Re:ゼロから始めるエージェント生活   作:遺物

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調べる・ロズワール邸

「な・る・ほ・ど~?つまり、今この国、ルグニカ王国には王様がいない。だから・・・」

 

「だぁ~かぁ~ら、王選っていう、まぁ簡単に言えば、王様を決める選挙があるんだ~ぁよ。」

 

この独特な喋り方のピエロみたいな男はロズワール。なんでも、エミリアとは協力関係にあるのだそう。

 

「三年間かけて竜歴石に刻まれた竜珠に選ばれた五人の巫女から、民衆や貴族が最も相応しいと思う者を選ぶの。これが王選の仕組みよ。それにねスバル、ロズワールはすっごくすごい人なのよ?こんな屋敷を持ってるし、王国随一の魔術師なんだから。」

 

「そう。私はすごいんだ~ぁよ?・・・だから、その変人を見るような眼をやめてくれないか~ぁな?」

 

「あんたが”今のところ”いい奴なのは認めてやるよ。まぁ、これからよろしく頼むぜ。ロズワール。」

 

「うんうんうん。こちらからもよろしくだ~ぁよ、ナツキ・スバル君。ところで、君は大事な客人だ。そこで、この二人を付けよう。」

 

そう言ってロズワールが指を鳴らすと、二人の少女が部屋へと入ってきた。

 

「「お呼びでしょうか。ロズワール様。」」

 

「こちらはウチのメイドのレムとラム。青髪のほうがレムで、赤髪がラムだ~ぁよ。」

 

「「よろしくお願いいたします。お客様。」」

 

「双子メイドキタァ――――!」

 

 

 

 

 

 

 

【菜月 昴(ナツキ スバル) 今月の某日未明、コンビニに行くと言って(母親からの証言)、そのまま行方不明となる。監視カメラにも行方は映っておらず、警視庁は未だ捜査中。】

 

「・・・だそうです。万津さん。」

 

「ありがとうございます。なすかさん。」

 

「謎の行方不明事件の失踪者が夢に現れた・・・ブラックケースか!」

 

「ちょっと黙っててください。」

 

「ですが、彼の夢はなにかおかしいんです。なにか・・・限りなく現実に近い夢というか・・・彼は自分がこの世界に本当にいるような・・・夢にしては統一感や世界観が出来過ぎているんです。」

 

「この事件・・・読めた。これは、莫が夢の世界に潜入しているのではなく、彼のいる別の世界、異世界へ夢を通して行っているのだ!」

 

「んなわけないでしょうが!」

 

「グァッガハァ!!!」

 

なすかさんの蹴りは健在だ。

 

「あぁーイタタ・・・だが、如何せん腑に落ちないな。俺となすかは、引き続き菜月君の調査を行う。莫、お前は夢の中で情報を集めてくれ。」

 

「よくそれで済みますね。」(はい、分かりました。)

 

「逆だよ莫。」

 

 

 

 

(スバルたち、無事でいるといいけど。それも、今夜の夢で分かることだ。グガーzzz)

 

 

 

ゆっくりと目を開けると、そこは、見覚えのない屋敷だった。

 

「お休みございます。わあ!きれーなとこだね。セブン。」

 

「お休み、ねむちゃん。そうだね、ここがどこなのか調べないと。」

 

それにしても広い屋敷だと思いながら歩いていくが、全く人を見つけられない。

 

「え!?莫じゃない!いつここに来たの?」

 

見つけられた。

 

「ついさっきだよ、エミリア。ここは何処なんだい?その様子からして、皆無事なのかい?」

 

「ここは私たちが住んでいるロズワールの家で、スバルは今部屋にいるわ。そうだ。あなたたちあの後どこ行ってたの?急に消えたと思ったら急に現れて・・・」

 

「どう言おうかな。夢から覚めてた・・・なんて。ところで、そちらの二人は?」

 

「あぁ、莫とねむはまだ知らなかったわね。二人とも自己紹介して。それにしても、莫は変な冗談を言うのね。」

 

「ロズワール様の使用人。レムの姉、ラムです。」

 

「同じく使用人。ラムの妹、レムです。」

 

「それじゃあ莫。スバルに会いに行きましょう。」

 

「そうだね。」

 

(情報も集めたいしな。)

 

 

 

部屋のドアを開けると、大きなベッドがあり、そこにはやけに憔悴した顔のスバルが居た。

 

「や、スバル。元気してたかい。」

 

「!莫?!なんでここに!」

 

「そんなに驚くことかな。まぁ、取りあえず無事で良かったよ。」

 

「ははは・・・無事ね・・・」

 

「?それは一体?」

 

「お前になら・・・話してもいいかもな・・・エミリア、莫以外少し二人にしてくれないか?」

 

「え?どうしてなの?」

 

「あぁ~、えっと~、久しぶりに会えた戦友と、二人きりで語らいたい的な?」

 

「なるほど、男の友情ってやつね!ほら皆、行ってあげましょう。」

 

「ありがとうね~エミリアた~ん・・・さて、莫、実はお前と話したいことがある。他の誰にも話せないことだ。」

 

莫は一気に真面目な雰囲気になったスバルに対して疑問を抱いた。彼にこの間で何があったのかは分からないが、覚悟が決まった顔をしている。まるで、自分の命が懸かっているかのような緊迫した表情だった。

 

「分かった。話してくれ。」

 

「あぁ、今から話すことは、信じてもらえないかもしれないが、信じてくれ。」

 

 

 

 

「俺は今から、あのレムってメイドに殺される。」

 

 

 

 

 

 

「貴様らも見たか?あの夢を、あの女を。」

 

極秘防衛機関CODE、その一室で、三人のCODEのエージェント、スリー、ファイブ、シックスは集まっていた。彼らは、昨日見た夢の映像を見ていた。

 

「はい、記憶はありませんが、先ほどの映像で確かになりましたね。あの女と、あの夢。私たち全員が、同じ夢を見ている。」

 

「これはどういうことなのですか?あの女の情報はCODEのデータベースのどこにもなかった。あいつは誰なんだ?それに、先日の空飛ぶクジラや、謎の力を持つ人間の存在・・・」

 

「それを確かめるために我々がやることは一つだ・・・」

 

『Investigate the Mysterious Dreams。謎の夢を調査せよ。』

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