~ポケモンセンター~
「まずは瀕死になったポケモン達を元気にしましょう」
「テンテン テケテン♪」
『サトルのポケモン達は元気を取り戻した』
「毎度すんません、ありがとうございます」
「いいえ、ポケモンセンターはいつでもトレーナーさんの味方ですよ」
申し訳なさそうに頭を下げるサトルに対して、ジョーイさんは笑顔で手を振っていた。
――、
「よぉ、終わったか?」
「!――」
ポケモンセンターの前でサトルを待っていた人物――、それはシゲオだった。
「シゲオ……」
「サトルぅ、この俺様がわざわざポケモンセンターまでついて行ってやったんだから、感謝しろよ?」
「う……(怒)」
「それと、ポケモンの育て方について色々とありがたい言葉を授けてやる。ライバルのお前が弱いと、張り合いが無いからな」
「……(怒)」
「まあ聞けよ。前回のバトルで、サトルは物理アタッカーか特殊アタッカーといった攻め重視のポケモンばかり使ってきたよな?」
「ああ、『こうげき』ステータスや『とくこう』ステータスが高く、ダメージを多く与えられるポケモンを育てている。それがどうかしたか?」
「そこが甘いんだよ、サトル!!」
「!?」
突然の厳しい指摘に、サトルはギョッとした。
「良いか? それらのポケモンは、大体が紙耐久と言われている守りがお粗末なポケモンばかりだ」
(シゲオの言う通り、確かに『ぼうぎょ』や『とくぼう』のステータスが低い……)
サトルはアゴに手をやった。
「そんなポケモン達じゃあ、相性が良くない限り、競り合いで負けたり、弱点を突かれてカンタンに倒されてしまう。前のバトルの場合、序盤で積み技を使われ、『こうげき』ステータスを2倍にされていたから、更に相手の攻撃を受け切れなくなっていた。そこで使うべきなのが受けポケモンだ!!」
「受けポケモン!?」
サトルはシゲオの発言に、ゴクリと息を呑む。
「そうだ。受けポケモン――『HP』『ぼうぎょ』『とくぼう』が高く、その名の通り相手の攻撃を受け切ってしまうポケモン達のコトだ!」
「確かにそのステータスが高いと攻撃が効かないな。でも受けるだけで、どうやって勝つんだ?」
「フッフッフー、よくぞ聴いてくれました。受けポケモンで勝つ方法、それは変化技やカウンター系の技、またはアイテムを持たせて勝つ! などがある!!」
「変化、カウンター!? アイテム!?」
サトルはギョッとして目を丸くした。
「そうだサトル。変化技は……そうだな。『毒々』や『鬼火』が一般的だな。ゴーストの『呪い』って技もある。基本的には、状態異常にして、じわじわとダメージを与えていく」
「そ……そんな戦い方が……!」
「そうだ。ポケモンバトルは奥が深いぞ? 受けて積み技を積んで、回復しながら攻撃ってのがやりやすいか? カウンター系の技は、攻撃を受けたのを2倍にして返す、『カウンター』や『ミラーコート』がある。後の戦法は他の変化技や特殊な攻撃技と組み合わせる、『ステルスロック』、『まきびし』によるモノもある」
「そんなに……その技でどうやって戦っていくんだ?」
「(フフ……食いついてきたか)例えば最後の2つの技は、ポケモンが交代した時にダメージが与えられる技だ。模擬バトルのようなモノを見せて教えてやろう。ハガネール、カイリュー……!」
「ポンッ! ポンッ!」
シゲオのモンスターボールから、2匹のポケモンが飛び出した。
「ハガネール、ステルスロック!」
「カイリューの周りに、鋭く尖った岩が浮遊し始めた」
「!? 何だアレは!?」
「まぁ見ていろ、サトル。ハガネール、ドラゴンテール」
「ガガァ!!」
「ガッ……ポン!」
『ムクホークが戦闘に繰り出された! ムクホークに尖った岩が突き刺さった!』
「なっ!?」
「驚いたか、サトル? こうやって無理矢理相手を交代させ、ステルスロックが撒かれているコトでダメージを与えていくんだ。まきびしも同じ要領だが、飛んでいる相手には効かないぞ。交代させる技は他にもあって、ともえなげや吹き飛ばしなどが挙げられる」
「なるほど!」
「アイテムを持たせて戦う方法だが、ゴツゴツメットを持たせるのが効果的だな。見せてやろう。ムクホーク、ブレイブバード!」
(飛行タイプの大技だ。コレでダメージを……)
サトルはゴクリと、息を呑んで戦況を占う。
「ホー!!」
「ガッ!」
「ダメージは!?」
ハガネールは平然としている。代わりにムクホークの羽にキズができていた。
「何だ!? 攻撃した側がダメージを負っているぞ!」
「驚いたか、サトル? ゴツゴツメットはその名の通り、表面が凹凸のあるヘルメットだ。接触技を受けるコトで、相手に逆にダメージを与えられる。今回の攻撃は、タイプ相性がブレイブバードでは悪いから、攻撃した側の方が逆に多いダメージを受ける結果となったな。お疲れ、ハガネール、ムクホーク」
「攻撃した側のポケモンが……逆に……こんな戦い方が……!」
サトルは目の前の事実に驚愕していた。
「なっ? 単純な攻めポケモンばっかり使っていても勝てないだろ? これを機に、受けポケモンを育ててみろよ」
シゲオの言葉を聴いたサトルは、自身のポケモン達を見つめた。
「(コイツしか……居ない!)よし、俺は!」
そしてサトルは1匹のポケモンを指差すのだった。
「セクシーを受けポケモンとして育てるぜ!!」
「ピッピ系統か……(『月の光』に、『コスモパワー』『瞑想』も……)悪くない」
「やってやるぞー!!……で、他にもアドバイスがあれば教えて」
「ズデッ」
やや他力本願なサトルだった。
模擬バトル回、どうでしたか???
かつて『こんぶ』やら『すこんぶ』とか言われていた戦法を使っています。全く知らなかった方にとっては衝撃の戦い方ではないでしょうか!?
サトルはどんなピクシー(場合によっては輝石ピッピも!?)に育てるのでしょうか? ステロ撒きに電磁波!? コスモパワーとアシストパワーによる両受け特殊アタッカー!? はたまた、瞑想特殊受け特殊アタッカー!? 妄想が捗りますね♪ 自分ならどう育てるか、是非コメント欄で教えてくだいね。
次回は、育成回。かつての重要アイテム、王冠が出てきますよー!