緑谷出久は秩序の守護者と共にヒーローを目指す。 作:KMヒロ
待って頂いた皆様。長らくお待たせしてしまい申し訳ありません。ようやく雄英入試までの目処がつき書けれましたので順次投稿再開させて頂きます。なおお詫びと言ってはなんですが今回は2話分続けて投稿させて頂きます。
NO.1ヒーロー「オールマイト」‼︎
年齢不詳
"個性"不明
突如ヒーロー界に現れ瞬く間にその実力で不動の人気を得る。彼の登場以降ヴィラン発生率は年々低下していき、最早存在そのものが"抑止力"となり、名実と共に"平和の象徴"とまで言われた男
それ程の男から「ヒーローになれる」とイズクは認められた……これはイズクにとって大きな励みになれる!これならば…イズクは……
憧れの
AM「君なら私の"力"、受け継ぐに値する‼︎」
………………ん?
緑谷「・・・へ?」
ジガルデ『・・・は?』
オールマイトの言葉を聞いて緑谷もジガルデもどういう事なのか把握出来ずに呆然とした表情をとることしかできなかった。
AM「HAHAHA!2人揃ってなんて顔をしてるんだい⁉︎私は最初に言った筈だぜ‼︎"礼"と"訂正"そして"提案"だとね!」
……確かにオールマイトはそう言っていたのは覚えている。だがしかし"力"を受け継ぐとは一体どういうことだ?
AM「"礼"と"訂正"は既にすませた!故に次は"提案"だよ‼︎むしろここからが本題だ!いいかい少年・・・」
AM「私の"力"すなわち"個性"を君が受け取って見ないかという話さ‼︎」ドバッ
オールマイトは吐血しながらも緑谷に対して"個性"を受け取るかどうかを聞いてみた。
チカラヲ……本当に何を言ってるんだ?オールマイトは……
AM「私の"個性"の話だ少年。」
緑谷「?」
ジガルデ(オールマイトの"個性"・・・単純な増強型のではないのか?)
AM「写真週刊誌では幾度も"怪力"だの"ブースト"だの書かれ、インタビューでは常に爆笑ジョークでお茶をにごしてきた。」
ジガルデ(・・・オールマイトの出ていたテレビならイズクと共に見ていたことはあったがあれは爆笑というよりは失笑の方が的確なのでは無いか?)
オールマイトの出ていた番組で言っていたジョークにジガルデは辛口な評価を誰にも言わずに心の中で付けていた。
AM「"平和の象徴"オールマイトはナチュラルボーンヒーローでなければならないからね。」
AM「私の"個性"は聖火の如く長きに渡って引き継がれてきたものなんだ!」
ジガルデ『"個性"を・・・』
緑谷「引き継がれてきた⁉︎・・・」
AM「そう、そして次は君の番だということさ。」
オールマイトの"個性"について話された内容はあまりにも唐突で困惑するものだった。その為に緑谷は……
緑谷「ちょっ・・・!ちょっと待って下さい!」
緑谷「確かにオールマイトの"個性"は長年議論は語り続けられていましたよ。ネットじゃ見なかった日が無かったくらいに。でも・・・だとしても"個性"を受け継ぐだなんて聞いた事がないし議論すら上がらなかったわけでそもそも"個性"というのは親から子への遺伝によって受け継ぐならまだしも他人から渡す様に受け継ぐだなんて・・・」ブツブツブツ……
ジガルデ『ああ、仕方がないとはいえ
オールマイトのこれまで聞かされた秘密の情報量に緑谷の脳内処理能力が追いつかずにいつもより小声で長く呟き続けてしまったのてある。
AM「君はとりあえず否定から入るな‼︎ナンセンス‼︎」
緑谷「ナ・・・⁉︎」
ジガルデ『ナンセンス・・・まあ確かにその通りだな。』
緑谷「ジガルデ⁉︎」
AM「私は隠し事は多いが嘘は言わない!」
AM「
AM「
緑谷「ワン・フォー・・・オール・・・」
ジガルデ(確か「1人は皆の為に」と言う意味合いだったな。随分大袈裟に感じるが・・・)
AM「1人が力を培い、その力を別の人へ渡し、また培う。その積み重ねで救いを求める声と義勇の心で紡いできた力の結晶‼︎!」
緑谷「そんな大層なモノを何で・・・僕に託そうと・・・」
AM「元々後継者は探していたのだ・・・そして君になら渡しても良いと思ったのさ‼︎」
AM「自分に自信が無くただヒーローを目指していただけの君は
……先のオールマイトの無視できない大怪我、そして受け継がれてきた"個性"……これは随分事が大きくなってしまったな。
AM「まァしかし、最終的には君次第だけどさ!どうする?」
……オールマイトにここまで言ってくれて嬉しい気持ちは確かにある。受け取りたい気持ちも……でも……でもそうしたらジガルデはどう思うだろうか?僕には既に"
……おそらくイズクは私の事で悩んでいるのだろう。"
ジガルデ『イズクよ、何を迷う必要がある?』
緑谷「ジガルデ?」
ジガルデ『せっかく
緑谷「・・・いいの?ジガルデ?」
ジガルデ『良いも何もこれはお前の問題だ好きなように決めれば良い。それに仮に受け取ることになった所で新顔の"個性"などに遅れを取られるとも思わんがな!』フン
緑谷「いや、"個性"に先輩も後輩も無いと思うんだけど・・・」
ジガルデ『何物の例えだ。深く考えるな。』
そう話し合い緊張が解けたのか2人共笑い合った。
AM「君達とても仲がいいね。少し羨ましく思うよ。」
ジガルデ『当然だ!私とイズクのキズナの強さはそう易々と負けはせぬぞ!』
AM「それは随分手強そうだ」
ジガルデとオールマイトはまるで緑谷を巡る戦いを起こすかの様に火花を出していた。
ジガルデ『さてイズク、答えはどうする?とは言っても既に決まっているのだろ?』
緑谷「うん!オールマイト!」
AM「・・・決まった様だね。」
オールマイトとジガルデに言ってもらえて、背中を押してくれて、断る理由なんて‼︎
緑谷「はい!お願い・・・します!」
AM「そう言ってくれると思っていたぜ!」ニッ
緑谷はオールマイトに
AM「さて、ではさっそくと言いたいところだがもう既に日も暮れる頃合いだ!後日改めてと言う事でひとまずは・・・・・・」
そう言いながら
緑谷・ジガルデ「『⁉︎』」
AM「連絡先教えて。」
ズコッ
オールマイトはスマホを取り出してお茶目に連絡先を尋ねただけであり、その為2人揃ってズッコケてしまうのである。
ジガルデ『オールマイト!紛らわしい真似をするな‼︎何事かと身構えてしまったでは無いか‼︎』
AM「あれ⁉︎普通に聞こうとしただけなんだけどね。」
AM「まあとりあえず改めて連絡先教えてくれるかな?」
緑谷「あ、はい!」
そうして緑谷は慌ててスマホを取り出しオールマイトと連絡先を登録しあった。
ジガルデ『やれやれ、最後の最後まで締まらぬな・・・』
深夜 緑谷家……
あれから自宅へ帰り色々あった事もあり、緑谷はいつもより早く床に着いて眠りについた。しかしジガルデはまだ眠らずに窓の外の夜空を眺めていた。
ジガルデ(・・・オールマイト程の男が自らの秘密を打ち明けイズクに
そう思いながら緑谷の寝顔を見て再び夜空を見直した。
2日後 市営多古場海浜公園……
この日緑谷達は早朝この公園へと呼び出されオールマイトが来るのを待っていた。
緑谷「ジガルデ、何でオールマイトはこんな所に呼び出したんだろ?」
ジガルデ『まあ大体は察しがつくだろうから取り敢えず来るまで待っておけばよかろう。』
そう話しているとオールマイトが現れた。
AM「やぁおはよう2人共!時間通りだね!」
緑谷「お・・・おはようございます!オールマイト!」
ジガルデ『それより何故我々は
ジガルデは此処へ呼び出された理由は検討がつきながらもオールマイトに尋ねた。
AM「うむ、先日話した通り私の
緑谷「え⁉︎もうですか⁉︎」
ジガルデ『随分早いな。大丈夫なのか?』
AM「ああ!緑谷少年は受け取るには十分に鍛え上げられているからね!今渡しても大丈夫と思ったのだよ!」
ジガルデ『?それと何の関係があるのだ?』
AM「「
AM「生半可な身体では受け止めきれずに四肢がもげ爆散してしまいかねない‼︎!」
緑谷「四肢が⁉︎」
ジガルデ『おい⁉︎オールマイトよ⁉︎そんな危険な
ジガルデは唐突のカミングアウトに驚愕してオールマイトに詰め寄って問いただした。
AM「お、落ち着きたまえジガルデ君!そうはならずに大丈夫だと踏んだのだから提案したのだよ!」
ジガルデ『・・・・・・本当なんだろうな?』
AM「ああ!だが確かに"器"は成したがまだまだ未熟な"器"だ!これから馴らせば大丈夫だが油断はしない事だ!」
緑谷「は、はい・・・」
緑谷とジガルデは不安を残しつつオールマイトの話を一旦信じる事にした。
AM「では改めて受け渡すとしようか‼︎」
ジガルデ『・・・オールマイトよ。その継承・・・少し待ってはくれないか?』
AM「どうしたんだねジガルデ君?」
緑谷「ジガルデ?」
ジガルデ(・・・いよいよ話すべき時が来たか・・・・・・)
ジガルデはこの日自身の秘密について緑谷達に正直に話そうと覚悟を決めて話すことにした。
ジガルデ『イズク、大事な話がある。』
緑谷「・・・何?ジガルデ。」
ジガルデ『オールマイトよ、お前が誰にも言えない秘密を我々に明かしてくれたのならこちらも私の秘密を聞く資格がある!』
AM「ジガルデ君の秘密かい?だがしかし君は緑谷少年の"個性"のはずじゃ・・・」
ジガルデ『イズクよ、今から話すことをどうか落ち着いて聞いて欲しい。』
緑谷「・・・いったい何を話すつもりなの?」
緑谷とオールマイトはジガルデを見ながら身構えた。
ジガルデ『いずれイズクにだけは話さなければいけない時がくると思っていたが実は私は・・・・・・』
ジガルデ『イズクの"個性"では無いのだ!』
緑谷「・・・・・・へっ?」
AM「なんだと⁈」
ジガルデから言われた言葉はあまりにも衝撃的すぎて二人とも唖然としていた。
緑谷「どっどど・・・どう言うことなの⁉︎ジガルデ⁉︎君がぼっ僕の"個性"じゃないって⁉︎」
AM「おっ落ち着くんだ!緑谷少年⁉︎と言うことは少年は"無個性"と言うことなのかい⁈」
オールマイトはなんとか緑谷を落ち着かせようと声をかけながらジガルデに尋ねた。
ジガルデ『そうだ、そして私はこの世界とは異なる世界から来た者で
AM「異なる世界?」
緑谷「ある目的?」
二人はジガルデから出てくる情報の多くに混乱を隠せなかった。
ジガルデ『私はある世界で秩序を守る為に世界を見守り続けていた
緑谷「ポケモン?」
ジガルデ『ポケモンとは・・・・・・』
ジガルデは2人にポケモンについて簡単に説明をした。
AM「・・・なるほど、"ポケモン"とはそう言う生き物なのか・・・しかしジガルデ君、君は何故わざわざ緑谷少年の"個性"と偽ってまでこちらの世界まで渡って来たのだね?」
オールマイトはジガルデの話を聞いてその目的を聞き出した。万が一とは言え
ジガルデ『私がこの世界に来て出久の"個性"として立ち振る舞っていた理由は・・・・・・私の真の姿の使い手を見つける為だ。』
緑谷「ジガルデの・・・」
AM「真の姿・・・?」
ジガルデの目的は二人にとって想像していなかったものなので理解が追いつかなかった。
ジガルデ『真の姿とは我々の世界では
AM「・・・ジガルデ君、質問をいいかね?」
ジガルデ『なんだ?オールマイトよ。』
AM「君の目的は分かったがいったいいつから緑谷少年に目を付けていたのだね?」
ジガルデ『・・・私が初めてイズクを見つけたのはイズクが生まれてまだ間もない頃だった。』
緑谷「僕が生まれて間もない頃に⁈」
AM「そんな前から⁉︎」
2人はジガルデの来た時期に驚きを隠せずにいた。それもそうだ、緑谷が生まれたのは今から約15年前だ。そして緑谷の"個性"として立ち振る舞って約11年間、それだけ前から緑谷を見守り続け"個性"として振る舞っていたのだから驚かない方がおかしな事だ。
ジガルデ『当時私はまだこの世界を見つけて間もない頃、その世界線に驚きながらも興味が湧いてしばらく見ていたのだが本来の目的を思い出して再度探索していた時にイズクの母殿の声が聞こえ振り向けば、イズクを抱きかかえた姿が見えたのだ。』
緑谷とオールマイトはジガルデの話を大人しく聞き続けた。
ジガルデ『その時イズクから何か秘めたる物を感じ取っていたのだ。』
緑谷「僕の秘めた物って"個性"の事じゃないよね?」
ジガルデ『あぁ、その答えは未だ分からずじまいだがそれゆえ興味が湧いて何かしらの理由をつけてイズクの"個性"として隣に立ってゆけばいいと思ったのだ。』
AM「そうだったのか・・・」
ジガルデ『・・・しかしそのその結果は互いに望まぬ形で叶うこととなってしまった。』
緑谷「⁉︎それってまさか・・・‼︎」
AM「緑谷少年?」
ジガルデ『そう、あの日イズクが"無個性"と診断された時だ!』
緑谷はその"望まぬ結果"と聞いてあの日を思い出す。あの日医者から"無個性"と診断されてその日オールマイトの動画を見ながら絶望していた日だった。
緑谷「やっぱりあの日だったのか・・・」
AM「大丈夫かい?緑谷少年。」
緑谷「は、はい。ありがとうございます。オールマイト」
ジガルデ『あの日私は隠れてその様子を見ていたがこれ以上は見るに堪えなかった為当初の予定であった"イズクの個性"として振る舞うことを決めたのだ!』
緑谷「そういう事だったんだね。」
ジガルデ『イズク、今まで騙すような真似をしてすまなかった。』
緑谷「・・・ジガルデの気持ちは分かったよ。正直嬉しかったしジガルデがいてくれたから僕は救われたよ。ありがとう。」
ジガルデ『・・・イズク、こちらこそありがとう。』
緑谷はジガルデを抱きしめてジガルデは緑谷の顔を頬擦りをした。
AM「しかしジガルデ君、何故君は今此処で自分の秘密を私にも打ち明けれくれたのだ?」
ジガルデ『もともと私はイズクの"個性"として立ち振る舞っていたがオールマイトがイズクに"個性"を受け継いでくれるのなら表面上はともかく"個性"としての役割はひとまず終了かと思ったからだ。』
緑谷「えっ⁉︎ジガルデ僕からいなくなるの?」
緑谷はジガルデのお役御免のことを聞き、自分から離れていってしまうのではないかと不安になった。ジガルデとは10年以上の付き合いだ。いつまでも一緒にいると思っていたからこそその動揺は隠せないでいる。
ジガルデ『落ち着け!何もイズクの前からいなくなるわけでは無い!引き続きイズクの"個性"として立ち振舞はする!』
緑谷「そ、そう。良かったー!」
ジガルデ『そもそも私のことは個性診断で登録しているのにいきなりいなくなるのは不自然であろう。』
緑谷「あ、そうかそれもそうだよね!」
緑谷はジガルデがいなくならない事に安堵し、ジガルデの件はとりあえず落ち着いたのであった。
ジガルデ『とりあえず私の話はここまでだ!オールマイトよ話が長くなってすまないな!』
AM「いや構わないさ!私にも話してくれたのはそれだけ信用してくれた証拠なのだから!では改めて授与式だ!緑谷少年!」
緑谷「・・・・・・・・・なんか・・・ズルだな・・・僕は・・・・・・」
AM「ん?」
ジガルデ『何がだ?イズク』
緑谷はこれまで支えてくれたジガルデや認められて託してくれるオールマイトに対し嬉しくて涙を流した。
緑谷「ジガルデやオールマイトにここまでして貰えて恵まれ過ぎてる・・・」
何を今更……自分の頑張りだろーに……
……やれやれ、自己評価が低いのは相も変わらずだな。
ジガルデ『イズクよ、ヒーローになるならその泣きグセ治さなければならぬぞ!』
AM「ジガルデ君の言う通りだ!ヒーローを目指すのであれば皆に泣顔ではなく笑顔を見せないとな!」
緑谷「っ!はい‼︎」
AM「これは受け売りなのだが、最初から運良く授かったものと認められて譲渡されたものではその本質が違う!」
AM「肝に銘じておきな!これは君自身が勝ち取った力だ‼︎」
そうして抜き取った髪の毛を緑谷の前に差し出して……
AM「食え」
緑谷「へあ・・・⁉︎」
ジガルデ『はあ・・・⁉︎』
差し出した髪の毛を食す様に言ったのだった。
AM「別にDNAを取り込められるなら何でもいいんだけどさ!さァ!イッキ!イッキ‼︎」
緑谷「お、思ってたのと違いすぎる‼︎?」
ジガルデ『いや・・・良いのかこれは?仮にも継承の儀式が
ワンフォーオールの継承方法に緑谷は困惑しジガルデに至っては苦虫を噛んだ様な苦悩とした表情をせざるを得なかった。
雄英入試まであと10ヶ月‼︎