実はこの三人の誕生を見ていた人物が居た。マーシャン・マンハンターである。マーシャン・マンハンターはジョー=エルとララ・ロー=ヴァンが地球に来た時の尾張国の大名であり、龍蔵の手下の中忍のリーダーである。そして、大菜が大江山で出会った老人でもある。
マーシャン・マンハンター「彼らなら宇宙からの脅威に打ち勝てるかも知れない。」
実はマーシャン・マンハンターは火星に居た頃とあるタイタンによってあることを知る。それは強大なパワーを持つダークサイドの存在である。そのタイタンはダークサイドを非常に恐れている様でマーシャン・マンハンターは頭の中を見てみた。するととんでもない事実を知る事になる。しかし、マーシャン・マンハンター一人ではこの強大な相手を倒せるかどうか等分からない。そこで火星を出て多くの能力者が存在する地球でダークサイドを迎え撃つ準備を始める。そして超人、蝙蝠丸、闘姫の三人を目にする。マーシャン・マンハンターは彼らを集め英雄の組織を結成することに決めた
正義連盟結成
マーシャン・マンハンター「先ずは彼らを集める必要があるな。」
マーシャン・マンハンターはそんな事を考えながら中忍として任務を行っていた。龍蔵を呼び出すのは比較的簡単なのだろう。しかし、健十郎や大菜に会ったのはもう昔の話でありその頃とは見た目が変わっていると思っているのではと考えた。そこでマーシャン・マンハンターは商人として京、そして尾張の英雄達に会いに行く事にした。幸いマーシャン・マンハンターは高速で飛ぶ事が出来る為余り問題は無い。
先ずは尾張国に住む超人の元から訪れる事にした。マーシャン・マンハンターは尾張国に飛んで行き榎並家の城を見つける。先ずは町民の思考を読み榎並家の評価を情報として取り入れる。どうやら榎並家は非常に栄えており町民からの信頼も厚い様だ。肝心の息子、榎並健十郎はと言えば民を救い導く英雄として人々を助けている様だ。
マーシャン・マンハンター「英雄になっているのなら問題無いな。」
マーシャン・マンハンターはテレパスを使いとある場所を思い浮かばせる。健十郎は両親にこう伝える。
健十郎「父上、母上、江戸に行ってもよろしいでしょうか?」
彩葉「あそこは楽しい所よ、是非行ってきなさい。」
穣一郎「だがどうして急に江戸なんだ?」
少し考えた後健十郎はこう応える。
健十郎「分かりません、ですが何か予感がするのです。それも大きな使命の様な。」
穣一郎「なるほどな、それじゃぁ気を付けるんだぞ。楽しんで行きなさい。」
彩葉「偶には手紙も送りなさいよ。」
健十郎「はい!!では行ってきます!!」
こうして健十郎は江戸へと旅立つのであった。
そしてマーシャン・マンハンターは今度は京へと飛ぶのである。目的はもちろん闘姫である大菜を江戸に呼ぶ事である。大菜は今神社で巫女として働いている。見た目の美しさや舞の素晴らしさ等が宮司や参拝客から高い評価及び人気を誇っている様だ。マーシャン・マンハンターはここでもテレパスで江戸に向かう様にメッセージを伝えるのであった。
大菜「宮司様、江戸に用事が出来たのですが行って参ってもよろしいでしょうか?」
宮司「江戸か、悪い男に気を付けるんだ。」
大菜「分かりました、では行ってきます。」
そうして大菜は江戸へと飛んで行ったのであった。
最後は伊賀にいる龍蔵の前に忍びの姿で現れる。そして龍蔵にこんな事を伝える。
マーシャン・マンハンター「龍蔵様、最近江戸で殺人事件が多発しております。また当難事件も多発しております。どうか行って貰えないでしょうか?」
龍蔵「でも何故拙者なのだ?」
マーシャン・マンハンター「貴方の実力です。貴方は忍術、体力に優れそれでいて非常に知的でございます。其の為貴方様ならばこの事件を解決できるのではと考え申しました。」
龍蔵「承知した。では拙者が留守の間お主には忍術達を纏める役を頼みたい、良いだろうか?」
マーシャン・マンハンター「もちろんですとも、貴方様の頼みならば全力で行わせて貰います。」
龍蔵「頼もしいな、では行って来る。」
こうして龍蔵もまた江戸へと向かうのであった。
時を同じくしてとある人物が尾張に現れる。かなり身なりの良い人物の様だ。傍らには紺色と橙色の鎧に身を包む兵士と思われる人物がいる。彼らはかつて超人に倒されたゾッド将軍の遺体を見つけそれを持ち帰る。どうやらこの二人は駿河に住む大名と大名に雇われた傭兵の様だ。そして大名は何か大きな事をするつもりなのだろう。
何日かして江戸に三人の英雄が現れる。超人こと榎並健十郎、蝙蝠丸こと服部龍蔵、闘姫こと大菜である。そしてこの三人は江戸の大通りで出会うのであった。
超人「えっと、何方様?」
蝙蝠丸「名を知りたいのなら先ずは名乗るべきではないだろうか?」
闘姫「そんなに言わなくても良いと思いますわ。」
超人「それじゃぁ、やっぱり僕から言うよ。僕は榎並健十郎、またの名を超人だ。僕の父上は大名なんだ!!」
少しオドオドしながらも父を紹介するに当たり最後は明るさを取り戻し健十郎は自己紹介をする。
蝙蝠丸「拙者は伊賀忍者の蝙蝠丸だ。任務の都合上本当の名は名乗れない。」
闘姫「二人とも凄いじゃない、私は大菜、もしくは超姫よ。」
超人「あ、そうだ。二人は何でここに来たの?」
蝙蝠丸「拙者は犯罪者を捕まえる為だ。賑わっていればその分犯罪者も出てくる筈だ。」
闘姫「私は、将軍様に会ってみたいの。良いことがある筈よ。」
超人「僕は……」
しかし、健十郎の頭には何も思い浮かばなかった。そこで健十郎はこんな事を言うのであった。
超人「あ、僕は興味が有ったんだ!!その、、江戸に」
こうして三人はお互いを知る為に色々質問をしたり店によって色々な物を買ってみたりと江戸を満喫した。龍蔵は思ったより犯罪が少ないことに驚いたもののこんなにも楽しい日々は生まれてからずっと味わった事が無かった為思う存分楽しむのだった。
その頃駿河ではこんな事が起きていた。
???「ようやく超人を倒す事が出来る。こやつの肉体を使えばな」
どうやらこの大名は超人が自身の目的にとって邪魔だと思っていた様だ。しかし、この大名に超人に対抗する術は無かった。するとある時尾張国に謎の金属の船が現れたと聞きその船から出て来た謎の人物を超人が倒したと言う知らせが入った。そう超人がゾッド将軍を倒したあの事件の事である。そしてこの大名の名は駿河連山と言うらしい。
連山「やつと同じ力を持つ者が来た。この時を待っていたさ。」
どうやら連山は呪術師の様だ。それでいて超人を倒す機会を狙っていた様だ。そして呪力を溜めた庭の池にあるものを沈める。それこそゾッド将軍である。そして呪文を唱え始める。すると池が緑色に怪しく光り始める。そして暫くすると巨大な泡が水面に登って来る。そして全身に棘のある巨大な怪物が現れる。それこそ連山が長らく待ち望んでいた超人に対抗するための存在である。
連山「やっとだ……やっと完成した。最後の鍵はやはり此奴だったのか。お前の名は終獣だ」
連山は喜び拘束の呪術を解く。すると怪物は空高く飛び上がり街に向かう。人々は怪物を見て慌てふためき逃げ惑う。しかし、何の対策も出来る筈がなく人々には逃げる以外の方法が無い。
その頃あの三人は江戸を満喫していた。
龍蔵「聞いた話とは違うが中々良い所だな」
健十郎「あぁ、すっごく楽しいよ」
大菜「いっぱい遊びましょ」
しかし、楽しい時間は一人の飛脚によって突如終わる事となる。
飛脚「大変な知らせだよー!!よーく聞きな!!駿河ででっけぇ怪物が出たらしいぞー!!」
健十郎「怪物……もしかして僕らの出番じゃ!?」
龍蔵「そうだな、今すぐ駿河へ向かうぞ」
大菜「でもここから駿河はかなり距離が有るわよ。」
健十郎「大丈夫だ、僕が連れて行く。」
龍蔵「頼もしいな、行こう。」
大菜「有難いわ。」
健十郎「二人とも、僕の背中に乗ってくれ!!」
こうして龍蔵と大菜は健十郎の背中に乗り駿河へと飛んでゆく。少々時間は掛かったものの三人は無事駿河に到着する。しかし、その惨状は途轍も無かった。終獣により辺りの家は燃えている。しかも何人もの町民が逃げ遅れている様だ。そして街を破壊して回るのは巨大な終獣である。
超人「僕が彼奴をやる。二人は救助と彼奴の出処を探ってほしい!」
蝙蝠丸「調べるのは拙者に任せろ。忍びは情報が大事になる。」
闘姫「なら私は皆を助けるわ。全員で生きて会いましょう。」
こうして3人はそれぞれの方向へと向かう。超人は終獣に向って飛びヒートヴィジョンを浴びせる。蝙蝠丸は聞き込みで終獣が何処から来たのか探り駿河連山の城に忍び込もうとする。闘姫は蝙蝠丸が聞き込みしていった町民やそれ以外の町民を真実の帯を使い町民を救助する。
その頃尾張では健十郎の両親である榎並穣一郎と榎並彩葉が知らせを聞く。近くに行ってみるとかつてクリプトンを陥れた怪物ドゥームズデイに似ている事が分かった。
穣一郎「健十郎が大変だ。だが我々では止められない」
彩葉「そうね、クリプトナイトを使えばあの子も命が危ない。」
超人は両親が居るとも知らず夢中で終獣と戦い続ける。しかし、終獣はダメージを吸収し攻撃されればされる程強くなる為超人は何をやっても中々倒せないでいる。
その頃蝙蝠丸は駿河連山の前に現れる。そして連山の首元に刀を突き付ける。そして連山に終獣の弱点が何か聞き出そうとする。
蝙蝠丸「奴の弱点は何だ!!答えなければ首を切るぞ。」
しかし、連山は全く動じない。何故なら連山は呪術を扱えるからである。呪術は魔術ではない為クリプトン人には効かないものの蝙蝠丸は人間のため呪術で倒す事も連山にとっては容易いのである。
連山「教えるつもりは無い。何故ならお前はどうせ●ぬからだ。」
冷静に連山はそう応える。蝙蝠丸は怒りの余り連山を切り●そうとするも呪術により刀を止められてしまう。そして更に謎の幻覚を見せられる。通常の人間には効いたかも知れないが忍者は幻覚を破る術を持っている為蝙蝠丸は何とか幻覚を脱する。連山は蝙蝠丸に幻覚が効かないと分かると今度は炎の術を浴びせようとする。しかし、蝙蝠丸は身代わりの術で火炎を脱する。そして接近し刀背打ちで連山を気絶させる。ただ肝心の終獣の弱点を聞き出せなかった為鈎縄で縛り上げ天井に吊るしておく。
その頃闘姫はまだ助け損ねた町民が居ないか探しているとある人物を見つける。それは健十郎の両親である穣一郎と彩葉である。しかし、穣一郎と彩葉は闘姫には普通の人間と余り変わらない見た目をしていた為助けようとする。
闘姫「お二人共、ここは危ないので逃げて下さい!」
そう言うと真実の帯を投げ救助しようとする。しかし穣一郎は帯を掴みこう言う。
穣一郎「実はな、我々は逃げ遅れた訳ではないんだ。」
闘姫「では何故ここに!?」
彩葉「息子を助けるかどうか迷っているの。」
穣一郎「息子は今あの大きな怪物と戦っている。」
闘姫「もしかして、健十郎君のご両親ですか?」
彩葉「えぇ、そうよ。」
穣一郎「実は我々はクリプトンだ、そして奴はドゥームズデイに似ている。奴を倒すにはクリプトナイトが必要だ、だがクリプトナイトを使えば健十郎にも危険がある。」
闘姫「でしたら、私にやらせて貰えないでしょうか?私には神の血が有ります。恐らく怪物の攻撃にも耐えられる筈です。」
穣一郎「確かに君は体質がクリプトンとも人間とも違う。では君に賭けてみる。息子を生かして返してくれよ。」
そう言うと穣一郎はクリプトナイトを鉛で包んだ物を超姫に渡す。超姫はクリプトナイトを受け取り羽の下駄の力で飛んでゆく。
少し遡った頃、蝙蝠丸は連山を尋問していた。
蝙蝠丸「言う気になったか?なったなら直ぐに奴の弱点を教えろ。」
連山「驚いた、人間が私に勝てるなんてな……教えてやろう。奴の弱点はクリプトナイトだ。だがクリプトナイトを使えば奴と戦っているあの男も死ぬ。」
蝙蝠丸はその言葉を聞いた時、心穏やかではなかった。脳裏には超人が命を落とす情景が走馬灯の様に流れてくる。超人との楽しかった日々を思い出し本当にクリプトナイトを使っても良いのか気になり始める。しかし、修行の際に習ったあることを思い出す。それは水中に爆弾を投げ込めば爆発した際、空中での爆発よりも規模が小さくて済む事である。この事を超人に伝える為に蝙蝠丸は超人と終獣が戦っている所へと向かうのである。
超人は終獣との戦いでかなり疲れが見え始めていた。ゾッド将軍の時とは比べ物に成らない程終獣は大きくパワーも格上である。更には殆ど知能が無い為超人の攻撃に怯む事を知らず向かってくる。そして超人が攻撃すればする程終獣はダメージを吸収し強くなってゆく。超人は焦りと疲れで攻撃が雑になり始め終獣によって勢い良く地面に叩き付けられる。と、その時、光る帯が超人の手に巻き付き終獣から引き離す。
先程一体何が起こったのか、それは蝙蝠丸と超姫が再開したのである。
蝙蝠丸「彼奴を作ったやつから有益な情報を聞いた。」
闘姫「私は健十郎のご両親から有益な情報を聞いたわ。」
蝙蝠丸「それじゃぁお主から話してくれ」
闘姫「奴の弱点はクリプトナイトよ、健十郎を引き離してからこれでやるつもりなの」
蝙蝠丸「拙者も同じ事を聞いた。奴にクリプトナイトを入れると爆発する筈だ。だから水中に奴を沈める必要がある。」
闘姫「確か近くに海が有ったわ、そこに落としましょ」
蝙蝠丸「それが良い。健十郎は後一踏ん張りだな。クリプトナイトは拙者が持っておく。」
蝙蝠丸にクリプトナイトを渡すと闘姫は真実の帯を投げ、地面に叩き付けられた超人を引き寄せる。
闘姫「貴方を傷付けずに奴を倒す方法を龍蔵が考えてくれたの。私と一緒に奴を海に連れて行きましょう。」
超人「了解、後ちょっとか、、、」
こうして超人はもう一度立ち上がる。そして大きな声を出す。
超人「そこの君、僕“達”が相手だ!!」
そう言うと超人と闘姫は敢えて目立つようにして終獣の注意を引く。そして海のある方向に飛んでゆく。狙い通り終獣は二人に向かって飛んでゆく。蝙蝠丸は馬を借りて飛んで行った二人と終獣を追い掛ける。何時間か経ち二人は終獣を海上に誘き出す事に成功する。蝙蝠丸も遅れつつ馬に乗り走って来る。
蝙蝠丸「怪物め、永遠に眠ると良い。」
蝙蝠丸は走っている間にクリプトナイトを砕き欠片を作る。大きな声を出し終獣を振り向かせる。そして吹き矢を使いクリプトナイトの欠片を飛ばす。狙いは性格でクリプトナイトは終獣の口の中に飛んでゆく。終獣は口にクリプトナイトが入った瞬間困惑する、そしてその隙を付き超人が息を、闘姫が閃光の腕輪を打ち合わせ衝撃波を下向きに発生させる。終獣は2つの衝撃波をまともに喰らい海へと落ちてゆく。そして終獣が沈むと同時に海がオレンジ色に光り終獣は命を落とす。超人は安堵と疲れにより浮力を失うが闘姫が真実の帯で超人を捕まえ落ちるのを防ぐ。そして蝙蝠丸の居る丘に降りる。
蝙蝠丸「お主ら二人とも凄かった、大変感謝する。」
闘姫「いいえ、貴方が良い方法を考えてくれたお陰よ。」
超人はかなり疲れており起き上がれずにいる。と、そこへ穣一郎と彩葉が現れる。
穣一郎「健十郎は我々に任せてくれ。」
彩葉「貴方達は真の英雄よ」
蝙蝠丸「あの、何故彼の名を知っているのでしょうか?」
穣一郎「そんなのは簡単だ、我々は健十郎の親だからな。」
彩葉「とても連携が取れていたわ。貴方達なら皆を救える。」
蝙蝠丸「お恥ずかしい、拙者は出来る事をしたまでだ。」
闘姫「また会えましたね、健十郎君が生きているのはこの忍者さんのお陰ですよ。」
蝙蝠丸「辞めてくれ、恥ずかしいじゃないか」
穣一郎「水圧を利用したのか、流石だ。」
彩葉「これからも健十郎を頼みますよ。」
闘姫「分かりました、では、お元気で。」
穣一郎と彩葉は息子を抱え去ってゆく。そして龍蔵と大菜はそれぞれ拠点へと戻るのであった。
遠くから見つめる人影があった。それは緑色の肌で赤いマントを羽織っているマーシャン・マンハンターである。マーシャン・マンハンターはいつか英雄として会える日を楽しみにするのであった。
マーシャン・マンハンター「素晴らしい活躍だ、やはり私の見込んだ通りだ。いつか英雄として会える日を楽しみにしているよ。」
終獣の現れはまだ序章に過ぎない、今後より多くの英雄や悪党が現れ英雄たちを苦しめる事は幾度となく有るだろう。それは悪い事であると同時に良い事でもある。英雄は何人居ても活躍することが出来るのだろう。次に語るべきは薬屋で雷に撃たれた飛脚の物語である。