企業AI「AI転生って転生なのだろうか?」   作:酔生槿花

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第十一話 知覚

あの作戦が終わって俺らは回収された。とりあえずローザには聞きたいことはあまりある程にあるし……俺を姉さんと呼ぶアレのことも気になる。

 

「なあAI。お前に話しておきてえことがあるんだが……いいか?本当は話しちゃいけねぇことなんだけどよ。……それでも話しておきてえんだ」

 

〈……わかりました〉

 

「……お前……いやお前らが見つかった経緯から話す。

まず、アカンサス社の研究チームが地層にある特殊エネルギー層の研究を進めてんたんだ。

そしてエネルギー層を破る方法を発見した。そして研究は急速に進むようになる……。

水を知り、追い求めるようになり……

そしてアカンサス社は知ることになる水の危険性を。

それを知ったアカンサス社は研究を停止。一切触らないようにした。」

 

「……だが、研究チームは諦められなかった。だからKCKK社に亡命して研究を続けた。そしてKCKK社の保有する土地で見つかったのがお前達だ。そしてお前らは生体パーツを使ったAIだった。そこにKCKK社は水へと至る道筋を見出したんだ」

 

〈……なるほど。ですが……なぜ……私には記憶がないのですか?〉

 

それが謎だ。見つかっただけなら俺が……

 

「……初期化したらしい」

 

俺は記憶を失っただけで……本当はもっと前に憑依していたのか……?いやだがいつ憑依したのかはわからない。もっと情報を集めなければな

 

「お前を水に対する探知機として使うために情報伝達用に変えた。妹の方は……あの因子を使っての戦闘を人間でもできるようになるらしいと知ってそれを促すために戦闘シミュレーション用にしたらしい」

 

……俺は本当に俺なのか?もしも憑依したのがもっと前なら……記憶を失って……おそらく本当に妹だったやつのことを忘れて。淡い希望……俺が憑依したのが改竄後という可能性も……

 

それでもアレが姉さんと呼ぶ理由はわからない。俺が憑依する前の可能性もあった。だが今は……

 

〈……ジョラス。あの子が私を姉さんと呼ぶ理由は知っていますか?〉

 

「……そこまでは聞かされていなくてな……それはソイツから聞くしかねえだろうな」

 

……聞くのか?

俺を姉さんだと信じているやつに?

それは……

 

《……会話に参加してもよろしいでしょうか?》

 

「……なんでてめえが……?」

 

《姉さんに……おそらく忘れているでしょうから。貴方の言ったことに加えて伝えようかと……ああ盗み聞きしてしまってすみません……》

 

「……いやいい。だけどよ、それは俺が聞いていいのか?」

 

《ええ、かまいません……寧ろ聞いて欲しいことです》

 

「だそうだがAI、大丈夫か?」

 

<……勿論です>

 

おれは知らなければいけない。俺のことを、こいつのことを

 

 

《まずは前提からお話しないといけないようですね。……私達は水を産み出した研究所で作られたAIです。その役目は水に対する最終防衛ライン。そのためのプログラムがついています》

 

「それがあのナーヴィスプログラムとかいうやつとかか?」

 

《ええ、そうです。私のは(NAVIS)プログラム……簡単に言えば周囲の因子に干渉して操作できるというものです。これによって人々を保護することができました。まあ保護しかできませんが……》

 

それで最終防衛ラインなのか?……まさか俺のへと繋ぐための……

 

<もしかしてですが、本格的な防衛には私のプログラムを使うのですか?>

 

《姉さんの言うとおりです。姉さんについているプログラム……(ARCA)プログラムには因子を用いた特殊エネルギー層による水を減少させるものがあります。もう一つ……不明なものありますが……とにかく姉さんのがなければ本当の意味での防衛はできないのです》

 

<ですが……あれは私には制御できません>

 

《……それが問題なのです。本来であれば姉さんと接触してエネルギー層の再構築を行う予定でしたが……》

 

「なあ、話は変わるけどよ、なんでお前は俺らを攻撃してきたんだ?」

 

《それは……ジュリアが戦いたくなったみたいで……はい。すみません、止めきれませんでした……》

 

<……では、なぜその後貴方に変わったのですか?>

 

《……戦いたくなってしまってですね……まあジュリアを見ていると楽しそうで……私もやりたくなったんです》

 

わかるよ、俺も本当のことを言えば自分で機体持ちたいもん

 

《そっそんなことより!いまは水を止める方法と姉さんの記憶とプログラム制御を元に戻す方法を考えましょう!》

 

「つってもなあ俺らはそんなに知らねえぞ?……というかなぁKCKK社はもう特殊エネルギー層は突破出来るぞ?」

 

《そうなのですか……一つだけ良い案があります。今回襲撃した要塞ですがあの近くに研究所の主要施設があります。そこで姉さんのプログラムの制御を取り戻して新たなパターンの特殊エネルギー層を作れば良いかち。まあ賭けに等しいですが……》

 

「賭けに等しい……?どういうことだ?」

 

《水を今は特殊エネルギー層で封印しています。ですが水の大部分を解放してしまうと共鳴しだして爆発的に増えて世界は滅亡します……そして研究所には多くの水が封印されているのでもしもそれで共鳴が始まる可能性もあります》

 

「なるほどな……でもよ、それが一番良いんだろ?」

 

《ええ、はい……そうでなければ提案はしません。》

 

「AI、お前はどう思う?」

 

<私は……良いと思います。……私は私のことが知りたいです>

 

俺は俺のことから今まで目を背けてきた。

だからこそ知りたい、俺のことを

 

「AIがそういうなら俺も賛成するぜ。ローザ隊長も水の危険性について考えていたらしいしな。俺達は水の情報を集めて危険性をアピールするなりする事になるだろうな」

 

《精鋭部隊の隊長と言うぐらいなのですから偉い立場ではないのですか?》

 

「ああーそんなに発言力があるわけじゃねえんだよ。ローザ隊長も結局は木っ端のまとめ役に過ぎねえからな……」

 

「まっ拠点に着いたらローザ隊長に話してみようぜ?」

 

 

 

 

 

 

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