第十二話 追突
旧時代の研究所による古代技術の遺産たる、因子よりも無限であるエネルギー「水」、それを巡る戦争は苛烈を極めていた。
古代技術調査のため、領域を広めるKCKK社に対して
破在金属、アカンサス社、ロボスコーポレーションは
対KCKK社同盟を組み対抗し始めた。
アカンサス社戦線を主軸として、ロボス、破在戦線はホワイトマウンテンrank2ジュリアとの戦いが続き戦線は拮抗していた。
しかし……ある一つの事件によりこの状態は大きく変化する
それはアカンサス社の保有する要塞セラペウムの陥落であった。
これにより、アカンサス社戦線において対KCKK社同盟は大きく後退することとなり……対KCKK社同盟は打って出なければいけなくなったのだ。しかしながらその機会はなく後手に回る結果となる
作戦領域……当に陥落した要塞近くで部隊に連絡が入る。その声の主はアカンサス社の保有するハンド乗り精鋭部隊ライターズのNo.1エルンストである。彼は真面目な性格で知られており作戦立案から指揮まで全てを一人でこなすオールラウンダーである。
『当作戦は対KCKK社同盟の命運を決める作戦です。名誉であることを把握し総員、全ての力を使って挑むこと』
『……作戦内容の確認を行います。当作戦はKCKK社の調査部隊と護衛部隊の撃退です。もうすでに敵は水の発掘を初めており水の大部分が露出するのもすぐでしょう。そうなれば人類の滅亡に近づいてしまう……そうなる前に調査を中断させることが目的です』
今回の作戦にはアカンサス社、破在金属、ロボスコーポレーションの戦力の多くが投入されていた。その所以はひとえに彼らの本拠地からこの場所が遠く初動が遅れKCKK社の調査部隊をいれてしまったことにあるだろう。
中でもアカンサス社のライターズからは三名が出ていた。
一人は本来でるはずもないNo.1エルンスト、もう一人はNo.6ルイス、No.8ハインライン。つまりはアカンサス社戦線担当の全戦力が投入されていた。更にロボスコーポレーションの筆頭戦力ヨーマンも投入していた
しかしながらKCKK社も護衛部隊にかなりの戦力を投入していた。ハンド乗り精鋭部隊ホワイトマウンテンのrank1ローザにrank4セルヴァン、rank9ジョラス
『こちら、No.6ルイス。狙撃地点へとつきました。』
『了解しました。少しお待ちを。全部隊が地点に着くのを待ってからです……』
『……こちら、No.8ハインライン。最後尾部隊、地点へと着いた』
『了解しました。ルイス、狙撃を開始してください』
『了解……総員狙撃準備……放て!!!』
ルイスと彼の率いる部隊員のスナイパーライフルから調査部隊、護衛部隊に目掛けて複合弾薬が放たれる。そして着弾しそれらの機体が爆発する、そしてそれが戦いの火蓋を落とすこととなる。
『総員攻撃』
「何が起きやがった!」
どういうことだ……?周りの機体が途端に撃墜されて……
まさか……!
<ジョラス!狙われています!>
「そういうことかよ!」
……ローザに連絡をいれなければ
!?……レーダーに敵性反応!?狙撃だけではないのか
……敵もこれが天王山だと理解してるんだろうな
<ジョラス、敵の部隊が来ています!迎撃を……!>
「ローザ隊長達にそれは任せる……!俺はあの狙撃部隊をやる……!」
『こちら、ジョラス。ローザ隊長!敵部隊はそっちに任せます……狙撃部隊は俺らが!』
なるほどな、確かにジョラスの機動力なら敵も捉えることは難しいだろうし、良い判断だ。
『こちら、ローザ。了解した!……セルヴァン!行くぞ!』
『こちら、セルヴァン、了解したよ。部隊員、戦闘準備迎えうつぞ』
「AI、行くぞ!」
ジョラスの機体のブースターが起動され急加速する。それに対してこちらにたどりつかせんと言わんばかりの弾幕が襲いかかる。中には誘導弾もあり、中々に厳しい盤面もあったが、近くまでたどり着き、大きく旋回しながら狙撃部隊が展開している丘の上に着いた
『rank9ジョラス……!貴様か!総員、あの機体に放て!』
『了解しました!』
<ジョラス、低く構えて狙撃兵からエネルギー刃でやるのが良いかと>
「……確かにそうだな」
相性の関係だったり、そもそも遠距離のものに短距離で戦っていたりですぐに狙撃部隊は壊滅した。
『貴様!前のようには行くと思わないことだな!』
『てめえなんかに負けるかよ!』
ルイスも中々に成長しているようだな……
ジョラスが避けるのが難しい感じが見て取れる。
見ている感じ、避けるのが難しいタイミングにあわせて撃っているみたいだし。
だが近距離に入ればすぐに終わるはずだ。
『どこへ行きやがった!?』
は?急に姿を消した?
いやどういうことだよ……まさか……あの肩の機材か?
<ジョラス警戒を……!あれに当たればこの機体では無理です!>
『わかってる!だけどよ、どこっからだ……!?』
ちっ俺も分からねえ……どうしようもねえな
突然、機体が衝撃が走る。その正体はルイスであった、蹴りを放ち、更にスナイパーライフルから弾丸が今にも放たれようとしていた。
『私を敵に回した貴様の妥当な末路だ!!』
『させるかよ!!!』
ジョラス馬鹿か!?エネルギー刃でライフルを切ろうするのかよ……行けるか?やってくれよ!?
『なにぃぃ!?!?きっ貴様!何を!?』
決まったようだな……!!
『まっ待て!!』
<戸惑わずやってしまってください>
「ああ、そうだな」
ん?レーダーに新たなに敵性反応?
まさか増援か!?
<ジョラス!増援です!!>
『rank9ジョラスかァ……?KCKKも人選には困っているようだなァ……』
『……その声は』
『私かァ?私はヨーマンだァ……。……ルイスよ、逃げるがいい、今の貴君一人いたところで何も変わらない』
『ヨーマン……!貴様ぁ……!……くっ……仕方ない!』
ルイスの機体はそうやって去っていった。逃したじゃん……ジョラス君さあ……、
まあ取り敢えず、こいつを対処するか……!