サトル、ポケモンマスターへの道   作:時田総司(いぶさん)

7 / 14
7話目 サトルとリザードン

 

~24番道路~

 

「行け! 火炎龍!! 火炎放射!」

 

「ガァ!」

「ナゾ~」

 

『ナゾノクサを倒した!』

 

「よし! この調子でどんどん行くぞ!」

 

 

 数時間前――、

 

(回想)

 

「ハナダシティに着いたぞ。そうだ! 皆のステータスを確認しよう」

 

 サトルはポケモン図鑑を取り出した。

 

「あ! 火炎龍!!」

 

 火炎龍の素早さステータスの努力値が、MAXになっているのが分かった。

 

「やったな火炎龍! これで経験値の低いコラッタやポッポ達を倒さなくても済むぞ! 一気にレベルアップして、最終進化だ!!」

 

「ガァ! ガァ!!」

 

 サトルの呼び掛けに、火炎龍も意気揚々としている。

 そしてアゴに手をやったサトルは、少し悩みながら続けて彼に話し掛ける。

 

「う~ん、それでも次はどれの努力値を振って行こうか……?『火炎放射』は特殊技だな? もう少しで覚えるから、『とくこう』に振って行こう!」

 

(回想終了)

 

「ナゾ~」

 

 火炎放射を覚えた火炎龍は、何体ものナゾノクサを葬っていった。

 

「やったな! 火炎龍!! どれくらいとくこうに振れたかな?」

 

 説明しよう!

 

 ナゾノクサを倒すと、とくこうに努力値が1振られる!

 

 サトルは図鑑を確認する。

 

「あっ! 半分くらい振れてる! この調子だ! ん……?」

 

「ガァ!?」

 

『おや? 火炎龍の様子が……』

 

 

「グググ……カッ!」

 

 火炎龍の身体は光を放つ。そしてその身体からは大きく立派な翼が生えた。

 

 そして――、

 

『おめでとう! 火炎龍はリザードンに進化した!』

 

「ガァア――!!」

 

 火炎龍は雄叫びを上げ、元気いっぱいの様子だ。一方のサトルは下を向き、フルフルと震えている。

 

「?」

 

火炎龍はそれの様子を見て、不思議そうにかがみ込んで顔を近づける。

 

「……」

 

「ガァア?」

 

 

 

「いやったぁ――――!!」

 

 

 

 サトルは急に飛び上がり、全身で喜びを表現した。両手を突き上げ、これでもかという程高くジャンプしている。

 

「やった! やった! いやった――!! 初めてのポケモンが最終進化! いやー、昔はトレーナーとして未熟だったから、こんなに育てられないと思っていたよ」

 

 

 

「ガァアー!!」

 

 

 

 サトルの言葉を聴いた火炎龍は、急に声を上げて怒り出した。

 

「わっ、火炎龍っ! 昔を思い出させちゃったか、ゴメンな。でも大丈夫」

 

「ガァア?」

 

「もう二度とお前を置き去りにしたりしないぞ!」

 

「♪」

 

 サトルは火炎龍を宥め、火炎龍も納得したように見えた。

 

「翼が生えて立派になったな……! そうだ、空を飛ぶを覚えさせよう。秘伝マシンを……」

 

『火炎龍は『空を飛ぶ』を覚えた!』

 

「もっとパワーアップだ! よし、タマムシシティに行くぞ!」

「ガァア!!」

 

『火炎龍は空を飛ぶを使った』

 

 

~タマムシシティ~

 

「ありがとな、火炎龍。戻れ! よーし、アイテムを大人買いだ!」

 

 サトルは火炎龍をモンスターボールに戻し、自転車に乗った。行き先は勿論、タマムシデパート!

 

 

 ――、

 

「着いたぞ! タマムシデパート!! 5Fに行けば能力アップアイテムが買えるんだよな。エレベーターで行くぞー!」

 

 

 そして――、

 

「ふー、買った買った。要らないアイテムを売ったし、今まで買い物をあんまりしてなかったから、たくさんマックスアップやブロムヘキシン、リゾチウムを買えたぞ! これで努力値上げ放題だ! あれ!? 火炎龍……リゾチウムは9個しか使えないのか……。まあ使うか」

 

『火炎龍の能力がアップした』

 

「よしよし、続けてマックスアップも……アレ?」

 

『使っても効果はないよ』

 

「使えない……ステータス確認だ!」

 

 サトルはポケモン図鑑を開いた。

 

「何々……あっ。努力値、全部振り切ってる! でも『とくこう』の部分が光ってないな……あっ」

 

 サトルは重大な事実に気付く。

 

「(俺の旅は、オーキド博士からヒトカゲ(今はリザードンの火炎龍)をもらったところから始まった。つまり……)旅の中で、様々なポケモンを倒すコトで、振りたくないステータスの努力値も振ってしまっていたのかぁ――!?」

 

 サトルはガックシと肩を落とす。

 

 

 ――、

 

「ハァー、自分の思い通りに育てられなかったかぁ……。何か良い方法は……? ん?」

 

「ガサガサ……」

 

 タマムシシティで下を向いていたサトルの目の前に、1枚のチラシが……。それを何となく拾ってみる。すると――、

 

 

『努力値を下げ、なつき度を上げる木の実、発見される!』

 

 

 そうチラシに書いてあった。

 

 

 

「こ……これだぁああアアァアア!!!!」

 

 

 

 サトルはそのチラシをクシャクシャに握りしめて叫んだ。

 

「場所は……アローラ地方の実のなる木になっているのか……!! 飛行機で行くか……? よーし! 火炎龍、絶対に強くしてやるからな!」

 

「ガァアー!!」

 

 かくして、サトル達は努力値を下げる木の実を求め、アローラ地方へ飛ぶ。初めてのアローラ地方でサトル達を待つ冒険とは!? 続く。




 遂に火炎龍がリザードンに!!

 初代ポケモンやファイアレッド・リーフグリーンでヒトカゲを選んだ方なら、この苦労分かりますよね。
 それでもまだ、サトルには努力値振りの落とし穴が……。

 アローラ地方のポケモンとは仲良くなれるのか?
 努力値は木の実で解決できるのか?

 乞うご期待!

 PS.誤字報告助かります。ありがとうございます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。