皆聞いてくれ!
なんと、なんと諦めていた『物』を見つけたんだ!
あっ!そう言えば8歳になりました・・・まぁ、そんな事はどうでも良いんだけどね!
見つける事が出来たきっかけは、気まぐれに散歩してただけだった
ハンター(弟子)をやってるけど、報酬は微々たるもので、満足に武器も買えないくらいだからな
武器は以前発掘?したロトの剣と盾(錆)だけだ
因みにアクスの大剣はラウドさんのおさがりだ
まぁ、それは置いていて
たまたま通りかかった旅商人の屋台で見つけたんだ
『レウスの装備(アイルー版)』
を見つけたんだ!
ついでに『レイアの装備(アイルー版)』もあった
アーノはオスだからドレスは似合わないんだけどね
旅商人曰わく、「両方共ユクモのアイルーが使わなくなったから貰った」らしい
俺のお財布の中身じゃ到底無理だったので交渉したら、物々交換なら良いと言ってくれたんだよね♪
だから父さんの上位依頼の手伝いの時に手に入れた『火竜の逆鱗』×2と交換してもらったZE!
逆鱗を渡したら
「下位装備だからオマケするよ」
って言ってレウス・レイアの装備と不思議な砂を貰った
なんでも不思議な砂は磨き砂と言うらしい・・・・・・(それっぽいのドラクエにもあったなぁ)と思いながら貰っといた
レウスの装備(アイルー版)をアーノにあげたら、涙と鼻水でグチャグチャになりながら喜んでくれたよ♪
胸に飛び付かれて、服が汚れたけどね
「ありがどうニャー」
と言いながら大事そうに抱えてたのは可愛かったな・・・数日間ナナが嫉妬したけど
んで、今は・・・
「おっちゃん!」
鍛冶屋の受付によじ登りながら呼ぶ
「おお!来たか!」
肌がこんがり焼けてたくましい男性の鍛冶屋のおっちゃんが現れた
「どうだったの?」
いつまでもロトの剣と盾(錆)のままじゃ駄目だと思って依頼したんだよね
昔に見せた事があったんだけど、『東方の技術』でも『竜人の技術』でも無理だって言われた
オリハルコンっていうこの世界には無い金属だからな
それでもおっちゃんは、何とかしようと思ってくれて2年間準備してくれたんだよね
「レイが持ってきた磨き砂でも完全には無理だった・・・ごめんな」
そう言ってロトの武器を渡してくるおっちゃん・・・オリハルコンを加工するのって、確かかなり特殊だったはずだからな
「・・・・・・あ」
「剣は片刃、縦は表面だけしか無理だったよ」
それでも頑張ってくれたんだろう
剣は片刃が錆が無くなり、輝きを取り戻してた
盾は全然わからなかった模様が見えるようになってた
《レイはロトの剣・盾(弱)を手に入れた》
「ありがとう!」
これなら叩き斬るが出来るな!
今までは叩き千切るって感じだったから、力任せだったんだよね
「喜んでくれるなら嬉しいよ」
ハハハッと笑いながら頭を撫でてくるおっちゃん
体に似合わず優しい性格なんだよな
「レイは防具どうするんだ?アクスからハンターシリーズの注文を受けてるんだが?」
もうそんな時期か
防具なんて考えた事も無かったな
今まではいつも着ていた服で十分だったからな
「カタログある?」
「おう!ホラよ」
おっちゃんが市販の物よりも少し厚いカタログを渡してくれた
やっぱり専用とかあるんだな
「始めはハンターシリーズが良いだろうな。使い易いだろうし」
俺がペラペラとカタログを見てるとアドバイス?をしてくれる
「鉱物主体の防具とモンスター主体の防具、どっちの方が良いのかな?」
参考程度に聞く
「鉱物は防御力が高いが動きづらいだろうな。モンスターは柔軟性がある分動きやすいが防御力に不安がある。飛竜種などになると鉱物以上の防御力だけどな」
飛竜種以下って事はランポスやギアノス・・・イァンクックは微妙な部類だな
「レイの場合はモンスターの方が良いだろうな。アクスは大剣使いだ。多少動きづらくても攻撃力で補えるからな。レイは片手剣だから速さが命だな」
長年色んな防具を造ってきた人の意見はためになるな
「でもモンスターの防具は素材が必要だからな」
「鉱物と違って売ってないし、農場で採掘も出来ないからな」
今までの2年間で肉食のモンスターは数えるくらいしか倒してない
ある程度の防具を造れるだろうけど、揃えるのは無理だろうな
「素材が無いから今度にするよ」
「そうかい。揃ったらおいで、いつでも待ってるよ」
「ありがとうございます」
おっちゃんにお礼を言って家に向かう為に方向転換をする
「・・・お?」
その際に金髪で小柄な女の子が、店の角から覗いてるのが見えた
「ミナちゃんだ」
「お?・・・本当だ。何してんだアイツは?」
ミナちゃんはおっちゃんの一人娘で人見知りが激しい子だ
なんでも捨て子だったのをおっちゃんが拾ったらしい
捨て子時代の事もあって人と接するのが苦手みたいだ
歳は1つ下の7歳だ
「・・・あ!」
ジッと見返してたら顔が引っ込んでしまった
「わるいな、あんなんだけど仲良くしてくれ」
「んっ」
まぁ、逃げられないで話せればね
可愛いし将来美人になりそうなんだけどね
「じゃあ、帰るね?」
「おう!」
今度こそ家に向かって歩き出す
鍛冶屋は煙やら何やらの為村から少し離れた場所にある・・・農場ほど遠くには無いけどね
「・・・騒がしいな」
家に着いたら、中が騒がしい
声からしてラウドさんとアクスが来ているみたいだ
「ただいま」
家には苦笑いをしている父さんと、難しい顔をしているラウドさん、若干オロオロしてるアクス、笑顔の母さん・・・う~ん、どんな状況?
「どうしたの?」
あえてオロオロしているアクスに聞く
母さんに聞いたらテンションが高そうだし、父さんとラウドさんは・・・話し掛けないでくれオーラが出てる
「えっと・・・王家から依頼だとさ」
・・・オウケ?
うわぁ~~、嫌な予感がする
「依頼内容は?」
「まだ聞かされてない」
面倒くさい事じゃなければいいな
父さん達が心の決心をするまで、アクスと世間話?をしていた
世間話?といっても防具など、ハンター関係だけどね
そして依頼内容は、1ヶ月後に密林で狩り(ハンティング)をするので、父さんとラウドさんに指導をお願いしていんだと
因みに依頼主は王様だ
狩りの事はハンターに聞くのが一番安全で信用できるらしい
余談だが、父さん達は王様と知り合いらしい・・・てっか、『親友のアロー、ラウドへ』って書いてあるし
父さん達はどうやって知り合ったんだろうね?
「俺達は関係ないよね?」
頼まれたのは父さん達で、俺とアクスはかんけいないはずだ
「実は陛下が娘さん・・・姫様を連れてくるそうだ」
おっと!
嫌な予感がビシビシするぞ?
父さんもう何も言わなくて良いよ?
「レイとアクス君には、姫様達の面倒を見てほしい」
「俺達が陛下の狩りを指導している間、姫様達は海水浴をするらしい」
父さん、ラウドさんの順だ
溺れないように見てろって事かな?
ってか、達って何?
複数居るの?
「達って事は2人なのか?」
アクスが俺の疑問を聞いてくれる
「姫様達は3姉妹だ」
「人数あってないじゃん!コッチは2人で向こうは3人でしょ!」
突っ込むよ!
これだけは突っ込ませてもらうよ
「長女は12歳、次女が8歳、三女が7歳だから長女は大丈夫だよ」
大丈夫の意味が解らない!
不安が増すばかりだ!
一番年上だから一番遠くまで泳ぎそうだ!
「じゃあ頑張ってね。これから俺達は陛下を迎えに行くから」
それだけ言うと父さんとラウドさんが家から出て行った
・・・なんかフラグが立ちそうな気がするぞ!
それからアーノとラウドさんのオトモアイルーであるララが姿を消した
何の前触れもなくだ