TODF(テイルズ・オブ・ドラゴン・ファンタジー)   作:麵魔

26 / 27
今回のお話は、ジョアンナの城に入っていくお話です


どんなお話になるのかお楽しみに!


ジョアンナの闇

・・・ボレアス ジョアンナの城・・・

 

 

ガロウ「・・・・・・・・・大丈夫だ・・・」

 

 

ガロウの言葉に反応してカナタ達は慎重に出る

 

 

カナタ「ここは・・・・中庭かな・・・・・・・」

 

 

ミゼラ「花がキレイな所ね・・・・・・・・・」

 

 

モモン「うん、これって百合だよね・・・・・?」

 

 

イルジオン「こいつは黒百合だ。毒性はないが・・・・・・」

 

 

カナタ「どうかしたのか?」

 

 

ガロウ「・・・・・・カナタ、黒百合の花言葉を知ってるか?」

 

 

カナタ「え?急になんだよ?」

 

 

ガロウ「いいから答えろ。」

 

 

カナタ「ええっと・・・・・・」

 

 

ミゼラ「・・・・・・・・黒百合の花言葉は、いい意味だと『恋』と『愛』・・・」

 

 

カナタ「知ってるんだミゼラ・・・・・・いい意味があるってことは・・・・悪い意味もあるのか?」

 

 

ミゼラ「ええ、黒百合のもう1つの花言葉は・・・・・・・」

 

 

ガロウ「『呪い』と『復讐』だ。」

 

 

モモン「『呪い』と『復讐』って・・・・・・」

 

 

黒百合の花言葉を聞いたモモンは血の気が引いた

 

 

ガロウ「・・・・・・・・・今は先へ進もう。」

 

 

ガロウは無理矢理話を終わらせ、先に進むことにした

 

 

が・・・・・・・・

 

 

 

「グルルルルル・・・・・・!!」

 

 

中庭に番犬らしき魔物がおり、ガロウ達の前に現れた

 

 

ガロウ「ちぃ・・・・・番犬か・・・・・早く終わらせて急いで向かうぞ!!」

 

 

 

「ガァァ!!」

 

 

カナタ「はぁ!!」

 

 

「キャン!」

 

 

モモン「うがぁぁ!!」

 

 

「グワァン!」

 

 

イルジオン「おらぁ!」

 

 

「アォォン!」

 

 

ミゼラ「燃え尽きなさい!!」

 

 

「ウォン!!」

 

 

ガロウ「はぁぁ!!」

 

 

「「「ガァァァ!!」」」

 

 

襲い掛かってきた番犬の魔物を倒していくガロウ達だが・・・・・・

 

 

 

「中庭から何か音がしたぞ!」

 

 

ガロウ「ちっ、気づかれたか・・・・・・・急いでここを離れるぞ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

警備兵「見つけたか!」

 

 

警備兵「いやこっちには来てない!」

 

 

騒ぎを聞きつけた警備兵達が、城中を探しまくる

 

 

ガロウ達は、何処かの部屋に隠れた

 

 

ガロウ「一先ず、人気がなくなるまでここで待とう。」

 

 

カナタ「ああ・・・・・」

 

 

ミゼラ「・・・・・・・ここって・・・」

 

 

その時ミゼラが部屋にある周りの物を調べる

 

 

ミゼラ「これって・・・・『魔願石』じゃ・・・・・・!!」

 

 

それに反応して、全員ミゼラの方による

 

 

モモン「確かに『魔願石』だ・・・・・・・」

 

 

イルジオン「しかも・・・・これだけあるなんて・・・・・」

 

 

見つけたものは、魔願石が大量に詰め込まれた箱だった

 

 

カナタ「そうか・・・・・カンダタの事件の時に発見した魔願石は・・・・」

 

 

ガロウ「ジョアンナが手引きしたものか・・・」

 

 

ミゼラ「これだけ魔願石を仕入れて、人を魔物にして・・・・・・」

 

 

ミゼラ「なんでそんなことを・・・・・・・・」

 

 

カナタ「宿屋で会った時は、あんなに優しそうな人だったのに・・・・・・」

 

 

イルジオン「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

ガロウ「・・・・・・・もういないな・・・・ジョアンナを探すぞ。」

 

 

ガロウの言葉に反応したカナタ達も、静かに頷き部屋を出た

 

 

 

 

 

 

 

 

警備兵と出会わないように進んでいると、廊下を見張っている兵がいた

 

 

 

カナタ「一応橋みたいなものはあるけど・・・・・」

 

 

イルジオン「こいつじゃすぐにばれて反対側に進めないぞ・・・・・」

 

 

ミゼラ「見張りがいっぱいいるせいで通れない・・・・・」

 

 

ガロウ「いや、どうやら一定以内で向きを変えるぞ。それに辺りは暗い・・・・・足音さえ気を付ければ大丈夫だ・・・・」

 

 

ミゼラ「だけど、全員行けば気づかれちゃうわ・・・・・」

 

 

 

ガロウ「方法ならある。見ろ、あそこ・・・・」

 

 

ガロウが指さしたのは・・・・・・火薬や燃えやすいものが入っている荷物だった

 

 

カナタ「あれって・・・・・・」

 

 

ガロウ「あの荷物を燃やせれば、嫌でもそっちに行くだろう・・・・」

 

 

ガロウ「ここは俺が行く。皆はすぐに動けるよう準備してくれ。」

 

 

モモン「分かった・・・・・」

 

 

 

 

そしてガロウは、見張りに気づかれないように慎重に進んでいく。

 

 

柱と柱の間を通り抜けるために、ローリングして進んだり・・・・・・近くに来た見張りをやり過ごすため樽の中に入ったりなど・・・・・

 

 

ステルスゲーム並の隠密行動をする

 

 

 

 

ガロウ「(よし・・・後は・・・・・・)」

 

 

どうにか見張りに気づかれることなく反対側に着いたガロウ

 

 

そのまま荷物の真上辺りの位置に向かう

 

 

ガロウ「(さて、これだな・・・・・・・)」

 

 

ガロウは。近くの燭台に目を付けそれを荷物の上に落とした

 

 

 

そして・・・・・・・・・・

 

 

 

見張り「・・・・・ん?すんすん・・・・焦げ臭いな・・・・・ああああ!!!」

 

 

見張り「おいどうした!!」

 

 

見張り「荷物に火がついてる!!」

 

 

見張り「なに!?急いで消化しろ!!そいつが燃えて爆発したら大変だぞ!!」

 

 

すぐに下にいた見張り達は消化へと向かう。

 

 

 

ガロウ「(上手くいった!!)」

 

 

ガロウはすぐに来ていいと合図を出し、待機していたカナタ達は急いでガロウの所に向かう

 

 

 

 

 

カナタ「上手くいったな・・・・・!」

 

 

ガロウ「ああ、だがすぐにここを離れるぞ。他の奴らも動いているからな。」

 

 

ミゼラ「そうね。すぐに移動しましょう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガロウ達はすぐに別の場所に向かい、ジョアンナを探していた・・・・・・そして、ある部屋へと入り込んだ

 

 

 

モモン「これって!?」

 

 

ガロウ達が入った部屋は、肉体が魔物になりかけている人たちが檻に閉じ込められており見張りの兵がいた

 

 

ミゼラ「この人達は・・・・・!!」

 

 

イルジオン「残りの攫われた人たちだ・・・・・・・・・!」

 

 

カナタ「みんな魔物になりかけている・・・・!!」

 

 

ガロウ「見張りを倒すぞ。彼らを助け出すんだ!!」

 

 

 

 

その言葉に全員が同時に動き、見張りを襲う!

 

 

 

見張り「な・なんだ貴様・・・がはっ!!」

 

 

見張りの者たちに何もさせないように、ガロウ達は一斉に襲い掛かりすぐに制圧した

 

 

見張り「むぅぅぅぅ!!むぅぅぅ!!」

 

 

制圧した後目隠しと猿ぐつわをさせ、ロープで縛り付けた

 

 

 

「うぅぅぅぅ・・・・・・」

 

 

ガロウ「大丈夫か・・・・?」

 

 

「はい・・・・ですけど・・体の一部が魔物と同じになってきていて・・・・・」

 

 

檻に閉じ込められていた女性が、自分に生えてしまっている角と尻尾を見せ・・・・ドラゴンと同じようなものが出てきていた

 

 

ガロウ「それ以外で体に異常は・・・・・・?」

 

 

「今のところありません・・・・・・体の状態がおかしくなったのはあの粉を飲んでからだったので・・・・・・・」

 

 

モモン「魔願石の粉末だな・・・・・・まさか、粉末にさせて人に飲ませるなんて・・・・・・」

 

 

イルジオン「だけど完全な魔物と同じようにはなってない。」

 

 

イルジオンが同じく魔物化しかかっていた男の体を見た

 

 

カナタ「どういうこと?」

 

 

イルジオン「俺っちの見る限りじゃ。ここにいる奴らは皆、魔願石の粉末を飲ませられた・・・・・・」

 

 

イルジオン「だがそれは、人間の一部を魔物と同じようにさせることだけ。」

 

 

イルジオン「こいつじゃ、完全な魔物化はまず無理だ・・・・・だが、魔願石を薬のように粉末にするのは危険な薬物だ。」

 

 

モモン「確かに、加工されていないだけでも魔願石は危険そのもの・・・・・・何が目的なんだろう・・・・?」

 

 

 

モモンがそう唸っていると・・・・・

 

 

 

「ジョアンナ様は、俺たちの肉体が魔物と人間の混合の方が餌にいいと言っていたんです。」

 

 

ガロウ「混合の方がいい?どういうことだ・・・・・?」

 

 

「理由は分かりません。ですが・・・・すでに何人かが十分に魔物の肉体に変えられどこかに連れ去られました・・・・・」

 

 

カナタ「そんな・・・・・・」

 

 

「そういえば・・・・・・・この近くに、ジョアンナ様だけが入る個室があると見張りの者が言っていました。」

 

 

ガロウ「なるほど、そこにジョアンナが変わった原因があるのかもしれない。」

 

 

ミゼラ「そうね・・・・・・急いで向かいましょう。」

 

 

「我々はここにいます。万が一見張りが来てもこの体で対処します。」

 

 

モモン「分かった。みんなも気を付けて!」

 

 

 

 

 

 

そしてジョアンナだけが入る個室を探し、原因を探りに行った。そして・・・・・

 

 

イルジオン「見ろ、ここだけ妙に誰も来ていない。」

 

 

ガロウ「ならここだな。ジョアンナだけがこの部屋に入る、ならジョアンナ以外はここは通らない。」

 

 

ミゼラ「人が来る前に、急いで入りましょう。」

 

 

カナタ「だけど鍵がかかっている・・・・・・」

 

 

イルジオン「俺っちに任せろ。」

 

 

そういうとイルジオンは鍵穴に手を当てて、しばらくすると鍵に変身して扉を開けた

 

 

イルジオン「よし・・・・・!」

 

 

モモン「凄いね・・・・・!鍵にまで化けれるんだ・・・・・」

 

 

イルジオン「まぁな・・・・・・・・」

 

 

モモン「・・?」

 

 

ミゼラ「二人とも急いで・・・・・!」

 

 

 

 

 

 

ガロウ達は部屋に入る・・・・中にあったのは、子供用の遊具やゆりかごなどがあり子供部屋だった・・・・・だが、その中で異様なのが1つだけあった

 

 

 

 

 

 

カナタ「これって・・・・・」

 

 

モモン「ジョアンナだよね・・・・しかも若い・・・・」

 

 

 

ガロウ達が見たのは、ジョアンナの肖像画だった。だが、肖像画に描かれているジョアンナは若く()()()()()()()()()

 

 

だが、その肖像画にはあちこち切り傷が付けられていた

 

 

 

 

ミゼラ「お腹が膨れている・・・・・・・これってもしかして・・・・・身籠っているの?」

 

 

イルジオン「確かに、見た感じ妊婦だ。つまりジョアンナには子供がいたのか?」

 

 

モモン「・・・・・・・これって、ジョアンナに宛てた手紙?」

 

 

カナタ「手紙にしては分が少ない・・・・・なんて書いているんだ?」

 

 

 

『ジリオ、あなたとの間に子が出来たの。名前は《リリオ》よ。もういないあなたに宛てた手紙、どうか届きますように』

 

 

 

 

ミゼラ「これって、亡くなった男性に宛てた手紙・・・・・・・?」

 

 

 

ガロウ「・・・・・・やはりそうか・・・・」

 

 

モモン「ガロウ、やはりって・・・・・?」

 

 

ガロウ「俺が朝から、何処かに行ったのを覚えているか?」

 

 

カナタ「ああ・・・・・」

 

 

ガロウ「俺はその時、魔道具店の老店主・サンドイッチ屋の店員・鍛冶師のあらくれ・小物屋のおばさんたちに聞いて来たんだ。」

 

 

モモン「あれ?その4人って・・・・!!」

 

 

ガロウ「ああ、俺とモモンがクエストで行った所と、カンダタ事件でサンドイッチを渡してもらった人たちだ。」

 

 

イルジオン「その人たちに何を聞きに行ったんだ?」

 

 

ガロウ「・・・・・・『ジリオ・ヘセド』とは何者か?そして、ジリオとジョアンナの関係についてだ。」

 

 

「「「「!!?」」」」

 

 

ガロウが今朝方外出した目的は、この4人に聞きたいことがあったからだ

 

 

 

 

ガロウ「『ジリオ・ヘセド』はこのボレアスの街に生まれた貧しい家庭だったそうだ。」

 

 

ガロウ「両親を早くに死に、1人で生きてきた。それでも笑顔が絶えさず、明るくそして誰よりも頑張ってきた。」

 

 

ガロウ「そんな姿に、街の市民たちはジリオの姿を見ると元気が出るそうだ。」

 

 

ガロウ「困っている人を見捨てられないお人好しでもあったそうだ・・・・」

 

 

 

ガロウ「そしてある時、ジリオとジョアンナは出会った。」

 

 

ガロウ「当時のジョアンナはお転婆で街に出ることが多かった。」

 

 

ガロウ「そして、ジリオが働いている鍛冶屋にたまたま訪れたとき・・・・・・・」

 

 

ガロウ「彼の前向きな明るさと、笑顔に心が引かれたそうだ。」

 

 

ミゼラ「それがジョアンナの運命の出会いだったのね・・・・」

 

 

ガロウ「ああ、だけどそれをよく思わない奴がいた・・・・・・・先代の領主だ。」

 

 

モモン「先代の領主・・・・・・」

 

 

ガロウ「当時の領主は、街の収入を管理し最低限しか渡さない程の男だった。」

 

 

ガロウ「その領主が、ジョアンナとジリオとの間を引き裂いた。」

 

 

ガロウ「ジョアンナを名のある資産家と婚姻させ、金を手に入れるためにな。」

 

 

ガロウ「それに、貧しくてぼろくさい男を領主は嫌っていた。」

 

 

ミゼラ「なんて酷い・・・・」

 

 

ガロウ「・・・・・・悲劇はこれで終わらなかった。」

 

 

ミゼラ「え・・・・・・?」

 

 

ガロウ「突然現れた警備兵によってジリオを何処かに連れて行き、戻ってきたらジリオは手ひどい傷を負わされた。」

 

 

ガロウ「だが・・・・それでもジリオは前向きに動いていた。」

 

 

ガロウ「その度に、警備兵が何度も痛めつけていた・・・・・何度も何度も・・・・・・」

 

 

ジリオ・ヘセドのことの過去を聞くたびに、カナタ達は悲痛な表情や思いつめた顔をする

 

 

ガロウ「それが何回も続いてきたある日・・・・・ジリオは帰ってこなくなった・・・・・・」

 

 

ガロウ「そしてその翌日に、領主があるものをみんなに見せつけた・・・・・・・」

 

 

ガロウ「『ジリオ・ヘセド』の腕だけの遺体を・・・・・・・・!!」

 

 

 

「「「「!!?」」」」」

 

 

その言葉に、ミゼラは吐きそうになった

 

 

 

ガロウ「領主はジリオの曲げないその性格に、苛立ちを出し彼を魔物に食わせたそうだ・・・・」

 

 

モモン「え・・・・・・!?」

 

 

カナタ「ま・・・魔物に・・・・・・」

 

 

ガロウ「残されていたのは、右腕と()()()()()だけ・・・・腕は市民に見せしめに、指はジョアンナに見せたそうだ・・・・・」

 

 

モモン「そんなそれじゃジョアンナがかわいそうじゃないか!!」

 

 

ガロウ「ああ・・・・・そしてそれから1年が経った頃、ジョアンナが先代の領主を退け新たな領主として出た・・・・」

 

 

ガロウ「その1年の間に何があったのか分からない・・・・・・・・答えはジョアンナ本人に聞こう。」

 

 

イルジオン「・・・・・・・・ああ。もちろん・・・・・」

 

 

 

 

 

そしてガロウ達はジョアンナを目指して進むのだった

 

 

 

 

 

 




今回のお話はどうでしたか?


ジョアンナの苗字のリリィと


ジリオとリリオはそれぞれ外国語で百合といいます


そして次回はジョアンナの過去にまつわる話です


では次回をお楽しみに
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。