ザワザワ、ガヤガヤ
「・・・うるさい」
翌朝、村が騒がしかったので目を覚ました
昨日はアーノに防具を買ってあげる為に色々考えたけど、何も思い付かなかったな
固まってる身体を解しながら、ベットから降りて居間に向かう
「・・・誰もいない」
居間には誰もいないな
いつもナナが必ず居るのだが・・・何かあったのか?
村中が騒がしいし
「イリヤ!」
家を出ようとしたら、母さんが慌てたように家に入ってきた
「シキ君が!」ガクガク
母さんが俺の肩を掴んで前後に揺する・・・気持ち悪い
「母・・・さん・・・気持ち・・・悪い・・・うっ!!」
「あ、あら!?」
直ぐに離してくれた
でも気持ち悪い・・・バケツある?
「すー、はー・・・どうしたの?」
一度深呼吸してから聞いた・・・うん!だいぶ良くなった
「シキ君が居ないのよ!」
働かない頭を無理矢理回転させる・・・シキってあのシキだよな?
父さんの幼馴染みのラウドさんの息子で、俺の幼馴染のシキだよな?
「何か言ってなかったの?」
負けず嫌いだけど、根は良い奴だぞ?
何も言わずに居なくなる事なんてあり得ないと思うんだけどな
「ティアに「僕もモンスターと友達になってくる」って言って家を飛び出したらしいの!」
・・・今普通に居場所言ったよね?
因みにティアはマキヒサの妻で、シキの母親だ
「モンスターを捜しに行ったなら村にいないよね?」
「そうね。それで?」
期待した目で俺を見つめる母さん
何を言えばいいんだ?
推理しろと?
シキが何処に行きそうか考えろと?
「早く早く」
なんで急かすのかな?
・・・火山、雪山は子供じゃ辛いだろうな
距離的にもだけど、主に暑さ、寒さで
暑さなら砂漠も無いな
沼地か密林か森丘だ
「多分沼地、密林、森丘のどれかだと思う」
「そう・・・じゃあファルさんに捜索を頼んでくるわ」
そう言って出て行こうとする
「他のハンターの人達は?」
「皆ドンドルマに行ってるわ」
そうだった!!
それだけ言うと、母さんが家から出て行った
1人で全てを回ったらかなりの時間がかかるぞ!
急いで母さんの後を追った
「ガゥ!」
玄関を出たらナナが横で腹を上にして寝そべってた・・・良い天気だからな
「ナナ、母さんは?」
起き上がって右前足を村の入り口に向けた
「付いて来て」
村の入り口に向かって歩き出す
ナナもピッタリとあとを付いて来る・・・ナナに乗った方が楽かな?
村の入り口には沢山の大人が居た
「イリヤが言うには、密林、沼地、森丘の何処からしいわ」
「・・・三つは辛いわね」
「わ、私も行くわ!」
「危ないわよ!」
母さん、ファルさん、ティアさん、母さんの順だ
今更だけどファルさんは、村で唯一の女性ハンターだ
ってか、なんで俺の勘を信じてるのかな?
「母さん、俺が密林に行くよ」
母さん達の話に割り込む
「レイ!聞いてなかったの!?危ないわよ!」
普通の女、子供だと危ないけど、俺にはナナが居るからな
最悪上空から捜せば良いんだしね
「1人で行かないよ。ナナ、アーノの3人?で行くから!」
俺の話で村の全員が一瞬だけど、「ナナが居るなら大丈夫だ」って表情になった
ナナは村の皆からの信頼が厚いな
「でも!」
母さんがしぶる
息子である俺が心配なんだろうな・・・素直に嬉しい
「それにもともとナナは、ご飯調達があったからね」
そう言ってナナを見る
ナナがハッて顔をする・・・忘れてたんだろうな
「わかったわ、私は沼地に行くわ」
「ファル!!」
ファルさんが同意してくれた
だけど、母さんは反対なんだね
「居間は時間がないの。(捜索の)戦力は多い方がいいわ」
ファルさんがハンターとしての判断を下す
「わかったわ・・・ナナ、イリヤの事をお願いね?」
ナナに近付き、ナナの頭を撫でながら言う母さん
「ガルル!」
頷きながら吠えるナナ
承諾のつもりなんだろうな・・・威嚇してるように見えるけど
「問題は森丘ね」
母さんの言うとおりだ
明らかに人数が足りないんだよな
人じゃなくてもいいんだ、話せてシキを連れて帰って来れる人物
「レイ様!準備出来ましたニャ!」
トコトコと俺に近付いてきたアーノ
いつも狩りに行く時の装備、ドングリ装備を来てる・・・居たじゃん
「アイルー達に任せよう!」
「アイルー達?」
「そうだよ母さん。村には最低でも4匹のアイルーが居るんだよね?だったら、アイルー4匹で編成して捜索してもらうんだ」
ポッケ村には無いけど、ユクモ村には試験導入したって噂があるからね
「そうね。ガルア頼める?」
「はいニャ」
ファルさんが横に居る自分のオトモアイルー(オス)に頼む
優雅に一礼するガルア・・・執事系だな
「ニャアも行きますニャ!アレックス様の為に!!」
人混みの中からラウドさんのオトモアイルー(メス)のララだ
毛並みはピンク
因みにガルアの毛並みは黒だ
「じゃあ、俺達は先に行くよ!」
そう言ってナナの背中によじ登る・・・結構辛いな
「ナナ頼むよ」
ナナの首元を撫でながら頼む
ナナはアーノの方に向かう
「・・・ニャァ」
後退りするアーノ
アーノの中ではナナはトラウマになってるんだな
ナナがアーノの後ろ首を加える
アーノが小さい声で「食べなニャいで、食べなニャいで」と呟いてる・・・不謹慎にも可愛いと思ってしまった
「ナナ、アーノをコッチに」
「ニャ!」
ナナがアーノを上に放り投げた
その瞬間にナナは跳躍して飛翔した
そしたら、あら不思議!アーノが俺の腕の中に落ちてきた・・・ナナスゲー!!
三時間ほどで密林のベースキャンプ上空に到着
普通に早いな
密林に来たんだけど、上空だと木が邪魔で良く見えないな
「木が無い場所を先に捜すか・・・ナナ、密林を左回りに飛んで」
海沿いで見晴らしも良いはずだからな
ナナは素直に言う事を聞いてくれて、旋回し始めた
ちゃんと捜すために、ゆっくり飛んでくれた
・・・・・・・・・
「見つからニャい」
アーノの言うとおり見つからない
場所はベースキャンプの反対側、半島の先端だ
ヤバい、アーノとナナが焦ってきたな
ドォン!!
何かの破壊音が聞こえた
場所は・・・夜に孤島なる場所だな
嫌な予感がするな
「イリヤ様」
心配そうに俺を見てくるアーノ
「不安だけど行こう・・・ナナ」
ナナに頼んで向かってもらう
ドンドンと地面が弾けてる・・・戦闘か?
嫌、一方的だ
「・・・居た!!」
孤島に何かを抱いて逃げ回ってるシキを発見した
逃げてるのはアクスなら・・・追い掛けてるのは?
「っ!! イリヤ危ない!」
シキが俺達に気付いて叫ぶ・・・ってか何が危ないんだ?
「レイ様、後ろニャ!」
アーノに言われて後ろ(上)を見る
・・・・・・・・・ツギハオマエカ?
・・・うん、クシャだ
古龍種のクシャルダオラだよ。しかもデカい
2・6メートル以上あるんじゃないかな?
ボンッ!
「ナナ!」
クシャルダオラが風ブレスを吐いてきた
ナナが間一髪で避けるけど・・・
「ニャ~~~~~」
・・・バランスを崩したアーノが真っ逆さまだ
海に落ちていったから大丈夫だと思うけど
クシャルダオラは多分上位か、最悪G級だろうな・・・死亡フラグか?
「クッ!!」
ナナをクシャルダオラが追い掛ける
空中で追い掛けられてるので、離れることも出来ない・・・そろそろ手が痺れてきた
「・・・あ」
限界がきて、手が放れちゃった♪・・・笑えねぇ!!
地上に落下だよ!海じゃなくて地面だよ!
「ガァ!!」
ナナが一生懸命に追い掛けて来る
「ガアァァ」
しかしクシャルダオラがナナに体当たりをして吹っ飛ばした
ナナは耐え切れずに地面へと急降下していった
「て・・・テメー!ナナに何しやがる!」#
俺がクシャルダオラに向かって叫んだ
ボンッ!
「・・・げっ」|||
そしたらクシャルダオラが怒気を発して、風ブレスを放ってきやがった!!
side―三人称―
クシャルダオラの風ブレスがイリヤを包みこんだ
そんな光景をアーノは海から這い上がった時に、ナナは吹っ飛ばされて地面に叩き付けられた時に見た
5歳児が古龍であるクシャルダオラの風ブレスをマトモに無防備に喰らう
2人?にとっては絶望的な光景だった
アレックスは恐怖で抱えていた子龍のリオレウスと一緒に隠れていて見ていない
ドガァァン!
風ブレスはイリヤを包んだまま、孤島にあった遺跡にぶつかった
ガラガラと遺跡が破損する
「・・・ガハッ」
瓦礫の中からヨロヨロとイリヤが立ち上がる
イリヤの服はボロボロで額からは血を流し、左腕を押さえていた
「イリヤ様ッ!」「ガァッ!」
ナナとアーノが同時に、イリヤが傷だらけだが生きている事を喜んだ
「(アレ?・・・俺生きてる?)」
頭から血を流しながら、上空のクシャルダオラをボーっと見るイリヤ
クシャルダオラは地上で騒いでるアーノと、痛みで動けないナナを無視してイリヤをジッて見る
「ナナ!いけるかニャ?」
ナナに駆け寄り話し掛けるアーノ
ナナが応えるように立とうとするが、直ぐに倒れる
先程の体当たりのダメージが残っているようだ
そんな2人?の事を嘲笑うようにクシャルダオラは周りの空気を集めて・・・
ボンッ!
クシャルダオラが追い討ちをかけるように、イリヤに風ブレスを放った
今度の風ブレスは遺跡を貫通して、イリヤが遺跡の中に落ちていった
感想、その他よろしくお願いします!
それから出してほしいキャラとか居たら行ってくれたらと思います(笑)