もしもなければ勝手に決めますが(もしかしたらヒロイン無しの可能性もあり)、もしあればアンケート取りますので。
side 美咲
「はぁ~、転校生って辛いな~」
ショッピングモールで杏子の服を買った私は、同じショッピングモール内にある喫茶店で呟く。
学校でのストーリー?そんなの普通だったよ。
授業が終わるたびに質問が飛び交ったり、体育は室外だったから教室で教科書を読んだりしていた。
授業は私が前に通っていた学校の方が進んでいたから、しばらく予習に力が入れれそうだった。
唯一驚いたのは、あのマミがボッチだったことくらいかな。
教室で一人で弁当を食べていたので、見てて可哀想になったので一緒に食べたのだが、まず間違いないだろう。
「優しそうな子だったけど、どうやって喧嘩なんてしたのかな?」
そう、一番の疑問はどうやって喧嘩したのかだった。
マミなら喧嘩になる前に謝ったりしそうなイメージを持った。
そして同時に、どうしてボッチなのかという疑問も持った。
転校初日だからちやほやされる部分があるだろうが、それを差し引いても彼女は優しいのだ。
彼女がボッチなら、私もめでたくボッチの仲間入りだろう。
そんなことを考えていると…
「あれ?……マミ?」
そこには、手のひらに黄色く光る何かを乗せた同級生が走っていた。
「何かあったのかな?急いでたみたいだけど」
人探しとかだったら大変だし、声かけておこうかな。
そう思って私が店を出ると、
「うそ、足速すぎ」
既に点でしか見えない程遠くに、マミらしき人が見えるだけだった。
明らかに間に合わない距離だが、私はダメもとで追いかけてみる事にした。
side まどか
私は、さやかちゃんと仁美ちゃんとショッピングモールの喫茶店に来ていた。
そこで軽く昼食をとりながら、私は二人に今日のことを話していた。
「え~!何それ!」
そういって、さやかちゃんが叫ぶ。
無理もないよね、ほむらちゃんの言動はわけがわからない物だったから。
さやかちゃんが変なことを言っていると、仁美ちゃんが一番答えに近いと思うようなことを言ってくれる。
私が忘れているだけで、実際には会ったことがある。
もしそうなら、私すごく失礼なことしたのかもしれない。
そうやって悩んでいたら、仁美ちゃんが席を立つ。
「今日はピアノ?日本舞踊?」
さやかちゃんがそんなことを聞く。
どうやら今日はお茶の御稽古のようだ
ちょうど良いので私たちも席を立つ。
その時に、さやかちゃんがCDショップに寄ってもいいかと聞いてくる。
いつものことなのでOKを出して店を出る。
「では、また」
そういってエスカレーターに乗って下に降りる仁美ちゃんを見送り、私たちはCDショップへ向かう。
そこで、いつものように聞きたい曲を選び、いつものように聞く。
だけど今日は、いつもと違うことが起きた。
『助けて』
聞いている曲以外の声が聞こえた。
不審に思ってヘッドホンを外す。
すると、また同じ声が聞こえる。
『助けて、まどか』
私に助けを求めている。
そう思って辺りを見渡す。
近くに誰もいない。
そして、また声が聞こえる。
『僕を……助けて!』
わたしは、誘われるように声のする方へと歩いて行った。
「だれ?だれなの?」
そう問いかけてみても、声は助けてとしか返さない。
すると目の前に、関係者以外立ち入り禁止の扉が見える。
この中だ、直感的にそう感じる。
「どこにいるの?」
中に入った私は、声の主を探す。
薄暗く視界が悪いため、声の主を探すのは骨が折れそうだった。
「あなたは、だれ?」
もう一度問いかける。
しかし返事はない。
それから少し歩いたとき、変化があった。
『助けて』
もう一度声が聞こえ、天井が軋む。
そしてそこから、白い何かが落ちてきた。
怪我をしているようで、私に助けてと言ってくる。
この子が私を呼んでいたのだろう。
助けないとと思ったとき、天井から鎖が落ちてくる。
その音に驚いて顔を上げると…
「ほむら…ちゃん?」
喫茶店での話の中心人物で、私の夢にでてきた転校生、暁美ほむらちゃんが立っていた。
「そいつから離れて」
ほむらちゃんはこの白い子から離れるように言う
この子は怪我をしている。
たぶんほむらちゃんがやったことだと思う。
だから私は…
「駄目だよ、酷いことしないで!」
庇うことにした。
武器もないし力もないけど、渡すよりはいいと思った。
「あなたには関係ない」
「でも、この子は私を呼んでた!聞こえたんだもん!助けてって」
ほむらちゃんの言葉に反論して、この子を渡さないという意思を見せる
ほむらちゃんは短くそう。というと、静かにこちらを睨む。
怖い、けど渡さない。
どれくらいこうしているだろうか、何時間もこうしているかもしれないし、もしかしたら一分も経っていないかもしれない。
静かにこちらを睨むほむらちゃんと、白い子を抱えて睨まれる私。
この均衡は、私の親友によって崩された。
「まどか、こっち!」
「さやかちゃん!」
さやかちゃんが消火器の中身を噴出する。
その煙は、ほむらちゃんの姿をすっぽりと覆った。
私が走ってさやかちゃんの元まで行くと、さやかちゃんは消火器をほむらちゃんに投げつける。
流石にやり過ぎかなと思いつつ、私たちは出口に向かって走る。
「何よあいつ、今度はコスプレで通り魔かよ!つーか何それ、ぬいぐるみじゃないよね?生き物?」
さやかちゃんが走りながら聞いてくる。
「わかんない、わかんないけどこの子…助けなきゃ」
私にもわからないと告げる。
そう、わからない。
ほむらちゃんのこともこの子のこともわからないけど、とりあえず助けなきゃいけないということはわかった。
そうやって走っていると、またも異変が起きる。
非常口に辿りつけないのだ。
しかも、さっきまでと景色が変わっていく。
「あれ?非常口は?どこよここ」
「変だよここ、どんどん道が変わっていく」
さっきまでコンクリート剥き出しの場所を走っていたのに、今は気味の悪い迷路のような空間にいる
「あ~もう!どうなってんのさ!」
「やだ、何かいる!」
余りにも気味が悪い空間に、謎の生物が現れた。
髭を生やした白い綿のようなものが私たちを囲むように現れる。
辺りから変な声が聞こえる、そんな中でさやかちゃんが呟く。
「冗談……だよね。あたしたち、悪い夢でも見てるんだよね?ねぇ!」
今起きていることが夢や幻かのように、そう呟く。
私は、恐怖で何も言えなかった。
綿がこっちに鋏を近づけてくる。
怖い、そんな言葉が頭の中を埋め尽くした時だった。
「危ない!」
そんな声とともに、体が引っ張られる。
それはさやかちゃんも同じようで、目を白黒させている。
そして、私たちを引っ張る方を見る。
そこには見滝原中学の制服を着た、白い髪の少女がいた。
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