『相も変わらず機転が利くようだなァ……アローォ……いや今はジョラスと呼ぶべきかァ』
『その名前で呼ぶんじゃねえ!!!!!!』
こいつがロボスの最高戦力、ヨーマンか
……ジョラスはこいつとなんか因縁でもあるのかな?
『アローォ……昔と変わらず中々に特徴的な機体を使っているようだなァ……』
『てめえよりかはましな機体だと思うけどな!』
まあ確かに……良く見たらジョラスの機体おかしいよな
エネルギー系統2個でバリアが来たらどうしようもねえし
肉抜きのせいで装甲は薄いし……
でもヨーマン、お前の機体も変じゃねえか……!?
今調べたら、枠組みに布を張ってバリアを張るって……
何だこの変態フレーム。
<大丈夫ですよ、ジョラス。あちらの方が変です>
「……結局、俺のも変ってことじゃねえか」
<……流石に……はい>
「……くそがよ」
『どうやらァアローォ……KCKK社は自滅の道を走りたいようだなァァ……』
……ん、これもしかして只の忠告か?
『何が言いてぇ?』
『何もかもだァ……物事は進んでいるということを知らぬようだなァ……』
『……俺は俺のやりてえようにやる、昔と同じようになあ!!!』
『……アローォ……お前は水に何を見ているゥ?……お前はきっと希望を見ているだろうなァ……だがァ……水は危険だァ』
あ、これ只の忠告だわ!
『俺は……水のためにいるんじゃねえ夢を叶えるためにいるんだ……!水がなんだろうとな、俺には関係ねえ』
『その考えは身を滅ぼすぞォ……アローォォ……いやァだがァ……腐っても戦争か……人から奪いィ……手に入れるゥ……その摂理は変わらずゥ今もそうと言うのかァ』
『俺は……』
ジョラスが言いかけた瞬間、採掘現場の方から轟音が鳴り響く。その音を聞いてヨーマンも戦闘をやめた。
そしてどこも戦闘を止めてその音を行方を見守っていると……突然地面が隆起しだしてとんでもないデカさの黒い直方体が複数個地面から出てきた。
ジョラスとヨーマンが戦闘している最中、丘の下ではNo.1エルンストとrank1ローザが戦闘していた。
ハインラインとセルヴァンも戦っていたが、セルヴァンによる誘導や指揮によりセルヴァンと言えども近くに行くのも難しくなっており勝負をつけれずにいた。
『ローザ……貴女と戦うのも久しぶりです。以前と変わらぬ強さで安心しました。』
『お前も腕は落ちていないようだな!』
エルンストの機体は右手に大型のニードルガン、左手にサブマシンガン、肩にはアサルトライフルが二丁あり、更には戦場には似つかわしくないマフラーのような物が機体の首に巻かれていた。そのマフラーは特殊繊維で編まれた布でありエネルギー層によるバリアを張ることができるロボスコーポレーションの技術による代物である。エルンストは通常の人間でありながら幾つ物の武装を操る巧みな搭乗者であった。
対するローザの機体は通常の機体では見られない腰まで長いL字型のショルダーアーマーが付けられており、その中にはブースターとジェネレータが入っている物であった。
武装としては左手に特殊型パイルバンカー、右手にアサルトライフル。
彼らの実力は拮抗しており、その戦いは長く続くことになるだろう。
『貴女は水の危険性を理解しているのですか?分かっていて尚求めると言うなれば……』
『理解していないな……だが……私も柔らかくなった物だ……部下に情が湧いてな』
『……情というならばやめておいた方が良いでしょう。……あれは危険だ』
『……昔の私たちと同じ物を見た。それだけでは駄目か?』
『……傭兵と企業は違うのです、貴女はそれを理解していない』
『ああ、そうだったな』
そしてヨーマンとジョラスが見た物を聞いた音を彼らもまた聞き、見る事になる