ジョー=エル「王様、この世界はもう助かる見込みは有りません。何処か別の場所を新転地にし移住するのが良いかと思われます。」
王「ジョー=エルよ、ではその新転地とやらに見込みはあるのか?」
ジョー=エル「もちろん有ります。ですが、全員が行く事は難しいと思われます。」
王「そうか、、、ではジョー=エルよ、お主と妻のララ・ロー=ヴァンにそこで子孫を残して貰いたい。私はもう長く生きた。ジョー=エルよ、健闘を祈る。」
ジョー=エル「大変感謝致します。それと地球では子供の栽培の概念が有りません。其の為コーデックスを頂いてもよろしいでしょうか?」
王「確かにそうだな、良かろう。持って行きなさい。」
こうしてジョー=エルとララ・ロー=ヴァンは栽培所からコーデックスを持ち出し宇宙船に乗り込む。またこれから生まれるカル=エルの義理の姉であるカーラ・ゾー=エルもまた後に続くのであった。
超人の誕生
ジョー=エルの計画は上手く行ったかのようにも見えた。しかし、それは違った。ジョー=エルの宇宙船は本来1938年のカンザス州に落ちる筈だった。しかし、ジョー=エルとララ・ロー=ヴァンが共に向かった事でタイムスリップが発生し江戸時代の尾張国に落ちる事になる。どうやら落ちた場所では丁度戦をしていた様で宇宙船は注目の的となった。ジョー=エルは武装集団に囲まれたパニックにより本能で目からヒートヴィジョンを放ってしまう。しかしこの力は尾張藩の領主に気に入られジョー=エルとララ・ロー=ヴァンは大名とその妻となる。また日本で生活をする為にジョー=エルは榎並穣一郎、ララ・ロー=ヴァンは榎並彩葉として新たな人生を歩む事となる。其の為、ここからは穣一郎と彩葉と呼ぶ事にしよう。
15年後、息子の榎並健十郎(カル=エル)は元服の儀式を終え若殿となる。
穣一郎「健十郎、お前にはそろそろ本当の事を言わなければならない。」
健十郎「はい父上、何でしょうか?」
穣一郎「実は我々は人ではないのだ。お前含めた3人の家族はクリプトン人と言う空の彼方の種族なのだ。だが大事なのは種族ではない、心だ。どうありたいかが大事なんだ。」
健十郎は驚いた様な顔を見せつつも落ち着きを取り戻し口を開く。
健十郎「私は、人々の希望となれる存在になりたいです。父上の此れまでの姿は英雄そのものでした。私も同じ様に希望を与える様な英雄となりたいのです。」
穣一郎「健十郎、お前ならそう言ってくれると思っていたよ。だからお前にはやらなければならない物が有る。これを見なさい。」
穣一郎がそう言うと手下の侍がとある着物を持ってくる。
穣一郎「これは粒子からくりで出来た着物だ。真ん中の模様はエル家、いや榎並家の家紋とする。お前はこれを着て多くの人々を救い導きなさい。」
健十郎「かしこまりました。必ずや英雄となってみせます。」
こうして健十郎は名も無き英雄として活躍する事となった。
ある日港で難破した船を引き上げているととある南蛮人が健十郎の事をこう呼んだ“SuperMan”と。クリプトン人の能力の一つに汎ゆる言語を理解できると言う物がある。南蛮人の言葉により健十郎はスーパーマンを日本語にした“超人”を名乗る事を決める。
ある日尾張藩の空に謎の光が現れる。それはゾッド将軍が引き連れている軍隊の戦艦の光である。
ゾッド将軍「この世界はクリプトンの裏切り者が居ると聞く。一体何者か、正直に言うのだ。」
ゾッド将軍は戦艦から降りてくるとこう言った。それは穣一郎も彩葉も健十郎も聞いていた。しかし、3人の内に応える者はいなかった。しかし、ゾッド将軍には分かっていた。何故なら穣一郎元いジョー=エルの宇宙船の信号を追ってきたからである。そしてゾッド将軍は穣一郎の天守閣に現れる。
ゾッド将軍「コーデックスは何処だ!!」
穣一郎「それを言う事は出来ない。」
ゾッド将軍「何故だ!!」
穣一郎「私に不都合だからだ。」
このままでは埒が明かないと思いゾッド将軍は一度船に戻りコーデックスの反応を探す。そして遂にゾッド将軍はその反応元を見つける。そう、健十郎である。ゾッド将軍は健十郎の前に現れ問う。
ゾッド将軍「コーデックスは何処に有る。」
健十郎「分からない、父上なら知っているかも知れない。」
ゾッド将軍「父上が口を割らなかったから私はここに来たのだ。」
健十郎「なら僕も分かってても言うつもりは無いよ。」
しかし、ゾッド将軍は分かっていた、健十郎の血液にコーデックスが流れている事を。
ゾッド将軍「そうか、、、なら貴様には●んで貰う。」
そう言うが早いかゾッド将軍はスーツのナノマシンを変形させ錐状にする、そして健十郎の腹部に突き刺そうとするだろう。しかし、健十郎の反応速度はとても速かった。健十郎は素早くゾッド将軍の手首を掴み空へと飛ぶ。そして大きな戦いが始まるのである。始めは優れたテクノロジーを持っているゾッド将軍が有利で健十郎は簡単にダメージを負ってしまう。しかしここは地球、降り注ぐのは黄色の光の太陽である。健十郎は力が強く速度も速い為段々と有利に戦いを進めてゆく。遂にゾッド将軍が力尽きたと思ったその時、謎の黒い影が飛んでくる。ゾッド将軍の相棒とも言えるファオラ副官である。疲れていないファオラ副官は非常に強く黄色の光の太陽が無ければ健十郎はかなり不利だろう。するとある事が起きる。健十郎が放ったヒートヴィジョンがファオラ副官のマスクを切り裂いたのである。ファオラ副官の肉体や感覚は変化しファオラ副官はその変化に付いて行けず混乱する。そこを健十郎に殴り飛ばされファオラ副官は命を落とす。大事な部下を傷つけられたゾッド将軍は怒り健十郎に迫る。しかし今度もマスクを破れば勝てると思った健十郎の考えは浅はかだった。何とゾッド将軍は自らマスクを外したのである。そして外側に着ていたアーマーを外し健十郎と同じ状態となる。この状態となったゾッド将軍は非常に強く健十郎は苦戦どころでは無くなってしまった。何故ならゾッド将軍は戦闘用に栽培されたクリプトン人だからである。それが黄色の太陽の光を浴びればその強さは計り知れない。ゾッド将軍は地上へ降りて行き人々を攻撃しようとする。健十郎は必死で止めるも戦歴の差で攻撃が効きづらい。しかし、ゾッド将軍が町民に向かってヒートヴィジョンを放ち始めたのである。健十郎にとって町民は大事な守る対象である。健十郎は同族を●す葛藤に襲われながらもゾッド将軍の首に腕を回し力を込める。そして圧倒的な力でゾッド将軍の首をへし折る。目の光が消えたゾッド将軍を抱えながら健十郎は大きな声で泣き始める。するとそこに穣一郎と彩葉が現れる。
穣一郎「健十郎、お前は大きな決断をした。この決断でお前は英雄に近付いたはずだ。」
彩葉「健十郎、選択に犠牲は付き物よ。貴方の行動が後々正解だと思える様な行動と考え方をしなさい。」
健十郎「父上、母上、ありがとうございます。僕はまだまだかも知れません。でも英雄としてもっと特訓を重ねいつかは、町民の希望になりたいです。」
穣一郎「お前なら出来る、自分を信じるんだ。」
彩葉「貴方は町民を選んだ。これは素晴らしい事よ。」
こうして健十郎は心の中に何か希望や自身を見出し家に帰るのであった。大きな相手を倒した後のご飯と言うのは心なしかいつもよりも美味しく感じたのであった。
遂に英雄としての道を歩み始めた榎並健十郎、しかし、英雄は一人ではない。伊賀にも鞍馬山にもその他多くの場所に英雄は存在するのである。次に語るべきは伊賀最強と名高い忍者の物語である。