白鯨討伐後、スバルはクルシュさんたちと別れ、アナスタシア陣営の兵と合流した。だが、スバルには尽きぬ心配事があった。
クソ・・・本当に大丈夫なのか?莫・・・
それは、白鯨が完全に息絶えた数分後の話であった。
「莫・・・お前、また消えるのか?」
「あぁ・・・すまないな。でも、たぶん大丈夫だ。」
スバルは怪訝そうに顔をしかめる。これまで、莫がいたおかげで何度も命を救われてきたのだ。
「本当に?」
「あぁ」
「本当に本当に?」
「大丈夫だよ。それに・・・」
莫が言っていた援軍って誰なんだ・・・俺が既に知っている人だって・・・?作戦に支障が出ないといいが・・・
そんなことを考えていると、ユリウスとリカードさんが話しかけてきた。
「スバル。万津殿は何処へ?」
「アイツなら来ねぇよ。どうしても外せない大事な用があるんだと」
「そうなのか・・・彼の力なしというのは、とても悔しいね・・・」
「なんや!兄ちゃん来れへんのか!そりゃ、俺らも気張らにゃあかんな!」
その後俺は、作戦通りにユリウスと別れ、魔女教の元へ向かう。
「よ!」
「お初にお目にかかります・・・私は魔女教大罪司教怠惰担当・ペテルギウス・ロマネコンティ・・・デス!」
そして、福音を燃やした旨をペテルギウスに伝えると、やはり激昂しながら「見えざる手」が迫ってきた
・・・が、ペテルギウスを謎の光が後方に吹き飛ばした。
「な、なんデスか!?」
すると、スバルの足元の陰から男が飛び出してきた。
「久しぶりだな。少年」
その男は、白いコートを身に纏い、大きめの白とオレンジの剣を持っていた。
「俺の名はノクス。夜に生き、闇を彷徨うエージェント。」
「ノクス!てことは、あんたが俺をウルガルムから助けてくれたっていう?てか、今どっから出てきた?!」
「あぁ、俺は万津莫から君の護衛を頼まれた。ここは俺に任せろ」
「なら、安心でいいのかなぁ?」
突然、目の前から破壊音がし、岩の間からペテルギウスが出てくる。
「アナタアナタアナタアナタ方・・・!私の福音に載っていない!そんな事あるわけないのデス!福音に書かれていないのなら、ナゼアナタは私の前に立ちはだかるのデスか!私はタダ、魔女様の愛をアナタたちに伝えたいだけなのデス!タダ、世界中の苦しみ、痛み、悲しむ人々を愛で愛で愛で愛で!救いたいだけなのデス!」
そんなペテルギウスを、ノクスは一蹴する。カリバーモードからランチャーモードに切り替え、ペテルギウスに向かって発砲する。
「意味の分からないことを言うな」
「ええ、ええ、ええ、初めは皆そうなのデス。右も左も分からないアナタを私達は拒みまセン。我々は導くだけ。アナタが正しく魔女様の元へ歩めるように、タダそれだけなのデス。そして・・・いいんデスか?こんなことしていて・・・」
ワ――――――!と、ミミたちが攻撃を仕掛けた瞬間、スバルの後ろに確実に銃口が向けられた。
「動くな」
スバルの後ろから女の声がした。
ノクスが背後を撃ち、女を引き剥がす。
「まさかこの世界にも、CODEが絡んでいるとはな。コードナンバーシックス」
「お前こそ、ここで其の顔を見るとは思わなかったがな」
「ふん、油断したか?シックス」
シックスと呼ばれた女が振り向いた茂みから、筋骨隆々の男が出てくる。
「黙れファイブ早く擬装の準備をしろ」
「はぁ!丁度いい。ノクス、ここで貴様の夢を断ってやる!」
(なんだ・・・こいつら莫の世界の知り合いか?)
「お前はあの魔女教とやらを何とかしろ。まず俺はコイツらを倒す」
「あぁ・・・分かった!気ぃつけろよ!」
スバルが走り去ったのを確認し、ノクスはドライバーを取り付け向き直る。
「さて・・・CODEに従う愚か者は抹殺する」
『シャドウ!』
「抹殺されるのはお前だ」
『パニック!』
「俺は・・・CODEの番犬だ!」
『ショック!』
「変身」
『ライダー!ノクス!ノクス!ノクス!シャドウ!』
仮面ライダーノクス
「擬装!」
『インヴォークロードシステム!パニック!』
ロードシックス
「ウオォォォ!擬装!」
『インヴォークロードシステム!ショック!』
ロードファイブ
各々が変身、擬装を終えたのち、ファイブのブレイカムブレイカー・ナックルモードとノクスのブレイカムバスターが激しくぶつかり合う。
背後に回ったシックスがシュートモードで撃ち抜くが、ノクスは陰に隠れてこれを避ける。
「お前はあの子供を追え!」
ファイブが叫ぶと、シックスが無言でうなずき、走り出す。
組み合いながらノクスはファイブに聞く。
「先輩に楯突くとは・・・偉くなったな」
「黙れ裏切者!俺の流儀、忘れたわけではあるまい・・・狙った獲物は死ぬまで離さない!」
スバルは、追いかけてくるシックスを尻目に、ペテルギウスの元へと走る。
「止まれ!ナツキ・スバル!」
「それで止まる奴、俺は知らないね!」
シックスは呆れた態度を取り、カプセムをブレイカムブレイカーにセットする。
『パニック!』
「組織の為に、その命を捧げろ!」
『ブレイカムブレイズ!』
すると、突然スバルは立ち止まり、振り向いて放たれたエネルギー弾に向かって二かっと笑う。
「は~い俺のやること終了~。ここからは・・・」
「・・・アル・クラウゼリア!」
シックスの技はユリウスによってかき消された。
「やぁスバル。中々楽しそうなことをしているようだね」
崖の上から見下ろすユリウスに、スバルはイラつきながら返した。
「あぁおかげさまで!」
「新しい敵か・・・」
ユリウスとシックスが向き合うと、空から体育座りをしたままペテルギウスが降ってきた。
「寵愛寵愛寵愛寵愛寵愛寵愛寵愛イィィィィイイイ!」
「騎士、ユリウス・ユークリウス。参る」
「誰であろうと、組織に逆らうものは粛清する」
「それじゃあ、魔女教狩りを始めようか」