「コラボライブですか?」
「そう!ヤチヨとするの。ヤチヨとも確認済み〜。」
サヨにコラボライブの件を伝える。ヤチヨの演出を考えてるのはサヨだからキチンと確認しなきゃね。
「現実とツクヨミ両方でしたか…。」
「だから現実でもいけそうな演出をお願いしたいな〜。」
「はぁ…。」
なんか呆れてない?普段は無表情だけど少し顔に出てきてる。
「わかりました。彩葉には伝えてますか?」
「もっちろん!」
「では後はこちらで。」
あ、そうだ。サヨに伝えるの忘れてた。
「サヨもダンスの練習しといてねー。じゃ、そゆことでー。」
「は、はい!?どういう…あ、かぐや!?」
問い詰められる前に撤退するに限るね〜。
「ヤッチヨー!サヨに伝えてきたよー。」
「お、ありがとねー。」
ヤチヨに伝える。私とヤチヨで考えたコラボライブ、ヤチヨも現実でみんなの前に現れるのは初めてだけどね。
「ヤッチョの登場にみんな驚いちゃうかもね〜。」
「そりゃそうでしょ。」
サヨの仕事も手伝わなきゃなー。流石に演出考えるのとダンス練習の両立はキツいでしょ。
「ん?そういえばサヨってダンスは大丈夫なの?」
「えー…、あー…。」
「ハァッ…、ハァッ…。」
「まさかここまでとは…。」
サヨが床に横たわってる。運動も適度にしてるけど…、初めてだから仕方ないかな〜。
「す、すぐに動きます…。」
「無理したらダメ。ったく、あんたたちも急にダンスできると思わないで。」
「ゴメーン。」
彩葉に怒られちゃった。でもやっぱりいい線行ってるんだよなー。
「まあ慣れって感じだよね。まだ時間はあるし、ゆっくりやってこ。」
「…そうですね。ふぅ、少し休めたので再開しましょう。」
「よーし!じゃんじゃんやっちゃうぞー!」
でもーその前にー……。
「腹ごしらえでしょー!」
「じゃんじゃん頼んで、遠慮しなくていいよ。」
「よっしゃー!」
4人で焼肉の食べ放題に行っちゃった。もちろん、彩葉の奢り!
「うまー!がっつり食べないとねー。」
「……。」
「サヨ?」
私たちはバクバク食べてるけど、サヨはあんまり食欲ないのかな…?
「大丈夫そ?」
「ええ、まあ…。少し緊張が……。」
「んふー、サヨも緊張するんだねー。」
「しますよ。」
こんな時は励まさなきゃ!
「大丈夫だってー!だってあの時のコラボライブ、かぐやめちゃくちゃに動いてたよ!」
「そうそう。それに〜、もしサヨのことを悪く言っちゃう人はヤッチョ、容赦しないよ〜。」
「冗談に聞こえませんよ…。」
彩葉がサヨに向かう。
「サヨはあの時に言ってくれたでしょ。『楽しむことが一番』って。」
「…そうでしたね。」
サヨのブルーグレー色の目に光が入る。少しは気が楽になったかな?
「まずはしっかりと食べなければいけませんね。」
「そうそう!その調子。」
そっからはあっという間。ダンスの猛練習とサヨの演出のお手伝い。私たちはステージの後ろで準備をしてる。
「じゃあまずは…。」
ヤチヨがマイクに近づく。
『ヤオヨロー!神々のみんなー、元気にしてるかなー?』
ヤチヨのオープニングトークが始まる。
『なんと今回はー、ツクヨミと現実同時開催!』
ヤバい、ワクワクとドキドキが止まらない…!
『みんな待てないよねー。じゃあ早速現れちゃうよー!』
ヤチヨからマイクから離れて私たちの方に向かって来た。
「久しぶりのライブだね。」
「8000年ぶりだ〜。」
「ヤッチョは先週ぶり〜。」
「私は初めてですよ。」
みんな笑いが止まらない。はー、やっぱりこの感じが一番好き。
「行くよ。」
ステージに向かって歩き出す。
「「「「せーの!」」」」
辺りが歓声で埋め尽くされる。でも少ししたら静かになっちゃった。そりゃそうだよねー。見えるだけでもみんなの顔は驚きだらけ。
「あれ?」
「そりゃ電子の歌姫が現実に、しかも体を持ってるから驚くでしょ〜。」
またあちこちから歓声が上がってくる。うぉ、すごい勢い。
「神々のみんなー、驚いちゃったー?なんと今回はヤッチョだけでなく、秘書さんこと"サヨちゃん"もやって来ちゃいましたー!」
またまた歓声が止む。何回繰り返すのこれ。
「ヤチヨ様、やはり私がいるのは…。」
サヨがそう言いかけた時、またまたまた歓声が上がる。
「ほら〜、サヨも人気あるって〜。」
「そ、そうですか。」
観客のボルテージは最高潮!
「もうみんな待てないでしょ。さ、やるよ!」
「まず一曲目は……! 」
「みんなありがとねー!」
やっばい、汗だくー。彩葉とヤチヨは大丈夫だけどサヨはー…、うん、めっちゃ疲れてる。
「サヨ、大丈夫ー?」
「え、ええ。ふぅ、…疲れますね。」
そう言ってるけど、少し気にしとかなきゃ。
「じゃんじゃん行くよー!二曲目はー……!」
「ハァッ…、ハァッ…。」
無表情は崩してないけど、目に見えてサヨに疲れが溜まってる…。
「あっ…。」
「「「!」」」
サヨの足がとられた瞬間に私と彩葉とヤチヨが一斉に支える。
「あ、ありがとうございます。」
「気にしないで。ほら、頑張ろ。」
「ヤチヨが支えちゃう〜。」
「あ、かぐやもー!」
「み、みなさん…!」
あ、サヨが照れてるー。観客のみんなの歓声は最高潮!
「みんなありがと〜〜!!」
無事にライブが終わる。ツクヨミからログアウトして現実のステージから退場する。
「いやー、みんなお疲れ様ー!」
「みなさん、すみません。迷惑をかけてしまって…。」
「そういうのなし!そういう時は…。」
「ありがとう、ございます…。」
「「「どういたしまして!」」」
「ん?かぐや、何見てるの。」
「みんなの感想!ネットとかに書いてあるからねー。」
「ヤチヨにも見せてー。」
サヨは別件でここにはいないから私たち三人で見ることに。
『かぐやが帰って来たー!』
『いろP最高ー!』
『ヤチヨが現実に……!?』
うんうん、みんな高評価!もうちょい見ますかー。
「あ、これサヨの感想だ。」
『秘書さん、サヨちゃんって言うのか…。』
『ヤチヨー!サヨちゃんを産んでくれてありがとー!!』
『やっぱりあの無表情はサイコー!』
お、ちゃんと好評。やっぱりサヨも人気だよねー。
『いろPはもうおばさんでしょ。』
『サヨちゃん足もつれるとかw』
まあまあ、こんな感じでアンチもいるよね〜。
「ヤチヨ、やっちゃう?」
「お、やっちゃおっかー。」
「は?あんたら何しようとしてんの。」
後日、アンチたちは二度とアンチ活動しなかったんだってー。フシギダナー。
いやーマジで後日談最高ですね。決して、決して小説内のアンチの感想は自分の気持ちとはまっっったく関係ありません。
お気に入り登録ありがとうございます。
評価、感想、お気に入り登録お待ちしています。