企業AI「AI転生って転生なのだろうか?」   作:酔生槿花

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第四章 Chthonius's hell sounds
第十七話 深度1


ビル群破壊作戦は成功に終わった。

破壊跡の調査は両陣営合同で進められ、二つの入り口をそれぞれが得ることで休戦は終わり、戦争は再び始まることになった。

 

そんな中、ホワイトマウンテン、rank9ジョラスは議会の指令を待たず、ビル群破壊跡内部……つまりは研究所にて機体を駆けていた。

 

『ジョラス!わかっているな!もう地上に帰ることは目的が完了するまで不可能だ!』

 

『大丈夫です。ローザ隊長』

 

『なら良い!!……通信は切る。……こちらでも対策は進めておくが……迅速にな』

 

『了解です』

 

<切られてしまいましたね……>

 

「ああ。……なあAI、俺はまだ……水のことが」

 

《姉さん達!敵です!この機体は……!》

 

「ヨーマン……!」

 

『なぜェここにいるゥ?アローォ……』

 

『ちっ一番会いたくねぇやつに会っちまった』

 

<ジョラス、敵の武装とは相性が悪いです……あまり相手にしない方が良いかと>

 

《……その必要はありません。相手の内部機関の因子に干渉してエネルギー層の除去を試みます》

 

「……そんなことも出来んのかよ」

 

『アローォ……お前がァ……ここにいるんだァ?』

 

『……お前には関係ねえ』

 

『アローォ……元飼い主として忠告しておこうォ……KCKKは利益だけを求める企業だァ……そこで何を求めようとォ……企業の利益しか産まん』

 

『……傭兵の時と今の俺は違う。お前は変わんなくても……世界は変わんだよ』

 

『……そんなに置いてかれないことが上等かァ……?……手前はそうは思わないがなァ……!』

 

『俺は今……矢よりも早く飛んでんだよ!その名で呼ぶんじゃねえ!!』

 

《……内部機関内因子の掌握完了……エネルギー層消去》

 

『なにィ……!アローォ……何をォ……!』

 

『消えやがれ!!』

 

エネルギー層の刃が機体の布に突き刺さり……そのまま内部機関を破壊し撃墜させた

と思った瞬間……蹴りが入り……突き放される

 

『……まだァ……武装にはエネルギーが残っているようだなァ……!……まだァ……手前はァ……放つぞォ……!!』

 

武装をこちらに向けて吠える。

……ヨーマンはジョラスの雇い主とかそんなとこだったのだろう。

 

『貫かれやがれ!!』

 

それでも……ジョラスの刃は止まらず……今度はしっかりと内部機関を破壊した。

 

『……ジョラスゥ……水はァ……危険だぞ』

 

<行きましょう、ジョラス。深くに行って、目的を達成しましょう>

 

「ああ、そうだな……」

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

《ここからは自律兵器がでてきます。ここの深度であれば……エキドナMk-IIぐらいでしょうか》

 

「なんだよ、Mk-IIって……?」

 

《狭い場所での戦闘に特化したバージョンのことです。ここだとまだ自然の形相のままですので》

 

<もしかして……あれですか?>

 

<……アレですね、姉さん。よくわかりましたね>

 

「どれだよ……ってまさかアレかよ!?」

 

そこには……百足のような機体が隙間から顔を出していた。

そして低く構えられた銃口から閃光が走る。

 

<早くおりましょう!!!あんなの相手にできません!!>

 

キモすぎんだろ……なんだよ、アレ

閲覧注意が過ぎんだろ……

 

「了解……!」

 

《見た目抜きにしても早くした方が良いかと……早くしないと集まってきますから》

 

「マジかよ……」

 

 

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