートしつつなんとか生還。ゆっくりと帰路に着く。
「ついに、ついに三連休がやってまいりやした。…久しぶりに6時間は眠れる。」
推しライバーのヤチヨの曲を聴いていると、月に何かが横切った。
「あ、あれ流れ星じゃない!?」
周りの声に釣られて自分も願い事をしようとする。母の声が聞こえた気がするが願わずにはいられない。
「か…金……。」
……女子高生らしくない願いだ。マジか自分。とりあえず早く帰ろう。
マジでどうすんだこれ。虹色に光る電柱が現れたと思ったら中から赤ん坊が出てきた。
「とりあえず中に入れちゃったけど…どうすんだよ〜。」
なんか成長している。めちゃくちゃ早く。この前は友達の前に勝手に現れやがった。咄嗟に名前を聞かれて『かぐや』と答えてしまったが、まあ本人は喜んでいるから良しとしよう。
こいつ、勝手に人の金を使いやがった!人の!金で!スマコン買いやがった!
「死ぬ気で、死ぬ気で溜めてたんですけど!」
暇だと駄々をこねるかぐやをツクヨミに連れていくことにした。スマコンを持っているし仕方がない。
「じゃあいくよ、せーの。」
「太陽が沈んで、夜がやってきます。」
「あれ、彩葉〜?」
かぐやはツクヨミ初ログインする時の空間にいた。前にはヤチヨと一人の少女が立っている。ヤチヨはかぐやの手を握った。
「出かける前に、その格好じゃあつまらない!」
アバターが決まったかぐやをヤチヨは送り出す。
「じゃあ行ってらっしゃい!」
かぐやが鳥居をくぐる前にかぐやはヤチヨと少女を見た。ヤチヨは笑顔と優しい目を、少女は無表情ながら慈愛の目を。
それはまるで懐かしく愛おしいものを見る目だった。
前回の書いていたものを消してごめんなさい。書きたいものを詰め込みすぎて物語がこんがらがっていると思いました。
よければもう一度楽しんでください。
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