ジョー=エル「王様、この世界はもう助かる見込みは有りません。何処か別の場所を新転地にし移住するのが良いかと思われます。」
王「ジョー=エルよ、ではその新転地とやらに見込みはあるのか?」
ジョー=エル「もちろん有ります。ですが、全員が行く事は難しいと思われます。」
王「そうか、、、ではジョー=エルよ、お主と妻のララ・ロー=ヴァンにそこで子孫を残して貰いたい。私はもう長く生きた。ジョー=エルよ、健闘を祈る。」
ジョー=エル「大変感謝致します。それと地球では子供の栽培の概念が有りません。其の為コーデックスを頂いてもよろしいでしょうか?」
王「確かにそうだな、良かろう。持って行きなさい。」
こうしてジョー=エルとララ・ロー=ヴァンは栽培所からコーデックスを持ち出し宇宙船に乗り込む。またこれから生まれるカル=エルの義理の姉であるカーラ・ゾー=エルもまた後に続くのであった。
そして今、カーラ・ゾー=エルの物語が明らかになる。
強い女
カーラの宇宙船はジョー=エルの宇宙船と同じ様にタイムスリップしたもののジョー=エルの宇宙船とは異なりタイムストップ区域に入ってしまう。カーラはその区域に入ってしまった事により成長が止まってしまう。そして何年か経った頃、タイムストップ区域が崩壊する。それによりカーラの宇宙船は再び動き始める。そして江戸時代の日本に墜落する。
カーラ「はぁ、ここはどこ?」
カーラは辺りを見渡す。そこはどうやら森の様で一体何処なのか推測出来ない。すると、何処からとも無く犬が飛んでくる。
カーラ「クリプトー!!会いたかったー!!」
どうやら犬はクリプトと言う名前でカーラのペットだった様だ。クリプトン星が崩壊する前、クリプトは何処かに飛んでいってしまった。カーラはもう会えないかと思ったもののどうやらカーラを追って地球に来ていた様だ。そしてカーラはふと身体に異変が起きていると感じ始める。すると突然辺りが透けて見え始めカーラは混乱する。
カーラ「どうなってるの!?え!?」
カーラは余りの焦りで目を瞑りたくなる。しかし、目を瞑ったとしても周囲の状況は変わらない。透けて見える状態を何とかする為に目に力を入れてみると今度は目から勢い良く赤い熱線が飛び出す。
カーラ「クリプト!!助けて!!」
クリプトはカーラに飛んで行き顔を舐める。カーラはクリプトの舌の温かさを感じ幾分か落ち着いてきて周りの物の見え方が変わって来る。どうやら周りの物が透けなくなった様だ。カーラはクリプトを抱き締め少し泣きながらも心を落ち着かせる。
カーラ「今度は何!?」
遠くから謎の音が聞こえてくる。これは馬の蹄の音であるがカーラにそれが馬と言う事は分からない様だ。そしてその音はどんどんカーラとクリプトの場所に近付いて来る。気が付けばカーラは馬に乗った侍の集団に囲まれてしまう。
カーラ「貴方達は誰!?」
侍「我々は侍だ。貴様、ここらでは見ない服装だが一体何者なんだ?」
カーラ「私は、この世界に来たカル=エルを探しに来たのよ」
侍「カル=エル?誰か分からないがとりあえず拙者の屋敷に来なさい。」
こうしてカーラは侍の屋敷に泊まる事となる。
その頃、駿河にて、過去に正義連盟によって倒された終獣は永代浦に捨てられていた。終獣は●んだと思われていたが実は生きていた。そして新たな姿に生まれ変わる。それは超人に似た姿であり黒い服を着ていたのである。
カーラはそんな事は露知らず。侍の屋敷でゆっくりと眠り翌朝、クリプトと共に従兄弟であるカル=エルを探しに行こうとするのであった。
カーラ「昨日はありがとうございました。」
侍「気にする事はない。また来なさい。」
カーラは空に飛び立ち探しに行こうとする。しかし、思いも寄らぬことに侍に呼び止められるのであった。
侍「お主何も無しで飛んでおるのか?」
カーラ「そうですよ?」
侍「実はな、この近くに異種族の大名様が住んでおるのだ。其の者達もまた空を飛べるもんで気になったんだ。」
カーラはその異種族と言う言葉に何かを感じる。それはもしかしたら自身と同じ種族なのではないのかと言うことだ。カーラはもしかしたら探している人物かも知れないと思い侍に聞いてみる。
カーラ「その方々は何処に居るのですか?」
侍「このすぐ近くだよ。街に行けば地図があるからそれで探すと良い。」
カーラ「ありがとうございます!!」
こうしてカーラは街に行き例の地図を探すのであった。地図は簡単に見つかり近くに榎並家が存在する事も分かった。そしてカーラは空高く飛び城の場所を確認するとその方向へ一気に飛んでゆく。しかし、突然何者かに襲われる。それは昔見た若い頃のジョー=エルの顔に似た顔の、黒い着物を着た人物である。その人物は空を飛びカーラに殴り掛かる。カーラは打撃を避け相手を殴るも相手は非常に頑丈で中々攻撃が効かない。寧ろ、カーラが殴られると大きく飛ばされてしまう。クリプトもその人物に向かって飛んで行くも簡単に投げ飛ばされてしまう。カーラは地面に勢い良く叩き付けられその人物に殴られそうになる次の瞬間、青い塊がその人物にぶつかり吹き飛ばす。それこそカーラの探していたカル=エル、超人である。
超人「やぁ、大丈夫かい?」
カーラ「貴方は?それと大丈夫じゃないかも、、、」
超人「僕は超人、またの名を榎並健十郎だ。」
カーラ「私は、カーラ・ゾー=エル」
超人「カーラだって!?父上から聞いた事があるぞ!!」
カーラ「本当!?じゃぁ貴方の家に、、、」
超人「先ずは彼奴を倒すのが先だな。」
どうやらまだ黒い服の敵は生きている様だ。その男は感情の読めない表情で起き上がると物凄い速度で二人に突っ込んで来る。そして拳を前に突き出し超人を殴ろうとするのだった。しかし、超人の反射神経はかなりの物で簡単に相手の拳を掴む。
超人「僕の前に現れたなら、分かっているな?」
超人はそう言うと目からヒートヴィジョンを放ち相手を焼く。そして胸を狙い思い切り殴り付ける。更に空中に投げ上げ振り回し地面に叩き付ける。超人の腕力は途轍も無く相手は恐らく再起不能になってしまったのだろう。
超人「さて、僕の家に行こう」
カーラ「はい!!」
こうして二人と犬は榎並家の屋敷へと飛んでゆくのである。屋敷に着くと大名となった榎並穣一郎とその妻、榎並彩葉が出迎えてくれた。そして二人はカーラを見ると非常に驚き嬉しくて涙を流したのである。
穣一郎「カーラなのか!?久しぶりだな。」
彩葉「カーラ、元気にしてた?」
カーラ「はい!!とても!!」
穣一郎「そうだ、我々と家族にならないか?」
彩葉「そうしましょ!!」
健十郎「僕も大賛成だ!!」
カーラ「良いんですか!?是非!!」
穣一郎「それじゃぁカーラ、今日から君は榎並可奈だ。」
可奈「私は、榎並可奈!!今日からよろしくお願いします!!」
こうしてカーラは榎並可奈として榎並家の養子となりかつて共に過ごした者とまた一緒に過ごす事が出来る様になったのである。そして可奈も街を守る英雄として活躍するようになり人々は彼女の事を超姫と呼ぶようになったのである。
ようやくカーラはカル=エルと再開し家族と一緒に過ごす事が出来る様になる。そしていよいよ正義連盟に新たな英雄達が参加する事となる。理由はマーシャン・マンハンターが恐れていた存在、ダークサイドが地球に近付いて来たからである。