企業AI「AI転生って転生なのだろうか?」   作:酔生槿花

21 / 23
第二十話 下準備

「これからどうする?」

 

《時間はありません、もう既にKCKKによる水の流出は始まっています。……限界量は直ぐに越えるでしょう》

 

「なら……止めるしかないだろうね」

 

「でもどうやって?」

 

《姉さんを拾います、そうすれば再度水を封印することが……》

 

「おい、AI。……封印ってどうやってやんだよ?」

 

一番疑問だったことだ、封印の方法……俺が考えるには……ろくなもんじゃねえ

 

《……はぁ……本来なら話したくなどありませんでしたが、話しておきましょう。……水の封印方法を、そして水の危険性について》

 

「それはどういう……」

 

《まず、封印の方法ですが……空間を再構築します。……その際、今いる人類もまた再構築されます。……つまりは人類と世界を存続させる……代わりに今いる人類には滅んでもらう……ということです》

 

そんなのってあるかよ……!

……でも……正しいのはこっちだ。今を捨てて、次という可能性を助ける。

 

「……じゃあ、封印しなかったら、どうなんだよ」

 

だったら……こっちはどうだ?

希望はあるかも知れねえ……

それに、賭けたい

 

《世界は水に沈みます、ただし……浮遊型都市なら大丈夫かと》

 

希望はあった。……じゃあなんで……

 

「……じゃあ、そっちの方がいいんじゃねえのか?」

 

《……問題があります、その場合二十年程で人類は滅亡し世界は完全に終わりを迎えるでしょう》

 

「なるほどな……でもよ、その……二十年の間はエネルギーの心配はしなくても済むんだろ?」

 

《……ええ、そうでしょうね。貴方方は知らないでしょうからそう思っても仕方がありません……ですが、水の危険性は侵食にあります》

 

「侵食だと?……そんな特性が、セルヴァン知ってたか?」

 

ローザ隊長がセルヴァンに問いかける。

 

「いや、知らないよ、ローザ隊長」

 

「……隊長、セルヴァン、詳しく聞いてからにしましょう。……おそらくは彼女ら姉妹にしか知られていない……いや、覚えていない物ですから」

 

アイガーが脱線しそうだった話の流れを戻した。

 

《……水は共鳴によりその量を増やします。しかしながらそれにも上限がある……それが高度限界になります。……ただし、それなら共鳴の強さを上げればいいのです、だから地下を侵食し、共鳴を増やし、また増える。そうなるのが……》

 

「二十年ということかな?」

 

《はい。……この選択は難しいと思います。今を選ぶか、次を選ぶか……》

 

「……私は、次に託す。……行動は変わらない、私は彼女に協力する」

 

「ローザ隊長ならそういうと思ったよ、私も協力しよう」

 

「私も協力します……ローザ隊長ついていくと決めましたから」

 

セルヴァンもアイガーも、ローザ隊長に協力すると言った。

俺は……俺は……

 

「俺は……少し考えさせてくれ」

 

沈黙が広がる。……俺が言ったことはこの場に合わなかったことだ。それでも……俺は……水に可能性が見えちまう

 

「……わかったよ、ジョラス君。……部屋に戻って休んだらどうだい?」

 

「ああ、そうする」

 

 

 


 

 

 

「ジョラス君は……取り敢えず、おいておこう。……もう時間はないはずだからね……さっさとことを進めよう」

 

「ああ、そうだな!セルヴァン!」

 

「まず、ホワイトマウンテンでこっちにつくものがいないか、通信をしましょう。……すこしでも、戦力がほしい」

 

「じゃあ、アイガーはそっちを頼む!……私は同盟と話してくる。……あとは、昔の伝を頼ることにしよう」

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。