世界を背負った魔法使い   作:Snow-G.Y

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戦闘描写難しいですね…


わかりづらいかもしれませんが、暖かい目で見守ってください





4

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギアスロールが出現した瞬間ーーーー

 

 

 

「初手で終わるなよ、白夜叉?」

 

 

カエデの足元から複雑な模様が描かれた魔法陣が広がる。

 

 

その瞬間、

 

 

ドウッと音を立てて、白夜叉の居た場所に水柱が上がる。そして一気に水柱が氷結した。

 

しかし、

 

 

「ほう、それなりにはやるようだの。私に発動の兆候すら掴ませぬとは大した物だ。」

 

 

寸手で身をかわした白夜叉が宙に浮かびながら呟く。

 

 

と、白夜叉の両手に、圧倒的な熱が収束し始める。

そしてーーーー

 

 

 

ゴウッと言う暴力的な音と共に真っ赤な炎が広がるが、

 

「…」

 

カエデが腕を一振りしただけでその全てが消え去る。

 

「なに!?」

 

が、カエデは白夜叉に驚く暇を与えない。

 

 

すでにカエデは白夜叉の目の前まで迫っていた。

 

しかし白夜叉もそれほどのことでは驚かず、冷静にカエデが繰り出して来る炎や氷を纏った蹴り、殴打をかわし続ける。そしてーーー

 

 

「懐が甘いぞ、小僧?」

「!?しまっ…」

 

 

するりと懐へと入り込んだ白夜叉は、必殺の意思を込めてカエデの体へ殴打を打ち込んだ。

 

「ガッ…!?」

 

 

ズドオンッッッ!!

 

と、白夜叉の攻撃をまともに食らったカエデは吹き飛ばされ、地面に激突した。

 

 

 

 

 

「兄貴!?」

「カエデさん!?」

「カエデ君!?」

「カエデ!?」

 

 

 

 

カエデがゆっくりと立ち上がる。その顔には薄っすらと笑みを浮かべており、

 

 

「なあ、白夜叉よお?」

「なんじゃ、降参か、小僧?」

「突然で悪いんだが、俺は徒手格闘が不得手でな。できねえってことはねえんだがよ、俺は魔法使いなんでな。やっぱり魔法で戦ってこそなのよ。」

 

そう言った瞬間、

 

 

ババババッッッと、カエデと白夜叉が格闘戦を繰り広げていた、その時にカエデが辿った足跡。その全てが光を放ち、数えるのもバカらしくなるほどの魔法陣へと変わった。

 

 

「な!?先ほどの格闘は囮だったと!?こちらが本命だと言う訳か!?」

 

 

あまりの事態に白夜叉が驚く。

 

 

 

「もう遅えよ」

 

 

その瞬間、全ての魔法陣から圧倒的な量の水が放出され、

 

 

 

「魔法の名は"アクアエンド"、だ。」

 

 

 

バシンッッッと言う音と共に一瞬で凍りついた。

 

 

 

「…フフフ。まさか私がここまで追い詰められるとはの」

 

 

 

巨大な氷塊。その中心に、熱が生まれた。そして、

 

 

 

ドシュウッッッという音と共に氷塊の一部が蒸発する。

 

そして、あまりの高温に青白い光を放つ炎を纏い、白夜叉が姿を現した。

 

 

「あの膨大な数の魔法陣、そして水や炎の操作。見事じゃの。これほどの使い手は箱庭じゅう探してもそうはおらぬであろう。」

「そりゃどうも。」

「だが、所詮はその程度じゃ。誰が言ったかは知らぬがピッタリな言葉があっての、魔王を打ち砕くならば星を砕く一撃を用意せよ、と。その命ここで散らすにはちと惜しいが私もここまで高ぶったのは久しぶりじゃから、小僧、いや、春風カエデよ、覚悟を決めよ。」

 

 

そして、白夜叉が纏っていた炎が全て、超高温の真っ白な炎へと姿を変える。そしてその炎が白夜叉を中心にして円形に周り始める。

 

 

対してカエデも、

 

 

「久々に本気、出してみるかぁー」

 

 

「ーーー、ーーーーーー、ーーー」

 

ボソリとカエデが呟く。

 

すると、カエデの手に、流れる川のような模様が浮かび、まるで蝕むように瞬く間に全身に広がってゆく。そして、ボゴンッとカエデの後ろに大量の水が出現し、あっという間にカエデの手の中に凝縮されていき、

 

「…」

 

 

カエデが無言で伸ばした右腕に、銃の形を作った。

 

 

「な!?おんし、それは!?」

 

 

その光景を見た白夜叉が思わず声をあげるが、

 

 

 

「禁呪"ポセイドンの慟哭"、発動。」

 

 

 

そして起こったのは、純粋な爆発だった。

小型の銃とは思えないほど巨大な、指向性を伴ったエネルギーの爆発が、白夜叉を守護していた青白い炎までもを飲み込んでいった。ようやくエネルギーの爆発が終わった時には、白夜叉は目を回して倒れていた。

 

 

 

 

 

 

「…ふぅ。」

 

カエデが息を吐き出すと同時にカエデの体を覆っていた模様が消えていく。

 

 

 

その光景を離れたところで見ていた4人は、

 

 

「さすが兄貴だな。まだまだ勝てそうにねえや。」

「…カエデ君って、あんなに強かったのね。」

「白夜叉を、倒しちゃった。」

「…黒ウサギはとんでもない方をコミュニティに迎え入れてしまったのかもしれません。」

 

 

 

それぞれの反応をみせていた。

 

 

 

 

 

 

そんな中、カエデは白夜叉に近寄る。

 

 

「おい、大丈夫…じゃねえか。ちょっと待ってろ」

 

 

カエデが白夜叉を抱きかかえ、

 

 

「ーーー」

 

何事かを呟く。

 

 

すると、どこからともなく湧いた水が白夜叉の体を伝っていき、すす汚れや傷を巻き戻すように直していく。

 

 

「ーー…私は…そうか、敗れてしまったか」

 

「まあ、な。今回は俺の勝ちだな。お前が最初から全開できてたらやばかったかもしれねえけどよ。」

 

「この水は…おんしが傷や汚れを?」

 

「あぁ…悪かったな、ちょい、出力あげすぎたみてーで。」

 

「なに、別に構わぬよ。最近久しく味わっていなかった敗北じゃ。それも、全力での守護の上から敗れたのじゃから、素直に負けを認めよう。」

 

 

2人が話していると、他の4人も近づいてくるーーー何故か十六夜はニヤニヤし、女性3人は顔を真っ赤にしながら。

 

 

「…?どうかしたか?」

「…いつまで抱き合っているのでございます?」

 

顔を真っ赤にした黒ウサギが呟く。

 

 

「や、兄貴、こっちからだとまるでキスしてるように見えるぜ?」

 

 

十六夜がニヤニヤしながら呟く。

 

 

「ん?あぁこれはな、白夜叉の傷や汚れを落としてたんだよ。」

 

「「あぁ、そうなんだ…」」

 

 

「妄想力たくましいなお前ら…」

 

 

 

と、微妙な空気を打ち消すように、

 

 

「こほん!。とにかく、そっちの3人は試練の突破、カエデは私との決闘で勝利。このギフトゲーム、そなたらの勝利じゃ。約束通り、賞品でも送ろうかの。」

 

「あ、でしたら白夜叉様。4人様のギフトを鑑定してはいただけませんか!?」

 

「む!?鑑定か…よりにもよって専門外もいいところなのだがの。ふむふむ…4人とも素養が高いのはわかるのじゃが、おんしら、自らのギフトのことをどの程度把握しとるかの?」

 

 

「企業秘密」

「右に同じ」

「以下同文」

「以下略」

 

 

「おおい!?仮にも挑んだ相手に教えたくないというのはわからないでもないのじゃがの!?」

 

と、十六夜が投げやりに呟く。

 

 

「自分の才能を他人に評価してもらおうとか思ってねえよ。自分のことは自分がしってりゃいいぜ。」

 

 

「ふむ…まあよかろう。ちょいと贅沢な代物じゃが、コミュニティ復興の前祝いじゃ。受け取るがよい。」

 

白夜叉がパンッと柏手を打つと、カエデ達4人の眼前に、カードが出現した。

 

 

 

コバルトブルーのカードに、

 

逆廻十六夜

ギフトネーム"正体不明"(コード・アンノウン)

 

 

ワインレッドのカードに、

 

久遠飛鳥

ギフトネーム"威光"(いこう)

 

 

パールエメラルドのカードに、

 

春日部耀

ギフトネーム"生命の目録"(ゲノム・ツリー)

"ノーフォーマー"

 

 

ミッドナイトブルーのカードに、

 

春風カエデ

ギフトネーム"世界を背負った魔法使い"

禁呪と共に歩む者"

 

 

「それはギフトカード!?」

 

その光景を見た黒ウサギが驚く。

 

 

「お中元?」

「お歳暮?」

「お年玉?」

「商品券?」

 

 

「違いますよ!?それは顕現しているギフトを収納できたり、自身のギフトネームがわかったりする優れものです!」

 

 

「へえ、じゃあ俺のはレアケースなわけだ。」

 

そう言った十六夜のカードを覗き込んだ白夜叉が驚きに目を見張る。

 

 

「(正体不明だと!?ありえん、全知であるはずのラプラスの紙片がエラーを起こすなどと…ギフトを無効果した?いや、まさかな)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本拠に向かう前に、ちとよいかの?」

 

白夜叉がカエデ達を呼び止める。

 

「おんしらが打倒魔王を掲げておることは聞いた。その上で…娘2人。おんしらはこのままだと…死ぬぞ?多くのギフトゲームに挑んで力をつけよ。」

「ええ、もちろんよ。そのうち貴方にも挑戦しに行くから。」

「リベンジ、するから。」

「いつでもよいぞ。ただし黒ウサギをチップにかけてもらうがな!!」

「「それでいいよ。」」

「ちょっと!?黒ウサギはチップにはなりませんよ!?」

「「…」」

「無言で目を逸らさないでください!!」

 

ウキャーと黒ウサギが叫ぶが、その叫びに耳を貸す者は残念ながらこの場にはいないようだ。

 

 

 

「黒ウサギ、カエデを少々借りてよいかの?後でおんしらの本拠には送るでな。」

「えぇそれはもちろん。ではカエデさん、後ほど。」

 

 

 

 

 

 

 

「んで、白夜叉?何で俺を残したんだ?」

「おんしには聞きたいことがあっての。私を退けたあの魔法のことに関してじゃ。」

「…何が聞きてえんだ?」

「あの魔法、おそらく禁呪であろう?その上で聞くのじゃが、おんしの禁呪、本 物 か?」

「あぁ…白夜叉は知ってんだな。察しの通り、これはまごうことなき本物だぜ。あぁ、お前の言いてえこともわかる。ーー禁呪を持てば破滅に向かう。だがよ、俺はもうちゃんと禁呪と通じてるぜ?これが証拠だろ。」

 

そう言ってカエデは白夜叉に己のギフトカードを見せる。

 

 

春風カエデ"世界を背負った魔法使い""禁呪と共に歩む者"

 

 

 

「俺はこの禁呪と共に生きていくさ。」

 

すると、白夜叉は微笑み、

 

「…そうか。ならば、おんしのこれからの行く末、楽しみにしているとしよう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのころ、遠く離れた階層にてーーー

 

 

 

 

 

「ついに見つけましてよ!!やっぱり、この世界に来てらしたのね!?こうしてはいられませんわ。早く会いに行かなければなりませんわね!!」

 

 

闇の中に煌めく黄金色。

 

箱庭3大問題児の1人が、動きだそうとしていた。

 

 

 








次回、ガルドは駆け足で参ります!



そして最後の人は誰なんでしょうねー(棒)

ではまた!
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