この作品はpixivにも投稿しています
深夜2時を回った国道は世界から切り離されたような静かさを漂ってた。
街灯の白い光が一定の間隔でアスファルトを照らし、その先は闇に沈んでいる。遠くで信号機だけが赤と青を繰り返し、誰もいない交差点を律儀に管理していた。
そのときだった。
突如として何もない空間が歪曲し始める。
その歪曲は徐々に大きくなり始め終いには成人男性ほどの大きさまで広がりを見せた。
街灯の光があるものの、現れた人物の姿は完全には見えておらず、かろうじてわかるのはそれが男ということだけである。
「無事に成功したか、流石はCODEの技術と言ったところか。任務を遂行する」
男は誰に聞かせるわけでもなく、自分自身に課しているようだった。
そして男は歩み始めた。
mission Kill Zets And Nem
♢♢♢♢
俺は万津莫、極秘防衛機関CODEに所属する この世の悪を撲滅するエージェント。
という夢を見ていた普通の好青年だ。
今日も人々の夢に潜入し深層心理に眠るナイトメアと戦っていた。
『インパクトバニッシュ!!ゼ・ゼ・ゼッツ!!!!』
ゼッツファジカムインパクトの必殺を受けたナイトメアは消滅し、紫色の蝶となって飛び去った。
ゼッツはベルトからカプセムを外し変身を解除し一息つく。
「お疲れ様、ゼッツ」
「ありがとう、ねむちゃん」
ボムナイトメアが現実に来ることを阻止したためナイトメアの被害は予知夢ほどではないが一定数存在している。今日もそんな一定数のナイトメアを倒し終わったところだった。
「もうすぐ夢が終わる。じゃあな、ねむちゃん」
「うん!またねゼッツ」
夢が終わりかけ世界が崩れ始めた瞬間だった。
「まだだ。夢は終わらない」
夢の世界は崩壊をやめ元の状態へと戻り、さらに場所が変わった。そして 突如として謎の男がゼッツ達の前に立ちはだかる。
「思いのほか簡単に見つかり嬉しい限りだ」
「何者だ」
ゼッツが謎の男を問いかける。
「コードNo.99。元コードNo.7とねむを抹殺しにきた未来のエージェントだ」
そういい、99はベルトを装着しカプセムをセットする。
『ロードインヴォーカー・ネクスト』
装着したのは従来のロードインヴォーカーの色違い。だがその見た目から性能は遥かに上であることが窺える。
カプセムをセットしポンプを押し込む
『ジャッジメント!』
『オンユアマーク!オンユアマーク!!オンユアマーク!!!』
「偽装」
『インヴォーク ネクストフェイズシステム ジャッジメント』
99はロードナインティーナインに偽装した
「さぁ裁きの時だ」
「ねむちゃん下がってて」
『カタストロム!!』
『メツァメロ!パルバライズ!ゼッツゼッツゼッツ カタストロム!』
両者はゆっくりと歩み寄り先に仕掛けたのはゼッツの方だった。
拳で相手の身体を捉えるが惜しくも避けられる。しかしカタストロムの拳は空気にも衝撃を与え99は体勢を少し崩される
「これが崩壊の力。これほどとはな」
99は多少体勢を崩したもののすぐに立て直し次の攻撃を未来の技術で性能が跳ね上がっているブレイカム・ブレイカーで晒す。
今度は攻撃の外れたゼッツの方が体勢を崩しその隙を99は逃さず足に斬撃を加え体勢を完全に崩す。
そして倒れているゼッツの胴体を宙に投げ、さらに斬撃を加える
「ぐっ……!」
地面に落ちるタイミングで蹴りを入れる
「がぁ!」
さらに追い討ちをかけようと駆け寄り斬撃を加える。
しかしゼッツは跪きながらもブライカムブレイカーの刃を受け止める。
「何故だ!何故俺たちを狙う!」
「決まっている。これから先の未来、貴様らの影響で待っているのが絶望だからだ。大勢の未来のため、ここで消え失せろ!」
「がぁ!!」
「終わりだ」
ジャッジメントカプセムをブレイカム・ブレイカーにセットする。
『ブレイカムディバイド』
ジャッジメントカプセムのエネルギーを刃に溜め込み虚空に放つ。そして無数の光の槍がゼッツを貫く。
『バリア』
バリアカプセムで防ごうとするも容易く崩壊し崩れ去る。
「ぐああああっ!」
ゼッツは変身を解除させられた。
「ゼッツ!」
「意外とあっけないものだ。さらばだ元コードNo.7」
トドメを刺そうと思ったその時99に銃弾が当たる
「なんだ」
「未来から来たエージェントか。未来でも腐っているのか。Codeは」
そこにはブレイカムバスターを構えたノクスが立っていた。
「行け。ここは俺が引き受ける」
そういいノクスは明晰夢の力でゼッツたちを逃す。
ノクスドライバーを装着してミッドナイトシャドウカプセムを手にとる
「元コードNo.4。貴様には7の予知夢ではあるがナイトメアに加担し世界を陥れた罪状がある。だが現状は未遂である以上貴様を消すつもりはない。消えろ」
「断る。ねむを狙い続ける以上倒すまでだ」
「そうか。予知夢以外にもcode半壊の罪、そして任務の妨害十分な罪だ。まずは貴様から始末する」
「始末されるのはお前だ」
ノクスはドライバーにミッドナイトシャドウをセットする。
『ミッドナイト』
『シャドウ』
「変身」
ドライバーを回転させる。
『ワッハッハッハッハッ!ライダー!ノクス!ノクス!』
『ミッドナイトシャドウ!』
仮面ライダーノクス ミッドナイトシャドウに変身を遂げたノクスに99がブレイカム・ブレイカーで襲いかかる。
ブレイカム・ブレイカーをブレイカムバスターで防ぐもノクスの方が押されている。
ノクスの方が押し合いに負け攻撃を受け倒れる。
「くっ!」
ノクスはミッドナイトシャドウの力で影に入り込む
「どんなに隠れようと裁きからは逃げられん」
99はジャッジメントカプセムを回転させ能力を発動する
『ジャッジメント!』
「なんだ」
影の中にいるノクスに無数の槍が突き刺さり影の中から飛び出してきた。
「ぐっ!」
「昔codeの資料で読んだな。元コードNo.4は愚直でストイックと。貴様に贖罪の機会を与えてやる」
「誰が貴様なんかに許しをこうものか」
99は偽装を解除した
「何故偽装を解いた」
ノクスも変身を解く
「貴様に見せてやろう。未来の世界を」
「なんだと」
『プロジェクション』
プロジェクションカプセムを回転させ未来の映像を流す。
まず映像に映ったのは謎の装置をつけられた人間だった。
映る人間は眠りながらひどくうなされていた。
そしてその先にいるのはナイトメア
「これはなんだ」
「ナイトメアが人間に意図的に悪夢をみせそれを吸収している。次だ」
次に映るのは
『やめろ、やめてくれ。あそこには俺の妻が』
『そうかなら全て爆破しないとな』
そしてビルがボムナイトメアにより爆破される
その後男の絶望を受けてボムナイトメアの姿が少し変化した。
そしてそれからも悪夢は続いた。
「これが未来だと言うのか」
「そうだ。ナイトメアが世界を支配し人間はもはや奴隷。現実まで侵食して夢でも現実でも悪夢を見せ続ける。さっきも見たようにナイトメアは強制的に悪夢を見させ、現実でも人を絶望させるため日々世界を崩壊している。それを吸収しナイトメアは更なる力を得ている」
99はノクスが呆気に取られているのもお構いなしに、未来の世界の出来事を淡々と説明し続ける。
「貴様が憎んでいたcodeが今や人類の希望だ。そしてこの現状を作り出したナイトメアがねむから生まれた。未だ正体、能力共に不明。ただねむから生まれ存在しているのだけは確かだ」
CODEが人類の希望、ノクスは信じられないものを見るかのような表情だ。だがこの惨状ではその発言にも信憑性はある。
「いいことを教えてやる。元コードNo.4小鷹賢政。貴様は享年2027つまり来年に死ぬ」
「!」
「死因は確かとある刑事2名を庇いナイトメアの攻撃を受け死亡だったか。もうわかるだろ、ねむを生かしておけば貴様の周囲の人間にどんどん被害が拡大するわけだ。確かその映像もここに保管されてたな見せてやる」
「やめろ」
「未来を知れ」
『プロジェクション』
ノクスがナイトメアを倒し変身を解除したところから始まった
『やったな。小鷹』
『やりましたね』
どうやらこの時のノクスは怪事家と共に行動しているようだった。現状ではあり得なくはないが珍しい光景ではある。
『!危ない』
富士見の背後にいたナイトメアの存在に気づき咄嗟に前に出るが既にナイトメアの攻撃は終わっていた。
その攻撃は庇ったノクスの心臓を貫き、貫かれたノクスは地面に倒れ込んだ。
『小鷹!しっかりしろ!ナスカ救急車!』
『今読んでます!』
『ふじ・・・・『喋るな!莫も読んだ。きっとすぐきてくれる!だから頑張れ小鷹!』
だがノクスの傷は深く出血が止まることはなく地面に血溜まりが広がっていった。
血が流れるにつれていきノクスのまぶたは次第に閉じていき、そしてノクスの体はぐったりと動かなくなった。
「初めて見たが、あっけない最後だったな」
「・・・・2人はどうなった」
「さあな。映像はここまでだが、間違いなく死んでいるだろうな」
見せたかった映像を見せられて満足した99はプロジェクションカプセムをしまった。
「これがねむが生きている限り起こりうる未来だ。よく考えるんだな。1人の未来か世界中の未来か。覚悟が決まれば貴様が殺しても構わない。ねむが死ぬその結果のみが重要だからな」
そういい99は姿を消した。
そして悲壮感に駆られたノクスのみがこの場に取り残された。
♢♢♢♢
「さっきは助かった。小鷹さん。敵のことについて知りたいんだが何か情報があれば聞きたい」
ゼッツルームに戻ってきたノクスにゼッツが声をかけるがいつもと違う雰囲気に気がつく。
「何かあったのか。まさか敵に何かされたのか」
「いや、大丈夫だ。何もない、何も」
今この部屋にはゼッツ、ねむ、ノクスがいるが、ノクスの異変を察知してかゼッツとねむは黙っているし、そもそもノクスは何かを考えているようで口を開くことはない。
今ここの空間には時計の音が鳴り響くのみである。
「ね、ねぇみんなでこれからどうしようか考えよ」
そしてねむが口を開きこの沈黙を破る。
「そうだな。敵は明晰夢を使いこなす厄介なやつだ。対策を練っておいて損はないはずだ。それに未来の世界、奴が言っていたことも気になる。小鷹さんからも意見を聞きたい。何かないか」
ゼッツの問いかけにしばらくは黙っていたがしばらくしてノクスが立ち上がった。
「動くな」
ノクスが拳銃を抜き立ち上がり、その銃口はねむに向いていた。
「なんのつもりだ、小鷹さん」
次回に続く