企業AI「AI転生って転生なのだろうか?」   作:酔生槿花

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第十八話 深度2

更に深い所へと潜っていく、壁面は岩ではなく人工物になっていて、何かしらの機器も所々にある。

 

「そういえばなんだが、水が流出するって話はどこに行ったんだ?」

 

《あれはですね。KCKK社に見つかれば絶対に解放させられると思ったからです。……水自体は奥の保管庫にあります》

 

「そうなのか……じゃあ当分は大丈夫か」

 

〔侵入者を検知、防衛装置を起動〕

 

穴の中に機械音声が鳴り響く、その声の意味するのは攻撃であった

 

「ようやくか」

 

《確か、ここの防衛装置は……》

 

〔火炎砲台テュポンを一斉起動〕

 

<これは流石に……>

 

《……どうしようもありませんね。》

 

「ハッキングとかは出来ねえのか?」

 

《これの制御関係は私の領分からは外れています。……そもそも、そういう知識面は姉さんの担当だったので》

 

「チッ、しょうがねか。……どこか隠れるところはないのか?」

 

<どうしてですか、ジョラス?>

 

「……俺は今、無断で出てんだ、見つかったらやベエだろ」

 

《確かにそうですね。……一つだけ、あったはずです。何に使うのかもわからない既に壊れた管がありました。》

 

「……そこなら隠れられるかもな」

 

《では案内します。取り敢えず上昇してください。》

 

「あんまり遠いと面倒だぞ?」

 

《大丈夫です、直ぐにつきますから》

 

 

 

 

 

<……ジョラス!>

 

「どうしたんだ?」

 

<テュポンが破壊されました!>

 

KCKKが同盟の防衛網を突破しやがったか

……早く向かわないとまずいな。これ

 

《姉さん、それは本当ですか……!?》

 

<本当です、つい先程。……一刻も早く向かった方が良いかと>

 

《KCKKの作戦始動から、1日も経ってないのですよ……!……こんなにも速く壊されるとは思いませんでした。ジョラス、速く準備を。》

 

「了解!全速力でいくぜ!」

 

ブースターが起動され火が吹かれ始める。

 

《私も協力します。(NAVIS)プログラム起動、ブースターを強化、及び装甲強化と迷彩テクスチャ付着。これで少しはましになるかと》

 

<……私も何かしらできたらよいのですが>

 

自分だけなにもしないと言うのは少し気まずい。

……というか最近は操作技術もジョラスに追い付かれてきたし。

 

「見ててくれりゃそれでいい、俺は……寂しがりやだからな。誰かに見てて貰いたいんだ」

 

《……操作に……集中してください……!もうすぐで敵陣です》

 

「所属してる企業が敵ってのも不思議な話だけどな!」

 

<ジョラス、気をつけてください。rank6アガシスが指揮を取っています。彼の武装は……弾幕をはるタイプですので、殊更に>

 

「わかったぜ。そういうタイプは近寄らなければいい。俺らが目指すのは、ここより深くだ、無視すりゃいい」

 

 

<そうですね>

 

 

『……そこの機体何者だ?……沈黙は敵と見なす、総員攻撃せよ』

 

「この感じだと、直ぐに突破できそうだな」

 

《……この先の防衛装置は行く手を阻むものはなかったはず。……このまま飛ばしましょう》

 

「了解……!」

 

『……撃墜出来ぬとはな。……チッ、追えば倒せたというのに、まあいい。……次は落とせばいいだけだ』

 

「諦めがいい見てえだな」

 

<……おそらくは議会を恐れているのかと。所詮は雇われですから>

 

「……しょうがねぇもんだ……そういうもんだからな」

 

《企業所属とは悲しいものですね》

 

「……そんなことより、なんでこんなに防衛装置が少ないんだ?」

 

《確か急遽作ることになったからです。しかもタルタロス……ビルの方に時間をかけましたから》

 

「こっちとしてはありがてぇかぎりだな」

 

そんな風に話していると、意外と直ぐに研究所にはついた。

直ぐにとは言っても、ナーヴィスの助けもあるから部隊規模ではかなり永い時間かかるだろう

 

《はい、ここでいいです。……では、接続します》

 

「ふう……こりゃバレたらまた傭兵に逆戻りかな」

 

……その時、俺はどうしたら良いのだろうか。

身内をかたるやつの近くにいた方がいいのだろうか

あるいは……

 

《姉さん、接続出来るようにしました。接続してきてください》

 

<わかりました>

 

これで俺は……いや、今は今のことを考えよう。

 

《これで姉さんも、プログラムも操れるようになるはずです》

 

「終わったらさっさと帰るか」

 

《いえ、このままプログラムを起動します。……水を流出させてはいけない》

 

「……ところでよ。聞きたかったんだが……」

 

《……っ!ジョラス!敵です!あれは……!》

 

「rankレッドロック!なんでここに!」

 

『いやぁ、ジョラス!君が、裏切るなんてねえ!!!』

 

『……てめえこそ、なんでそっちに着く!ローザ隊長への恩は忘れたのかよ!』

 

『ローザぁぁあ?……ッッハハハハハ!!!!!!面白いなああああ!ジョラスぅうう!』

 

『なんで笑ってやがる!?』

 

『あれは企業を!KCKKを!裏切った!!……罪人なんだよぉお!』

 

《……ジョラス!姉さんは時間はかかりますが後から回収できます!退却し、ローザと連絡を取るのが先決かと!》

 

『企業こそが正義なんだ!!!……私達は所詮!奴隷なんだよぉお!』

 

『なんで……!そんなに嬉々としてやがる!!』

 

『なんでって?……そりゃあああ……奴隷であれば、正義であるからだろ?』

 

『苦痛を与えても許される、何をしてもかまわない。そういうから私はここにきたんだ。それがなきゃ意味ねえよ。自由捨てたんだからな』

 

『……そりゃねえよ、レッドロック。俺は……俺らは……自由じゃねえのかよ』

 

『……意味なき自由は意味ねえよ。それが真実だ。お前は自由に……意味をつけてねえ』

 

『俺は俺の信じる、平和のために自由でありてえんだ!』

 

『そうかよ。……だったら逃げんなよ!なあああ!!!戦えよ!!!』

 

『やだね!』

 

《地上に帰って、ローザと合流しましょう》

 

 

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