正義連盟   作:アメコミ勢

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甲賀には古くから忍者が存在する。折原弓一もその一人であった。実は折原家は甲賀忍者の中でも特種で代々弓矢を武器に使うのであった。これは甲賀忍者が一人の大名家にしか仕える事が無い事も関係しているのだろう。

弓一「父上、特訓を始めましょう。」

父「そうだな、今日は薬の作り方を教えるぞ。」

弓一「はい!よろしくお願いします。」

父「こんな用途で薬を使いたい。そしたらこの材料で薬を作るんだ。材料の性質を理解すれば汎ゆる用途で薬を作れる様になるから覚えておくと良い。」

弓一「分かりました、試してみます。」

また、こんな事もあった。

父「弓一、今日は弓を練習するんだ。」

弓一「分かりました、始めましょう。」

父「最初の内は的に当てる事を中心に考えるんだ。真ん中に当てるのはもう少し腕を上げてからにしなさい。」

弓一「了解です。」

弓一はその日何発か矢を外したりしてしまう事もあった。しかし、何度も弓矢の稽古を行い、薬の調合や武器の扱いも学びどんどん技能を上げてゆく。


Case GreenArrow
緑の殺し屋


十年後、弓一は優秀な忍者として活動をしている。任務は主に仕えている大名家の護衛と、暗殺である。そして任務を行う際名乗る名を決めた。それは緑矢(ろくし)である。活動する際の服装も緑色で顔を隠せる様な被り物をしている。

 

緑矢「任務完了、家に帰るか。」

 

雨の中、緑矢は任務で悪徳商人を●したのであった。その時間は真夜中であった為、見ている人物は殆ど居ない。いや、誰も居なかった。緑矢は商人から矢を抜き頭を切り落とす。そしてそれを持ち、仕えている大名家の城に戻る。大名は甲賀五十三家の一家であった。

 

緑矢「ただいま戻りました、こちらが首になります。」

 

大名「おぉ、よくやったな。褒美をやろう。」

 

緑矢「ありがとうございます、頂きます。」

 

こうして緑矢は大名から小判を頂くのであった。緑矢は小判を懐にしまい家に戻るのであった。家では父と母が料理を作って待っていた。今日のご飯はきんぴらごぼうと白飯、それから豆腐の味噌汁である。

 

弓一「父上、母上、ただいま戻りました。」

 

父「お帰り弓一」

 

母「ご飯が出来ましたよ、弓一。」

 

弓一「ありがとうございます、頂きます。」

 

弓一は味噌汁を啜る。するとその温かさに心が暖かくなる。そしてきんぴらごぼうも食べてみる。どうやらとても美味しいようだ。ご飯を食べていると父がこんな事を言い出す。

 

父「お前は中々良い忍者だ、だが後継ぎが居ないな。そろそろ弟子を育てても良い頃じゃないか?」

 

母「確かに良いですね。」

 

弓一「なるほど、でも拙者には心当たりが有りません。どうすれば良いのでしょうか?」

 

父「そうだな、任務の様子を見た子供とかどうだ?」

 

母「辞めて下さい、子供だとしても見られるのは危険ですよ。」

 

父「それもそうだな。ハハハハ」

 

弓一「とりあえず明日も早くから畑を耕さなければならないのでこれを食べ終わったら拙者は眠ります。」

 

父「そうだな、我々もそうしよう。」

 

母「そうですね。」

 

翌日、弓一は庭で畑を耕している。育てているのは様々で野菜の他にも芋であったり根菜類も育てているのである。

 

弓一「ふぅ、野菜が育つのって、何か感動するな。」

 

その様な事を言いながら農作業をしていると昼になった。

 

父「弓一ー!!お昼に食べに行かないか?」

 

弓一「良いですね、行きましょう!」

 

母「おうどん行きましょ」

 

こうして弓一は両親と共に下町へとお昼のうどんを食べに行くのである。町にはたくさんの人がおりとても楽しい場所であった。飛脚が情報やお届け物を町人に届け、商人が汎ゆる品を売って稼いでいる。更に不審な出来事が無いか侍が目を光らせている。そんな中、3人は町では有名な手頃に食べられるうどん屋さんに向かう。

 

弓一「僕はアサリうどんにするよ。」

 

父「俺はカツオにしようかな。」

 

母「私はすうどんにするわ。」

 

三人は思い思いのうどんを注文し食べ始める。どうやらとても美味しかった様だ。店はとても賑わっており三人も楽しそうに喋りながらうどんを食べるのだった。

 

家に戻ると父は出稼ぎに行き母は晩ご飯の準備、そして弓一は農業を再開するのであった。そして夜になると弓一は出掛け任務を行う。そんな日々の連続であった。

 

———あの日までは、、、

 

いつも通り任務を終え大名に任務の結果を報告し給料を貰う。その後、帰宅する。しかし、帰ると待っていたのはいつもの温かい家ではなかった。部屋には物が散乱し辺りには血が飛び散っている。そしてその真ん中には変わり果てた父の姿があった。

 

父「弓一、奴には気を付けろ。まるで歯が立たなかった……奴は、紺と橙色の鎧を着ている。恐らく甲賀の奴だろう。」

 

母「無理をしない事よ、貴方の命は一つだけなんだから。」

 

弓一は泣いた。朝が来るまで泣いた。夜中泣き、もはやどれだけ泣いたのか分からなくなってすらいた。翌日、弓一は仕えている大名家に足を運ぶ。

 

弓一「大名様、拙者の父と母が何者かに●されてしまいました。犯人はどうやら紺と橙色の鎧を着ていたそうです。何か心当たりは御座いますか?」

 

大名「実はだな、心当たりが無いと言えば嘘になるんだ。あれはとある知り合いの大名が言っておった事だが、とある悪徳大名が居てな………」

 

弓一が仕えている大名が話したのはこんな内容だった。

 

今、駿河を収めているのは駿河連山と言う大名である。しかし、その地位を築いたのは父に当たる駿河雷蔵と言う人物であった。駿河雷蔵は独自のからくりの技術と巧妙な呪術、更には薬を作る技術により徳川家康のお気に入りとなり大名としての地位を手にするのであった。駿河雷蔵は非常に賢い人物であり手下全員の肉体を呪術と薬で変異させていた。その内の一人である入村修造は手下の中でも最も強く武器の扱いに長けていた。そしてそんな入村修造が好む色は紺と橙色でありその色の鎧を着て死斬利と言う偽名を名乗り、夜な夜な駿河雷蔵の命令により何の罪もない人間を切り●すのであった。新選組は入村修造を逮捕しようとしたもののその圧倒的な戦闘力と、大きな後立により新選組は入村修造を逮捕出来なかったのである。時は流れ、今は駿河雷蔵の息子である駿河連山が大名を継いだのであった。そして雷蔵が収めていた時の手下は殆どが●んでしまったものの唯一生き残ったのが入村修造である。

 

大名「だがしかし驚いた。彼は正義連盟が終獣を倒した際に死んだという噂もあったがこの特徴は恐らく入村修造の様だ。」

 

弓一「情報を頂き有難う御座います。必ずや入村修造を仕留めて見せます。」

 

大名「頼んだぞ、だが無理はしてはいけない。命を投げ出す覚悟を持ちなさい。」

 

弓一「分かりました。」

 

こうして弓一は死斬利を倒す準備を始めるのであった。どうやら死斬利は非常に頭の切れる男で再生能力もある様だ。更には頑丈な鎧も着ている為、弓矢も効きづらいのかも知れない。そこで弓一は仲間を集める事にした。死斬利は夜の任務を繰り返す内にとあるくノ一と知り合う事になる。彼女は金田龍華と言い、黒雀として活動している様だ。彼女は実は喉から特種な音波を出し戦う様だ。それでいて身体能力も高く戦闘術にも優れている甲賀忍者であった。

 

弓一「本当に拙者に付いてくるつもりなんだな?」

 

龍華「もちろんよ、貴方からは復讐と正義を感じる。何かあるんでしょう?」

 

弓一「驚いた、当たりだ。実は拙者は死斬利と名乗る侍に父上と母上を●されたのだ。であるから其奴を倒し復讐するつもりである。」

 

龍華「良いじゃない、私も手伝うわ。」

 

弓一は仲間を手に入れた。そしてかつて生きていた父の言葉を思い出す。そしてその言葉を胸に、父の気持ちを裏切る事が無い様にも弓一は龍子の事を絶対に裏切らず、生きて帰る事を心に誓うのであった。

 

そして二人は標的を捉えるのに重要な事を始める。それは聞き込みである。聞き込みをする事によって目的の人物である死斬利が何処にいるのかを予測し的確に攻めるのであった。二人は手分けして聞き込みを繰り返し情報を集めてゆく。すると龍子が有効打となる情報を手に入れる。

 

龍華「すみません、この様な方を探しているのですが」

 

町人「彼なら知ってるよ。確かこの近くのもう使われてない古いお堂に入って行くのを見たぞ。」

 

龍華「教えて下さり、ありがとうございます。」

 

町人「いやぁ、良いって事よ。」

 

そして龍子と弓一は再び再開する。

 

龍華「奴に関する情報を見つけましたよ」

 

弓一「感謝する。お主が居なければ奴を倒す事には繋がらないかも知れなかった。」

 

龍華「実は貴方の為だけじゃないんですの。私がやっていた花屋の従業員も奴に●されたの。だから貴方に協力して貰って奴を●すつもりだった。そうしたら貴方も奴を●すつもりだと分かったの。だから私は貴方に協力した。」

 

弓一「有難いよ、共に奴を倒そうではないか」

 

龍華「もちろんよ」

 

こうして二人は例のお堂に向かうのであった。お堂の中ではやはり入村修造が何かをしている。どうやら刀を研いでいる様だ。更に爆弾であったりクナイも懐にしまっておりまるで襲撃されるのが分かっていた様でもある。突然上から小さい爆弾が落ちてくる。次の瞬間、その爆弾が爆発し周囲が煙に覆われる。

 

修造「俺を襲いに来たか良いだろう。迎え討つぞ。」

 

緑矢「今、終わらせてやる。」

 

緑矢は煙に隠れ弓矢を番える。そして矢を大きく引き一気に矢を離す。すると矢は勢い良く飛んで行き死斬利に突き刺さった様に見えた。しかし、矢は鎧に阻まれ弾かれてしまう。更にここで仕留め損ねた事により死斬利に居場所がバレてしまう。

 

黒雀「私の仲間の仇を討ってやる。」

 

緑矢「父上と母上の恨みは大きいぞ!!」

 

死斬利「奴らを●したのには理由がある。連山様の為だ。連山様は慎重なお方だ。それにお前達の親と仲間はとんでもない事をしていたと言うことだ。忍者の夫妻は連山様の家宝を奪い破産させようとした。花屋の忍びは神が育てたと言われる花を育てていた。連山様にとってその花は命を奪いかねない危険な物だ。連山様の為だ、もし抵抗するならばお前達も●す。」

 

緑矢「連山は捕まった筈だ。何を言っているんだ?」

 

死斬利「知らないのか?俺は牢屋に忍び込み連山様と何度も会っている。それでだ、色々と任務を貰った訳だ。家宝は俺の物だがいつでも連山様を呼び戻す準備は出来ている。」

 

黒雀「なるほどね、それで私達を狙ったのね。」

 

緑矢「逃げるつもりが無いなら●るぞ」

 

死斬利「良いだろう、掛かって来ると良い。」

 

緑矢は死斬利の鎧を観察し隙間が無いか目で見て調べる。しかし、刃を入れ切り裂けそうな部分は中々無く緑矢は渋々別の方法を考える。すると死斬利が刀を抜き迫って来る。緑矢も刀を抜き構える。そして死斬利が接近し斬りかかる。緑矢も刀で応戦するも死斬利の力は非常に強く緑矢の力では押し返されてしまう。緑矢は刀を放し一旦攻撃を避ける。実はこの頃、黒雀は死角から吹き矢で攻撃できないか狙っていた。しかし、鎧が重なっており吹き矢では効かないのかも知れないと慎重になる。死斬利は速度も速く緑矢の攻撃速度では中々当たらない。そういえば緑矢は鉤縄も持っていた事を思い出し鉤縄を取り出そうとする。しかし、死斬利の目は解像度が高く動こうものならやられてしまう可能性もある。もう煙幕はバレる可能性がある為、煙幕も仕えない。緑矢は一旦鉤縄で建物の梁に登り相手を観察する。黒雀もまた別の場所に隠れるのであった。ふと黒雀は何かを思い出した、それは喉から特種な音波を出せる事である。

 

黒雀「絶対に許さない。ギャ!!!」

 

死斬利「うっ、、、一体、、何をしたんだ?」

 

黒雀は喉から音波を発生させ死斬利にぶつける。流石の死斬利も音までは避けられず耳が壊れてしまう。それだけではない。この一撃により脳の一部が破損し弱る。

 

緑矢「龍華、ありがとう。ここで仕留めるよ。」

 

龍華が作ったこの隙を見逃さず緑矢は弓を番え、矢を引き一気に解き放つ。そして矢を飛ばす。それにより、首筋に矢が突き刺さり膝を落とす。そして斬り合った際に落とした刀を手に取り死斬利の首に刃を持って行く。そして勢い良く振り首を切り落とす。

 

緑矢「父上、母上、龍華の店のお仲間さん、お主らを●した奴を拙者が討ち取った。お主らの命が無駄に成らない事を祈るぞ。」

 

黒雀「ありがとう、貴方のお陰で奴を倒せた。」

 

こうして緑矢と黒雀、もしくは折原弓一と金田龍華はとある大名の家に行く。それは弓一が仕えている大名家であった。

 

弓一「大名様、約束通り奴の首を取って来ました。お納め下さい。」

 

大名「何と驚いた事だか。これは恐らく本物だ。しかし奴はまだ生きている。私が脳を潰しておく。ご苦労だった。それから隣りに居る別嬪さんは何方かな?」

 

龍華「私は、黒雀と言う名で活動している金田龍華と言う物です。私も忍者をやっております。」

 

大名「龍華君だね、覚えたよ。」

 

龍華「ありがとうございます。」

 

 

こうして弓一は龍華と共に、両親を●した敵を討ち取り首を得る事に成功する。またこの様子を見ていた人物が実は居たのである。それは後の物語で明かされる事となるだろう。




緑矢が黒雀と共に死斬利を討ち取った時よりもずっと昔、とある人物が海の世界へ度に行く事になる。その人物はある時地上に帰らなければならなくなるも実は海の種族との間に子供を授かっていた。そしてその子供は成長し後に海を支配する王となるのであった。
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